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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 25. 情報処理 V
日時: 2006年10月21日(土) 9:10 - 10:28
部屋: 25号館 4階 22544室 (→地図)
座長: 上嶋 明 (岡山理科大学工学部情報工学科)

25-24 (時間: 9:10 - 9:23)
題名グリッド計算システムのための静的および弱動的負荷分散手法に関する基礎研究
著者*梶田 修司 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 藤野 延竹 (宇宙技術開発(株)), 林 康仁 (三井造船システム技研), 加藤 隆 (岡山県立大学 情報システム工学科教授)
Pagepp. 270 - 271
Keyword並列処理, 負荷分散, グリッドコンピューティング, 計算機クラスタ
Abstract近年の情報化社会においてコンピュータの高性能化が進んできているが、計算量の多い問題では個人用のコンピュータでは無理なことがある。またスーパーコンピュータなどは購入・維持の負担が大きい。そこで安価なPCを複数台用意し並列処理させることにより、この問題を解決させる。複数のコンピュータを用意する際すべての同じ性能とは限らない、計算に性能差があると並列処理をした際に低性能なものに律速される。そこで本研究では、各ノードPCの計算負荷を調整することにより、各処理時間の均一化をし、全処理時間の高速化を計るとともに、計算途中でのノードPCの追加・退避を行い、その実験及び考察を行った。

25-25 (時間: 9:23 - 9:36)
題名地域ネット結合によるVPN方式の大規模グリッド計算機システムの開発に関する研究
著者*西岡 渉 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 森岡 隆行 (タイメック), 加藤 隆 (岡山県立大学情報システム工学科教授)
Pagepp. 272 - 273
Keywordグリッド・コンピューティング, VPN , PCクラスタ
Abstractグリッド・コンピューティングとは,高速ネットワークで相互に接続された複数台のPCやサーバなどから,必要なときに必要なだけの計算能力を引き出す技術である.最近のオフィス等では高性能PCが数多く導入されているが,通常の事務処理ではその性能を最大限発揮することがほとんどなく,さらに夜間は全く使われない.光ネット広域バックボーンの定着とあいまって,こうした計算機資源を有効利用できる点で大きな関心が集まっている.本研究では,こうした状況下で広域ネットを介し複数の拠点間をつないでグリッド・コンピューティング環境を構築し,大規模数値シミュレーションのための大規模クラスタ計算実験を試みた.

25-26 (時間: 9:36 - 9:49)
題名投機実行方式によるグリッド計算システムのための大規模有限要素解析法の開発
著者*田之上 淳 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 藤野 延竹 (宇宙技術開発), 尾原 恵悟 (日立情報システムズ), 加藤 隆 (岡山県立大学 情報システム工学科教授)
Pagepp. 274 - 275
Keywordグリッドコンピューティング, PCクラスタ, 並列計算
Abstractグリッドコンピューティング等の大規模な分散クラスタ並列システムでは,並列処理の過程で個々のPC間のスムーズな連携が必要不可欠である.こうした状況下では,通信のトラフィック状況や数値計算とは無関係のCPU利用等の理由により並列処理システム内に存在する低調なPCが律速要因となって計算処理時間の大幅遅延,場合によっては計算の中断が生じる可能性がある. 本研究では,広域分散クラスタ並列システム下で大規模数値計算を並列処理することを想定し,PCの処理性能低下や不調等による計算の遅延を回避し計算をそのまま続行させることを目的とした投機的な大規模数値計算法を開発し,実用化に結びつけるための基礎研究を行った.

25-27 (時間: 9:49 - 10:02)
題名メールの送受信を用いた迷惑メール登録システムの提案
著者*山本 泰隆, 乃村 能成, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 276 - 277
Keyword迷惑メール, 誤判定, メール分類機構
Abstract迷惑メール対策として,メール分類機構が数多く提案され,利用されている.メール分類機構において,迷惑メールと利用者に配達すべき正当メールを高精度で分類するためには,メール分類機構の判定に対して,何らかのフィードバックを与える必要がある.ここで,利用者によるフィードバックの際に,利用者の手間が問題になる.そこで,利用者の負担を低減する方法として,メールの送受信を用いたメール登録システムを提案する.利用者は,本システムで用意した専用のメールアドレスに対して,メール分類機構が誤判定したメールを転送する.本システムは,転送されたメールをもとに,メール分類機構の判定規則を更新する.本システムの利用により,利用者が直接,メール分類機構の判定規則を設定する方法と比較して,利用者の設定工数を低減できると期待する.

25-28 (時間: 10:02 - 10:15)
題名インターネット環境を用いて幼児言語学習モデルに基づく中国語学習応用システムの試作
著者*馬 涛 (広島国際学院大学工学部工学研究科), 趙 悦 (広島国際学院大学情報学部情報工学科)
Pagepp. 278 - 279
Keyword自然言語処理, 幼児言語学習, インターネット環境
Abstract本稿では, 大人と幼児の間における言語学習の過程から得たヒントに基づき,インターネット環境を利用することや知能情報処理手法で,自己学習に基づく成長性を持つ動的な中国語学習応用システムを提案する.特徴としては第一に、インターネットを利用して,時間、場所に制限されず,システムを学習させることで,コーパスは動的に増大できる.第二に、幼児の言語学習の過程のように、語彙、文法、文脈規則などは空白の状態から,言語知識を獲得し,応用できる状態になるまで自己学習できる.第三に、訂正された間違い文章は使用されない.第四に、幼児の知識を増やせば増やすほど会話できる範囲が広がり,精度が向上する.

25-29 (時間: 10:15 - 10:28)
題名任意のページに対して自由に編集や履歴を取る事が可能なwebアプリケーションツールの開発
著者*山村 幸太郎, 今井 克暢, 岩本 宙造, 森田 憲一 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻情報認識論研究室)
Pagepp. 280 - 281
Keywordインターネット, 更新履歴, マルチユーザー, web
Abstract 本研究では「複数のユーザーが適切にwebページの構成要素における表示位置を含んだ内容の編集と履歴を取る事が可能なシステム」を実現するために、掲示板をモデルとしたwebアプリケーションの開発を行う。  限られたディスプレイの空間内において、特定の場所に置かれたデータの位置やそれぞれの相対的な位置関係は、ページに書かれている内容以上の情報をユーザーに提供する。  データの位置を自由に変更出来る事で、ユーザーは任意にデータの重み付けを行え、複数のユーザーが利用するweb ページであっても矛盾の生じない編集や、webページに書かれている情報以上のコミュニケーションが可能となる。