題名 | 電子ディスプレイの輝度むら評価方法 |
著者 | *池田 年実, 森元 祐一, 浅野 敏郎 (広島工業大学) |
Page | p. 197 |
Keyword | 輝度むら |
Abstract | パソコンや液晶テレビ、プラズマテレビなどの表示装置として用いられている電子ディスプレイは、画質性能が非常に重要である。そこで、画質の欠陥の一つである輝度むらについて検証する。 本実験では、輝度むら作成ソフトで電子ディスプレイに輝度むらを表示し、目視評価で実験を行う。 |
題名 | Direct Binary Search法によるマルチトニング |
著者 | *平野 祐樹, 中野 浩嗣 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻コンピュータ・アーキテクチャ学研究室) |
Page | pp. 198 - 199 |
Keyword | ハーフトニング, マルチトニング, DBS |
Abstract | 本論文では,多値DBS 法を連続階調画像に適用し たときに最も明るい領域と暗い領域に加えて中間調 の領域でドットが打たれないクリッピングと呼ばれ る現象に対応するために,多値DBS 法と多値組織的 ディザ法のハイブリッドマルチトニング手法の提案を 行う. |
題名 | 医療用X線フィルムからのグリッド線除去 |
著者 | *丸山 敏則, 山本 秀樹 (岡山大学) |
Page | p. 200 |
Keyword | X線グリッド, グリッド線, 画像処理, 微小石灰化 |
Abstract | マンモグラフィにおいてX線撮影装置の機構上フィルムに描出されるグリッド線は診断情報に悪影響を与えるものと考えられる.本研究では,ディジタル画像処理を用いてフィルムに描出されたグリッド線を除去する方法を試みた.注目画素のまわりの小領域の分散値を利用したVフィルタと中央値を利用したメディアンフィルタを使用した.擬似微小石灰化を埋め込んだファントムを撮影し,フィルムに描出された微小石灰化陰影について,フィルタ処理を行い,SN比を算出した.また微小石灰化領域を抽出し,円形度を求めた.その結果,Vフィルタの後にメディアンフィルタを行う処理でSN比は最も改善し,円形度は増加した.提案した画像処理技術は,診断精度の向上に寄与すると考えられる. |
題名 | 陰影情報と特徴点対応の統合による画像列からの全周囲3次元形状復元 |
著者 | *前田 剛, 椋木 雅之, 浅田 尚紀 (広島市立大学大学院 情報科学研究科) |
Page | pp. 201 - 202 |
Keyword | Structure from Motion, photometric stereo, エネルギー関数最小化 |
Abstract | 実物体の3次元形状のモデル化は文化財や芸術作品のディジタルアーカイブ化など幅広い目的に用いられる重要の技術である.カメラから得られた画像をもとに陰影情報を用い,求めた法線をもとに復元する手法では,法線に表れない段差などが表現できない場合がある.また,特徴点対応を用いた手法では画素数に比べ特徴点数が少ないため,細かな形状を復元できない場合がある.そこで本論文では,上記の2つの手法から得られた情報から,奥行きの値のエネルギー関数最小化を解くことにより形状を復元する.シミュレーション実験により特徴点対応で表した形状復元より多くの点で形状復元ができたことを確認した. |
題名 | エッジ情報と画像分割を用いた屋内での影などのノイズの除去の提案と検証 |
著者 | *中野 宏律 (岡山県立大学大学院), 林田 平馬 (フリープログラマ), 川畑 洋昭 (岡山県立大学) |
Page | pp. 203 - 204 |
Keyword | 認識, ノイズ |
Abstract | 画像処理を用いて物体の抽出を行う際,背景差分法やフレーム間差分法などの画像の輝度差を用いる手法に関しては多くの研究がなされている.これらの手法はパターン認識法などの特殊な方法に比べ比較的演算量が少ないという利点を持つが,照明条件の変化などの影響を受けやすいという弱点を持つ.例えばライトなどをつけて輝度が高くなった場合や逆に影などの影響で輝度が低くなった場合などに,その部分を差分として検出することがある.そのため物体と誤認し,物体を正確に検出できない可能性がある. そこで,本研究では環境の変化,特に物体の移動とともに発生・移動する影を除去することで正確な物体の抽出を可能とする手法を提案し,実験・検証を行う. |
題名 | モザイク画像生成時における境界消去の一手法 |
著者 | *大下 隆太 (岡山理科大学大学院工学研究科電子工学専攻), 道西 博行, 太田 寛志 (岡山理科大学大学院工学研究科) |
Page | p. 205 |
Keyword | 画像処理, モザイク画像生成, 境界消去, ブレンド |
Abstract | モザイク画像生成においては、画像の境界部が目立たないようにする(境界消去)ために、 しばしばブレンド処理が用いられる。 ブレンド処理は、接合点付近において濃度差が大きく重なり領域が少ない場合、短い区間で平滑化を行うため濃度値の急変する領域が生じたり、重なり領域とそれ以外の領域との境界において、不連続な色調の変化が生じてしまう。 また、原画像間での視差が無視できない場合や原画像にレンズ等の歪みが残る場合には、 接合する対応画素が完全に一致しないため、接合部の像にぼけが生じてしまう。 この問題を解消するために、本稿ではブレンド処理を用いずに境界消去を行う手法を提案する。 |