(セッション表へ)

平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 21. コンピュータネットワーク I
日時: 2006年10月21日(土) 9:20 - 10:25
部屋: 25号館 5階 22553室 (→地図)
座長: 冨里 繁 (岡山大学 大学院自然科学研究科 情報通信システム学講座)

21-1 (時間: 9:20 - 9:33)
題名アドホックネットワークにおけるルーティングゾーンの動的変更による通信の効率化の研究
著者*豊田 裕二, 長坂 康史 (広島工業大学 工学部)
Pagep. 59
KeywordAd Hoc, アドホック, ネットワーク
Abstract モバイル端末が安価・高性能になったことで、それらの端末を使用し、移動中でも無線を使い通信を行うことが可能になってきた。また、これまでのサーバ・クライアントの通信形式のみならず、端末同士で通信を行うアドホックネットワークも利用されるようになりつつある。しかし、このアドホックネットワークは、移動体である端末がネットワーク構築の核となるため、これまでのネットワークとは違い、端末の状態に合わせてネットワーク自身を更新していく必要がある。  そこで、本研究では、ネットワーク構築時に設定するルーティングパラメータを、応答時間を元に実行時に動的に変化させ、より効率の高い通信を行うことを目的とする。

21-2 (時間: 9:33 - 9:46)
題名複数の通信速度が存在する無線LANでの高速端末優先処理方式
著者*平山 怜, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 60 - 61
Keyword無線LAN, 複数の通信速度, スループット, ファイル転送遅延
Abstract無線LANにおいて通信を行う場合,通信チャネルに対する同時アクセス(衝突)を回避するためにCSMA/CA方式が採用されているが,混在環境下においてはこれに加え,異なる変調方式の端末相互換でのフレームの衝突を回避するためにRTS/CTS(Request To Send/Clear To Send)方式を用いている.本論文では,このRTS/CTS方式を利用し,低速端末からのRTSフレームをある条件で棄却することにより,高速端末に優先的にチャネル利用権を与える方式を提案する.

21-3 (時間: 9:46 - 9:59)
題名自律分散環境下におけるMACレベルオファードロードコントロールの実装と評価
著者*井上 大資 (広島国際大学大学院), 重安 哲也, 森永 規彦 (広島国際大学)
Pagepp. 62 - 63
Keywordパケット送信制御, 無線ネットワーク
Abstract一般的なパケット無線ネットワークでは、通信回線を効率的に共有するために、自律分散的に各端末がパケットの送信を制御するランダムアクセス方式のMACプロトコルが使用される。しかしながら、同方式は、自律分散で送信を制御するため、高トラフィック時にスループットが著しく低下するという問題点が生じる。本稿では、上記を解決するために、MACレベルで送信トラフィックを制限することで、スループット低下を軽減する方式について提案を行い、提案方式を計算機シミュレーションにより評価したので、結果について報告する。

21-4 (時間: 9:59 - 10:12)
題名自律分散MACプロトコルにおける送信機会公平性の高度化に関する検討
著者*川崎 将和 (山口大学大学院), 重安 哲也 (広島国際大学), 松野 浩嗣 (山口大学)
Pagepp. 64 - 65
KeywordIEEE802.11, fairness, MAC, 公平性, フレームバースト
Abstract無線LANの代表的な規格であるIEEE802.11では,MAC層でのバックオフアルゴリズムにBEB(Binary Exponential Back-off)を採用している.BEB方式では,送信成功端末に優先的に送信機会を与えてしまうため端末間に不公平が生じてしまうことが知られている. この問題を改善するためにこれまでいくつかの方式が提案されているが,端末間の公平性は改善できるもののネットワークスループットが低下してしまうなどの問題がある. 本稿では,フレームバーストを行うことによって端末間の公平性を改善しつつ,ネットワークスループットを向上させる方式を提案し,評価する.

21-5 (時間: 10:12 - 10:25)
題名負荷分散型ルーティングにおけるトラフィック分割の精度改善に関する研究
著者*瀧口 優, 原 元司 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 66
Keyword負荷分散型ルーティング, トラフィック分割, 線形強化アルゴリズム
Abstract負荷分散ルーティングはネットワーク資源を有効利用する上で重要な手法であり,さまざまなトラフィック分割法に関する研究が行われている.しかし,現状ではいくつかの問題から負荷分散ルーティングは実用化に至っていない.この負荷分散ルーティングを実現するためには,ネットワークトラフィックを対象となる経路にできるだけ正確に振り分ける技術が必要になる.そこで,本研究では,負荷分散ルーティングとして現時点で最も実用に近いと言われているOMP(Optimized Multipath Protocol)手法に注目し,線形強化アルゴリズムを用いたトラフィック分割法の改良を試みる.