(セッション表へ)

平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 1101  21. コンピュータネットワーク-(1)
日時: 2007年10月20日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 工学部 2階 220講義室 (→地図)
座長: 石田 賢治 (広島市立大学)

21-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名パッシブ型RFIDを用いた子供の安全支援システムの構築
著者*楠本 光信, 宮脇 望, 長坂 康史 (広島工業大学 工学部)
Pagep. 361
KeywordRFID, パッシブ, タグ, 受動型
Abstract本研究では、パッシブ型のRFID技術を用い、子供の安全を支援するシステムを構築した。 現在実用化されているRFID技術を用いた子供の安全支援システムの多くはアクティブ型のRFIDタグを使用したものである。しかし、この方式では、タグが常に電波を発信しているため、電池の寿命による信頼性の問題や盗聴などの危険性が問題視されている。また、これらの欠点を補うパッシブ型のタグを使用した例では、子供自身がアンテナにタグをかざすことによって認識させる能動型のものが多く、かざし忘れによる信頼性の低下が予想される。  そこで本システムでは、電池の消耗の問題や盗聴の危険性の少ないパッシブ型のタグを使用し、さらに、タグ所有者が能動的な行動をせずにタグを認識することができる受動型システムを構築した。

21-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名IPv6エニーキャストを用いたデータ伝送手法の提案
著者*梶田 真吾, 趙 悦 (広島国際学院大学 工学研究科)
Pagep. 362
KeywordIPv6, Anycast
AbstractIPv6環境が、多様な場面において使われていくのは確実である。本稿では、IPv6アドレス体系のひとつであるエニーキャストアドレスに着目する。データ伝送において、エニーキャストアドレスを活用することで、サーバーの負荷分散、サーバー探索時のトラフィックを利用することによる様々な情報収集、などが可能であると考えられる。 本稿では、サーバー探索時のトラフィックにIPアドレス等の最低限必要な基本的な情報の他に、様々な情報を付加し、同時に取得する手法を提案する。本手法ではサーバー探索UDPセグメントを用いてコネクション型のプロトコルでの利用に対応し、ファイル転送実験で有効性を確認した。

21-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名多面的な評価指数を導入した多次元Webブラウザシステムの構築
著者*田中 強 (津山工業高等専門学校 電子・情報システム工学専攻), 寺元 貴幸, 岡田 正 (津山工業高等専門学校 情報工学科)
Pagepp. 363 - 364
Keywordブラウザ, 評価, 多次元表示, 履歴
Abstract 近年、インターネットブラウザは人々の生活になくてはならないものとなっている。現在のインターネットブラウザには多くの機能が搭載されている。しかし、現在のインターネットブラウザにもいくつか使いにくい点がある。例えば、履歴の表示方法が直感的にわかりにくい点や、ブックマーク管理の煩わしさなどである。これらの問題点を解決し、より快適にブラウジングするために、本研究ではウェブページごとに多面的な評価を行う。そして、評価の数に応じて次元軸を用意し、ウェブページを評価結果に基づいた配置を行い、それを多次元的に表現する。これにより、履歴やユーザのブラウジングの傾向などを視覚的に捕らえ、ブラウジングを補助するシステムの構築が本研究のテーマである。

21-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名Cancel CTSのIEEE802.11DCFへの実装と性能評価
著者*井上 大資 (広島国際大学大学院 情報通信学専攻), 重安 哲也 (広島国際大学 工学部), 松野 浩嗣 (山口大学大学院 理工学研究科), 森永 規彦 (広島国際大学 工学部)
Pagepp. 365 - 366
KeywordIEEE802.11DCF, RTS/CTS, NAV設定
AbstractIEEE802.11DCFは隠れ端末対策のオプションとしてRTS/CTS(Request To Send/Clear To Send)を採用している.同オプションでは,DATA送信する前にRTS,CTSを送受信端末間で交換することで隣接端末に送信禁止時間(NAV:Network Allocation Vector)を設定する.そのため,RTS/CTS交換が成功した場合は隠れ端末の影響を軽減することができる.しかしながら,逆にRTS/CTS交換が失敗した場合,失敗したRTSもしくはCTSを傍受した端末は不必要に送信を延期してしまう.そこで,本稿では,これを解決するためにCancel CTS方式を提案し,計算機シミュレーションにより有効性の評価を行った結果について報告する.

21-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名IEEE802.11DCFにおけるブロードキャスト受信率方式に関する一検討
著者*平岡 宏史 (広島国際大学 情報通信学科), 井上 大資 (広島国際大学大学院 情報通信学専攻), 重安 哲也, 森永 規彦 (広島国際大学 情報通信学科)
Pagepp. 367 - 368
KeywordIEEE802.11DCF, RTS/CTS, ブロードキャスト
AbstractIEEE802.11DCFにおいて,ユニキャスト時にはRTS/CTS(Request To Send/Clear To Send)交換を使用することで隠れ端末の影響を軽減できる.しかし,ブロードキャスト時には,RTS/CTS交換及び,ACKによる到達確認が行われないため,隠れ端末の影響を軽減することはできず,ユニキャストに比べてブロードキャストのパケット受信成功率は著しく低下する.そこで,ブロードキャストの受信率を向上する為に,各隠れ端末の危険度を算出し,その危険度を最も減少する隣接端末とRTS/CTS交換を行うことで,パケット衝突を軽減する方式を提案し,計算機シミュレーションにより有効性の評価を行った結果について報告する.

21-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名IEEE802.11無線端末を利用したマルチホップ通信システムの作成
著者*丹田 真裕, 中野 浩嗣 (広島大学大学院 工学研究科情報工学専攻)
Pagep. 369
KeywordIEEE802.11, アドホックモード, アドホックネットワーク
Abstract現在広く普及しているIEEE802.11系無線LANには端末局間で直接通信できる,アドホックモードというネットワーク構成がある. アドホックモードはアクセスポイントを必要とせず,端末局のみでネットワークを構成することができるが,アドホックモードは一般的に中継する機能を持たず,その通信範囲は端末局の電波到達範囲内という狭い範囲に限られる. 本研究では,複数の端末局を中継して通信を行うマルチホップ通信を行うシステムを作成し,既存のIEEE802.11無線端末のアドホックモードを利用した,より広域な範囲の通信を試みる. また,Javaで実装することにより,より多くの端末でシステムを構築することが出来た.