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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 1504  11. アンテナ・電磁波-(2)
日時: 2007年10月20日(土) 14:20 - 15:12
部屋: 工学部 1階 117講義室 (→地図)
座長: 大久保 賢祐 (岡山県立大学 情報工学部)

11-6 (時間: 14:20 - 14:33)
題名人工媒質を構成する平行導体型粒子の共振モードとその等価誘電率
著者*上村 武史 (山口大学大学院理工学研究科電子情報システム専攻), 久保 洋 (山口大学工学部), 真田 篤志 (山口大学)
Pagep. 495
Keyword人工媒質, 共振, 誘電率
Abstract人工媒質とは基板上に波長よりも十分小さい金属粒子を周期的に並べることによって作製でき、この金属粒子の構造や周期的な配置の間隔を変えることによって様々な特性を得ることができる。  本稿では、人工媒質を構成する平行導体型粒子の二つの共振モードの周波数特性について検討する。共振付近では、誘電率及び透磁率が大きな値をとり、媒質と空気のインピーダンスの不整合により反射が大きくなる。この二つの共振モードの周波数特性を利用し、共振周波数を調整することによって阻止帯域をつくることができ、実際に平行導体型粒子を用いた人工媒質に阻止帯域をつくることを実現した。

11-7 (時間: 14:33 - 14:46)
題名スイッチングダイオードにより放射素子を切り換える漏れ波アンテナ
著者*矢本 祥子 (山口大学大学院), 久保 洋, 真田 篤志 (山口大学工学部)
Pagep. 496
Keyword漏れ波アンテナ, 電磁波, 単一周波数
Abstract単一周波数でビームスキャンを行う漏れ波アンテナが研究されている. 本稿ではスイッチングダイオード(SD)を用いた漏れ波アンテナを提案する. 伝送路のスロット線路に沿って一列に多数個等間隔に並べた放射素子にSDを挿入し, 外部から直流電圧を加えることで放射素子が励振状態と非励振状態とに切り換える. このとき放射素子の長さをλ/4とし, SDが導通状態のときは非放射, 非導通状態のときは放射とし, 導通状態にするSDの組み合わせを変えることで放射方向を変化させる.実際にアンテナを作製し, SDを切り換え放射させる素子の間隔を変えることで放射角度が変わることが確認できた.

11-8 (時間: 14:46 - 14:59)
題名遮断領域導波管と短絡スタブを用いた左手系導波管について
著者*多恵馬 大祐, 真田 篤志, 久保 洋 (山口大学工学部)
Pagep. 497
Keyword左手系導波管, 電磁波, メタマテリアル
Abstract左手系導波管は、群速度と位相速度の符号が異なる左手系特性を持つ導波路の中でも低損失や高耐電力性の点で有利である。これまで遮断領域導波管と短絡スタブを用いた左手系導波管が提案されているが、短絡スタブ部分にはこれを導波域とするための誘電体が装荷されていた.本報告では、幅広の短絡スタブを用いることで誘電体を省いた構成の左手系導波管を提案した.電磁界シミュレーションにより求めた, バランス周波数9.96 GHz, 左手系帯域9.26-9.96 GHz, 右手系帯域は p < 0.6 の範囲で9.96-15.6 GHzの結果より, バランス型右手/左手系複合特性を持つ構成が設計可能であることを確認した.

11-9 (時間: 14:59 - 15:12)
題名導体接地された異方性Single-Negativeスラブ状媒質中におけるモード解析
著者*村井 渡, 堀田 昌志, 小川 良太, 羽野 光夫 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 498
KeywordSingle-Negative, モード解析
Abstract誘導性あるいは容量性を適切に設計した微小セルの周期配列でSingle-Negative媒質を構成する事ができる.これまでに,有限厚さを持つ等方性及び異方性Single-Negativeスラブのモード解析を行ってきた.本稿では,実用的観点からその片面が導体で接地された構造のモード解析を行っている.  解析方法として、その構造における固有値方程式を導出し、伝搬定数の分散特性や電磁界分布などを図示化し,特性を求めている。