(セッション表へ)

平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0603  4. 電気機器・電気応用-(2)
日時: 2008年10月25日(土) 13:00 - 14:05
部屋: 共通教育棟 C32教室 (→地図)
座長: 高橋 則雄 (岡山大学)

4-6 (時間: 13:00 - 13:13)
題名集中巻励磁方式による小型リニア誘導モータの特性解析
著者*峯廻 和幸, 脇坂 和也, 安藤 詔生 (福山大学 工学部)
Pagep. 213
Keyword誘導型リニアモータ, 電磁界解析
AbstractEコアを利用して、小型の誘導型リニアモータを作成、二次元の電磁界解析により、磁界分布やうず電流分布を求めている。また、励磁周波数を変化させた場合の特性変化も解析している。とくに、周波数変化についての駆動力の変化を計算によって求めている。

4-7 (時間: 13:13 - 13:26)
題名リング型高温超電導バルク体を用いた小型NMR開発のための基礎研究(その2)
著者*今井 諒, 高野 力, 中野 敏也 (岡山大学 工学部), 金 錫範, 村瀬 暁 (岡山大学 自然科学研究科)
Pagep. 214
KeywordNMR, 超電導バルク体, 捕捉磁場
Abstract核磁気共鳴法(Nuclear Magnetic Resonance:NMR)分光法は,タンパク質の機能・構造解析に有効なツールとして注目されている.しかし,装置が大容量,高コストであるため容易に使うことができない.そこで,我々はNMR装置のコンパクト化,低コスト化を目的として酸化物超電導バルク体を用いる新しい概念のNMR装置開発を目指した研究を行っている.これまで液体窒素温度中(77K)において単一リング型バルク体および複数のバルク体を積層した際の捕捉磁場による内部磁場分布について実験を行ってきた.しかし,今まで実験に使用してきた超電導バルク体は機械的劣化による臨界電流密度の低下とクラックが多かったため,定量的議論が不可能であった。そこで,本研究では,より高く均一な捕捉磁場を得ることを目的として,新しく購入した超電導バルクを用いて実験的に検討を行ったので,その結果について報告する.

4-8 (時間: 13:26 - 13:39)
題名磁気クロマトグラフィー法による微細粒子の分離に関する検討
著者*片岡 克仁, 岩本 竜一, 沖本 裕一 (岡山大学工学部), 金 錫範, 村瀬 暁 (岡山大学自然科学研究科)
Pagep. 215
Keyword磁気分離, クロマト, イオン, 微細粒子
Abstract現在,磁気分離法の一つとして超電導マグネットを利用した高勾配磁気分離(HGMS;High Gradient Magnetic Separation) 法が用いられているものの,微粒子やイオンなどに関しては分離が難しいと思われている.一方,化学分野で利用されている液体クロマトグラフィー法の応用技術の一つとして超電導マグネットを利用した磁気クロマトグラフィー(MC; Magnetic Chromatography) 法が微粒子やイオン分離に有効であると考えている.そこで,我々はMC 法による微粒子およびイオン分離を目的とした基礎研究として,流体力学と電磁気学に基づいた数値解析用プログラムおよび分離装置の開発を行っている.本研究では,MC法を用いてイオンまたは微粒子の分離において流速と粘性の関係から実験を行い,その結果について報告する.

4-9 (時間: 13:39 - 13:52)
題名複数高温超電導バルク体を用いた3次元超電導アクチュエータの開発
著者*井上 大嗣 (岡山大学工学部), 奥川 恵介, 川上 耕平, 金 錫範, 村瀬 暁 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 216
Keyword超電導, バルク, 搬送装置
Abstract超電導バルク体の臨界電流密度や機械的強度の向上により,磁気ベアリング,フライホイール,搬送装置,モータなどへの応用が期待されている.我々は,空間的に隔てた環境における遠隔操作が可能な超電導アクチュエータの開発を行ってきた.開発する超電導アクチュエータは,移動子である超電導バルク体と固定子である平面配列された電磁石群で構成されている.固定子から3次元的な磁場分布を発生させ,特定の磁場分布が捕捉されている移動子に,鉛直方向・水平方向への移動及び回転を可能としている.超電導バルク体を用いた実際の超電導アクチュエータを実現させるためには,さらに高い浮上力が必要になる.そこで,本研究では,浮上力向上を図るために,今までとは違って移動子として4個の超電導バルク体を用いることにした。また,実用化時の構造を考慮して鉄心を電磁石の上部に出すことによる浮上特性の変化を含めて最適な浮上条件について検討を行った.

4-10 (時間: 13:52 - 14:05)
題名DAQシステムを用いる高温超電導線材のクエンチ検出方法開発
著者*門田 貴昌 (岡山大学工学部), 朱 鎮弘, 佐野 勇人, 金 錫範, 村瀬 暁 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 217
Keyword高温超電導線材, クエンチ検出, DAQシステム
Abstract高温超電導コイルにおいて擾乱による局所的な温度上昇に伴う局所的な常電導部が発生した場合、その常電導部に生じる急激な発熱によってクエンチが発生し、コイルに致命的な永久損傷を与える可能性がある。従って、超電導コイルの安全運転を図るためには、クエンチの検出や保護対策が不可欠となる。液体窒素など比較的に高温領域で運転される高温超電導コイルの場合、液体ヘリウム温度で運転される低温超電導コイルに比べて熱容量や熱はけ特性などがかなり異なるため正確なクエンチ検出が比較的に難しい。そこで、本研究では、高温超電導コイルの安定性向上に繋がる正確なクエンチ検出について新しい検出方法を提案する。新しく提案するクエンチ検出システムは、リアルタイムでデータ収録が可能なDAQ(Data Acquisition)システムとLabVIEWを用いており、短尺高温超電導線材を試料として提案する検出システムの性能と信頼性について検討を行ったのでその結果について報告する