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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0204  10. 通信システム-(2)
日時: 2008年10月25日(土) 14:40 - 15:58
部屋: 共通教育棟 B21教室 (→地図)
座長: 榊原 勝己 (岡山県立大学)

10-8 (時間: 14:40 - 14:53)
題名IEEE802.11無線LANにおけるバックオフ方式
著者*齊藤 智也 (島根大学総合理工学部), 稲井 寛 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 63 - 64
Keywordバックオフ方式, ランダムアクセス, IEEE802.11無線LAN
AbstractIEEE802.11無線LANでは,バックオフ方式として2進指数バックオフ方式が採用されおり,これに関する性能評価や改善策の研究が行われている.しかし,従来の性能評価では,ステーションに複数のパケットが蓄積されることは考慮されていない.これに対し,一般的な通信網では,ステーションに複数のパケットが蓄積され得る場合がある.このため,より現実的なモデルにおいては,従来の方式では,競合を十分に解決することはできない.そこで本稿では,トラヒック負荷に応じてバックオフウィンドウの大きさを調節するための新しいバックオフ方式を提案する.計算機シミュレーションの結果,提案方式は従来の方式に比べ,スループットを向上させられること,ステーション数の影響を受けにくいことが示された.

10-9 (時間: 14:53 - 15:06)
題名無線メッシュネットワークにおける通信量を考慮した優先度制御方式
著者*関谷 章仁 (岡山大学大学院自然科学研究科), 河野 圭太, 山井 成良 (岡山大学総合情報基盤センター)
Pagepp. 65 - 66
Keyword無線メッシュネットワーク, 優先度制御, EDCF
Abstract近年,アクセスポイントを無線LANで接続する無線メッシュネットワークが注目されているが,ネットワークで通信を行う際には,特定の通信品質を保証するために優先度制御を行う必要がある.無線LAN通信において優先度制御を行う方式としてEDCF(Enhanced Distributed Coordination Function)があるが,無線メッシュネットワーク環境でEDCFを使用すると適切な優先度制御が行えない可能性がある.そこで,本論文では,無線メッシュネットワークにおける優先度制御方式を提案し,その有効性を検証するため,ネットワークシミュレータns-2を用いた評価実験を行う.

10-10 (時間: 15:06 - 15:19)
題名CI符号化OFDM伝送におけるスペクトラム整形の効果
著者*守 由圭里, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 67
KeywordOFDM伝送方式, ピーク電力低減, CI符号化, スペクトラム整形
Abstract近年,モバイル通信環境において高速かつ大容量な通信を実現するためにOFDM伝送方式が検討されている.しかしながら,OFDM伝送方式には非常に大きなピーク電力が発生するという欠点がある.そこで,このピーク電力を効率的に低減するため,CI符号化OFDM信号を周波数領域で波形整形する手法を提案し,ピーク電力低減効果,スペクトラム特性,及びBER特性を明らかにする.

10-11 (時間: 15:19 - 15:32)
題名歪電力制御手法を用いた低ピークOFDM送信信号生成法の検討
著者*藤原 稔久, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 68
KeywordOFDM, 歪電力制御, 無線通信, スペクトラムマスク, フィルタ
Abstract将来の高速無線通信方式用にOFDM伝送が検討されているが,ピーク電力が非常に大きいため電力増幅器の非線形性により帯域外輻射が発生する.本検討では,OFDM信号用の繰り返しピーク電力低減手法において,フィルタ特性を無線システムで規定されているスペクトラムマスクに合わせて設定する歪電力制御手法について提案し,その伝送特性を明らかにする.

10-12 (時間: 15:32 - 15:45)
題名市街地キャンパスにおけるセルラCDMA方式の電波伝搬特性
著者*高橋 倫理, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 69
KeywordCDMA, 市街地キャンパス, RAKE受信
Abstract近年,CDMA方式のサービスエリア拡大が精力的に進められており,建物が密集する場所では複数の基地局でサービスエリアをカバーする方法もとられている.この場合,各基地局のエリアがオーバラップすることから,エリア設計には工夫が必要と考えられる.そこで本検討では,市街地におけるサービスエリアの例として岡山大学鹿田キャンパスを取り上げ,受信レベル分布,パス数分布,遅延時間分布に関する測定を行い,エリア設計上の課題について検討したので報告する.

10-13 (時間: 15:45 - 15:58)
題名位置推定アルゴリズムのZigBeeへの実装
著者*川崎 政志 (広島大学工学研究科情報工学専攻)
Pagep. 70
KeywordZigbee, LQI, 位置推定
AbstractZigBeeとは短距離無線通信規格の一つで,低速で伝送距離も短い代わりに省電力で低コストという利点がある. 特に,センサネットワーク,ホームオートメーション,ファクトリーオートメーション等への応用が期待される. 本研究では,リンク品質通知(LQI:Link Quality Indicator)を用いることで,端末間の距離を計算し,位置推定アルゴリズムをZigBee上で実装することを目的とする.