題名 | 衛星データを用いた松江・出雲地域の土地被覆分類:Landsat TM有効バンドの検討 |
著者 | *野々原 伸吾 (島根大学大学院総合理工学研究科), 古津 年章, 下舞 豊志 (島根大学総合理工学部) |
Page | p. 13 |
Keyword | リモートセンシング, 土地被覆分類, Landsat, 画像解析 |
Abstract | リモートセンシングで最も一般的な解析は,衛星画像を用いた土地被覆分類である.本研究では,Landsat TMデータを用いて出雲・松江地域の土地被覆分類図を作成し,この地域における環境経年変化解析を行う.そこで,高い精度の土地被覆分類図を作成するため有効バンド選定に着目し,有効バンド選定が分類精度に与える影響について検討を行った.まず,各カテゴリーにおけるDNのバンド間相関を求め有効バンドを選定した.そして,有効バンドを用いない場合と用いた場合の分類結果から目視判読による分類精度評価を行った結果,有効バンド選定は分類精度に大きく影響することがわかった. |
題名 | 差減衰法と減衰補正Z-R法による降雨強度推定の精度比較 |
著者 | *浅井 孝 (島根大学大学院総合理工学研究科), 古津 年章, 下舞 豊志 (島根大学総合理工学部) |
Page | p. 14 |
Keyword | 二周波降雨レーダ, 降雨強度推定, 差減衰, 表面参照法 |
Abstract | 降雨レーダでは,通常レーダ反射因子Z からZ-R関係を用い降雨強度が推定される.しかしZ-R関係は雨滴粒径分布により大きく変化するため,一般にZ-R関係を用いる方法(Z-R法)はあまりよい推定とは言えない.本研究では,ディスドロメータで測定された雨滴粒径分布を用いて,仮想的な降雨プロファイルを構成し,衛星搭載2周波レーダの観測シミュレーションを行う.2周波降雨レーダにおいて最も基本的な差減衰を用いた降雨強度推定の精度を,表面参照法を用いたZ-R法の推定精度と比較しながら評価する. 差減衰法を用いて推定された降雨強度とディスドロメータにより導出された降雨強度の相関は比較的良いことがわかった. |
題名 | 衛星搭載レーダ観測における降雨非一様性の影響評価:熱帯域降雨についての検討 |
著者 | *太田 隆史 (島根大学大学院総合理工学研究科), 古津 年章, 下舞 豊志 (島根大学総合理工学部) |
Page | p. 15 |
Keyword | 降雨観測, Xバンドレーダ, 季節内変動, 熱帯域 |
Abstract | 熱帯域の降雨は地球上の降雨の約2/3を占めており,地球の気象活動に多大な影響を与える.海洋や密林の多い熱帯域では,地上からの観測が困難である.そのため,衛星搭載レーダを用いた宇宙からの観測が必要不可欠である.現在では熱帯降雨観測衛星TRMMに搭載された降雨レーダ(PR)によって地球規模での降雨観測が行われている.しかし,降雨非一様性の影響によりレーダによって推定される降雨強度と実際の降雨強度に誤差が生じてしまう. 今回,インドネシアに設置されたXバンドレーダによって得られる観測値を用い,赤道大気の季節内変動に伴う降雨構造の変化と衛星搭載降雨レーダによる降雨強度推定への影響を示した. |
題名 | ラジオメータによる水蒸気密度推定に与える雨・雲の影響 |
著者 | *竹安 晋太郎 (島根大学 大学院 総合理工学研究科 電子制御システム工学専攻 遠隔計測研究室), 古津 年章, 下舞 豊志 (島根大学 総合理工学部) |
Page | p. 16 |
Keyword | ラジオメータ, 輝度温度, 降雨判定 |
題名 | バイスタティックライダによる水雲粒子径測定原理の検証 |
著者 | *小林 隆, 五百旗頭 健吾 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 杉本 伸夫 (国立環境研究所), 豊田 啓孝, 古賀 隆治 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科) |
Page | p. 17 |
Keyword | バイスタティックライダ, 水雲, 粒子径, ミー散乱理論 |
Abstract | バイスタティックライダを用いた水雲の雲底付近における粒子径を測定する手法が提案されており、著者はその測定原理を検証する。提案された原理はミー散乱理論を利用している。平行と垂直の偏光成分PrとPlをそれぞれ独立に受信することの出来る受信器2台を2つの散乱面が直行するように設置し、送信光の偏光を散乱面に対して平行及び垂直に調整して各受信信号の比Pr/Plを求める。次に偏光を両散乱面に対し45度にして同じくPr/Plを求め、その2つの結果が等しくなるかを実験により検証する。構成した送受信系の精度を検証した結果、両受信器でのPr/Plは同じ傾向を示したが、値は一致していなかった。そこで、PMT感度較正の精度を再確認したうえで、検証実験を行う。 |