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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 25. 情報処理 VI
日時: 2006年10月21日(土) 10:40 - 11:58
部屋: 25号館 4階 22544室 (→地図)
座長: 岩本 宙造 (広島大学 大学院工学研究科 情報工学専攻)

25-30 (時間: 10:40 - 10:53)
題名表グラフを用いた高速な隣接判定アルゴリズム
著者*松本 拓馬 (島根大学総合理工学部), 大久保 誠 ((株)日立超LSIシステムズ), 會澤 邦夫 (島根大学総合理工学部)
Pagep. 282
KeywordQuadtree, 隣接判定, TableGraph

25-31 (時間: 10:53 - 11:06)
題名既存の関数を引用可能とするHCP図プログラミング
著者*森田 亜希人 (島根大学大学院総合理工学研究科), 會澤 邦夫 (島根大学総合理工学部), 佐藤 匡正 (無所属)
Pagep. 283
Keyword再利用, HCP図, プログラミング支援
Abstract近年,大規模かつ複雑化してきているソフトウェア開発において,再利用は生産性や品質の向上に有益である.膨大なソース資産として手続き型言語で記述された部品が存在するが,それ自体が何を目的として作成されたのか不明なものも多く,また,継承の概念をもたないため修正し難いといった問題がある. そこで,HCP図によってその実現方法を表し,機能を抽象化して把握することで,新たなHCP図の要素処理として引用でき,再利用可能となる. 本稿では,手続き型言語であるC言語に着目し,既存のプログラム内部関数をHCP図の要素処理として引用する支援具を開発したので報告する.

25-32 (時間: 11:06 - 11:19)
題名プログラム構造の定義
著者*水穂 良平 (島根大学大学院総合理工学研究科), 會澤 邦夫 (島根大学総合理工学部), 佐藤 匡正 (無所属)
Pagepp. 284 - 285
Keywordプログラム, プログラム構造形式化, PSF, 機構, 構造
Abstract プログラムは,二成分からなると考えると,一つは,一連の要素処理列の集合であり,もう一つは,列生成のための制御機構である.ここで要素処理とは,値を加工する処理であり,代入,加算や減算などの計算や,入出力処理である.プログラムを二部分から成ると考える手法として,プログラム構造形式化手法[1]がある.この手法は,プログラムにおける処理をその構造および機構に分け,機構を除去し,構造を正規表現で表した代数式を導出する.構造とは,一連の要素処理列の集合であり,機構とは,列生成のための制御機構である.構造を代数式で表現することにより,適用が容易であるため,幅広い適用範囲をもつ.しかし,構造の定義が定性的なため,分析者の主観によって代数式が導出されていた.よって,定式化が必要と考えられる.  本稿では,機械的に構造を導出する.そのために,プログラムからその構造を分離するための定義を試みる.そしてこの妥当性について,これまでの経験を通じて得てきたものと比較して,妥当であることを確かめる.

25-33 (時間: 11:19 - 11:32)
題名確率法によるゲーム木探索
著者小林 康幸 (島根大学総合理工学部数理・情報システム学科), *萩尾 烈志, 小村 真彦 (島根大学大学院総合理工学研究科数理・情報システム学専攻)
Pagepp. 286 - 287
Keywordゲーム理論, 確率, 枝刈り
Abstractミニマックス法は,チェス,オセロ,将棋,囲碁などの零和2人ゲー ムでの最も基本的なゲーム木探索である.ミニマックス法では, 葉ノードに評価値を与え,子ノードの値の最大値または最小値と して親ノードの返り値を求めている.しかし,葉ノードに与えら れた評価値がゲームの結果を正確に反映していない場合には,ミ ニマックス法の返り値を求める方法は,最善の方法とは限らない. 我々は,ミニマックス法の改善案として確率法を提案し,確率法が ミニマックス法よりも優れた探索法であることを示す.また,確率 法における枝刈り法を提案し,ミニマックス法に対する枝刈り法 であるアルファ・ベータ法と比較する.

25-34 (時間: 11:32 - 11:45)
題名時系列の処理に適した自己組織化マップの構築
著者*遠藤 淳平, 清水 忠昭 (鳥取大学工学部)
Pagep. 288
KeywordSOM, HMM, 時系列, 自己組織化
Abstract自己組織化マップ(Self-Organizing Map,SOM)[1]は教師なし学習によるクラスタリングの手法の一つであり,入力パターン群をその類似度に応じて分類する能力を自律的に獲得していくニューラルネットワークである.SOMのアルゴリズムはどんな次元の特徴ベクトルでも入力できるが,時系列の入力はできないので入力をベクトル量に変換する必要がある. そこで本研究では,時系列の分類が可能な自己組織化マップを構築した. 提案手法では,不確定な時系列のデータをモデル化するための有効な統計的手法としてよく知られているHMM(隠れマルコフモデル)をSOMのノードとして並べて2次元マップを作成し,時系列の学習には,EMアルゴリズムをHMMのパラメータに適応したBaum-Welchアルゴリズム(forward-backwardアルゴリズム)を用い,勝者ノードの決定と,時系列の分類にはHMMから時系列が出力される際の確率を求めるViterbiアルゴリズムを用いた.

25-35 (時間: 11:45 - 11:58)
題名賀茂ナビ:Web-GISに基づく不動産ナビゲーションシステムー情報管理機能の開発ー
著者*神原 愛充 (広島大学工学部), 田岡 智志, 渡邉 敏正 (広島大学大学院工学研究科)
Pagep. 289
KeywordWWW, GIS, 不動産
Abstract地理情報システム(GIS:Geographic Information System)とは,地理的位置情報を持った数値・文字データを総合的に管理・加工する機能を有し,これらを視覚的に表示することにより,各種データ特性の高度な分析を可能にするシステムの総称である. 我々はこのようなGISをWeb上で扱うWeb-GISとして,東広島市に限定した不動産ナビゲーションシステム賀茂ナビを開発している.賀茂ナビには地図表示機能等は実装されているが,まだ物件の検索機能や地図データの管理,システム運営に関する機能は未完成である.そこで本稿では賀茂ナビのデータベース管理システムの開発について報告をする