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平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 22. パターン認識・画像処理 V
日時: 2006年10月21日(土) 9:20 - 10:25
部屋: 25号館 5階 22555室 (→地図)
座長: 尾崎 亮 (岡山理科大学工学部情報工学科)

22-24 (時間: 9:20 - 9:33)
題名濃度凹凸情報を用いた画像の雑音除去
著者*川本 章太, 佐藤 和弘 (広島工業大学)
Pagepp. 132 - 133
Keyword凹凸係数, 雑音, エッジ部, 平坦部
Abstract自然画像に含まれるランダム性雑音に対して,エッジ部を劣化させることなく低減する手法について検討した.その手法として,画像の濃度凹凸情報を正規化した凹凸係数を用いた手法を提案する.本手法によれば,1画素単位での計算処理が可能となっているため,エッジ部分の劣化を最小限に抑え,精度の良い処理が可能となっている.

22-25 (時間: 9:33 - 9:46)
題名動画像中の手領域抽出と手形状認識
著者*野田 亮平, 関東 雄太, 濱本 高志, 大倉 充 (岡山理科大学)
Pagep. 134
Keyword手形状認識

22-26 (時間: 9:46 - 9:59)
題名Log-Polar変換による静脈認証システムの評価
著者*山本 哲也 (近畿大学工学部情報システム工学科), 岩田 英三郎, 廣瀬 治人 (ユニバーサルロボット), 長谷川 誠 (近畿大学工学部情報システム工学科)
Pagepp. 135 - 136
Keyword静脈画像, 静脈認証, Log-Polar変換, 補正, テンプレートマッチング
Abstract非接触型の静脈認証装置では,手とカメラとの距離のばらつき,平行移動ずれ,回転ずれ,カメラ光軸に対する静脈面の傾きが問題となる.これらの位置ずれをLog-Polar変換によって補正する.画像の拡大縮小,回転はLog-Polarドメインの操作で効率的に補正できることを示す.入力された静脈画像と登録されているテンプレート(静脈画像)との同定によって静脈を認識し,誤差分布の評価を行った.また,最適な閾値について考察した.

22-27 (時間: 9:59 - 10:12)
題名医療用X線フィルムにおけるグリッド線除去のための画像処理法
著者*丸山 敏則 (岡山大学医学部), 山本 秀樹 (岡山大学教育学部)
Pagepp. 137 - 138
KeywordX線グリッド, グリッド線, 画像処理, 微小石灰化
AbstractX線乳房撮影において撮影装置の機構上フィルムに描出されるグリッド線は診断情報に悪影響を与えている.本報告ではグリッド線発生のメカニズムを解明し,これに基づいてグリッド線を除去する画像処理手法を開発した.縞模様を呈するグリッド線の濃度パターンに着目し,グリッド線画像の平滑化を行い,平滑化画像からグリッド線画像を引き算することでグリッド線の濃度パターンであるリプル成分を検出した.微小石灰化画像からこのリプル成分を引き算し,メディアンフィルタ処理を経て,グリッド線の除去を行うことができた.開発した画像処理技術は,診断精度の向上に寄与すると考えられる.

22-28 (時間: 10:12 - 10:25)
題名平均絶対値誤差最小による適応的予測フィルタに関する一考察
著者*橋爪 善彦, 槙 修一, 森川 良孝, 山根 延元 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 139 - 140
Keyword可逆符号化, 絶対値誤差
Abstract予測符号化に基づいて対象画像毎に予測器を設計する可逆符号化方式は,符号化能率(圧縮率)の高さから,近年注目を集めている.これらの方式では,予測器の性能が圧縮率を左右する重要な要因となる.通常,予測器の設計は平均二乗誤差(MSE)を評価関数として行うが,予測誤差が大きくなるエッジを考えた場合,その影響は評価関数に大きく反映されることから画像全体としての予測誤差が大きくなるという問題がある.そこで筆者らは平均絶対値誤差(MAE)を評価関数とし,予測誤差が大きくなる原因の一つであるエッジの影響を軽減する方法について検討を加えた.MSEとMAEを最小にするようにそれぞれ予測器を設計し,それらを用いて得られた予測誤差の情報量を比較した結果,MAEの有効性が確認されたので報告する.