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第14回 IEEE Hiroshima Student Symposium

セッション B  テクニカルプレゼンテーションB
日時: 2012年11月17日(土) 16:45 - 18:00, 18日(日) 9:30 - 10:45
部屋: 情報工学部棟2202室(B-1〜B-22), 2203室(B-23〜B-41), 2204室(B-42〜B-58), 学部共通棟(北)8203室(B-59〜B-94) (→地図)

B-1 (ロボティクス)
題名産業用ロボットRV1A のためのCAMシステムの提案 - CL データとNCデータへの対応-
著者*吉武 翔 (山口東京理科大学大学院), 永田 寅臣, 大塚 章正 (山口東京理科大学)
Pagep. 284
Keyword産業用ロボット, NCデータ, CLデータ, CAM, リバースポストプロセッサ
Abstract現在,鋳物製造の型となる木型を加工する際に5 軸NC 工作機械を使用すると,主軸ヘッド部が大きいために加工対象物との干渉が起きやすい,動作自由度が低く機械自体のコストも高い,といった問題点が生じている.これらの問題点を解決するために産業用ロボットによる木型の3次元加工について検討している.産業用ロボットはリンク機構であるため,動作自由度が高く干渉が起きにくく,NC 工作機械に比べて低コストで導入できるといった利点がある.既に提案しているCAMシステムでは,従来のCAMのメインプロセッサがカッタロケーション(CL)データを算出する機能に加えて,CLデータに基づく位置・姿勢の軌道追従制御の機能までを含むものと定義した.これまでに図1に示す垂直多関節型産業用ロボットRV1AとCAD/CAM「Pro/ENGINEER」との連携を図り,CLデータに基づきアーム先端の位置・姿勢を制御できるシステムを提案してきた.本研究では,NCデータを用いた産業用ロボットの軌道追従制御の実現を目的とする.一例として,木型メーカが使用しているスピンドルチルト式5軸制御NC工作機械用のNCデータに対応するCAMシステムの設計,提案を行う.

B-2 (ロボティクス)
題名手渡しロボットシステムのための音声と手放し動作のタイミングの分析
著者*大矢 哲士 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 神代 充, 山内 仁, 渡辺 富夫 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 285 - 286
Keywordヒューマンインタラクション, ロボット, 手渡し動作
Abstract近年では,生活支援や医療介護などにおいて,ロボットが人間と協調して作業を行うことが期待されている.とくに人間が自由に移動することが困難な場合などには,人間のために身の回りのものを運ぶ,手渡すといったタスクを行うロボットの存在は極めて有益である.人間同士が手渡しを行う際には,音声の掛け声などによるインタラクションを通じて,互いに対象物を手渡すタイミングを計っている.そのため,人間とロボットの場合においても音声が手渡しに重要な役割を果たしていると考えられる.そこで本研究では,手渡しロボットシステムの開発を目的として,人間同士が手渡しを行う場合での受け手の音声と渡し手の手放し動作のタイミングについて分析している.

B-3 (ロボティクス)
題名握手ロボットのための人間の接近を伴う握手要求に対する握手応答動作の分析
著者*時枝 和平 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 神代 充, 山内 仁, 渡辺 富夫 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 287 - 288
Keyword握手動作, ヒューマン・ロボット・インタラクション, 身体的インタラクション
Abstract人間同士では握手を交わすことでコミュニケーションの始まりを円滑にしている.このことは人間とロボットにおいても同様であると考えられる.そのため,これまでに人間同士の握手動作を解析し,握手動作を生成するモデルの提案を行ってきた.このモデルでは握手を求める側,応じる側がともに静止している場合を対象としている.しかしながら,人間同士が握手を交わす場合,握手を求める側が応じる側に接近しながら握手を求めている.そこで,本研究では人間の握手要求動作に対するロボットの握手応答動作を生成することを目的として,人間の接近を伴う握手を求める動作に対する音声挨拶を伴わない場合と伴う場合での握手に応じる動作の分析を行った.

