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平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 0204  10. 通信システム-(2)
日時: 2007年10月20日(土) 14:40 - 16:11
部屋: 工学部 1階 103講義室 (→地図)
座長: 冨里 繁 (岡山大学大学院 自然科学研究科)

10-8 (時間: 14:40 - 14:53)
題名OFDM用可変ガードインターバル長に関する一検討
著者田中 秀明, *清水 智一, 笹岡 直人, 伊藤 良生 (鳥取大学/工学部)
Pagep. 43
KeywordOFDM, ガードインターバル, マルチパス伝送路
Abstract近年,Orthogonal frequency division multiplexing (OFDM)システムは高速無線通信を実現するための技術として注目されている.このOFDMシステムではマルチパス伝送路によるInter-symbol Interference(ISI)を防ぐために,ガードインターバル(Guard Interval: GI)を設けている.しかし,GIは冗長信号であるため,伝送路環境に応じた最適な設定を行うことが望まれる.そこで本稿では,GIを適応的に制御する手法について検討を行う.

10-9 (時間: 14:53 - 15:06)
題名マルチユーザOFDMの送信アンテナ選択
著者*酒井 信, 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科)
Pagep. 44
Keywordアンテナ選択, OFDM

10-10 (時間: 15:06 - 15:19)
題名室内環境を対象としたアダプティブアレイアンテナの干渉抑圧特性に関する基礎検討
著者*榎本 政幸 (広島国際大学大学院 社会環境科学研究科 情報通信学専攻), 山中 仁昭, 森永 規彦 (広島国際大学 工学部 情報通信学科)
Pagepp. 45 - 46
Keywordアダプティブアレイアンテナ, 指向性制御, 近距離通信, レイトレース法
Abstract干渉抑圧技術として,アダプティブアレイアンテナが注目を浴びている.しかし,室内環境では,多くの干渉源の存在により,干渉抑圧のための自由度が不足し,干渉抑圧特性が劣化する.このような問題に対し,干渉が集中する方向へ広いヌルを形成することにより,その方向から到来する干渉波を一括して抑圧するウエイト制御法を提案し,検討してきた.しかし,これまでの検討では,送受信間距離が十分遠方であるという近似のもと,各アンテナ素子に到来する素波の到来角度は等しいと仮定する検討であった.そのため,送受信間距離が近接した場合には,このような近似が成立せず,特性が劣化する可能性がある.本検討では,十分遠方と近似しがたい距離においても良好な干渉抑圧特性を示すことを確認した.

10-11 (時間: 15:19 - 15:32)
題名狭帯域下での音声暗号化方式の検討
著者*三浦 秀章, 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 47
Keyword特定小電力無線, アナログ, 暗号化, 直交変換, 同期ずれ
Abstract特定小電力無線におけるトランシーバなどの通信では、周波数帯域幅が制限されているため、音声信号をデジタル化して送信できない。そのような狭帯域下で、秘話性の高い通信が要求される場合がある。 本稿では、多次元直交変換を用いた音声信号の暗号化方式を提案し、一度に変換する音声データのブロック長、直交変換の次元数、ブロック間隔の同期ずれなどについて検討する。

10-12 (時間: 15:32 - 15:45)
題名空芯コイルを用いた近接磁気通信方式の提案
著者*落合 淳志, 多久和 紀行, 青山 康志, 飯塚 育生 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 48
Keyword磁気通信, トランス, パルス間隔変調, データリンク
Abstract壁越しとかガラス窓越しにデータリンクを設けることを目的として磁気による近接通信方式を提案する。パルス間隔変調によるディジタル回線を試作し、誤り率で評価した。

10-13 (時間: 15:45 - 15:58)
題名MDS符号を用いた同報型ARQ方式のXOR再送による改良
著者*久岡 敬典, 榊原 勝己 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科), 武次 潤平 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科)
Pagep. 49
Keyword最大距離分離符号, MDS符号, 同報型ARQ
AbstractARQ方式は,通信の信頼性を高めるための要素技術の一つである. 通常のARQ方式は1対1通信を対象としているため,同報型通信に 直接適用すると,受信局数の増加に従って性能が劣化する. この劣化を改善するために,MDS符号を利用した同報型ARQ方式 がDjandjiにより提案されている.  本稿では,Djandjiの方式において各受信局が必要とする 冗長フレームの和集合のみを再送する方式を提案し, そのスループット特性を計算機シミュレーションにより検証する.

10-14 (時間: 15:58 - 16:11)
題名バックオフ期間における搬送波検出機能を利用した IEEE 802.11 DCFの性能
著者*小林 洋平 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科電子情報通信工学専攻), 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科)
Pagep. 50
Keyword無線LAN, IEEE 802.11 DCF, バックオフアルゴリズム, 飽和スループット
Abstract 無線LAN規格IEEE 802.11では,競合型アクセス方式として,CSMA/CAと2進指数バックオフ(BEB)を特徴とするDCFが規定されている.各端末はフレーム送信の前に,競合ウィンドウ(CW)に基づくランダムなバックオフ期間を発生するとともに,他局のフレーム送信中はバックオフカウンタ減少を一時的に停止しなければならない. 本稿では,バックオフ期間中に検出した他局のフレーム送信回数を利用し,自局のCWを更新する方式を提案し,スループット特性を計算機シミュレーションにより評価する.そして,802.11bに基づく数値例により,提案方式は,端末数100程度において約20%改善できることを示す.