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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 10. 通信システム II
日時: 2006年10月21日(土) 13:00 - 14:18
部屋: 21号館 2階 22125室 (→地図)
座長: 棚田 嘉博 (山口大学大学院理工学研究科)

10-7 (時間: 13:00 - 13:13)
題名MIMOチャネル伝送におけるセクタ間ダイバーシチの受信特性改善効果
著者*橋本 謙一, 徳倉 基之, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 528
KeywordMIMO, セクタ間ダイバーシチ
Abstract近年,モバイル通信では,限られた周波数で高速伝送を可能とするMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)チャネル信号伝送の研究開発が盛んに行われている.そこで本検討ではMIMOチャネル信号伝送において,セクタ間ダイバーシチを行うことによる受信特性改善効果を明らかにし,その結果からセクタ間ダイバーシチが有効なセル内のエリアを評価したので報告する.

10-8 (時間: 13:13 - 13:26)
題名中継局を用いるMIMOチャネル伝送方式の受信特性
著者*藤澤 亨, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 529
KeywordMIMO, 中継伝送
Abstract近年,無線通信では高速伝送を実現できるMIMOチャネル伝送技術が盛んに研究開発されている.本検討では,伝送速度の高速化と広いカバレッジを実現するため,中継伝送をMIMOチャネル信号伝送に組み合せた方式を検討する.中継局を用いたMIMOチャネル伝送時の受信特性を評価し,中継局の所要アンテナ数を明らかにしたので報告する.

10-9 (時間: 13:26 - 13:39)
題名光バースト交換網におけるエンド間遅延の低減を目指したバースト生成法
著者*福島 行信 (岡山大学工学部), 永原 一輝 (日本テレコム), 野稲 泰寛, 横平 徳美 (岡山大学工学部)
Pagepp. 530 - 531
Keyword光バースト交換, バースト生成法, エンド間遅延
Abstract高速大容量通信を実現する次世代基幹網における交換方式として、光バースト交換方式(OBS)が期待されている。この交換方式は、複数のIPパケットをバーストと呼ばれるかたまりへと集約して、バースト単位でデータを転送する方式である。OBSネットワークにおける重要な課題として、QoSの提供が挙げられる。従来のQoS実現手法として、オフセット法がある。この手法は高優先バーストに大きめのオフセット時間を設定することで棄却率を低減できる一方で、それらに含まれるIPパケットのエンド間遅延を増加させる。 本報告では、オフセット法を改良して、高優先バーストに含まれるIPパケットのエンド間遅延を低減するバースト生成法を提案する。提案法はオフセット時間中に到着したIPパケットを送信待ち状態のバーストに含めることにより、エンド間遅延を低減する。

10-10 (時間: 13:39 - 13:52)
題名性能改善プロキシを用いたTCPにおける公平性の検討
著者*渡辺 暢人, 長田 繁幸, 福島 行信, 横平 徳美 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 532 - 533
KeywordTCP, 性能改善プロキシ, スループット, 公平性
AbstractTCPの性能改善手法の一つとして、TCPコネクション上のルータ(Performance Enhancing Proxy : PEP)において、データパケットを受けとると、それを宛先ホストに転送し、そのコピーを自分のバッファ(PEPバッファ)に格納するとともに、宛先ホストの代わりに、送信元ホストに対して確認応答(早期ACK)を返送するという方法が知られている。また、Duttaらにより、この方法を前提とした輻輳制御法として、PEPバッファ内における早期ACKの返されたパケット数をある固定のしきい(ウォーターマーク)値以下に制限する方法が提案されている。本報告では、この輻輳制御法を前提に、PEPを用いたTCPの平均スループットに関する公平性を検討する。

10-11 (時間: 13:52 - 14:05)
題名室内環境におけるアダプティブアレーアンテナの干渉方向に対する指向特性に関する検討
著者*榎本 政幸 (広島国際大学大学院社会環境科学研究科情報通信学専攻), 山中 仁昭, 森永 規彦 (広島国際大学社会環境科学部情報通信学科)
Pagepp. 534 - 535
Keywordアダプティブアレイアンテナ, 干渉抑圧
AbstractAAA(Adaptive Array Antenna)を屋外環境で用いる場合、通信端末もしくは干渉源から基地局までの距離は十分に遠方であるとみな し、希望波および干渉波の到来角度は、すべてのアンテナ素子で同一となり、干渉波に対する抑圧は用意に解析することが可能であった。しかし、屋内環境においてAAAを用いた場合、各アンテナ素子へ到来する希望波、干渉波の到来角は、すべての素子で同一とはならないため、アンテナ利得を計算した場合、必ずしも十分な干渉抑圧がなされない恐れがある。本稿では、大学内の研究室を想定し、計算機シミュレーションを行い、送信局と受信局が十分遠方でない場合に干渉方向に対してヌルを形成することが困難となる点について確認を行った。

10-12 (時間: 14:05 - 14:18)
題名標準電波の受信法に関する提案
著者*森下 泰行 (広島国際大学 社会環境科学部情報通信学科)
Pagep. 536
Keyword標準電波
Abstract標準電波は環境雑音に大きく影響を受ける.本稿ではRLSアルゴリズムを用いた標準周波数位相制御を提案した.このアルゴリズムを電波時計に実装することにより,早く,正確で,高感度になると考えられる。実際の効果は計算機シミュレーションによって検討を行なっていきたい.