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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 4. 電気機器・電気応用 II
日時: 2006年10月21日(土) 10:40 - 11:58
部屋: 21号館 1階 22114室 (→地図)
座長: 栗延 俊太郎 (福山大学工学部電子・電気工学科)

4-8 (時間: 10:40 - 10:53)
題名集中巻励磁方式による小形リニア誘導モータの特性解析
著者前林 邦彦, 脇坂 和也, *安藤 詔生 (福山大学 工学部)
Pagep. 436
Keywordリニアモータ, 電磁界解析
Abstract集中巻励磁コイルを有する小形リニアモータについて、2次元のベクトルポテンシャルを利用した差分の接点方程式をMATLABを利用して解析した。解析結果を利用して推進力や電磁界分布を算出した。なお、励磁方式を変化させた場合の電磁界の解析も行った。

4-9 (時間: 10:53 - 11:06)
題名風力発電を利用した独立電源システムの過渡特性(2)
著者*三浦 隆浩 (広島工業大学 大学院工学研究科 電子工学専攻 猪上研究室), 猪上 憲治 (広島工業大学 大学院工学研究科 電子工学専攻), 山下 英生 (広島工業大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻)
Pagep. 437
Keyword風力発電, 独立電源システム, 過渡特性
Abstract筆者らは,これまでに,発電量増大用の新しい風力発電機,すなわち“無励磁機方式のブラシレス2固定子三相誘導同期発電機”を開発し,本機とバックアップ用のディーゼル発電機,温水蓄熱装置,交流電力制御装置から成る“風力発電を利用した独立電源システム”を提案した。さらに,この模擬実験装置における定常特性は良好であり,過渡特性については,並行運転から並列運転への切り換え時,および並列運転から並行運転への切り換え時の特性に問題がないことを示した。本論文では,ディーゼル発電機の単独運転から風力発電機を同期に引き入れた並行運転への移行時,およびその逆の移行時の過渡特性について報告する。

4-10 (時間: 11:06 - 11:19)
題名リニア誘導モータを応用した搬送装置の自動化システムの開発
著者*浅井 誠 (広島工業大学大学院工学研究科電子工学専攻猪上研究室), 猪上 憲治 (広島工業大学大学院工学研究科電子工学専攻), 山下 英生 (広島工業大学大学院工学研究科情報システム工学専攻)
Pagepp. 438 - 439
Keyword位置決め停止法, リニア誘導モータ, 搬送装置, 自動化システム
Abstract筆者らは,リニア誘導モータを応用した自動搬送装置の開発を進めており,これまでに台車の新しい位置決め停止法を提案した。この停止法は,二つの交流電磁力の釣り合いによって台車を機械的非接触で位置決め停止させ,且つ直流電磁力で台車の無振動化を図っている。  本論文では,シーケンサを基盤とした自動制御装置を試作し,台車の自動走行,自動停止の実験を行った。実験結果は良好で,本搬送装置の実用化の可能性が示唆された。  本文は、まず搬送装置の構造および台車の位置決め停止の原理について説明する。次に,自動制御装置の製作について述べる。更に,この搬送装置を運転したときの台車の位置決め停止特性の実験結果を示す。最後に,本自動搬送装置の今後の課題について述べる。

4-11 (時間: 11:19 - 11:32)
題名レスキュー作業支援のための変形体ロボットの制御法に関する研究(第2報)−波動輸送制御法−
著者*横段 貴之, 玉野 和保 (広島工業大学工学部)
Pagep. 440
Keyword磁性流体, レスキュー
Abstract近年、救助支援ロボットは諸災害時への対応として高いニーズがあり、蛇型をはじめ、様々なロボットが開発されている。なかでも狭く複雑な場所に変形しながら自由に入って行けるものは少ない。前報では磁性流体を用い、縦・横・厚さを自由に変え、幅の狭い隙間でも通ることができる救助支援を行うロボットの概念を提案した。本論文では、磁性流体を磁界により振動させ、それによるロボット本体の輸送を考察したことについて報告する。

4-12 (時間: 11:32 - 11:45)
題名1変量最近隣モデルによる電力線劣化検出に関する研究
著者*依藤 泰介, 犬島 浩 (早稲田大学大学院 情報生産システム研究科)
Pagep. 441
Keyword電力線, 非線形予測, スペクトル解析, コヒーレンス関数
Abstract近年,工場の競争力強化のための長期連続運転の指向や運転管理および保全の効率化のため,設備管理を近代化し,より一層の信頼性を向上させようとする動きが盛んになっている.高圧ケーブルの最近のトラブル事例としては,水トリー劣化,遮へい銅テープ破断,施工時の外傷,施工不良などがある.そこで本研究では,電力を送る電力線の劣化検出を取り上げる.高圧ケーブルの活線絶縁劣化診断装置より得られた実際のデータに短期的な予測を試みた.最近隣モデルによる劣化診断が有効であるという結果が得られたので報告する.

4-13 (時間: 11:45 - 11:58)
題名ウェーブレット変換を用いた電気配線接続部劣化診断の可能性
著者*千代島 昭広, 依藤 泰介, 犬島 浩 (早稲田大学大学院 情報生産システム研究科)
Pagep. 442
Keywordウェーブレット, スペクトル解析, 劣化診断, 周波数分解能
Abstract設備の連続運転からのストレスにより電気配線接続部に劣化が生じている.設備を停止させることは困難であり劣化部の診断には高い精度が要求される.従来型のフーリエ変換では,短時間のデータから高い周波数分解能を得るには時間分解能を犠牲にして,長い時間窓を採用する必要がある.ウェーブレット変換では時間的に振動特性の変動する非定常信号を精度よく解析できることから,短時間で正常および劣化状態での電気配線接続部の接触抵抗値を計測し解析を行った.ウェーブレット解析により低周波から高周波数領域まで広範囲に相違が確認されたので報告する.