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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 0804  22/14. パターン認識・画像処理-(5)/放送
日時: 2007年10月20日(土) 14:30 - 16:01
部屋: 工学部 1階 108講義室 (→地図)
座長: 小西 亮介 (鳥取大学工学部電気電子工学科)

22/14-1 (時間: 14:30 - 14:43)
題名NBIを用いた大腸拡大内視鏡画像からの血管領域の抽出
著者*弘田 昌士, 玉木 徹, 金田 和文 (広島大学大学院工学研究科), 吉田 成人, 田中 信治 (広島大学病院光学医療診療部)
Pagep. 263
Keyword大腸拡大内視鏡, NBI, 診断支援システム, 医用画像処理, 大腸癌
Abstract近年,NBI(Narrow Band Imaging)systemと呼ばれる新たな大腸拡大内視鏡の機能が開発され,大腸浅層部における血管構造の観察が可能となった.一般に腫瘍性病変の場合は血管密度が増幅することから,NBI systemで血管構造を監察することで腫瘍/非腫瘍の判別が可能ではないかと期待されているが,未だその診断手法は確立されていない.そこで,我々はNBI画像中の血管構造を解析することで自動的に病状推定を行う診断支援システムの構築を検討している.本稿ではそのための血管領域の抽出について述べる.

22/14-2 (時間: 14:43 - 14:56)
題名画像レジストレーションの樹木を含む地表形状復元への適用に関する検討
著者*安仲 啓輔, 玉木 徹, 金田 和文 (広島大学大学院工学研究科)
Pagep. 264
Keyword3次元地表形状復元, 画像レジストレーション, パラメータ推定, 最適化
Abstract本研究では、地雷除去作業に必要な起伏データを含んだ地図の作成のため、画像レジストレーションを用いた3 次元形状手法の地表形状復元への適用について検討を行う。画像レジストレーションは、対象となる物体を2 方向から撮影した画像から評価関数を用いて画像間の各画素の輝度値の差の二乗和を最小化し、形状パラメータと運動パラメータを推定する。地表形状に適用させるため、複雑な形状のパラメータ設定について、また本来は同一の点であるにもかかわらず鏡面反射の影響で画像間に輝度値の差が出てしまう点について、さらに地表撮影時に地表面の色が草木に透けて画素値が混じってしまう可能性について、検討を行う。

22/14-3 (時間: 14:56 - 15:09)
題名ネットワークカメラによる侵入物検出システムの運用における問題の検討
著者*奥田 正史, 玉木 徹, 金田 和文 (広島大学工学研究科)
Pagep. 265
Keyword侵入物検出, ネットワークカメラ, イメージベースドレンダリング, 監視カメラ

22/14-4 (時間: 15:09 - 15:22)
題名人物歩行予測における歩行軌跡取得方法の検討
著者*篠村 祐司, 玉木 徹, 金田 和文 (広島大学大学院工学研究科)
Pagep. 266
Keyword人物歩行予測, パーティクルフィルタ, 背景差分法
Abstract本稿では,人物歩行予測における歩行軌跡の取得方法の検討について述べる.既存の歩行軌跡取得方法である背景差分法では輝度変化による観測ノイズが考慮されていない.そのため,観測ノイズを考慮した人物歩行軌跡取得方法であるパーティクルフィルタを用いる.2つの取得方法によって人物の歩行軌跡を学習し,予測軌跡と実際の軌跡との差を比較する.このとき,学習の歩行経路として単純な歩行 経路と複雑な歩行経路を設定する.

22/14-5 (時間: 15:22 - 15:35)
題名現場運用に特化したTSパケット監視装置の開発
著者*新開 憲 (日本放送協会広島放送局技術部(企画))
Pagepp. 267 - 268
KeywordTS, 監視, 運用性
AbstractHDTV信号伝送の主流であるMPEG-2 Transport Streamはデジタル放送や中継現場からの伝送など幅広い分野で利用されている。TSパケットの監視において、既存のアナライザは高価で操作が煩雑なものが多い。そこで本件では、現場ニーズに特化した安価で運用操作性の高いTS監視装置を開発した。本装置は、入力されたMPEG-2 TS信号に対して、パケット有無・TSエラーインジケータ・PAT到着間隔・TS STUFFING連続・テーブルシンタックス等を監視し、異常時にアラームを出力する。本システムは監視装置本体と各種操作設定を行うPCで構成されるが、PCレスでの運用が可能である。またバッテリー駆動をサポートしており、現場での運用柔軟性を向上させている。送出業務のサポートから中継素材・ロードレース移動車伝搬の監視まで幅広い分野での利用が期待される。

22/14-6 (時間: 15:35 - 15:48)
題名ハイビジョンテロップ・静止画送出装置の開発
著者*朝倉 慎悟 (日本放送協会岡山放送局(技術))
Pagepp. 269 - 270
Keywordハイビジョン, テロップ, HD−SDI
AbstractNHK岡山放送局において、主に編成上のテロップ(番組放送時間の変更など)で使用してきた静止画送出装置を、独自開発によりハイビジョン化したので報告する。開発には市販PCとHD−SDI信号の出力ボードを用いた。文字テロップを画像ファイル化せずに即時に直接出力を可能にする手法を提案し、画面上にキーボードにより入力された任意の文章、又は画像ファイルを表示させるアプリケーションを独自開発した。また、文字テロップの位置補正や文字大きさ調整を可能にした。市販品と自作アプリケーションの組み合わせにより、安価にハイビジョン設備を構築し、現場の運用性を向上させることができた。なお本発表では、テロップとは映像に重ねる文字(情報)のことを指す。

22/14-7 (時間: 15:48 - 16:01)
題名地上デジタル簡易監視システムの開発
著者*熊谷 崇 (NHK山口放送局(技術))
Pagepp. 271 - 272
Keyword地上デジタル放送, 中継局監視, C/N
AbstractNHK山口局では昨年10月に4局同時開局を迎えた.そのうち,下関・岩国両デジタル中継局の監視はBERモニターにより従来の遠方監視制御装置で行っており,アラーム発報時や遠制操作時に放送波受信映像を監視できない.委託監視のないデジタル時代には,受信映像監視ツールが電波確保の為にも必要不可欠である. 今回,中継局エリア内での受信映像にC/N測定結果を受信状態に対応した色でスーパーし,IP伝送又はFOMA伝送により任意の場所で受信映像と放送波品質の監視を可能とするシステムを開発した.本システムは監視側での受信状態判定結果が伝送網品質に依存しないことを最大の特長とし,大規模中継局のみでなく,通信インフラが十分とは言えない小規模中継局の監視も可能である.