B-4 (ロボティクス)
題名顔画像に占める目の割合の変化で起こる錯覚
著者*河野 拓馬 (広島市立大学 情報科学部 システム工学科), 谷口 和弘, 岩城 敏 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 システム工学専攻)
Pagepp. 289 - 292
Keyword遠隔コミュニケーション, 携帯端末
Abstract遠隔コミュニケーションの質の向上をめざし,「両目とその周辺」の顔画像を視覚情報に用いた携帯型テレビ電話システムの研究開発を行っている.このシステムの目標の1つに,相手に好印象を持たせるというものがある.本稿では,その先駆けとして「両目とその周辺画像」の顔画像を変化させることで目の大きさに錯視が生じるか,印象に変化があるのか,を集合調査法をで調べたので報告する.

B-5 (ロボティクス)
題名PowerPointと連動するオートプレゼンテーションロボットシステム
著者*亀山 弘貴 (広島市立大学 情報科学部 システム工学科), 森光 亮介, 岩城 敏, 谷口 和弘 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 システム工学専攻)
Pagepp. 293 - 294
Keywordオートプレゼンテーション, PowerPoint
Abstract近年,製品・技術の紹介や店内案内等,聴衆向け広告情報の効果的な提示(プレゼンテーション)の自動化を目的にロボットの利用が試みられている.本論文では,プレゼンテーションソフトのデファクトスタンダードと言えるMicrosoft PowerPointのスライドショーにロボットが連動して,スライド内オブジェクトのポインティングやジェスチャーを実世界上で行うオートプレゼンテーションシステムの構成法を提案し,音声付のスライドショーのみを実行した際とロボットプレゼンテーションとの集客効果の比較実験によりその妥当性と有効性の確認を行った.

B-6 (計測・制御)
題名データ指向型非線形PIDコントローラ
著者*林 香予子, 山本 透 (広島大学)
Pagepp. 295 - 296
KeywordPID controller, Data-Driven, Model-free, nonlinear system
AbstractPID制御は,その簡便さから産業プロセスで広く用いられる制御手法である.しかし,産業プロセスの多くが非線形性を有しており,固定のPID制御では良好な制御結果が得られない.そのため,非線形系に対する制御系設計法のひとつにデータ駆動型PIDコントローラが提案されているが,オンラインで複数回の実験を行う必要がある本発表では,データ駆動型PIDコントローラの考え方に基づいて,PID制御則から導出される一般化出力を用いた制御系設計法を提案する.本手法は,モデルを用いずにオフラインで操業データから直接PIDゲインが算出できるため,オンラインでの実験回数を削減できる.

B-7 (計測・制御)
題名小脳演算モデルを用いたスキルベーストPIDコントローラの設計
著者*柳楽 大輝, 脇谷 伸, 中本 昌由, 山本 透 (広島大学大学院)
Pagepp. 297 - 300
KeywordPID制御, 小脳演算モデル, スキルベースト制御, ヒューマンスキル
Abstract近年、団塊世代のなどで熟練技術を持つ技術者が不足している傾向にあると言われている.そこで熟練技術(ヒューマンスキル)をPIDコントローラで実現することを目的とした. 人間などの生物の脳の構造をモデル化し、その働きを工学的に応用する研究が広くなされている.その中で人間の小脳の仕組みを工学的にモデル化した小脳演算モデルが提案され、非線形性の強いモデルの学習が可能となった.しかし、ヒューマンスキルは非線形性を有しているため、固定PIDゲインのままではヒューマンスキルをPIDコントローラで実現することは困難である.そこで、小脳演算モデルを用いてPIDゲインを最適な値に変えることにより、ヒューマンスキルをPIDコントローラで実現した.

B-8 (計測・制御)
題名振子型振動子群の同期現象に関する研究
著者*利山 裕介 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 忻 欣, 山崎 大河 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 301 - 303
Keyword同期, 振子型振動子群
Abstract同期とは, 弱い相互作用により自律振動子がある共通リズムに収束することである.慣性を考慮したモデルによる同期現象に関する研究は, 理論の重要性と応用のニーズがあるにもかかわらず, その進展が遅い. 本研究では, ワイヤによって吊るされた水平台に置かれたn台のメトロノームを対象とした運動方程式を導くとともに, n=2,3の場合について,初期角度に対する振動子群の同期の種類, 振動子群の同期パターンによる水平台との同期関係について,シミュレーションを用いて考察した.

