題名 | トランジションの発火回数制約に自由度を持つペトリネットの発火系列探索に対する一考察 |
著者 | *中野 雅章 (近畿大学 大学院 システム工学研究科), 山内 雅弘 (近畿大学 工学部 電子情報工学科) |
Page | pp. 107 - 108 |
Keyword | ペトリネット, 発火系列探索, スケジューリング, 緩和問題, 近似アルゴリズム |
Abstract | スケジューリング等の組合せ最適化問題をペトリネットを用いてモデル化し解法設計を行なう際には,一般的に,発火系列問題(LFSと略記)と呼ばれる本質的な問題を避けて通ることはできない.LFSは,初期マーキングから始めて,各トランジションの発火回数が予め指定された発火回数に丁度等しくなるような発火系列を求める問題である.スケジューリング問題においては,各トランジションの発火回数が一意に定まらない場合もあるため,LFSにおける発火回数制約に自由度を持たせた緩和問題eLFSを新たに定義・導入し,この解法設計として,従来のLFS解法で提案されている幾つかの指標の有用性を実験的に評価することを目的とする. |
題名 | Type I AOPFにおける二乗算の高速化 |
著者 | *竹内 翔一 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 加藤 英洋, 野上 保之, 森川 良孝 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | pp. 109 - 110 |
Keyword | 拡大体, Type I AOPF, CVMA, 二乗算 |
Abstract | 本稿では, AOPFにおける高速な二乗算の改良を行う. pに256-bitの素数, 拡大次数mに2, 4, 6, 10, 12をそれぞれ用い, Pentium4(2.6GHz)上でC言語を用いて実装した結果, 提案法は従来法と比較してFp2のときに約30%, Fp4のときに約12%, そしてFp6のときに約6%高速になった. これにより, 改良法は拡大次数の小さい方が効果的であると言える. |
題名 | DNA計算におけるAINSの計算能力について |
著者 | *賈 凡 (島根大学大学院 総合理工学研究科), 會澤 邦夫 (島根大学総合理工学部), 桑原 佳世 (日本アイ・ビー・エム・サービス株式会社) |
Page | p. 111 |
Keyword | DNAコンピュータ, AINS |
Abstract | 現代の計算機にはハミルトン経路を始めとするNP問題に対して,最悪の場合は指数時間がかかってしまい,計算量的に手に負えない問題と言える.この計算機を補完することが期待されているのがDNA計算である.現在,様々なDNA計算モデルが研究されているが,ここではInsertion-Deletion SystemにAdjoining Insertion(同期書き込み)というTAG の接合規則を加えたAINS に注目した.AINSは挿入規則のみを使用するSystemで文脈自由言語のクラスを真に含んでいる.しかし,チョムスキー階層において文脈自由言語より上に属する言語との包含関係は示されていない.一方,TAGは文脈自由言語と文脈依存言語の二つのクラスの中間に当てはまるクラスを持ち,TAGを制限したシステムとしてSLTAGとESLTAGが提案されている .これはRNAの2次構造解析として分子生物学上,癌研究に応用され,重要な役割を担っている.本研究では,AINSとSLTAGの包含関係を示す. |
題名 | 眼球運動を考慮したOCT 断面画像の位置合わせ手法 |
著者 | *岡林 慶, 玉木 徹, 金田 和文 (広島大学 大学院工学研究科), 曽根 隆志, 木内 良明 (広島大学 大学院医歯薬学総合研究科) |
Page | p. 112 |
Keyword | OCT断面画像, 位置合わせ, 眼球運動 |
Abstract | 医学の分野において、緑内障の早期発見および経過観察のために、眼底の3 次元形状の詳細な観察が望まれている。眼底形状を観察できる装置としてOptical Coherence Tomography (OCT)がある。しかし、OCTを用いて3 次元眼底形状を再構成するためには 断面画像を位置合わせする必要がある。本研究では、眼球モデルを想定し、、眼球運動によるずれを直接考慮した位置合わせ手法を提案する。 |
題名 | 3チャンネルIIR 型インタリーブ・フィルタ |
著者 | *友安 直人, 安井 崇, 神宮寺 要 (島根大学大学院) |
Page | p. 113 |
Keyword | IIR, インタリーブフィルタ |
題名 | 複数の計算機を用いた看護師勤務表最適化 |
著者 | *河野 光, 采女 真也 (鳥取大学大学院情報エレクトロニクス専攻), 濱本 祐輔, 安藤 正貴 (鳥取大学電気電子工学科), 小鉄 和広 (鳥取大学大学院情報エレクトロニクス専攻), 藤澤 大樹 (鳥取大学電気電子工学科), 大木 誠 (鳥取大学大学院情報エレクトロニクス専攻) |
Page | p. 114 |
Keyword | 遺伝的アルゴリズム, 並列処理, アルゴリズム |
Abstract | 病院で働く看護師の勤務表作成には考慮すべき事 項が多数ある.医療現場では看護師勤務表の作成に 多大な時間とコストを費やされている.これに対し, 計算機を用いた看護師勤務表の自動作成の研究が行 われている.我々は勤務表を自動作成する際に共存 型GA を用いて最適化する手法を提案した[1][2].勤 務表内におけるペナルティ値の大きい箇所を特定し, 同一勤務日内の他の看護師の勤務内容と入れ替えを 行う多重分岐型突然変異オペレータ(MBM: Multi-Blanch-Mutation)を提案した.本研究では複数 の計算機を用いてMBM を用いる手法を提案する. |