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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0704  15. 医療電子・生体工学-(4)
日時: 2008年10月25日(土) 14:40 - 15:45
部屋: 共通教育棟 D21教室 (→地図)
座長: 櫛田 大輔 (鳥取大学)

15-19 (時間: 14:40 - 14:53)
題名簡易携帯型の足指反力測定装置の開発
著者*岡田 秀希 (山口大学工学部電気電子工学科)
Pagep. 253
Keyword介護予防, 床反力, 足指
Abstract寝たきり生活のきっかけとなる転倒事故を減少させるため,介護予防の現場で高齢者を対象とする運動教室をはじめとする新たな取り組みが始まっている.安定した歩行動作にとりわけ重要なのは足指の運動機能であるが,これを定量評価するための客観的な指標を与える手軽な計測法はファンクショナルリーチ(FR)しかない.本研究では,介護の現場への可搬性を考慮し乾電池で動作する安価な片足用の足指反力計測装置を開発した.本装置はFRとは異なり,足指の運動機能を直接測る方式である. 歩行時と同様に直立状態で測定し,少ない試行回数でも安定した値の得られる測定方法,およびFRとの比較について報告する.

15-20 (時間: 14:53 - 15:06)
題名液槽式回転型定量PCR装置の性能評価
著者香川 直己, *村上 竜二 (福山大学/工学部), 臼居 美佳, 徳地 千佳, 山口 泰典 (福山大学/生命工学部)
Pagep. 254
KeywordPCR, 定量, DNA, 液層式, 増幅曲線
Abstractポリメラーゼ連鎖反応(PCR: Polymerase Chain Reaction)法はDNAを複製させる酵素ポリメラーゼを用いて、人工的にDNAの目的の部分を増幅させるものである。この手法は有害なウイルスの同定や、病原菌に対する治療効果などの定量に用いられ、DNAを扱う分野全般で極めて重要な役割を担っている。しかし、既存の装置は多検体を一斉処理する方式であるため利便性が悪い。そこで利便性を向上させるために、液槽式回転型定量PCR装置を開発した。本稿では開発した装置の計測確度評価を行い、増幅曲線の再現性、増幅効率を既存の装置と比較したのでその結果を報告する。

15-21 (時間: 15:06 - 15:19)
題名超音波による電力伝送システムの基礎実験系の開発
著者*繁田 裕介 (岡山大学大学院 自然科学研究科), 藤森 和博, 佐薙 稔, 野木 茂次 (岡山大学)
Pagep. 255
Keyword超音波, 電力伝送, 圧電素子, 生体内システム
Abstract現在, 心臓ペースメーカなどの生体内システムに電力を供給する方法は内蔵電池によるものが主であり,バッテリー交換には体力的負担を伴う. これに対し, 生体外から皮膚を介して電力を供給する手法として経皮トランスやマイクロ波を利用する方式が研究されているが,人体に電磁エネルギーを照射する必要があることから, 精神的負担が増大することが予測される. 本研究では電子機器への影響が少なく, また医学的観点から電磁波よりも安全と思われる超音波を利用する方式を提案しており, 今回はシステムの高効率化を検討するための基礎実験の結果について報告する.

15-22 (時間: 15:19 - 15:32)
題名植物生葉の光応答特性
著者*石津 哲, 井野上 貴弘, 岩城 弘和 (広島工業大学 工学部 電気・デジタルシステム工学科)
Pagepp. 256 - 257
Keyword植物生葉, 光応答, 光合成, 吸収スペクトル
Abstract植物生葉の光吸収率は光照射波長450~700nm付近で大きいことがわかった。この波長範囲で時間応答特性を測定した結果、照射波長によって生葉の吸収率がダイナミックに変化すること、および照射波長によってその応答が異なることがわかった。今後、初期応答特性および長時間応答特性の波長依存性など詳しく測定し、生きたままの状態の植物の光合成メカニズムの解明およびこれらの現象や新しい原理の太陽電池に結びつく現象の探索を行っていく予定である。

15-23 (時間: 15:32 - 15:45)
題名病院用待ち時間予測システムの開発
著者*小川 明宏, 江角 宣行, 朝原 春海, 河内 清次, 武内 保憲 (中国電力株式会社)
Pagepp. 258 - 259
Keyword待ち時間, 予測, 病院
Abstract病院における長い待ち時間は患者にとって大きなストレスとなり,顧客不満足の大きな要因となっている。待ち時間を予測でき,それを患者に知らせることができれば,医療サービスの向上に有効と考えられる。そこで,病院で発生する待ち時間を診察状況に応じてリアルタイムに予測するシステムを開発し,病院で試験的に使用して予測精度を評価するとともに,患者へのインタビュー調査を行ったので,その概要について紹介する。