B-9 (計測・制御)
題名完全固体型マルチイオンセンサの応答解析と集積化
著者*山本 貴文, 小森 達也, 小田 和代, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 304 - 307
Keywordイオンセンサ, カリウムイオン, ナトリウムイオン, 交流インピーダンス
Abstract我々のグループは,参照電極が不要な完全固体型イオンセンサを提案・開発してきた.本研究では,開発した完全固体型イオンセンサの応答機構を解析するとともに,提案する構造を基板上に集積化することでマルチイオンセンサを作製し,センサ特性を評価した.交流インピーダンス法を用いた応答機構解析では,センサ応答におけるイオン濃度と膜抵抗,さらに膜抵抗と膜電位の関連性を示唆することができた.また,マルチイオンセンサの電位応答を測定した結果,各種イオン濃度に依存した応答を示し,良好なイオン選択性が得られた.以上の結果より,作製したマルチイオンセンサが複数のイオンを同時に測定できたといえる.

B-10 (計測・制御)
題名保温材下配管外面欠陥の磁気的検査法の開発
著者*橋本 源基, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 308 - 309
Keyword非破壊検査, 磁気, 渦電流, 欠陥検査
Abstract工場のパイプラインで用いられている保温材下配管の外面欠陥検査は保温材によるリフトオフが大きく,また磁性体の外装板によって配管表面の欠陥信号が遮へいされることが原因で,保温材下配管の最適な非破壊検査法はまだ存在しない.そのため保温材や外装板を剥いで検査しており,コストも高く,短時間で評価を行うことが難しい.そこで,本研究では高感度な磁気抵抗素子とパルス渦電流探傷法を用いて保温材下配管の外面欠陥を非破壊で行う検査装置の開発を行った.まず初めにリフトオフによる影響について調べ,次に外装板による影響を調べた.その結果,本研究の有用性及び実現可能性を明らかにした.

B-11 (計測・制御)
題名白金薄膜の触媒効果を用いた抵抗変化式水素センサの開発
著者*奥井 貴博, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 310 - 312
Keywordhydrogen sensor, platinum, thin film, bridge, AC impedance
Abstract水素はクリーンなエネルギーとして注目されるが,安全性の問題から高感度な水素センサが求められている.パラジウムは水素センサの触媒金属として,また水素吸蔵金属としてよく研究されていたが,触媒金属の一つである白金に関しては水素と強く結びつかないためその抵抗特性はほとんど研究されてなかった.我々は,白金薄膜は水素存在下では触媒効果によりキャリア密度が増加し,電気抵抗が減少することを報告した.本研究では,交流インピーダンス測定などにより,白金薄膜の水素存在下での水素応答メカニズムをより詳細に解析した.さらに,白金薄膜の抵抗変化特性に基づいた,水素濃度0.1%から検知することができるブリッジ型の水素センサを開発した。

B-12 (計測・制御)
題名テラヘルツ波ケミカル顕微鏡を用いた抗原抗体反応の非標識計測システムの開発
著者*高橋 慎治 (岡山大学 自然科学研究科), 紀和 利彦, 堺 健司, 塚田 啓二 (岡山大学)
Pagepp. 313 - 314
Keywordテラヘルツ, スクリーニング, 抗原抗体反応

B-13 (電磁波工学)
題名誘電体片を装荷したハーフモードグルーブガイド0dBカプラの設計
著者*森 星弥, 難波 侑矢, 岸原 充佳, 大久保 賢祐, 滝本 裕則 (岡山県立大学/情報工学部)
Pagepp. 315 - 316
Keywordマイクロ波, カプラ, モード整合法, 横共振法, グルーブガイド
Abstract近年, 無線電力伝送に関する多くのシステムが研究開発されている. 本研究では, 簡易な金属枠のみで実現されるハーフモードグルーブガイドを用いた0dBフォワードカプラの設計を行い, 無線電力伝送のための構造について検討を行っている. 結合線路の位相定数は, 横共振法にモード整合法を用いて解析している. まず, 結合間隔と結合長に対する結合電力を調べ, 入出力部にベンド構造を付加したカプラの設計を行っている. 次に, 誘電体片を装荷した構造について検討を行っている. 設計結果の妥当性は市販の電磁界シミュレータ(HFSS)により確認している.

