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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 1402  27. 教育・研究-(1)
日時: 2007年10月20日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 工学部 1階 115講義室 (→地図)
座長: 横田 一正 (岡山県立大学情報工学部)

27-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名知識再利用のための部品化とシナリオに着目した教材設計について
著者*泉谷 寛, 岩根 典之, 松原 行宏 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 453 - 454
Keyword教材設計, 再利用, 部品化, 合成
Abstract近年,インターネットやパソコンの普及によって,教育分野では時間や場所,内容を学習者が選ぶことのできるe-learningの導入が進んでいる.それに伴って教材の設計者は,教材やコンテンツを目的に沿った形に更新・再編集する機会が多くなっている.しかし,それらの教材を設計するプロセスで用いられた知識,例えば題材の展開パターン(シナリオ)や過去に設計した教材の一部分(教材部品)の利用法などが明示的に共有や再利用において支援されることは少ない.本研究では,知識再利用の観点から教材を細分化,部品化し,シナリオに着目した部品間リンクに基づいて部品を組み合わせる(合成)ことによる教材設計支援を提案する.

27-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名身体動作に連動する視点変更機能を用いた学習支援システムのゲーム性の向上
著者*近田 明宏, 岩根 典之, 松原 行宏 (広島市立大学大学院)
Pagep. 455
Keyword身体動作, 視点変更機能, 学習システム, 体験的, ゲーム性
Abstract高校の教科理科では自然に対する探究心を高め,観察,実験などを行い,科学的に探究する能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め,自然観を育成することが目標とされている.しかし,教科書を用いた物体運動の学習は公式の操作や計算が多く,観察や実験といった体験が不足しがちである.そこで、VR技術による体験を通じて発見的学習を支援する研究が行われ,教育現場での利用と観察の身体性を考慮して視点変更機能が開発されている.この機能を用いて物体の運動を学習できるシステムが構築されている.システムにゲーム的要素を取り入れたことで楽しく学べるようにした点が特徴のひとつである.本研究では視点変更機能を拡張することでゲーム性の向上を目指している.

27-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名情報科教員のためのネットワーク技術習得に関するカリキュラムの提案
著者*小林 雅之, 向谷 博明 (広島大学大学院教育学研究科)
Pagep. 456
Keyword情報通信ネットワーク, カリキュラム, サーバ構築

27-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名留学生のための漢字の読み方学習支援システム
著者*ZhenLei Xing, 山本 秀樹 (岡山大学)
Pagep. 457
Keyword日本語学習, 漢字学習, 留学生支援
Abstract 大学また修士を卒業し日本の大学に入学したばかりの留学生が日本語の授業を理解するのは難しい。本研究は日本語学習の中の読み方について、岡山大学学生の手引きを利用した漢字の読み方支援教材を開発することを目的としている。事前チェックを行い、学習者のレベルを調べる。学習ステップでは日本語漢字の音読みと訓読みについて学習させる。音読みは中国語のピンインと日本語漢字の音読みの関係を明らかにし、この関係を利用した学習法を提案した。訓読みは読み方と音声による学習法を提案した。練習ステップで学習効果を計測し、学習者自分の把握度と達成度がわかる。

27-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名電子的なホワイトボード用の軽量なミドルウエアの設計
著者*加藤 伸明, 甲本 卓也, 杉山 裕二, 舩曵 信生 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagep. 458
Keyword教育支援システム, IPマルチキャスト, ミドルウエア
Abstract現在,会議や授業では黒板が使われることが多く,それらに対する支援システムの開発が行われている.その背景として,黒板から遠く離れた席では伝達したい情報が見難いことがあげられる.支援システムの一つとして,ネットワークに接続された複数のPCが配置されている会議室や教室において,JSDT(Java Shared Data Toolkit)の電子的なホワイトボードと呼ばれるプログラムの使用が挙げられる.このシステムでは,IPマルチキャストを用いながら通信の信頼性も提供されるが,起動時間が長く,大量のスレッドを利用して処理するためオーバーヘッドが大きいという問題がある.そこで,システム全体を軽量化することを本研究の目的とする.

27-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名PowerPointを用いる授業の動画と音声を利用する復習支援システムの開発
著者*纐纈 年哉 (岡山大学大学院 自然科学研究科), 上野 悟己 (岡山大学 工学部), 甲本 卓也, 杉山 裕二, 舩曵 信生 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 459 - 460
Keyword復習支援システム, メディア処理, サーバ・クライアントモデル
Abstractインターネットの高速化やパーソナルコンピュータ(PC)の性能の大幅な向上により,マルチメディア情報を配信・閲覧することが容易になってきている.教育現場においてもそれを利用した研究がされており,その重要性はますます高まっている.現在の授業は教室を主体として行われている.この問題点として,決められた場所でしか受講できないという場所的制約と1回しか受講できないという回数的制約がある.これらの解決手法として,PCとUSB接続カメラを用いて授業の様子を撮影し,復習用動画を作成・配信する事が考えられる.そこで,本研究グループでは動画と音声を用いた復習支援システムの提案・実装を行っている.