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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 25. 情報処理 II
日時: 2006年10月21日(土) 10:40 - 11:58
部屋: 25号館 4階 22543室 (→地図)
座長: 加藤 隆 (岡山県立大学 情報工学部・計算機システム講座)

25-6 (時間: 10:40 - 10:53)
題名オブジェクト移動を可能とするミドルウェアの開発と評価
著者*阪本 憲司 (岡山理科大学大学院), 吉田 誠 (岡山理科大学工学部情報工学科)
Pagepp. 240 - 241
Keyword分散オブジェクト, オブジェクト移動, 透過性
Abstract分散システムにおいて,オブジェクトの配置はシステムの性能に重要な役割をはたす.著者らは,Java言語を用いてオブジェクト移動を可能とするミドルウェアを開発した.本システムで実際に実現される透過性はアクセス透過性(Access Transparency),位置透過性(Location Transparency),重複透過性(Replication Transparency),移送透過性(Migration Transparency)である.本研究では,性能透過性(Performance Transparency)についての実証実験結果について述べる.

25-7 (時間: 10:53 - 11:06)
題名ソフトウェアの重さを計る-反力デバイスを用いたJavaプログラムの評価-
著者*阿部 孝行 (沖ソフトウェア株式会社岡山支社), 吉田 誠 (岡山理科大学工学部情報工学科)
Pagepp. 242 - 243
Keywordソフトウェア, モジュール, 評価ツール
Abstract ソフトウェア開発で技術者が良いプログラムを作成する際に気にすべき点は、プログラムが正確に動作すること、プログラムが分かり易いこと、変更のしやすいこと(保守性)である。  ただ、出来上がったソフトウェア全体を評価することは容易なことではない。さらに評価できるのは専門的な知識を持っている者に限られる。  そこで、我々はソフトウェアプログラムに“重さ”という指標を導入して、ソフトウェアを評価することにした。本論ではJava言語で作られた既存のソフトウェアのソースコードを解析し、プログラムのモジュール構成・モジュール間の関連(依存)性を読み取る評価ツールの実装とその評価結果について述べる。

25-8 (時間: 11:06 - 11:19)
題名iHORB+P2PによるミドルウェアのAPI開発
著者*梶房 秀章 (岡山理科大学大学院総合情報研究科), 大西 荘一 (岡山理科大学総合情報学部), 畝 智徳, 杜 恒 (岡山理科大学大学院総合情報研究科), 西本 圭佑 (アイトレック)
Pagepp. 244 - 245
KeywordP2P, iHORB, ミドルウェア
Abstract今回,大西研究室では独自に開発した携帯電話などの組み込み機器からPCまで対応可能なJava分散オブジェクト技術iHORBにP2P機能を付加させたミドルウェアを開発した. P2P機能はiHORB自身を変更せずにiHORBの上にかぶせる形でAPIとして開発した.iHORBを利用することにより,通信を意識することなくP2P APIの開発を行うことができた.アプリケーション開発者は,このAPIを利用しP2Pアプリケーションを容易に開発することが可能となる. 本論文では,iHORB P2P設計の基本方針,P2P APIの機能,構成について述べる.

25-9 (時間: 11:19 - 11:32)
題名AnTにおけるプラグアンドプレイ機能の実現方式
著者*安達 俊光, 田端 利宏, 乃村 能成, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 246 - 247
Keywordオペレーティングシステム, プラグアンドプレイ
Abstract新しいハードウェアやサービスへの適応制御機能を持つAnTオペレーティングシステムを開発している.AnTの適応制御機能は,新しいハードウェアやサービスに対応したプログラムに対し,利用者のプログラムの利用形態に合わせて,プログラムの実行を制御したり,動作を監視したりする.この適応制御を行うための契機の一つとして,プラグアンドプレイ機能がある.ここで述べるプラグアンドプレイ機能は,新しいハードウェアの検知だけでなく,新しいサービスの検知も行い,適応制御機能に通知する.適応制御機能では,対応するプログラムに対して適応制御を行う.ここでは,AnTにおけるプラグアンドプレイ機能の実現方式について述べる.

25-10 (時間: 11:32 - 11:45)
題名プロセスとして実現したデバイスドライバにおける仮想空間切り替えのスループットへの影響
著者*野村 裕佑 (岡山大学大学院自然科学研究科), 岡本 幸大 (岡山大学工学部), 乃村 能成, 谷口 秀夫 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 248 - 249
Keywordオペレーティングシステム, デバイスドライバ, 仮想空間切り替え
Abstract我々は,オペレーティングシステムの信頼性を向上させるため,デバイスドライバをプロセスとして実現する方式を提案した.デバイスドライバは他のプロセスとは異なる仮想空間で動作しているため,カーネルに組み込まれて動作するデバイスドライバと比較して,プロセスからデバイスドライバへの処理要求,および割り込み発生の際に多くの仮想空間の切り替えが発生する.ここでは,仮想空間切り替え処理がNICドライバのスループットに与える影響を評価した.評価の結果,仮想空間切り替え処理は,NICドライバのスループットにほとんど影響しないことがわかった.

25-11 (時間: 11:45 - 11:58)
題名TwinOSにおけるアイドル状態に着目したOS切替え機能の実現
著者*山本 裕馬, 乃村 能成, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 250 - 251
Keywordオペレーティングシステム
Abstract計算機資源の有効利用,OSの監視や信頼性向上の目的で,1台の計算機上に2つのLinuxを互いに独立に走行させるTwinOSを開発している.TwinOSは,計算機資源を双方のOSに分割して制御させるため,I/O 性能が良く,独立性が高い,という利点を持つ.TwinOSの適用事例として,2つのOS のうち1つを監視用,1つを一般利用目的とした場合,一方のOSにCPU資源を多く配分したいことがある.この場合,現在のTwinOS では,CPU資源の配分の比率を変更することができない.そこで,CPU資源を一方のOSに多く配分するため,アイドル時にOS切替えを行う方法を示し,実装,評価を行った.