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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0102  16. 計測-(2)
日時: 2008年10月25日(土) 10:30 - 11:35
部屋: 共通教育棟 A31教室 (→地図)
座長: 久間 英樹 (松江工業高等専門学校)

16-5 (時間: 10:30 - 10:43)
題名ばらつき測定に対する測定器の影響
著者*河津 翔吾, 寺田 和夫 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 創造科学専攻)
Pagep. 7
Keywordばらつき, ノイズ, 測定器
AbstractDMAを測定し単体MOSFETのばらつきを評価している。この測定には素子以外のばらつき要因を除き、高速に測定できることが重要である。そこで、測定に使用する測定器のばらつき測定に対する影響と、高速測定性の関係を調べてみた。 ノイズの平均化のための積分時間を変動させ、出力電圧の過渡的な変動を安定させるために待ち時間を設け、MOSFETの電流電圧特性を繰り返し測定し、その電流値と、抽出しきい値電圧の変動を調べた。しかし、高速測定可能なSHORTの測定では満足な結果が得られなかった。 DMAの測定には測定器のほかに、アドレス発生器、周辺回路用電源等が必要になり、それらから発生するノイズと電源ノイズ等の影響により、SHORTはMEDIUMと比べ数倍〜数十倍もばらついていた。

16-6 (時間: 10:43 - 10:56)
題名レーザセンサによる三次元観測と自動縦列駐車システムの開発
著者*位田 耕基 (広島市立大学大学院情報科学研究科システム工学専攻), 小林 康秀, 小野 貴彦, 疋田 真一, 齊藤 充行 (広島市立大学大学院情報科学研究科), 宮原 陽洋 (広島市立大学大学院情報科学研究科システム工学専攻)
Pagepp. 8 - 9
Keyword駐車支援, 縦列駐車, レーザセンサ, 自動駐車, クロソイド曲線
Abstract縦列駐車は,不慣れなドライバの場合,多くの時間を要し,また,正確な車両感覚と,車両動作が必要なことから苦手と感じる人が多い.そこで本研究では自動縦列駐車システムの開発を行う. 従来のレーザセンサによる自動並列駐車システムでは,使用するレーザセンサの特徴により,平面的なデータしか得られず,駐車スペースの探索の精度が必ずしも十分とは言えなかった.そこで,二次元のレーザセンサを上下に回転させることで,三次元の測定を可能にし,縦列駐車の状況において駐車スペースを探索,駐車軌道を生成するようなシステムを開発した.これにより,駐車スペース探索の精度が向上し,縦列駐車を正確に行うことができるようになった.

16-7 (時間: 10:56 - 11:09)
題名メタンガス濃度計測を目的とした開放光路型ガスモニタの耐受信光強度揺らぎ性能の検証
著者*周藤 正樹, 香川 直己 (福山大学/工学部)
Pagep. 10
Keywordガス計測, レーザ, 大気, 温室効果, シンチレーション
Abstract温室効果ガス計測法として、レーザ光線を大気伝播させる開放光路型がある。これは局所的に分布するガスの全体的な濃度を無侵襲かつ実時間測定することが可能である。しかし、大気擾乱を起因とする受信光強度揺らぎ(Scintillation Noise)が測定精度の劣化を招く。我々は耐受信光強度揺らぎ性能を有するガスモニタの開発を行なっており、本稿では揺らぎの抑圧性能の評価を行い、その結果からメタンガスの実環境測定において予想される受光揺らぎとガス濃度に相当する絶対吸収量のパワスペクトル密度関数(PSDF)の比較を行い、抑圧手法の有効性を検証した。

16-8 (時間: 11:09 - 11:22)
題名衛星からの電波が遮蔽されるときのキネマティックGPS/GLONASSの測位精度について
著者奧田 邦晴, *堀 真知子, 川崎 潤二, 酒出 昌寿 (水産大学校)
Pagepp. 11 - 12
Keywordキネマティック, GPS, GLONASS, 電波の遮蔽, 測位精度
Abstract漁船など小型船舶の挙動情報をキネマティックGPSで得る場合、船上構造物や多数のアンテナが設置してあるため、衛星からの電波が遮られない場所に新たなGPSアンテナ4本を設置することは難しい。そこで、GLONASSを併用することによって衛星の数を増やし、電波が遮蔽される仰角を設定して測位の有効性を解析した。その結果、GLONASSを併用するとGPSだけによる測位と比較して、受信率の向上や若干の精度の向上が見られた。

16-9 (時間: 11:22 - 11:35)
題名電動車いすのための超音波を用いた屋内測位に関する検討
著者*倉田 将史, 福安 真之, 白川 浩章, 大木 誠 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻)
Pagep. 13
Keyword位置推定, 測位, 超音波
Abstract近年、高齢者人口の増加により、老人介護施設などの屋内における自律移動型の電動車いすの需要が増加している。このような車いすが自律移動を行うためには、屋内での現在位置を正確に把握する必要がある。現在位置を取得する方法としてGPSがあるが、屋内ではGPS電波が届きにくいため、測位が困難である。これに対して、本研究では超音波の伝播時間を用いた屋内測位手法を提案し、測位実験を行った。