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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 0702  22. パターン認識・画像処理-(2)
日時: 2007年10月20日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 工学部 2階 219講義室 (→地図)
座長: 菅原 一孔 (鳥取大学工学部 知能情報工学科)

22-7 (時間: 10:30 - 10:43)
題名動的ネットモデルを用いた画像特徴の抽出方法に関する検討
著者*薮木 登 (津山工業高等専門学校), 古林 佑介 (東和ハイシステム株式会社), 鷲見 育亮, 福本 善洋 (鳥取環境大学)
Pagep. 207
Keyword動的ネットモデル, Active Net, 特徴抽出, パターン認識
Abstract一般的なパターン認識処理では,画像特徴を抽出しその特徴量が用いられている.従来の方法では,対象の輪郭や内部の形状情報等のテクスチャ情報を同時に得ることができないため,複雑な対象の特徴量を抽出しにくい.一方,動的ネットモデルは対象物体の内部情報を検出に利用できるため,安定した形状抽出が可能である.そこで本稿では,従来の手法で得られる特徴量とは異なる特徴を抽出する方法として,動的ネットモデルの捕捉結果を利用する方法を提案する.さらに,その特徴の利用例として,ニューラルネットワークに適用してパターン認識処理を行う.

22-8 (時間: 10:43 - 10:56)
題名ミニチュア空間における道路認識方式の一検討
著者*森田 佳成 (鳥取環境大学 環境情報学部 情報システム学科), 鷲見 育亮, 難波 福弥 (鳥取環境大学大学院 情報システム領域), 藪木 登 (津山工業高等専門学校), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 208 - 209
Keyword道路認識, 画像認識, FA
Abstract本研究は、工場、物流などにおける運搬行程の無人・自動化の一環として画像処理により道路を認識し、実際の車両走行制御に反映させることで自動走行を目指すものである。超小型カメラを搭載したライントレースロボット(マイコンカー)とその専用コースを用いたミニチュア空間における自律走行を実現させるためのマイコンカーの製作、道路認識方式の検討、データ転送実験を行い、正しい実験結果が得られた。

22-9 (時間: 10:56 - 11:09)
題名Quadtreeおよび表グラフを用いた高速な隣接探索アルゴリズムの実装
著者*門脇 亮介 (島根大学 総合理工学部 ), 木村 慎太郎, 本村 光洋, 會澤 邦夫 (島根大学 総合理工学部)
Pagep. 210
KeywordQuadtree, 表グラフ, 隣接探索, 画像処理
Abstract 画像情報処理分野でよく利用されるデータ構造に四分木(QT)がある.画像処理の基本的な操作の一つに隣接探索があり,QTにおけるそれはデータ数の対数時間計算量である.これに対してより高速な隣接探索が可能とされるデータ構造として表グラフ(TG)が提案されている.これらの有効性を示すため標準的な画像データに対して各データ構造の構成時間と隣接探索時間の比較実験を行った.  その結果,データ構造の構成に要する時間はほぼ同じ傾向となり,隣接探索時間はQTのそれと比べて数倍高速となった.  ランダムに生成された画像に関してTGの隣接探索時間は画素数に依存しない結果が得られているが今回用いた画像データはより現実的なものなので,実際的な状況をよりよく反映していると考えられる.

22-10 (時間: 11:09 - 11:22)
題名湾岸監視を目的とした固有空間法による物体検出に関する考察
著者*浜村 浩之, 岡村 健史郎 (大島商船高等専門学校)
Pagep. 211
Keyword固有空間法, 背景差分, 湾岸監視
Abstract物体抽出をする方法として,背景差分が多く用いられている.背景差分は,予め取得しておいた背景画像と検出対象が含まれる入力画像との差分を求めることにより,物体を抽出する手法である.しかし,湾岸監視で波などの背景部分の変化が観測される場合には適用が難しいという問題がある.この問題に対して,固有空間法を用いて背景変動をモデル化し,対応する方法が提案されている.この方法は,背景部分の変化に対応して実時間での物体検出に優れていると報告されているが,実環境での実証は十分ではない.そこで,我々は背景部分の変化が大きい湾岸監視を目的として固有空間法による検出実験を行い,実環境下での有効性について検討した.

22-11 (時間: 11:22 - 11:35)
題名リアルタイム読唇のための口部形状認識
著者*加藤 友哉, 齊藤 剛史, 小西 亮介 (鳥取大学)
Pagepp. 212 - 213
Keyword読唇, 口内領域, リアルタイム
Abstract本稿では読唇の基礎研究として,口部形状のリアルタイム認識手法を提案する.机などに置かれたカメラから取得した画像より,口内領域の抽出を行い,領域の面積とアスペクト比を特徴量として用いる.日本語5母音の口部形状と閉口形状の6形状に対して認識実験を10人の被験者に対して行った結果,平均75.2%の認識率を得た.またリアルタイム認識において,ユーザの意図する時間と認識時間を計測した結果,平均0.61sの時間差が生じた.ユーザの意図する時間との差が少なく,有用であると判断できる.ユーザ,口部形状により認識率に変動はあるが,リアルタイムで認識が行えることを確認した.

22-12 (時間: 11:35 - 11:48)
題名屋内移動ロボットのための画像情報に基づく曲がり角の自動検出
著者*多田 直也, 齊藤 剛史, 小西 亮介 (鳥取大学)
Pagepp. 214 - 215
Keyword画像処理, 移動ロボット, 曲がり角
Abstract本稿では,移動ロボットが屋内の廊下を自動走行する際に必要となる曲がり角の検出を行う手法を提案する.区分的Hough変換を用いて,廊下と壁の境界線を検出し,境界線上で曲がり角候補領域を検出する.あらかじめ目視で判断した曲がり角領域とそうでない領域の識別をサポートベクターマシンで行う.11シーンの動画像に対して,本手法を適用した結果,98.7%の識別率を得た.