題名 | FPGAによる変形離散フーリエ変換対の実現 |
著者 | 早 惇一 (鳥取大学工学部,現在島精機), *中西 功 (鳥取大学大学院工学研究科) |
Page | p. 123 |
Keyword | 離散フーリエ変換, FPGA, ハードウェア実現 |
Abstract | 離散フーリエ変換(DFT)対を簡易化したものに変形離散フーリエ変換(MDFT)対がある.振幅スペクトルだけを制御し,逆変換を伴う音声雑音除去のような応用に適するがこれまでハードウェアでは実現されなかった.今回,MDFT対をFPGAにより実装を試みた.結果として,実用化にはより多くの乗算器を有するFPGAを必要とする反面,MDFT対がハードウェア実現に向いていることが確認できた. |
題名 | 周波数領域ALEによる音声重畳雑音除去〜相関分離パラメータの周波数領域適応的制御〜 |
著者 | *難波 宏徳, 中西 功 (鳥取大学大学院工学研究科) |
Page | p. 124 |
Keyword | 周波数領域ALE, 相関分離パラメータ |
Abstract | 周波数領域ALEを用いた音声重畳雑音除去に関する研究を行っている.一般にALEにおいては相関分離パラメータと呼ばれる遅延量を入力信号と所望信号との間に挿入することで,それぞれの信号に含まれる雑音の相関性が除去される.特に,本システムでは周波数毎に相関分離パラメータを設定することが可能である.また,設定については雑音抑圧に有効な設定,音声強調に有効な設定,音声強調と雑音除去の折衷的な設定が考えられる.今回は周波数帯を基本周波数により4つに分け,それぞれ適した設定とすることで,周波数帯を個人ごとに異なる音声周波数帯域へ対応させることの有効性を確かめた. |
題名 | 周波数領域信号・雑音レベル検出器を用いた音声重畳雑音除去システム−雑音減算係数の自動設定− |
著者 | *湊 勇気, 中西 功 (鳥取大学大学院 工学研究科) |
Page | p. 125 |
Keyword | 雑音除去, 信号レベル検出器, 雑音レベル検出器, 雑音減算係数 |
Abstract | 我々は周波数領域信号・雑音レベル検出器を用いた音声重畳雑音除去システムの提案を行ってきた.提案システムでは,周波数領域での信号ならびに雑音スペクトル量を実時間的に検出し,信号スペクトル量から雑音スペクトル量を減算することにより雑音除去を行う.その際,減算量を調節するために雑音減算係数を乗じている.従来,この雑音減算係数は事前実験により求められた値を用いていた.本稿では,雑音減算係数の定式化による自動設定を提案し,シミュレーションによってその有効性を確認する. |
題名 | 分枝限定法を用いた有限語長ディジタルフィルタの重み付き修正最小2乗設計 |
著者 | *中本 昌由, 早川 裕貴, 車地 豊, 雛元 孝夫 (広島大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 126 - 127 |
Keyword | ディジタルフィルタ, 重み付き修正最小2乗法, 有限語長, 分枝限定法, Lagrangeの未定乗数法 |
Abstract | 本論文では,低域通過特性を有するIIRディジタルフィルタに対し,周波数領域における重み付き修正最小2乗法を用いて,与えられた周波数特性を近似するようなフィルタ係数を有限語長で設計する方法を示す.ここでは,2次形式の行列を用いて緩和解を計算することにより,離散空間におけるフィルタ係数の設計を効率的に行うことができる.緩和解は,Lagrangeの未定乗数法によって計算され,下界値評価によって良好な解が含まれる領域のみが探索される.最適化された分母係数は,分母多項式の極が単位円内にあるもののみが採用されているので,常に安定なディジタルフィルタが得られる.最後に,提案手法の有効性を示すために10次の低域通過IIRフィルタの有限語長設計を行っている. |
題名 | 地上デジタル放送「全チャンネル同時チェッカー」の開発 |
著者 | *矢田 峻一 (NHK松江放送局/技術部) |
Page | pp. 128 - 129 |
Keyword | 地上デジタル放送 |
題名 | 住所検索によるロボカメ自動制御システム“U4−MAP”の開発 |
著者 | *高砂 幸代, 野村 卓司 (日本放送協会広島放送局技術部) |
Page | pp. 130 - 131 |
Keyword | 緊急報道, ロボカメ, ASP |
題名 | 地上デジタル放送 遠隔測定システムの開発 |
著者 | *熊谷 崇 (NHK山口放送局(技術)) |
Page | pp. 132 - 133 |
Keyword | 地上デジタル放送, 遠隔測定 |
Abstract | 山口県では2006年10月に地上デジタル放送を開始した.その中で,電波伝搬上の問題による中継局の親局受信異常や視聴者宅の受信障害等が発生しており,今後も中継局の増加に伴って件数が増える可能性がある.特に,フェージングや混信の原因究明には電波の長期測定を行うことが最も効果的であるが,現状では現地測定のみ可能であり,データ取得には出向を伴うため,迅速な対応が取れない. 今回は,新規に考案したカラータイルスーパーを用い,任意の場所で遠隔長期測定が可能なシステムを開発した.本システムは,汎用的な映像伝送装置を利用してFOMA・IP伝送を行うことにより,専用解析ソフトウェアを実装したPC等を用いて,任意の場所において受信映像からスーパーを抽出・解析できる. |