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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 7. 電力系統 III
日時: 2006年10月21日(土) 13:00 - 14:05
部屋: 21号館 2階 22124室 (→地図)
座長: 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学 情報学部 情報工学科)

7-11 (時間: 13:00 - 13:13)
題名高供給信頼度系統に基づく停電作業計画手法の効率化に関する一考察
著者*増田 智浩 (広島大学), 朝原 春海 (中国電力), 川原 耕治 (広島工業大学), 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学)
Pagepp. 500 - 501
Keyword停電作業計画, 供給信頼度, 系統構成, 二重母線, ブスタイ
Abstract電力会社の行っている業務の一つである、「停電作業計画」を自動化するシステムの提案をしている。 本研究では、停電作業計画を系統構成組合せ最適化問題に置き換え、“計画上で考慮されている系統運用上の制約”に対して定式化を行うことで、計算可能となるシステムの提案をしている。 今回の論文では、これまで提案してきたシステムを効率化し、また、実運用に沿ったシミュレーションを実行し、本システムの妥当性を検証する。

7-12 (時間: 13:13 - 13:26)
題名停電作業計画手法に基づく系統操作手順作成法に関する研究
著者*建部 純 (広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻複雑システム運用学研究室), 朝原 春海 (中国電力), 川原 耕治 (広島工業大学工学部電気・デジタルシステム工学科), 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻複雑システム運用学研究室)
Pagepp. 502 - 503
Keyword停電作業計画, 系統構成, 系統操作, 供給信頼度
Abstract電力の安定供給を確保するためには,電力設備の増設・補修・点検などの業務を遂行しなければならず,機能を停止させる停電作業が必要となる。この停電作業による顧客へのサービス低下を招かないように停電作業計画が必要となる。停電作業計画に加えて,実際に停電作業を行うためには,系統操作をどのような手順で行うかという計画も必要となる。本論文では,これまで我々が提案を行ってきた停電作業計画システムを活用した効率的な系統操作手順作成法を提案し,実運用で用いられる常時系統と作業系統を用いて有効性の検証を行う。

7-13 (時間: 13:26 - 13:39)
題名無効電力機器の準最適配置と設置効果
著者餘利野 直人, *伊藤 陽一, Elsayed Elaraby Elsaid, Eghbal Mehdi, 造賀 芳文 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 504 - 505
Keyword無効電力計画, SVC, FSC, PSO, 負荷遮断
Abstract無効電力計画は電力系統の平常運用時ならびに故障状態において電圧制約を満たすように無効電力源を最適配置することを含んでいる。そのため、無効電力計画問題は大規模な非線形最適化問題となり、これは非線形混合整数計画問題として定式化される。本稿では、新たに設置コストの定式化を行った。また、様々な負荷レベルにおいて準最適配置を算出し、そのときの総コスト・負荷遮断コストの減少額から設置効果を考察する。無効電力機器として、応答速度および価格の異なる静止型無効電力補償装置(SVC)と電力用コンデンサ(FSC)の2つを取り扱う。

7-14 (時間: 13:39 - 13:52)
題名ATCを考慮した無効電力機器の設置効果に関する研究
著者餘利野 直人, *山口 友也, 伊藤 陽一, Eghbal Mehdi , 造賀 芳文 (広島大学)
Pagep. 506
Keyword熱容量・電圧ATC, SVC
Abstractこれまでに、電圧安定性を考慮した無効電力計画問 題の定式化と解法を提案し、機器設置に対する効果 を検討してきた。無効電力機器の設置コストと系統 の運用コストの合計を最小化することを目的とし、準 最適配置を求めてきた。本稿では、さらに無効電力機器の設置効果として、 電力取引の際に問題となるATC(送電可能容量)を考 慮に入れ、ATC の増加を便益として考える。これま での研究で求めた準最適配置時をベースケースとし、 追加の無効電力機器の設置によるATC 増加の効果 を求め、設置効果を考察する。

7-15 (時間: 13:52 - 14:05)
題名分散電源を考慮した配電系統における自律的電圧制御方式の研究
著者餘利野 直人, 造賀 芳文, *小林 美奈, 甲斐 雅行 (広島大学), 杉原 弘章 (中国電力)
Pagepp. 507 - 508
Keyword電圧制御, 自律分散制御, マルチエージェントシステム, 分散電源
Abstract従来の配電系統では上位系統から下位系統へと電力を供給してきた。しかし、近年の規制緩和や新規事業者参入、分散電源などの導入により、そのシステムが大きく変わりつつある。これにより下位母線からの電力供給に対応する保護方式の問題、自然エネルギー等の分散電源や電力貯蔵装置および調相設備の設置や制御の問題、特に多数の分散電源が設置された時の電圧制御が問題となっている。著者らはこれまで検討されている電圧制御方式にマルチエージェントシステムを用いた新しい制御方式を検討してきた。しかし、この制御方式では、従来とタップ動作時の各母線電圧への影響が異なるという点から分散電源を考慮していなかった。本稿では分散電源を考慮した新しい制御方式を提案し、その検討を行う。