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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 1202  7. 電力系統I-(1)
日時: 2007年10月20日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 工学部 1階 112講義室 (→地図)
座長: 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学・情報学部・情報工学科)

7-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名電源制限を考慮した過渡安定度付き最適潮流計算法によるTTC計算
著者久保川 淳司 (広島工業大学), *三谷 智久, 餘利野 直人, 佐々木 博司 (広島大学), 下村 公彦, 丹羽 祥仁 (中部電力), Yuan Yue (Houhai University)
Pagepp. 403 - 404
Keyword電源制限, 過渡安定度, TTC, OPF
Abstract近年の電力事業における規制緩和・自由化によりTTC(Total Transfer Capability)を常に把握しておく必要がある。そこで我々は慣性中心に対する位相角の大きさを制約条件に加えることにより過渡安定度を考慮した最適潮流計算法(TSCOPF)を用いてTTC計算を行ってきた。本研究では、系統故障時に一部の発電機を高速遮断する電源制限を考慮した場合のTTCを求め、発電機の位相安定度制約のラグランジュ乗数とTTC増加量の関係を確認する。

7-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名競争環境下での発電機起動停止計画に関する研究
著者久保川 淳司, *福岡 佑太 (広島工業大学工学部知的システム工学科)
Pagepp. 405 - 406
Keyword発電機, 起動停止計画
Abstract諸外国における電力市場自由化の動き,電力料金値下げに対する強い要望,また競争原理の導入による市場活性化に伴い,2000年に電気事業法の改正が行われ「電力小売の部分自由化」が認められた。この電力の小売自由化によって,新規業者が発電した電気を消費者に届けることができるようになった。既存の電力会社としては電力需要が逼迫している場合に電力のピークカットが期待できるが,自社の収入が減るデメリットがあった。また,各電気事業会社は発電のためのコストを低減して消費者に電気を供給するという目的で運用しており,その対策の一つに発電機の運転状態を決定する発電機起動停止計画問題がある。

7-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名エージェントによる電力市場シミュレーションに関する研究
著者*西岡 寛 (広島工業大学工学部知的情報システム工学科), 久保川 淳司 (広島工業大学)
Pagepp. 407 - 408
Keyword電力市場

7-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名クラスタリングによる系統構成候補削減に関する一考察
著者川原 耕治, *弘中 弘 (広島工業大学 工学部), 石河 孝明, 杉原 弘章 (中国電力 エネルギア総合研究所)
Pagep. 409
Keywordクラスタリング, 系統構成, 作業計画
Abstract筆者らは,実規模の常時系統から供給信頼度を維持した作業系統候補を生成する手法をこれまでに提案してきた。探索範囲を限定する工夫をしてもそれらは数百万オーダーの規模に及ぶため,何らかの削減方法が必要となった。本研究では,大規模データに対応したクラスタリング手法を適用することで,供給信頼度指標をパラメータにした分類法の検討を行ったのでこれについて報告する。

7-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名並列処理を用いた電力設備停止計画問題の一解法
著者川原 耕治, *桝中 義智 (広島工業大学 工学部)
Pagep. 410
Keyword停止計画, 並列計算
Abstract筆者らが提案する電力設備停止計画は,系統構成と作業日時を決定する組合せ問題である。従って実規模系統になると,その組合せも莫大となり,何らかのヒューリスティックな手法が必要とされる。しかしながら,その開発には厳密解を踏まえる必要がある。そこで本研究では,グリッドコンピューティングを利用した並列計算を行ったのでこれについて報告する。

7-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名エネルギー関数法を用いた過渡安定度解析に関する研究
著者餘利野 直人, 造賀 芳文, *藤原 拓真, 丸山 翔 (広島大学工学研究科複雑システム運用学研究室)
Pagepp. 411 - 412
Keyword電力系統, 過渡安定度, 安定性評価, エネルギー関数法
Abstract電力系統は大規模・複雑化に伴い安定性解析の重要性が高まっている。また電力自由化により、リアルタイムでの解析の必要性が生じている。本稿では、高速性・高信頼度を実現でき、大規模系統においても解析可能な過渡安定度解析手法を提案する。これは系統内の故障がCCT(臨界故障除去時間)で除去されたときの系統が描く軌跡が不安定平衡点に収束するという性質を利用し、その軌跡とCCTを一括して直接求めるという手法である。本稿では、この手法をWEST30機系統で解析を行い、その有効性を検証する。