(セッション表へ)

平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0601  1. 基礎理論
日時: 2008年10月25日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 共通教育棟 C32教室 (→地図)
座長: 岸田 悟 (鳥取大学 大学院工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)

1-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名自動車用ゴム部材による製品品質の信頼性向上に関する研究
著者*高木 竜馬, 山田 茂 (鳥取大学大学院)
Pagepp. 195 - 196
Keyword実験計画法, 直行表, 分散分析, 精密累積法
Abstract本研究の対象である樹脂摺動材は,自動車の窓に取り付けられるグラスランチャンネルなどに活用されている.要求される品質が日々向上しているため,この製品を製造しているR社においても耐摩耗性の規格が厳しくなり,対応を迫られている.本研究では,R社の協力により行われた耐摩耗性試験で得られたデータを基に,実験計画法による分析を行い,樹脂摺動材の耐摩耗性に関係する要因を導出する.さらに,このデータを時系列データとみなし,耐摩耗性の時間的挙動を精密累積法により分析することで製品品質向上を図ることを目的とする.

1-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名直線状三原子クラスター(H3+)における断熱ポテンシャルの近似的評価
著者*永井 佑樹 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 197
Keyword量子力学, 水素結合, 分子軌道法, 断熱ポテンシャル
Abstract生体内のタンパク質において,水素結合はその構造の重要な鍵となることが知られている.そこで生体内における水素結合解析の予備的な研究として,水素原子が横一列に三個並び,電子が2個存在する場合のクラスター系を考え,分子軌道法を適用して断熱ポテンシャルの近似的解析を行った.さらに分子軌道法における電子相関効果を一部含める試みを行った.

1-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名量子力学に基づく高分子計算ソフトウェアによる少数原子系の構造評価
著者*石亀 優介 (岡山大学 大学院自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 能動デバイス学研究室所属), 奈良 重俊 (岡山大学 大学院自然科学研究科 産業創生工学専攻)
Pagep. 198
Keyword岡山大学, 能動, 量子, BioStation, 構造最適化
Abstract生体機能においてタンパク質は非常に重要な役割を持っていることが知られている.そのためタンパク質の構造解析を行なうことで生体機能の解明を目的とし研究を行なっている.その足がかりとして水素原子を含む少数原子系における構造評価を行なった.まずは手計算と高分子計算ソフトウェアの精度を実測値と比較する.その結果,どちらも実測値には及ばないが,ある程度の信頼性があることはわかった.続いて異種二原子間の断熱ポテンシャルを求めた.その結果として電子配置によって安定な構造があることがわかった.以上の結果を踏まえて異種三原子系における仮想分子の構造最適化を行いその考察を行なった.

1-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名光電子多安定素子多重拡散結合系の制御応用における動力学的解析
著者*川嶋 理人 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 199
KeywordSEED, カオス, 岡山大学, 神経細胞, 移動制御
Abstract光電子半導体デバイス(SEED)を工夫を加えて転用して擬似神経細胞モデル(D-SEED)を作り、脳機能の謎をハードウェアの実現をもとに発見論的にアプローチすることを目標としており、脳内で見られるカオス現象が大きな役割を担っているのではないかと考えています。生体の神経細胞は互いに影響を及ぼすことから、先程のD-SEEDにおいて格子状の多重拡散結合ネットワークを考え、動作解析を行った。このネットワークを用いることで、人為的にカオス状態と同期状態の切り替えが可能であり、この状態を用いて制御応用の一例として不良設定問題である二次元迷路求解を考えた。適切な制御方法を用いることで、不良設定問題を解くことができた。

1-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名RL-Double Diodeを用いたカオス発生回路の数値実験
著者*徳山 貢 (徳山電気技術研究所), 太田垣 博一 (岡山理科大学)
Pagep. 200
KeywordRL-Double Diode, カオス発生回路, 数値実験
Abstractカオス現象の研究は1975年以来盛んになされてきており, 近年ではその応用の研究もなされている。 本研究では,仮想ダイオードを用いた RL-Double Diodeカオス回路を提案する。 ここでの仮想ダイオードはゲルマニウムダイオードを原形とし, 2組のダイオードの正方向キャパシタンス並びに逆方向 キャパシタンスには別個のパラメータを用いた。 2章で提案回路とその数値実験結果とを示す。3章で まとめを示す。

1-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名モデル検査ツールNuSMVによるワークフローネットの健全性判定について
著者*山口 宗師, 山口 真悟, 田中 稔 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 201 - 202
Keywordモデル検査, ワークフロー, 非対称選択, NuSMV, Woflan
Abstractワークフロー(WF)ネットはワークフローをモデル化するためのペトリネットであり,ワークフローの解析や性能評価に活用されている.WFネットが満たすべき性質として,健全性がある.健全性はワークフローの論理的な正しさを保証する基準である.組織をまたがるワークフローは非対称選択WFネットとしてモデル化される場合がある.非対称選択WFネットに対しては健全性を多項式時間で判定する方法は知られておらず,効率の良い方法が求められている.本稿ではWFネットの健全性をモデル検査ツールNuSMVを用いて判定する方法を提案する.さらに非対称選択WFネットに対する健全性の判定時間を評価尺度として,既存のWFネット解析ツールWoflanと比較することによって,提案方法の有効性を示す.