(セッション表へ)

平成19年度 電気・情報関連学会中国支部第58回連合大会

部門: セッション 0201  4. 電気機器・電気応用-(1)
日時: 2007年10月20日(土) 9:00 - 10:05
部屋: 工学部 1階 103講義室 (→地図)
座長: 安藤 詔生 (福山大学:工学部:電子・電気工学科)

4-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名開磁路型MRI装置の形状最適化に関する検討
著者*中崎 俊輔 (岡山大学工学部電気電子工学科), 高橋 則雄 (岡山大学電気電子工学科), 加藤 博和 (岡山大学医学部保健学科), 浅海 惇一 (岡山大学歯学部歯科放射線口腔診断科)
Pagepp. 19 - 20
Keyword開磁路型MRI装置, 形状最適化
Abstract現在よく用いられている閉磁路の永久磁石型MRI装置の場合は,二個の磁石が対向して配置されているため,小形化は難しい.永久磁石を片側だけに配置する開磁路の磁気回路を用いれば小形化が可能であると思われるが,この場合は撮像空間における磁束密度の一方向成分の強度を維持し,なおかつ一様率を向上(50ppm以下)させることは容易でない.(1)(2)今回,直方体磁石を複数個配置し,それらの寸法,及び磁化の角度, 磁化の強さを設計変数とした形状最適化を行い,撮像空間(磁場評価領域)の磁束を均一化させる方法の検討を行ったので報告する.

4-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名第三高調波誘導電圧法による薄膜高温超電導体の臨界電流密度の空間分布特性測定
著者*高野 力 (岡山大学工学部電気電子工学科), 金 錫範 (岡山大学工学部), 朱 鎮弘 (岡山大学大学院自然科学研究科), 村瀬 暁 (岡山大学工学部)
Pagepp. 21 - 22
Keyword第三高調波誘導電圧法, 臨界電流密度, 微細欠陥検出
Abstract我々は、第三高調波誘導電圧法を用いた薄膜高温超電導体の臨界電流密度分布および微細欠陥検出のための測定装置および測定方法の開発を行っている。本研究では、測定精度を向上させるための手段としてノイズ除去用のキャンセルコイルの下部に薄膜超電導体の配置有無による影響について二つの異なる形状のコイルを用いて検討を行った。その結果、キャンセルコイル下部に薄膜超電導体を配置することによりノイズの影響を軽減でき、V-I特性を向上させることが可能であることを明らかにし、要求される測定精度によって測定コイルを選定する必要があることを示した。

4-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名高温超電導バルク体を用いた小型NMR開発のための基礎研究
著者*中野 敏也, 人見 圭, 金 錫範, 村瀬 暁 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 23 - 24
KeywordNMR, Bulk
Abstract近年、酸化物超電導バルク体における作製プロセスの発達により、機械的強度が優れた高臨界電流密度を有する超電導バルク体の作製が可能となった。  そこで、我々は、酸化物超電導バルク体を用いる新しい概念のNMR装置開発を目指した研究を行っている。開発するNMR装置は、直径20mmの救空間に均一な高磁場を発生させることを目的としているため、NMR装置のコンパクト化を実現させると同時に低コスト化を実現できると期待している。本研究では、コンパクトNMR装置開発のための基礎研究として、着磁方法の最適化を図ると共に、単一リング型酸化物超電導バルク体および複数のバルク体を積層した際の捕捉磁場による内部磁場分布について実験的に検討を行ったので、その結果について報告する。

4-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名PV・FC併用分散型電源の発電コスト評価
著者*荒金 佑哉, 舩曳 繁之, 山本 真義 (島根大学 総合理工学部 電子制御システム工学科 電気エネルギー制御研究室)
Pagepp. 25 - 26
Keyword太陽電池, 燃料電池, EDLC, 分散型電源, 発電コスト
Abstract 家庭の負荷に対して系統が電力を供給する場合(現在のシステム)と系統と太陽電池,燃料電池,EDLCを併用した家庭用分散型電源が電力を供給する場合(提案システム)の発電コストの比較を行った。  比較の結果,燃料電池のコ・ジェネレーションを考慮すると,提案システムのコストの方が安くなった。

4-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名高速鉄道変電所における電力平準化制御 ―SMES容量の低減について(2)―
著者*椙尾 哲也, 舩曳 繁之, 山本 真義 (島根大学)
Pagepp. 27 - 28
KeywordSMES容量低減, ファジィ推論, 鉄道変電所, 電力平準化
Abstractこれまでに提案されている高速鉄道変電所の電力平準化制御では,電力指令値の計算式で用いる負荷電力平均値とその実際の値との誤差,及びSMESの蓄積エネルギーは考慮されていない。本報告ではSMES容量低減のため,ファジィ制御のスケーリングファクタの修正,負荷電力平均値の誤差,及びSMESの蓄積エネルギーの初期値を考慮した制御ルールの修正を行い,制御に必要なSMES容量を51.8%低減できることを確認した。また,電力制御装置の制御条件を変更し,SMES容量が低減できることを確認した。