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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0502  25. 情報処理-(2)
日時: 2008年10月25日(土) 10:30 - 12:01
部屋: 共通教育棟 C31教室 (→地図)
座長: 椎名 広光 (岡山理科大学)

25-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名拡張現実感を利用した3Dマップ作成システム
著者*小柴 隆司, 浅山 泰祐, 木村 宏 (岡山理科大学 総合情報学部)
Pagep. 161
Keyword3Dマップ, 拡張現実感, ARToolKit
Abstract本研究で述べる3Dマップとは,コンピュータ・ゲームで使用されるような,3D CGで描かれる簡略化されたマップのことをいう. 3Dマップの作成には,通常,3D CGソフトウェアが使われるが,操作には熟達が必要であり,これを初心者がいきなり使用することは難しい.初心者でも容易に3Dマップが作成できるようにするためには,その作成過程をより身近な現実環境での操作に近づけることが必要である. そこで本研究では,拡張現実感(Augmented Reality)を利用することにより,その操作性を高めることにした.また,その効果の検証を行うため,拡張現実感を利用した3Dマップ作成システムの開発を行った.

25-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名ファジィ推論制約充足問題に基づく履修登録支援ツール
著者*上田 征治, 田中 稔 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 162 - 163
Keyword履修登録支援, ファジィ推論, 制約充足問題
Abstract学生の好みに合った履修登録を支援するツールを作成した.大学の履修登録において様々な制約があり,自分の好みに合った科目を選択するのは容易ではない.制約下で,最適な解を求める問題として,CSPがあるが,人の嗜好のような曖昧さを考慮することはできない.そこで,曖昧さを扱うファジィ推論を応用したCSPを提案する.これは,一般のCSPにファジィルールにより構成された制約を拡張したものであり,各ファジィルールにより得られた結論値の総和が最も高いものを最適解とする.本稿では,ファジィ制約を学生の好みとし,支援ツールを作成し,実験を行った.その結果,学生の好みという曖昧な制約を満たしながら時間割の作成が行え,本ツールの有用性が示せた.

25-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名メディエーションに基づくREST型Webサービスの統合手法に関する考察
著者*崔 景娜 (岡山県立大学大学院), 国島 丈生, 横田 一正 (岡山県立大学)
Pagepp. 164 - 165
Keyword情報統合, Webサービス, メディエータ, REST
AbstractGoogleやYahooに代表されるWebサービスに関して現在注目を集めている技術にマッシュアップがある。これは、APIを通して複数のWebサービスからデータを取得して統合することで新たなWebサービスを提供するというものである。我々は、データ工学分野で研究されている情報統合(メディエーション)技術を応用することでマッシュアップWebサービスを自動生成することを目指している。本発表では、メディエーションに基づくREST型Webサービスの統合について、具体例による考察を行う。

25-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名ユーザオントロジーに基づく適応的な解説文書表示手法
著者*井下 雄樹, 亀井 清華, 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究科)
Pagep. 166
Keywordユーザ適応
Abstractインターネットの発展に伴い,ネットワーク上から得られる情報の量はここ数年間で著しく増加した.しかしその一方でこのことは、ユーザにとって真に有益な情報の発見を困難なものにしつつある.このような背景のもと,ユーザの興味に応じて適切な情報の選択を行うことのできるユーザ適応技術に対する期待が高まってきている.本研究ではユーザオントロジーを用いたユーザ適応を実現するためのフレームワークA3 (Adaptation Anywhere & Anytime)に着目し,そのアイデアを解説文書の表示に応用する方法について提案する.

25-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名実地学習における史跡学習システムの開発
著者*景山 久義 (松江工業高等専門学校/専攻科電子情報システム工学専攻), 島 孝浩 (松江工業高等専門学校/情報工学科), 高橋 勇佑 (九州工業大学大学院), 藤井 諭 (松江工業高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 167 - 168
Keywordユビキタス, 実地学習, モバイル, e−ラーニング
Abstract全国には数多くの史跡が存在し、それらを観光の名所として紹介する自治体も多く存在する。それらの多くは、インターネットや本などを利用してその名所についての紹介を行っているが、実際に現地を訪れたユーザに対し、見学記録の作成やリアルタイムで情報を提供するなどのサービスはほとんど行われていない.そこで松江城とその周辺の史跡を例にして,現地を訪れたユーザをサポートする実地学習システムの実装と評価を行う.

25-11 (時間: 11:35 - 11:48)
題名宍道湖環境を題材とした環境学習システムの研究
著者*祖田 将 (松江工業高等専門学校/専攻科電子情報システム工学専攻), 永塚 学, 藤井 諭 (松江工業高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 169 - 170
Keyword環境学習, XML, 3Dグラフィックス, インターネット
Abstract地元の宍道湖の水と生物を題材とした環境学習支援システムの改良開発を行っている.システムは3Dグラフィックスを用いた水中のシミュレーションと,XMLで作成した環境学習データベースの検索機能から構成している.宍道湖の湖中を3D仮想空間として表現し,水質パラメータを変化させることにより,湖中の水質や生物の生息への影響など,環境汚染について視覚的に学習できるようにしている.また,環境学習データベースをマルチメディア図鑑として構成し,宍道湖に生息する生物に関する知識や,水質環境に影響する専門用語の知識をわかりやすく表現している.ここではこれまでの取組み成果,および今後のシステム改良における課題について述べる.

25-12 (時間: 11:48 - 12:01)
題名携帯端末を用いた授業演習支援システムの開発と評価
著者*藤井 諭, 大西 祥生 (松江工業高等専門学校/情報工学科), 青山 博一 ((株)ネットワーク応用通信研究所)
Pagepp. 171 - 172
Keyword授業演習支援, 携帯端末, 無線LAN, ホワイトボード, 答案共有
Abstract教室での授業では,ノートを使って演習を行なうことがしばしばある.しかし教員が多数の学生の演習内容を,教室内を巡回して確認するのは容易ではなく,個々の学生にアドバイスをする十分な時間もない.学生の代表的な答案を使って全員で議論する場合,黒板に写すのに余分な時間を費やしてしまい効率が悪い.この問題を解決するため我々は,携帯端末のPDAとPCを組合せた授業演習支援システムを開発した.演習は教室で行ない,教室の四隅に無線LANのアクセスポイントを置く.教員は無線LANで接続されたPCを使用し,その画面をプロジェクタでスクリーンに映し出す.実際に40人の学生を対象に試用してもらい,ソフトウェア設計の演習を行った.そして参加者にアンケートで答えてもらい,評価を行なった結果について述べる.