題名 | 最近のキネマティックGPS/GLONASSによる短い基線長における基礎的な動揺測定精度について |
著者 | 奧田 邦晴, *橋本 有紀子, 古賀 壮太郎, 酒出 昌寿 (水産大学校) |
Page | p. 113 |
Keyword | GPS, GLONASS, 縦揺, 船首揺, 短基線長 |
Abstract | GPSを使用した船舶姿勢計測は時刻、位置、速力のほか、縦揺れ、船首揺れ、横揺れ、上下揺、左右揺、前後揺ばかりでなく、潮汐などの情報をも得ることができる。そこではキネマティック手法が用いられるが、測定精度は基準となる局からの距離と衛星配置などによるところが大きい。そこで、ロシアのGLONASSを併用することにより利用できる衛星の数を増やして、姿勢計測に使用される短い基線長において最近の測定精度を解析した。その結果、定量的な測定精度を見出すことができた。 |
題名 | GPS/GLONASSを使った3本のアンテナによる小型船舶用動揺測定装置についての考察 |
著者 | 奧田 邦晴, *古賀 壮太郎, 橋本 有紀子, 川崎 潤二 (水産大学校) |
Page | p. 114 |
Keyword | GPS, GLONASS, 動揺測定, 3本のアンテナ, 測定精度 |
Abstract | GPSを使った動揺測定装置には4本のアンテナを使用するが、船舶(特に小型漁船等)においては、アンテナ上空にケーブルなど電波を遮蔽する構造物が多く、またアンテナ設置場所にも苦慮することが多い。そこで、アンテナを3本にして、動揺測定精度を解析した。また、GLONASSを併用することにより衛星の数を増やして電波の遮蔽による測定精度の劣化を防ぐ効能を考察した。その結果、アンテナが3本でも有効な精度で測定できることが分かった。 |
題名 | ブースティングを用いたセルフチューニングPID制御パラメータの決定法 |
著者 | *川成 翔 (呉工業高等専門学校専攻科 機械電気工学専攻), 大西 義浩 (呉工業高等専門学校 電気情報工学科) |
Page | pp. 115 - 116 |
Keyword | ブースティング, セルフチューニングPID |
Abstract | PID制御法は化学プロセスなどのプロセス制御系に現在も主として使われており,その理由としてはPIDの三つの制御パラメータのもつ物理的意味が明確であり,制御構造が簡単であるということが挙げられる.このPID制御は時変システムなどに対しパラメータの調整が困難な場合があるが,それを自動調整するセルフチューニングPID制御法が提案されている. 一方,機械学習の分野でブースティングという方法が提案されている.この方法はデータの数に関わらず学習条件の数を設定できるため,条件の決め方によって学習精度が変わってくるという特徴を有している. 本稿ではこのブースティングアルゴリズムを用いた関数近似により,各ステップにおける最適なセルフチューニングPID制御法の設計パラメータを導出する方法を提案する. |
題名 | ケルビン測定法の検討 |
著者 | *茶川 徹雄 (広島市立大学大学院), 寺田 和夫 (広島市立大学) |
Page | p. 117 |
Keyword | ケルビン, MOSFET, 特性ばらつき |
Abstract | MOSFETの微細化に伴い、大量の同一MOSFETの特性を測定して、その特性ばらつきを把握することが重要になっている。そのため、デコーダを用いて共通探針用パッドから大量の同一MOSFETを測定できるようにしたDMA(Device Matrix Array)回路が提案されている。しかし、DMAではスイッチイングに用いられるトランスファゲートの寄生抵抗の影響により、通常の方法では正確な測定はできない場合がある。本研究ではケルビン測定法を用いてトランスファゲートの影響を除く方法について検討する。 |
題名 | 受信光強度揺らぎの抑圧性能を有する開放光路型LASシステム用データ処理ハードウェアの開発 |
著者 | *周藤 正樹, 香川 直己 (福山大学 工学部) |
Page | p. 118 |
Keyword | 分光法, 吸収, 半導体レーザ, ガス濃度, 受信光強度揺らぎ |
Abstract | レーザ吸収分光分析法(LAS)によるガス濃度計測装置の多くは、ガスを多重反射セルにサンプルするクローズドパス型であるため、空間的なガス分布が一様な場所でのみ測定精度が保障される。本測定系はレーザ光線を数十m大気伝播させるオープンパス型であるため、比較的広範囲のガス濃度の空間平均値が計測できると考えられるが大気擾乱などによる受信光強度揺らぎが精度劣化の問題となる。本稿ではデータ処理部における、開発を行なったアナログ演算回路の受信光強度揺らぎの抑圧手法について述べ、その効果を報告する。 |