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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 1204  8. 電力系統II, 発送配電・新エネルギー
日時: 2007年10月20日(土) 14:40 - 15:45
部屋: 工学部 1階 112講義室 (→地図)
座長: 久保川 淳司 (広島工業大学 情報学部 知的情報システム学科)

8-1 (時間: 14:40 - 14:53)
題名モーリレー動作条件を考慮した電圧安定性ATC計算の提案
著者*末成 展康, 川本 晃亘, 餘利野 直人, 造賀 芳文, 李 生虎 (広島大学工学研究科複雑システム工学専攻)
Pagepp. 427 - 428
Keyword電圧安定性ATC, モーリレー, 主双対内点法
AbstractThis paper proposes a new computation method for Available Transfer Capability (ATC) with respect to voltage stability. In this paper, ATC is formulated as an optimization problem and solved by The Primal-Dual Interior Point Method (PDIPM). In stressed power system, it is possible that apparent impedance of mho relay falls in protection region and non-fault lines are tripped, which further stress the system and followed by cascading events. We considered this phenomenon in a computation method for ATC. In order to consider mho relay characteristics, we add mho relay operating conditions to the optimization problem as limits. The effectiveness of the proposed method is demonstrated through IEEE 30 bus systems.

8-2 (時間: 14:53 - 15:06)
題名MicroGrid独立運転時の分散型電源間干渉に関する検討
著者*矢部 哲也, 造賀 芳文 (広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻複雑システム運用学研究室)
Pagep. 429
KeywordMicroGrid, 分散型電源, 干渉
Abstract MicroGridには基幹系統とは異なるMicroGrid特有の問題がいくつかあり, そのなかには応答特性の異なる電源間の干渉がある. 多くの論文においてもこの問題点は指摘されているが, フィルタにより干渉を排除する方法が用いられているのみであり, 原因の理論的解明はなされていない.  そこで本研究では, 異種複数の分散型電源が隣接設置されることで生じる相互干渉に注目し, 干渉が顕著に表れる独立運転移行時の振る舞いをシミュレーションにより実現, 検討を行った.

8-3 (時間: 15:06 - 15:19)
題名自然エネルギーを含む分散型電源群の経済性評価に関する研究
著者*大丸 友也, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学工学研究科複雑システム工学専攻複雑システム運用学研究室), 杉本 明寛 (広島大学)
Pagep. 430
Keyword分散型電源, 経済性評価, 自然エネルギー
Abstract近い将来、自然エネルギーの利用やコージェネレーションのような環境負荷低減、省エネルギーを目的とした分散型電源が、需要家側に多数設置されることが予想される。その場合、今の電力系統の構成では保護や制御が複雑になり、電力会社の送電系統に負担がかかることになる。そこで安定した電力・熱供給を行うため分散型電源を一箇所に統合、制御するという考え方が提案されている。これを本稿では分散型電源群と呼ぶ。しかし、分散型電源群の経済性が、その実現において大きな問題となっている。 そこで本研究室では、分散型電源群を構成し最適化することが需要家の立場から経済的であるかどうか判断する経済性評価方法を提案してきた。しかし、分散型電源群の運用上での安全性、つまり需給アンバランスの為の予備力を考慮していなかった。そこで本稿で拡張を行い、改めて経済性評価を行った。

8-4 (時間: 15:19 - 15:32)
題名正方形領域におけるGAによる複数の小型風力発電機の発電出力を最大とする配置決定
著者*中島 正典, 西村 亮, 西守 克己, 石原 永伯 (鳥取大学 工学部)
Pagep. 431
Keyword風車, 風力発電, 最適配置, 遺伝的アルゴリズム, 発電出力
Abstract本研究では,小型風力発電機が市街地やビルの屋上などに普及導入されることを想定して,限られたスペースに小型風力発電機を複数配置することを考える. そこで,風車同士が風を干渉しあうことで生じる出力の低下を最小限におさえ,発電出力が最大となる配置を風車の位置情報を考慮することで導く.配置の最適化という観点から,プログラムでは,風車の位置情報を遺伝子コードで表現し,遺伝的アルゴリズムを用いてシミュレーションを行う. 本稿では,障害物の有無による発電出力への影響について検討を行った.その結果,世代が進むにつれて出力の向上が示され,遺伝的アルゴリズムによる最適配置の有効性が確認できた.

8-5 (時間: 15:32 - 15:45)
題名井戸型集光装置を取り付けた太陽電池モジュールの発電出力特性のシミュレーション
著者*梅森 隆文, 西村 亮, 西守 克己, 石原 永伯 (鳥取大学 工学部)
Pagep. 432
Keyword太陽光発電, 集光
Abstract太陽光発電は太陽のエネルギー密度が低いため、現時点では既存の発電方法等に比べ、コストが割高になるなどの問題がある。そこで、集光により太陽電池モジュール1枚あたりの発電電力を向上させることができれば発電コストの削減につながると考えた。本稿では、アウトドア用または災害時などの電力源としての小型太陽電池モジュールに対し、複雑な構造を必要とせず、既製の太陽電池を用いることができる集光・発電システムを提案し、シミュレーションによってその有効性の検討を行ない、1日3回集光装置の向きを変えることにより、集光せずに発電を行なった場合よりも発電電力が良好な結果になることが示された。