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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 20. 計算機工学
日時: 2006年10月21日(土) 14:20 - 15:12
部屋: 25号館 4階 22541室 (→地図)
座長: 籠谷 裕人 (岡山大学大学院自然科学研究科)

20-1 (時間: 14:20 - 14:33)
題名ファイルの格納ディレクトリを考慮したバッファキャッシュ制御法の評価
著者*小峠 みゆき, 田端 利宏, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 185 - 186
Keywordオペレーティングシステム, バッファキャッシュ
Abstract従来のオペレーティングシステム(以降,OS)では,バッファキャッシュを入出力の単位であるブロック単位でLRU管理することが一般的である.一方,利用者は,ファイルという抽象度の一段高いレベルでデータを扱うため,ファイル操作の観点からバッファキャッシュを管理する方式が考えられる.そこで,我々は,ファイルとブロックの対応関係を考慮して,指定ディレクトリ下のファイルを優先的にキャッシュするバッファキャッシュ制御法を提案している.本稿では,ファイル入出力例としてWebサーバを取り上げ,提案方式の評価結果を報告し,有効性を示す.

20-2 (時間: 14:33 - 14:46)
題名Tenderにおける動作継続制御切り替え機能の実現
著者*大本 拓実, 田端 利宏, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 187 - 188
Keywordオペレーティングシステム, 計算機処理, 永続化, 動作継続
Abstract計算機は,プロセス管理,メモリ管理などのOSの動作に必要なさまざまなデータを揮発性メモリ上に保持している.このため,計算機が何らかの原因で電源切断された場合,揮発性メモリ上のデータは消失する.したがって,電源再投入後に揮発性メモリ上のデータを用いた処理を続行できない.そこで,我々は,Tenderオペレーティングシステムにおいて,揮発性メモリ上のデータを永続化するプレート機能を用いて,計算機処理を永続化する動作継続制御の実現を目指している.本稿では,動作継続制御の有効化と無効化を動的に切り替える機能の実現について述べる.提案機能を実現することで,動作継続制御によるオーバヘッドを永続化時のみに限定できる.また,動作継続制御の動的な有効化と無効化を実現することで,利用者の利便性を向上できる.

20-3 (時間: 14:46 - 14:59)
題名2次割当問題に対するタブー探索法のFPGA上での実現
著者*木村 義洋, 若林 真一, 永山 忍 (広島市立大学)
Pagepp. 189 - 190
Keyword2次割当問題, タブー探索法, FPGA
Abstract2次割当問題(Quadratic Assignment Problem: QAP)はNP困難な組合せ最適化問題の1つであり,数理計画法等の通常の手法では最適解を求めることが困難であることが知られている.一方,QAPは巡回セールスマン問題, VLSIレイアウト設計におけるセル配置問題など多くの問題に応用できるため,これまでに多くの研究が行われている.本研究では,タブー探索法に基づくQAPに対する解法をハードウェアで実現し,FPGA上に実装することを提案する.

20-4 (時間: 14:59 - 15:12)
題名FPGAによる並列計算機用ネットワークの実機評価システム
著者*野上 賢太 (岡山理科大学大学院工学研究科情報工学専攻), 小畑 正貴, 上嶋 明 (岡山理科大学工学部情報工学科)
Pagepp. 191 - 192
KeywordFPGA, PCクラスタ
AbstractFPGAを用いたPCクラスタ用のネットワークカード、およびそれによるネットワーク評価システムについて報告する。開発したカードはホストインターフェース、小規模スイッチ、4本の外部接続ポートを1個の低価格FPGAで実現している。また、通信ログをとるための2個のメモリを搭載していて、通信量の時間変化や通信の開始/終了時刻をハードウェアによって記録する。FPGAの再構成によって、通信プロトコルやルーティングなどを変化させた性能評価を実機で行うことを目的としている。