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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 0902  17/18. 制御-(2)/信号処理
日時: 2007年10月20日(土) 10:40 - 12:11
部屋: 工学部 1階 110講義室 (→地図)
座長: 大西 義浩 (呉工業高等専門学校電気情報工学科)

17/18-1 (時間: 10:40 - 10:53)
題名広島市内国道2号線における信号制御システムの開発
著者*藤井 温子 (弓削商船高等専門学校 情報工学科), 清水 光 (福山大学 工学部 情報工学科)
Pagepp. 285 - 286
Keyword道路特性, 交通特性, シミュレーション
Abstract本稿では,広島市内幹線道路における渋滞長の信号制御システムを開発する.まず,広島市内国道2号線上の広島市役所前信号交差点と国泰寺信号交差点において道路特性と交通特性を解析する.次に,与えられた道路条件や交通条件のもとで,時間変動する流入交通量や待ち車列台数に従って3つの信号制御パラメータを系統的・逐次的に制御する信号制御システムと信号制御アルゴリズムを提案する.最後に,提案した信号制御システムと信号制御アルゴリズムを用いて,上記2つの信号交差点において夕方のラッシュ時にシミュレーションを行い,その結果について考察する.

17/18-2 (時間: 10:53 - 11:06)
題名確定的信号制御システムの開発
著者*清水 光, 小林 正明, 川久保 和雄 (福山大学/工学部), 藤井 温子 (弓削商船高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 287 - 288
Keyword信号制御システム, 交通流ダイナミクス, システム開発
Abstract 交通渋滞のオンライン制御に有効な都市道路網の確定的信号制御システムの開発について考察する。最初に、2方向都市道路網における渋滞長信号制御システムを非線形ダイナミックシステムで記述する。つぎに、信号制御システムの構成について整理する。最後に、2方向都市道路網における交通流の円滑化と安全化を交通流ダイナミクスのデイジタル制御の観点から実現する確定的信号制御システムの開発手順について述べる。ここで提案したシステムは、制御対象の規模や交通渋滞の有無に関わらず一貫性をもって記述できる。

17/18-3 (時間: 11:06 - 11:19)
題名ニューラルネットワークを用いた短時間先風速予測における入力データの検討
著者*曽利 仁 (津山工業高等専門学校/情報工学科), 安野 卓 (徳島大学大学院)
Pagepp. 289 - 290
Keyword風速, 予測, ニューラルネットワーク
Abstract我が国の風力発電の導入量は1990年代から急増し,2005年末で約100万kWに達しているが,導入されている風力発電のほとんどが電力系統と連系されており,また,風力発電出力は風によって大きく変動するため,周波数変動問題による電力系統への影響が懸念されている。しかし,一定期間先の風速を予測し未来の風力発電量を把握することができれば,電力系統の安定性確保や,発電電力の計画的な運用が可能と考えられる。 本研究では,NNの入力として用いられる気象データ(風速,風速変化量,風向)の適切な組み合わせについて,予測誤差をもとに検討している。

17/18-4 (時間: 11:19 - 11:32)
題名水質計測船の自動化について
著者*松本 直樹, 高橋 信雄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 291
Keyword環境, 計測
Abstract現在、汽水域やダム湖など湖沼においては環境汚染を回復しようと様々な試みがおこなわれ、その後の水質調査は有人ボートを用いられるのが一般的である.しかしながら、有人ボートによる測定では計測点の正確な位置が保障できないことや、作業員の安全確保の面でも問題がある.  これらのことから、本研究ではこれらの諸問題を改善するためにマイコンやGPSを利用した無人観測船による計測を考えた.

17/18-5 (時間: 11:32 - 11:45)
題名DVD-RAMの再生誤りのモデル化
著者*田中 敬大 (広島工業大学), 田中 邦麿 (帝京平成大学), 古川 輝雄 (広島工業大学)
Pagepp. 292 - 293
Keyword光ディスク, DVD, 誤り計測
AbstractCDやDVDなどの家庭用光ディスクストレージはその取り扱い過程で発生する指紋、ゴミ、傷などによるデータ信頼性の劣化が危惧され、データの信頼性確保のための技術的課題の明確化と対応が必要である。今回は、懸案事項の一つ、誤り発生状況の把握をおこない、誤りのモデル化を検討した。DVD-RAMの指紋誤りにおける誤り状態をビット単位で計測し、ギルバートモデルへの適応評価をおこなった。単純モデルは誤り(light)では良く一致するが、誤り(hard)ではモデル計算値と実測値との誤差が大きくなり、変形モデルを適用することにより良い近似結果を得ることできた。

17/18-6 (時間: 11:45 - 11:58)
題名アダマール行列を鍵系列として用いた画像電子透かし法
著者*濱野 恵太, 中本 昌由, 雛元 孝夫 (広島大学)
Pagepp. 294 - 295
Keyword画像電子透かし, 鍵系列, アダマール変換, 焼きなまし法(SA), 著作権保護

17/18-7 (時間: 11:58 - 12:11)
題名可変ステップサイズNLMSアルゴリズムによる騒音抑圧性能改善に関する一検討
著者渡辺 匡哉, *島田 康二, 笹岡 直人, 伊藤 良生 (鳥取大学工学部), 藤井 健作 (兵庫県立大学大学院工学研究科)
Pagep. 296
Keyword騒音抑圧, 線形予測, システム同定, 可変ステップサイズ
Abstract従来から筆者らは,騒音の重畳する音声から騒音を抑圧する方法として騒音再合成方式について検討を行ってきた.この方式は,線形予測誤差フィルタを用いて入力信号を白色化し,この白色信号に騒音スペクトルを与えることにより,騒音を再合成させるものである.しかし,従来法では騒音再合成に用いる適応ディジタルフィルタが音声を推定しないように,NRFの係数更新に用いるNLMSアルゴリズムのステップサイズを低く設定する必要がある.そのため,この方法では非定常騒音に対して追従性が低くなるという問題が生じる.そこで本稿では,NLMSアルゴリズムに可変ステップサイズを導入することにより非定常騒音への追従性を高め,騒音抑圧性能を改善させる方法について検討を行う.