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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 0401  13. 電子回路-(1)
日時: 2007年10月20日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 工学部 1階 104講義室 (→地図)
座長: 西尾 公裕 (米子工業高等専門学校電気情報工学科)

13-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名OTAによるジャイレータを用いた定抵抗回路
著者*片山 健一, 沖根 光夫, 重広 孝則 (広島工業大学)
Pagep. 87
KeywordOTA, ジャイレータ, 定抵抗
Abstract本研究では,OTAを用いた4端子対ジャイレータを構成し,2端子対ジャイレータによる定抵抗回路への適用について論じている.この定抵抗回路は全域通過関数を実現する回路として知られているが,その他の2次伝送関数としてバターワース形低域,高域,帯域フィルタ関数も実現できることを示す.また,提案した回路についてSPICEを用いて動作の確認を行っている.

13-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名同一値容量によるLCシミュレーション形可変フィルタ
著者*三宅 宏樹, 沖根 光夫, 重広 孝則 (広島工業大学)
Pagep. 88
KeywordLCフィルタ, 積分器, カレントミラー
Abstract筆者らは先に,MOSFETを用いてLCフィルタの低感度性を受け継ぐLCシミュレーション形低域フィルタについて報告した.回路の特徴としてDC電流源の値を調整することによりフィルタの動作周波数が可変できた.本研究ではその回路構成において使用する容量値を同一とし,DC電流源の値を調整することによってバターワース,チェビシェフといった各種フィルタ特性の可変できる回路を提案する.

13-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名MOS積分器を用いたLCシミュレーション形BPF
著者*川原 久和 (広島工業大学), 重広 孝則 (広島工業大学 電子情報工学科), 沖根 光夫 (広島工業大学 電気デジタルシステム工学科)
Pagep. 89
KeywordMOS, 積分器, BPF, Spice, フィルター
Abstract筆者らは先にLCシミュレーション形LPFについて提案した.小文では,さらにBPFについて実現する方法を示し,Spiceでシミュレーションを行った結果,良好な特性が得られたことを報告する.

13-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名重度身体障害者のための支援装置の開発
著者*藤本 宜紀 (広島工業大学), 重広 孝則 (広島工業大学 工学部 電子情報工学科)
Pagep. 90
Keyword身障者, 筋ジス, 支援装置, 生体信号, 表面電極
Abstract体の不自由な人の快適な生活を支援する装置は上下肢が働く患者を対象に設計製作されている場合が多い.そのため,上下肢が動かない重度患者の場合は家族,看護師,介護士が捜査しなければならない.患者自身もその行為に気を使う事が多く,「操作を自分で行いたい」との要望が聞かれる.最近,このような装置の開発,改良が盛んに行われており,今回,重度障害者用の身の回りの器具の支援装置を製作したので報告する.

13-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名SPICEに基づくCMOSインバータのEMCマクロモデルの構築
著者*田坂 智也 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科光電磁波工学研究室), 岡 典正 (岡山大学大学院自然科学研究科光電磁波工学研究室), 五百旗頭 健吾, 豊田 啓孝, 古賀 隆治 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科光電磁波工学研究室)
Pagep. 91
KeywordSPICE, EMI, インバータ, 高周波電流
Abstract我々はEMI発生の主な要因である, IC/LSIの電源系を流れる高周波電流について着目している. この高周波電流をIC設計段階で, 精度よく予測できれば設計のやり直しを防ぎ, コスト削減や設計期間短縮を図ることができる. しかし, 従来のSPICEモデルは, 複雑な素子モデルであるため多くの解析時間を要する. また, デバイス情報や回路の設計情報が必要であり, 技術情報の秘匿性が低い. そこで我々は, より簡単な素子モデルを用いた等価回路で表現するEMCマクロモデル構築の手法を提案する. これによって解析の高速化が可能であり, また, IC/LSIの内部情報が不必要なため秘匿性を高められる。 本報告では, 論理回路のCMOS基本セルであるインバータのモデル構築を行った.

13-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名CMOSフローティング欠陥検出法における印加電圧設定手法
著者*長岡 大介 (岡山理科大学大学院工学研究科電子工学専攻道西研究室), 道西 博行, 岡本 卓爾 (岡山理科大学大学院工学研究科)
Pagep. 92
KeywordCMOSフローティングゲート欠陥, 周波数解析, 2次高調波成分
AbstractCMOSフローティングゲート欠陥を検出する方法として、 電源電圧に正弦波交流を重畳し、その際の電源電流波形を 周波数解析する方法が提案されている。 この方法における欠陥検出感度は、回路に欠陥がある場合の 電源電流波形に含まれる2次高調波成分量により決まり、 その値は電源に加える直流及び交流電圧の値に大きく依存する。 しかし、その印加電圧の設定法については明らかになっていない。 そこで本稿では、この手法における欠陥検出感度が良好となる ような印加電圧の設定法を提案する。