題名 | セルラCDMA方式の受信点高に関する屋外伝搬損失特性 |
著者 | *伊藤 雄大, 前田 兵五 (岡山大学大学院自然科学研究科), 伊藤 良一 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | p. 35 |
Keyword | CDMA, 受信点高, 屋外, 伝搬損失特性 |
Abstract | 近年,サービスエリア内の様々な場所で十分な通信品質を確保することが第3世代セルラ方式にとって重要な課題となっている.本検討では,高さ方向にエリアを構成する場合に必要な屋外伝搬特性について,岡山大学津島キャンパス内の各建物を例にとり,受信点高をパラメータとして伝搬損失の高さ依存特性を明らかにした.その結果受信点高に関する屋外伝搬損失特性をまとめると次のようになる. ・基地局方向に開けている場合・ガラス窓の内側の場合は,大都市部の高さ依存特性に近い. ・基地局方向が壁の場合は,大都市部でも特に基地局方向に見通しが悪い場合の高さ依存特性に近い. ・中層アパートの場合は,中小都市部の高さ依存特性に近い. |
題名 | 屋内エリアにおけるセルラCDMA方式の電波伝搬特性 |
著者 | *前田 兵五, 伊藤 雄大, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | p. 36 |
Keyword | CDMA, 屋内, 伝搬特性 |
Abstract | 近年,第3世代セルラ方式では伝送速度の高速化と共に,山間部や屋内へのサービスエリアの拡大が重要な課題となっている.このため,本検討では岡山大学津島キャンパス内に置局されているW-CDMA方式の基地局を例にとり,キャンパス内の建物を対象に窓からの距離をパラメータとして屋内の電波伝搬特性の測定を行い,屋外から到来する電波により屋内エリアを構成するための損失特性などを明らかにしたので報告する. 屋内の電波伝搬特性について測定し,損失特性は窓からの距離を基準にして約2dB/m,パス数は数パス程度であることを明らかにした. |
題名 | MIMOチャネル中継伝送における送受信アンテナ選択法の検討 |
著者 | *藤本 和彦, 藤澤 亨, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | p. 37 |
Keyword | MIMO, 中継伝送, アンテナ選択, 中継局 |
Abstract | モバイル通信において伝送速度の高速化と屋内も含めた広いカバレッジを実現する技術としてMIMO (Multiple-Input Multiple-Output) チャネル信号伝送と中継伝送を組み合せた方式がある.本検討では,MIMOチャネル中継伝送を行った場合の移動局における受信特性を改善するため,伝搬路状況に応じて基地局及び中継局において送受信アンテナを適応的に選択する手法による受信特性改善効果を評価した.本検討より,MIMOチャネル中継伝送において基地局送信アンテナ,中継局送受信アンテナ選択を行うことで,移動局での平均BER=10-3における所要平均Eb/N0特性を14dB改善できることを明らかにした. |
題名 | サイト/セクタ間ダイバーシチを用いるMIMOチャネル伝送方式の受信特性 |
著者 | *徳永 宗介, 橋本 謙一, 秦 正治, 冨里 繁 (岡山大学大学院 自然科学研究科) |
Page | p. 38 |
Keyword | MIMO, サイト/セクタ間ダイバーシチ, MLD |
Abstract | 近年,モバイル通信サービスでは,限られた周波数帯域幅で超高速伝送が可能となるMIMO チャネル信号伝送技術の研究開発が盛んに行われている. 本研究では,MIMOチャネル信号伝送にサイト/セクタ間ダイバーシチを適用することを検討し,自セル内の受信特性改善効果を明らかにしている. まず,受信状態が最も悪いと考えられるセル端を評価した.その結果,平均BER = 10-3における所要平均Eb/N0特性は10dB改善できた. 次に,自セル内全体の受信特性改善効果を平均BERの累積分布により評価した.その結果,セル内の各地点で平均BER = 10-3以下となる確率を8%から1%以下にまで低減できた. 以上より,超高速・高品質伝送実現の可能性を示した. |
題名 | ピーク低減サブキャリア挿入とクリッピングによる低ピークOFDM信号生成法 |
著者 | *鳥羽 倫太郎, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | p. 39 |
Keyword | OFDM, ピーク電力低減手法 |
Abstract | モバイル環境でのOFDM伝送方式が検討されているが,OFDM伝送方式では,非常に大きなピーク電力が発生するため,省電力化が必要なモバイル通信において大きな問題となる.そこで,このピーク電力を低減するためにピーク低減サブキャリア挿入法とクリッピング法を融合させたピーク電力低減手法について提案し,低ピークOFDM送信機を設計する上で必要となる伝送特性を明らかにした.その結果,OFDM信号に提案手法によるピーク低減を行った時に,64QAMを用いた場合でも,0.8dBのBER特性の劣化で6dB以下のPAPRを達成できることを明らかにした.また,この場合,帯域外輻射も-45dB以下にできることを明らかにした. |
題名 | UWBシステムと無線LANとの周波数共用に関する一検討 |
著者 | *佐々岡 隆, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | p. 40 |
Keyword | UWBシステム, 無線LAN, 周波数共用, 干渉 |
Abstract | オフィスや家庭内での高速無線伝送が期待され,UWB(Ultra-Wide-Band:超広帯域)システムが注目されている.UWBシステムは,消費電力が少ない,妨害電波に強いなどの特徴をもつ.しかし,UWBの使用周波数帯の中の一部は無線LAN等のシステムが既に使用している.そこで,UWBが無線LANと周波数共用するために必要な距離を,屋内のデスク上(床から1m高)にあるUWBから屋外,屋内無線LANへの干渉について,自由空間損失における設置上の制約条件等の観点から検討した.すると,屋外無線LAN,屋内無線LAN-APとの周波数共用は可能であると言えるが,屋内無線LAN端末との周波数共用は,同じデスク上で同時に使用する場合には,1m程度距離が必要なことが明らかとなった. |
題名 | 多値CDMA復調における整合フィルタ法の有効性 |
著者 | *藤井 大地 (山口大学大学院理工学研究科), 川村 正樹 (山口大学) |
Page | pp. 41 - 42 |
Keyword | 多値CDMA |