題名 | 複雑系を応用した制御機構搭載ロボットの動作解析 |
著者 | *宗高 大悟 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然研究科産業創成工学専攻) |
Page | pp. 296 - 297 |
Keyword | セルオートマトン |
Abstract | セルオートマトンの特徴として,簡単なルールにより,複雑なダイナミクスを得ることができることがあげられる.これによりセルオートマトンの簡単なルールを用いて複雑な情報処理や制御を行うことができるのではないかと考えた.本研究ではモデルとして2つの状態を持つセルを考え,セルオートマトンのルールを適用しそれらに局所的な相互作用による状態更新を引き起こすことで,カオス的ダイナミクスを生み出し,それを用いることにより柔軟な情報処理や複雑な機能を実現することを目的とし研究を行った.その一例として不良設定問題の求解を試みた. |
題名 | TypeII AOPF上での乗算およびTypeII OEF上での乗算のFPGA実装 |
著者 | *宮崎 修一, 加藤 英洋, 野上 保之, 森川 良孝 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | pp. 298 - 299 |
Keyword | TypeII AOPF, CVMA, TypeII OEF, FPGA |
題名 | 左線形かつK-開発閉包な項書換えシステムの合流性について |
著者 | *岩見 宗弘 (島根大学/総合理工学部) |
Page | pp. 300 - 301 |
Keyword | 項書換えシステム, 合流性 |
Abstract | 項書換えシステム(TRS)は, 等式による柔軟な計算と効率的な推論を与えることができる. TRSは, 関数・論理型言語の計算モデルや定理自動 証明の基礎に応用される. 合流性は,TRSの最も重要な性質の一つである. 本稿では, K-開発閉包の概念を導入し, 大山口らの結果を拡張する. すなわち, 左線形かつK-開発閉包なTRSは合流性を持つことを示す. さらに, 本結果の有用性を示すために, 例を与える. |
題名 | Optimal Normal Basis を経由する同型な拡大体間の基底変換行列の構成法 |
著者 | *難波 諒, 野上 保之, 森川 良孝 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | pp. 302 - 303 |
Keyword | 公開鍵暗号, 有限体, TypeI Optimal Normal Basis, 基底変換 |
Abstract | 楕円曲線暗号やXTR暗号の定義体として高速実装に適した拡大体が提案されており,これらはある特定の既約多項式や基底を採用することで高速実装を図っている.それらカスタマイズして実装された同型な拡大体間においては同一元のベクトル表現が異なる.本稿ではこのベクトル表現の異なる元の対応をとる手段として,TypeI Optimal Normal Basis(ONB)を経由して基底を変換する行列を得る手法を提案する.TypeI ONB をなす元の位数は等しいため,位数という特徴のみを用いて同型な拡大体間の元と元の対応を与えることができる.この性質を用いた基底変換行列生成手法を具体例とともに紹介し,シミュレーションによる生成時間についても検討する. |
題名 | Type-II AOPFを用いた高速な既約多項式生成法 |
著者 | *那須 弘明 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 野上 保之, 難波 諒, 森川 良孝 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | pp. 304 - 305 |
Keyword | 最小多項式, Optimal Normal Basis, 既約多項式生成 |
Abstract | 楕円曲線暗号では位数の大きな素数次の拡大体を定義体とすることがある.その拡大体の構成には,素数次数の既約多項式が必要となる.その一方で,従来の高速な既約多項式生成法の多くは,合成数次の既約多項式しか生成できないなど問題がある.本稿では,拡大体Type-II all one polynomial field(AOPF)を構成し,そこに存在する真性元の最小多項式を既約多項式として与える.その最小多項式の係数を与えるために導入したn次トレースの計算において,著者らは,Type-II AOPFの基底を成す真性元のべき乗算が,素体上の乗算を必要としないことに注目した.これを用いることで提案法では高速に既約多項式を生成できる. |
題名 | 配送のための巡回距離最小化問題TSPの定式化に関する一考察 |
著者 | *錦織 昭峰 (県立広島大学経営情報学部), 石橋 悠毅 (県立広島大学大学院経営情報学専攻修士課程) |
Page | pp. 306 - 307 |
Keyword | TSP, 定式化 |
Abstract | 本研究では、配送計画に使用される巡回距離最小化問題である巡回セールスマン問題(Traveling Salesman Problem, TSP)の定式化を考察する。このTSPには様々な定式化があり、目的関数が1次式及び2次式の定式化がある。TSPに関する著書においては、総ノード数が(n+1)個の定式化をそのまま総数n個の定式化としているので、正しい定式化ではない。また解説文献では巡回の順番を表す変数に2以上という下限を設けているけれども、原論文のように上下限制約を付けなくとも良い。本研究では、総ノード数がn個のTSPの定式化を示して、数値実験によりこの定式化の妥当性を検証している。 |