(セッション表へ)

平成18年度 電気・情報関連学会中国支部第57回連合大会

部門: 18/9. 信号処理 III/弾性振動・音響・オーディオ
日時: 2006年10月21日(土) 13:00 - 14:18
部屋: 25号館 5階 22552室 (→地図)
座長: 中本 昌由 (広島大学 大学院工学研究科)

18/9-1 (時間: 13:00 - 13:13)
題名正弦波騒音の基本周期検出に関する一検討
著者宮脇 敏洋, *金川 龍一, 笹岡 直人, 伊藤 良生 (鳥取大学/工学部)
Pagep. 43
Keyword騒音抑圧, 広帯域騒音, 正弦波騒音, ALE, 演算量削減
Abstract広帯域騒音及び正弦波騒音の重畳する音声から騒音を抑圧する方法として,ALE(Adaptive Line Enhancer)並びにNoise Estimation Filter(NEF)を用いた手法について検討を行ってきた.しかし,この騒音抑圧法では複数の適応フィルタを用いるため,演算量が増大する問題がある.そこで,正弦波騒音を推定するためのALEの演算量を削減する手法について検討してきた.ただし,この演算量削減手法では正弦波騒音の基本周期を事前に知る必要がある.そこで,本稿では音声に重畳した正弦波騒音の基本周期検出法について検討を行う.本手法は,正弦波騒音推定用ALEのタップ係数が正弦波騒音の基本周期毎にピークを持つことを利用する.この手法によると,音声が重畳した正弦波騒音の基本周期検出が可能となる.

18/9-2 (時間: 13:13 - 13:26)
題名ALE及び騒音再合成法のステップサイズ制御による騒音抑圧性能改善に関する一検討
著者渡辺 匡哉, *近藤 晃尚, 笹岡 直人, 伊藤 良生 (鳥取大学工学部)
Pagep. 44
Keyword音声, 騒音, 騒音抑圧, ステップサイズ制御
Abstract従来から筆者らは,騒音重畳音声から騒音を抑圧する手法として適応線スペクトル強調器(Adaptive Line Enhancer: ALE)及び騒音再合成法を用いた騒音抑圧法について検討を行ってきた.この手法は,線形予測誤差フィルタ(Linear Prediction Error Filter: LPEF)及びシステム同定を利用した騒音再合成フィルタ(Noise Reconstruction Filter: NRF),さらにALEを用いている.まず,ALEにより騒音で支配的となった信号が得られる.次にLPEFを用いて信号の白色化を行う.そして,NRFを用いて,この白色信号に騒音スペクトルを与えることにより,騒音を再合成させるものである.本稿ではこの手法の騒音抑圧性能を改善するためステップサイズ制御の導入について検討を行う.

18/9-3 (時間: 13:26 - 13:39)
題名信号・雑音レベル検出器による音声重畳雑音除去システム-雑音減算係数の定式化-
著者*湊 勇気, 永田 雄大, 中西 功, 伊藤 良生, 副井 裕 (鳥取大学 工学部)
Pagep. 45
Keyword信号レベル検出器, 雑音レベル検出器, 雑音減算係数
Abstract周波数領域における信号ならびに雑音レベル検出器を用いた音声重畳雑音除去に関する研究を行っている.本システムでは雑音が重畳する音声信号を周波数成分に分解し,周波数毎に信号ならびに雑音レベルを検出し,信号レベルから雑音レベルを減算することで雑音除去を実現する.従来,検出した雑音量の補正のために用いている雑音減算係数は有音声・無音声区間に関わらず一定の値を用いていたが,有音声区間では,音声成分の劣化を防ぐために小さく設定した方が良く,反対に,無音声区間では残余雑音をなくすために大きく設定した方が良い.そこで,各レベル検出器の出力を用いた雑音減算係数の定式化を提案し,シミュレーションによりその効果を確認したので報告する.

18/9-4 (時間: 13:39 - 13:52)
題名周波数領域ALEによる音声重畳雑音除去システム-相関分離パラメータ設定法に関する検討-
著者*小川 健一郎, 永田 雄大, 中西 功, 伊藤 良生, 副井 裕 (鳥取大学 工学部)
Pagep. 46
Keyword周波数領域ALE, 相関分離パラメータ
Abstract周波数領域ALEを用いた音声重畳雑音除去に関する研究を行っている.一般にALEにおいては相関分離パラメータと呼ばれる遅延量を入力信号と所望信号との間に挿入することで,それぞれの信号に含まれる雑音の相関性が除去される.特に,本システムでは周波数毎に相関分離パラメータを設定することが可能である.また,設定については雑音抑圧に有効な設定,音声強調に有効な設定,音声強調と雑音除去の折衷的な設定が考えられる.そこで,今回は周波数帯を4つに分け,各周波数帯において,上記の3つの設定法を試し,シミュレーションにより相関分離パラメータの設定が各帯域での音声と雑音の量に依存することを確認したので報告する

18/9-5 (時間: 13:52 - 14:05)
題名音響応答による弾性体の非線形特性の測定に関する研究(第2報)
著者*青山 弘司 (広島工業大学 工学部 電子工学専攻 玉野研究室), 玉野 和保 (広島工業大学)
Pagepp. 47 - 48
Keyword反射音, 非線形, カオス
Abstract波動は、その物体への作用により、物体や媒質の特性を変えるという働きがあることから、反射音波形の変化から、その物体の微妙な変化特性の測定が可能になる。これまで、音波により物体の弾性の細かな変化を評価する方法として、反射音波形のカオス性を利用する新規方法を提案した。本報告では反射音波形のアトラクタにより、物体の素材を評価する方法について行った実験結果を報告する。

18/9-6 (時間: 14:05 - 14:18)
題名統計的検定を用いた非定常風雑音の一予測法と音響信号検出
著者*板倉 彰彦, 畠山 一達 (近畿大学工学部)
Pagepp. 49 - 50
Keyword風雑音, 信号検出, 仮説検定