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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 15. 医療電子・生体工学 II
日時: 2006年10月21日(土) 13:00 - 14:05
部屋: 21号館 2階 22121室 (→地図)
座長: 松野 浩嗣 (山口大学大学院理工学研究科自然科学基盤系学域)

15-6 (時間: 13:00 - 13:13)
題名頸髄損傷者のための顎操作によるポインティングデバイスの開発
著者*六名 泰彦, 谷本 義雄, 難波 邦治 (吉備高原医療リハビリテーションセンター/研究情報部), 山本 秀樹 (岡山大学/教育学部)
Pagep. 577
Keyword頸髄損傷, ポインティングデバイス, 顎操作
Abstract麻痺により上肢や手指を動かすことが困難な高位頸髄損傷者がコンピュータを使用する場合、マウスやトラックボールなど、一般的なポインティングデバイスを操作することが困難な場合がある。これまでに、頸髄損傷者が両上肢を使って効率よくコンピュータ操作を行うポインティングデバイスの開発を行っている[1]。今回、高位頸髄損傷者が顎によって操作を行うことができるポインティングデバイスの開発を行い、計測結果からその有効性を確認したので報告する。

15-7 (時間: 13:13 - 13:26)
題名脊髄損傷者のための住宅改造支援システム
著者*難波 邦治, 谷本 義雄, 六名 泰彦, 六名 裕美 (吉備高原医療リハビリテーションセンター/研究情報部), 山本 秀樹 (岡山大学/教育学部)
Pagep. 578
Keyword住宅改造, 脊髄損傷者, データベース
Abstract脊髄損傷者が家庭復帰の際に、住宅改造を行う場合がある。当センターでは、的確に住宅改造が行えることと、改造前に改造後の状況を把握する目的で、住宅改造の指導時に三次元コンピュータグラフィクスを用いた住宅改造のデモンストレーションを行っている1)。今回は、住宅改造指導時にリハスタッフが改造の立案を効率よく行う目的から、これまで実施したデモンストレーションの内容をデータベース化した住宅改造支援システムを開発したので報告する。

15-8 (時間: 13:26 - 13:39)
題名脊髄損傷者の斜方移乗動作の解析
著者*谷本 義雄, 難波 邦治, 六名 泰彦 (吉備高原医療リハビリテーションセンター/研究情報部), 山本 秀樹 (岡山大学/教育学部)
Pagep. 579
Keywordトランスファー動作, 脊髄損傷者, 動作解析, 画像計測, 力計測
Abstract脊髄損傷者にとって、車いすからベッドや便座などへの移乗動作(トランスファー動作)は基本的な動作の一つで、リハビリテーション医療現場では、プッシュアップ訓練後、実施されることが多い。これまでに我々は、トランスファー動作時の画像と、左手、両足、臀部にかかる力を同時に計測する、トランスファー動作計測装置を開発し、脊髄損傷者5名のトランスファー動作と健常者の結果を比較することにより、脊髄損傷者のトランスファー動作の特徴を明らかにしている1),2)。今回は、トランスファー動作を画像により3種類の期間に分類し、それぞれの力波形について検討したので報告する。

15-9 (時間: 13:39 - 13:52)
題名LabVIEWによる指尖容積脈波測定I/Fの構築と反射型指先脈波測定装置による測定部位依存性の検討
著者*蔭山 大輔, 植木 智之, 藤村 喜久郎, 中西 功, 副井 裕 (鳥取大学 工学部 電気電子工学科)
Pagep. 580
Keyword容積脈波, LabVIEW
Abstract現在,増加の一途をたどる生活習慣病は現代人の死亡原因の三分の二以上となっている.現状では完治が非常に難しいため,予防医学の推進,健康管理の重要性が指摘されている.そこで客観的にこれらを判断する機器が求められているが,これらの家庭への導入が困難であり,安価で簡単に健康の目安を知ることができる測定システムが求められている.本研究では診断が容易である指先脈波を用い,脈波解析を行うために計測系システム開発用ソフトウェアLabVIEWを用いてI/Fソフトウェアの構築を行う.またフォトリフレクタを使用し指先脈波測定部位依存性の検討も行う.

15-10 (時間: 13:52 - 14:05)
題名NGnetを用いた遺伝子ネットワークの同定
著者*前田 英樹 (鳥取大学), 園田 克樹, 山根 総一郎 (JFE技研), 木村 周平, 松村 幸輝 (鳥取大学), 畠山 眞里子 (理化学研究所)
Pagep. 581
Keyword遺伝子ネットワーク, 正規化ガウス関数ネットワーク, EMアルゴリズム
Abstract我々はEMアルゴリズムを使用して遺伝子ネットワークのNGnetモデルを同定する手法を提案している. 遺伝子ネットワークの同定とは, マイクロアレイの時系列データから遺伝子間の相互作用を推定することである. しかし, この手法は実際に微分方程式を解いていないため, 同定したモデルが実験データを説明するのに十分なものであるとは限らない. そこで本研究では, 微分方程式を実際に解くことで, 同定したモデルの妥当性を検証する手法を提案し, 検証結果を示す.