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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 1102  21. コンピュータネットワーク-(2)
日時: 2007年10月20日(土) 10:30 - 12:01
部屋: 工学部 2階 220講義室 (→地図)
座長: 長坂 康史 (広島工業大学)

21-7 (時間: 10:30 - 10:43)
題名高齢者用コミュニケーション支援システムの開発
著者*白根 恵 (松江工業高等専門学校/専攻科), 安田 直 (松江工業高等専門学校/情報工学科), 川口 景子 (アイスター(株)), 藤井 諭 (松江工業高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 371 - 372
Keyword高齢者, コミュニケーション支援, 熟練度別, タッチパネル, インタフェース
Abstractパソコンや携帯電話を使ったメール・掲示板等のコミュニケーション・ツールは,見えない相手は怖いといった精神的理由や使い方が分からないといった技術的理由により,多くの高齢者が使うには適していない.そこで,コンテンツを熟練度別に練習・応用・交流の三段階に分け,利用者のスキルアップをはかりながら,最終的に離れた家族や知人との交流ができるためのシステムの開発を行っている.今までに,高齢者がパソコンの操作に慣れるための練習用コンテンツを試作した.そして老人ホームにおいて高齢者の方々に使って評価をしてもらった.その結果,不慣れなパソコンに対する恐怖心がなくなり,簡単な操作ならできるようになった. そして,次のステップとなるコミュニケーション支援に対し期待してもらうことができた.

21-8 (時間: 10:43 - 10:56)
題名環境学習システムにおける学習コンテンツの検討
著者*祖田 将 (松江工業高等専門学校/専攻科), 多々納 麻美 (松江工業高等専門学校/情報工学科), 青山 博一 (松江工業高等専門学校/専攻科), 藤井 諭 (松江工業高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 373 - 374
Keyword環境学習, マルチメディア図鑑, 3Dシミュレーション, フィーリング検索, 水質汚濁
Abstract地元の宍道湖の水と生物を題材とした環境学習支援システムの改良開発を行っている.システムは3Dグラフィックスを用いた水中のシミュレーションと,XMLで作成した環境学習データベースの検索機能から構成している.宍道湖の湖中を3D仮想空間として表現し,水質パラメータを変化させることにより,湖中の水質や生物の生息への影響など,環境汚染について視覚的に学習できるようにしている.また環境学習データベースをマルチメディア図鑑として構成し,宍道湖に生息する生物に関する知識や,水質環境に影響する専門用語の知識をわかりやすく表現している.ここではこれまでの取組み結果を分析し,今後のシステム改善のためのデザインを行った内容について述べる.

21-9 (時間: 10:56 - 11:09)
題名事前学習と実地学習を組み合わせた史跡学習システムの開発と評価
著者*景山 久義, 青山 博一 (松江工業高等専門学校/専攻科), 高橋 勇佑 (九州工業大学大学院), 藤井 諭 (松江工業高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 375 - 376
Keywordユビキュタス, 史跡学習, 3D空間, 携帯電話, GPS
Abstractインターネットで提供されている史跡案内システムは多くあるが,ほとんどが2D表現のみの情報である.また,リアルタイムに現地の情報を提供することはあまり考慮されず,見学中の記録を支援するという発想も少ない.我々は地元の松江城の堀川遊覧を例として,事前学習と実地学習を組み合わせた史跡学習システムを開発し,実際に評価を行った.

21-10 (時間: 11:09 - 11:22)
題名携帯端末を用いたe-Learningの開発
著者*青山 博一 (松江工業高等専門学校/専攻科), 石本 真一 (松江工業高等専門学校/情報工学科), 中田 圭亮 ((株)アクティス), 藤井 諭 (松江工業高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 377 - 378
Keywordユビキュタス, PDA, e-Learning, ホワイトボード, 情報共有
Abstract教室での講義では,しばしば黒板とノートを用いた演習を伴うが,演習の際,講師が生徒の進捗状況を確認するのは容易ではない.そこで,無線LANに接続することでインターネットを使用することができる携帯端末のPDA(Personal Digital Assistant)とPCと併用することにより,教師が生徒の進捗状況を簡単に確認でき,なおかつ,生徒の解答を全員で共有できる演習支援システムを開発している.このシステム開発の現状と課題について述べる.

21-11 (時間: 11:22 - 11:35)
題名同時多発イベント検出を目的とした階層型変化点検出機構の性能評価
著者王 遠 (岡山大学大学院自然科学研究科), 村瀬 勉, 小林 正好, 藤巻 遼平 (日本電気株式会社インターネットシステム研究所), *福島 行信, 横平 徳美 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 379 - 380
Keyword変化点検出, 階層型変化点検出機構, 同時多発イベント, DDoS攻撃
AbstractDDoS攻撃等の同時多発イベントの検出方法として、観測指標の時系列データに生じる変化を検出する手法(変化点検出手法)がある。変化点検出手法では、同時多発イベント以外のイベントにより引き起こされる変化点(誤検出)の低減が課題である。誤検出の要因となるイベントは散発的に発生する傾向があるため、分散配置された変化点検出装置から情報を集約しネットワーク全体で同時多発的に変化点が発生するかどうかを判定する階層型変化点検出機構を用いることで誤検出を低減できる。本報告では、実ウィルスによるDDoS攻撃を再現し、それに対する階層型変化点検出機構の有効性を評価する。

21-12 (時間: 11:35 - 11:48)
題名無線LANを利用した災害時情報伝達システム構築実験とその評価
著者*大森 達典, 浦上 美佐子, 吉留 文男, 藤井 敬治 (大島商船高等専門学校), 松野 浩嗣 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 381 - 382
Keyword無線LAN, 避難所間通信, 被災者支援, 地域連携
Abstract通信手段の確保は,災害発生時の被災者支援活動の際に重要である.しかし,既存の通信手段や防災システムでは,電話回線などの災害発生前から既設される公衆回線を通信回線に想定して用いることが多く,このような通信回線は,災害発生時の影響を直接うける危険性が高いことが問題となっている.しかし,災害発生後に基地局を設置しネットワーク構築を行うことで,この危険性は軽減することができる.  本論文では,まず無線LANとミニFMの利点を生かした災害時情報伝達システムを提案し,山口県周防大島町と連携し実施した,フィールド実験について報告する.さらに本校商船祭において,本システムを来校者に体感してもらい,アンケートを実施した.その主な質問内容と結果から本システムの有用性について評価したので報告する.

21-13 (時間: 11:48 - 12:01)
題名無線LANを用いた被災情報提供システムにおける避難所間ネットワーク構築アルゴリズムとフィールド実験
著者*坂本 佳那恵 (山口大学大学院理工学研究科), 浦上 美佐子 (大島商船高等専門学校情報工学科), 重安 哲也 (広島国際大学工学部), 松野 浩嗣 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 383 - 384
Keyword安否情報, 自律的, 広域無線ネットワーク, グラフアルゴリズム, 市街地におけるフィールド実験
Abstract地震などの災害発生時に必要とされる情報の一つに被災地域住民の安否情報がある.これまで,我々は災害発生後に避難所間無線ネットワークを構築し,避難所間で安否情報を自律的に提供・共有を行う被災情報提供システムを提案してきた.本稿ではさらに,避難所間ネットワークの構成を自動生成するアルゴリズムを提案する.また,無線LANによる経路構成の自動制御機能を検証するのため,市街地に点在する公共学校施設6箇所においてフィールド実験を実施し,経路構成の自動制御が可能であることを確認した.