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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 12. 光・量子エレクトロニクス I
日時: 2006年10月21日(土) 13:00 - 14:31
部屋: 21号館 1階 22111室 (→地図)
座長: 香川 直己 (福山大学 工学部 電子・電気工学科)

12-1 (時間: 13:00 - 13:13)
題名三中心一電子系における断熱ポテンシャルの解析
著者*中村 直樹 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagepp. 361 - 362
Keyword分子軌道法

12-2 (時間: 13:13 - 13:26)
題名非線形光・電子素子結合系におけるパターンダイナミックス
著者*浅原 徹 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創生工学専攻)
Pagepp. 363 - 364
Keyword
Abstract近年,情報社会の急速な発展から,膨大な量の情報を扱うことが必要になってきた.そのため,人間の脳のような複雑かつ柔軟な情報処理機能を持つデバイスの開発が望まれている.人の脳内神経細胞では,カオス的な現象が確認されており,従来のコンピュータでは不得手な情報処理に重要な役割を果たしていると考えられる.本研究では,双安定性を示す自己電気光学効果素子を用いて神経細胞の擬似モデルを考案した.SEED を複数個結合することでカオス現象が確認される.このモデルにより柔軟な情報処理を可能とするハードウェアを実現することが本研究の最終目標である.

12-3 (時間: 13:26 - 13:39)
題名開口-レンズ系によって集束された部分コヒーレントコニカルベッセル-ガウスビームの平均強度分布と焦点シフト
著者*藤原 啓太, 山口 義昭, 石田 之則 (日本工業大学 工学部 電気電子工学科), 吉野 隆幸 (東京電機大学 工学部 情報通信工学科)
Pagepp. 365 - 366
Keyword部分コヒーレントコニカルベッセル-ガウスビーム, 開口-レンズ系, 平均強度分布, 焦点シフト, 集束
Abstract 開口とレンズ間に間隔のある光学系によって部分コヒーレントコニカルベッセル-ガウスビームを集束する場合の特性を解明するために,系の集束領域内における平均強度分布が解析された.その結果,開口とレンズ間の距離,入射ビームの規格化コヒーレンス長,系のフレネル数などが,集束領域内の平均強度分布や集束位置(すなわち最大強度の位置)のシフト量にどのような効果をもたらすかが明らかになった.また,二焦点の存在や焦点近傍におけるダークホロービームの形成には,入射ビームの規格化コヒーレンス長が重要な役割を有することが示された.

12-4 (時間: 13:39 - 13:52)
題名チャープをもつスーパーガウスベッセル形超短光パルスの回折特性
著者*大畠 祐史, 山口 義昭, 石田 之則 (日本工業大学 工学部 電気電子工学科), 吉野 隆幸 (東京電機大学 工学部 情報通信工学科)
Pagepp. 367 - 368
Keyword超短光パルス, スペクトル強度, 時間強度, スペクトルスイッチ, スーパーガウスベッセル形
Abstract チャープをもつスーパーガウスベッセル形超短光パルスが,円形開口によって回折されたときの回折特性を,空間-周波数領域と空間-時間領域において解析し,光パルスの空間分布形がベッセルフラットトップ(BFT)形とベッセル輪帯(BA)形についての回折特性(特に,スペクトル強度分布とそのピーク周波数の偏移,及び時間強度分布)を比較検討した.その結果,伝搬距離が開口の回折長程度になると,BFT形とBA形の光パルスは共にピーク周波数が高周波数側へ偏移(すなわち青方偏移)することが明らかになった.また,回折長よりも大きい伝搬距離におけるBFT形とBA形光パルスのスペクトル強度と時間強度分布は,ほぼ同一の形状となることも示された.

12-5 (時間: 13:52 - 14:05)
題名焦点近傍における部分コヒーレント多色光ビームのスペクトル構造
著者*赤楚 弘識, 山口 義昭, 石田 之則 (日本工業大学 工学部 電気電子工学科), 吉野 隆幸 (東京電機大学 工学部 情報通信工学科)
Pagepp. 369 - 370
Keyword部分コヒーレント多色光ビーム, スペクトル構造, スペクトル密度, スペクトル偏移, スペクトルスイッチ
Abstract J0相関形の空間コヒーレンスを有する多色光ビームを集束するときの,焦点近傍におけるスペクトル構造を理論的に解析した.解析の結果,焦点の近傍におけるスペクトル密度の形状,スペクトルのピーク周波数の偏移とそのスイッチ現象は,集束系への入射ビームの空間コヒーレンスと系のフレネル数に依存することが示された.さらに,空間的にコヒーレントなビームに対するピーク周波数のスイッチは,中心角周波数成分の平均強度が零となる位置付近で生じることや,ビームの空間コヒーレンスが減少するとスペクトルの形状が入射ビームのそれに近づき,ピーク周波数の偏移量も減少することなどが明らかになった.

12-6 (時間: 14:05 - 14:18)
題名円形配置長周期グレーティング光ファイバアレイの結合ダイナミクス
著者*吉田 博行, 塚田 紀昭 (広島工業大学)
Pagepp. 371 - 372
Keyword長周期グレーティング, 離散型結合波導方程式, 光励起, 回転モード
Abstract円形状に配列した長周期グレーティング光ファイバアレイの光伝搬ダイナミクスを離散型結合波導方程式を用いて解析した。各光ファイバへの光励起条件、グレーティング周期及び位相、屈折率変化の大きさを多様に変化させた場合について解析し、光波の局在及び、2種類の回転モード(共鳴モード、強制モード)の発生などの現象が導かれた。

12-7 (時間: 14:18 - 14:31)
題名モードイコライザ用MGRINレンズのドーパント拡散
著者信吉 輝己, *藤田 雅也, 中川 紀美雄, 松原 正則 (岡山理科大学/工学部)
Pagep. 373
Keyword光ファイバ通信, モードイコライザ, 多モード光ファイバ, モード分散, ドーパント拡散
Abstract多モード光ファイバ通信においてモード分散を補償するためにモードイコライザが用いられる。本報告では新しく改良型GRIN(Modified GRIN)レンズを用いたモードイコライザを提案している。モードイコライザの屈折率分布としてはリング型2乗分布が必要となり、レンズの屈折率分布はそのドーパント分布に依存する。ここではドーパントに関する拡散方程式をガウス近似を用いることでとき、拡散後のドーパント分布を求めている。さらにこのドーパント分布に対し、2乗分布に最小2乗法でフィッティングさせることにより、拡散の最適条件について検討している。