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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 3. 電気・電子材料 III
日時: 2006年10月21日(土) 13:00 - 14:05
部屋: 21号館 1階 22113室 (→地図)
座長: 原田 直幸 (山口大学大学院 理工学研究科)

3-13 (時間: 13:00 - 13:13)
題名光触媒効果によるLDPEフィルム劣化の評価
著者*黒崎 朗礼, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 418
Keyword光触媒, 高分子材料, 空間電荷
Abstract 本研究では,空間電荷分布測定装置を用いた高分子絶縁材料の劣化診断について検討を行っている。これまでの研究では,試料に代表的な高分子絶縁材料である低密度ポリエチレン(LDPE)を用い,高分子材料の劣化を模擬するため,試料に紫外線を照射して空間電荷分布測定を行ってきた。その結果,高分子絶縁材料の劣化により,材料内部の空間電荷と外部回路電流は増加することが分かった。 今回は近年脱臭や殺菌などの効果が注目されている光触媒の光触媒効果による高分子材料の劣化について検討を行った。

3-14 (時間: 13:13 - 13:26)
題名水の電気伝導特性に及ぼす光触媒の影響
著者*串崎 詳平, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校), 辻井 太一 (NDE株式会社)
Pagep. 419
Keyword光触媒, 電気伝導
Abstract光触媒(Ti O2)を水質改善に利用する方法が検討されている。例えば,水道水の塩素を除去するフィルタとして商品化が進められている。ここでは,光触媒(Ti O2)をガラス基板に塗布したものを利用して水の電気伝導への影響を調査した。

3-15 (時間: 13:26 - 13:39)
題名PETフィルムの交流電界下における2次元空間電荷分布測定
著者*大井川 寛, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 420
KeywordPEA, 空間電荷, 2次元
Abstract現在,電力ケーブルのほとんどが交流の電力送電に使用されている。電力ケーブルの評価において,交流印加時の絶縁材料中の空間電荷分布が重要となっている。しかし,絶縁材料中の空間電荷は3次元的に分布する可能性が高く,かつ過渡的に変化する。従って,この現象を解明するためには多次元短時間間隔での空間電荷分布測定技術が必要となる。 本稿では,2次元で測定可能な空間電荷分布測定装置を開発し,商用周波数の交流電界下の空間電荷分布測定を行ったので報告する。

3-16 (時間: 13:39 - 13:52)
題名2次元空間電荷分布測定装置による比較測定
著者*小竹 慎也, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 421
Keyword空間電荷, PEA, 比較
Abstract電力ケーブルなどに用いられる誘電体材料の絶縁性能の評価に空間電荷分布測定が利用されている。中でも,異なった性質の材料を同時に,かつ完全に等しい条件下での比較測定技術の開発が求められている。本稿では,2次元空間電荷分布測定可能な装置を使用して試料の断面横方向と厚さ方向について比較測定を行ったので報告する。

3-17 (時間: 13:52 - 14:05)
題名線‐平板電極系における過渡的空間電荷信号の測定
著者*糸賀 敬修, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 422
Keyword空間電荷, 過渡的, 不平等
Abstract電力ケーブルや電力機器の誘電体材料は不平等電界下で使用される場合が多い。特に,電力ケーブルの分野では,トリー進展などの問題から針−平板電極系での測定が重要視されている[1]。本研究では針−平板電極系などの不平等電界下での空間電荷分布測定技術について研究を行っている。これまでの研究から針―平板電極系では針先からの空間電荷分布測定によるPEA信号は微弱であり検出することが困難であったが,線―平板電極系(剃刀―平板電極系)においては,検出可能であることがわかった[2]。ここでは,針(線)−平板電極系での過渡的に変化する空間電荷分布信号の測定結果について報告する。