B-14 (電磁波工学)
題名マイクロストリップ線路給電によるポスト壁導波路型 マイクロ波照射構造
著者*山島 芸, 岸原 充佳 (岡山県立大学情報工学部), 内海 裕一 (兵庫県立大学), 大久保 賢祐 (岡山県立大学)
Pagepp. 317 - 319
Keywordポスト壁導波路, マイクロストリップ線路給電, マイクロ波加熱
Abstract近年, マイクロ波を材料合成や化学反応へ応用する研究が注目を集めている.そのひとつとして, ポスト壁導波路の金属柱間に流路を設けたマイクロ波照射構造が提案されている. 今回ポスト壁導波路によるマイクロ波照射構造をマイクロストリップ線路給電で行う構造を提案し, 溶媒等の昇温特性を市販シュミレータCOMSOL Multiphysicsを用いて確かめている.その結果, 24.15GHzのマイクロ波0.7Wを入力した場合, 加熱の中心付近では, 水は理論上86℃程度, 1Wの場合110℃程度, 1.2Wの場合125℃程度まで上昇することが分かった.

B-15 (電磁波工学)
題名遺伝的アルゴリズムによるRF-DC 変換回路の自動設計
著者*太田 亘祐, 近藤 和洋, 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 320 - 322
Keyword無線送電, RF-DC変換回路, GA
Abstract近年、宇宙太陽発電システム(SSPS)に加え、磁界結合 型の無線電力伝送システムに注目が集まっている。MHz 帯以上の高周波数帯でこれらのシステムを実現する上で、 高周波整流回路(RF-DC 変換回路)の高効率化が重要な課 題となる。本研究ではレクテナを用いる長距離無線伝送を 対象とし、5.8GHz 帯RF-DC 変換回路の最適構造につい て検討している。今回は、生物の進化を参考にした遺伝的 アルゴリズムを用いてRF-DC変換回路の自動設計を行っ たので報告する。

B-16 (電磁波工学)
題名反射波の位相応答の制御を目的とした伝送線路型メタマテリアルの設計
著者*中島 聖矢 (岡山大学 電気電子工学科 マルチスケールデバイス設計学), 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学 大学院 自然科学研究科 産業創成工学専攻 電気電子機能開発学講座)
Pagepp. 323 - 325
Keywordメタマテリアル, CRLH, 位相特性
Abstract近年メタマテリアルが注目されている.メタマテリアルとは自然界の物質にはない特殊な電磁気的性質を示す人工物質のことであり,メタマテリアルの一例であるCRLH(Composite Right-Left Handed)伝送線路型メタマテリアルにおいて左手系領域で反射特性が位相先行を示すことが発見された.これは他の媒質では実現できない特性であり, その応用が期待されている.メタマテリアルの遮断域における反射波の位相特性は,マイクロストリップラインのそれとは逆になることも知られており,本研究ではこの特性を利用することで,高周波回路で良く用いられるスタブの周波数特性がどのように変化するかに着目している.本報告では,HFSSによる電磁界シミュレーションにより設計を行い,その位相特性を実験的に検討したので報告する

B-17 (電磁波工学)
題名共鳴型無線給電システムへの水の影響に関する検討
著者*春山 隆行, 結城 亨, 堀田 昌志, 羽野 光夫 (山口大学大学院理工学研究科), 粟井 郁雄 ((株)リューテック)
Pagepp. 326 - 329
Keyword無線電力伝送, 共鳴型, 共振器, 水
Abstract一対の共振器間の共鳴を利用した共鳴型無線給電システムの実用化に関する検討を行っている.本給電システムを電気自動車などの車両充電あるいは走行中給電用に実用化する為にはシステムの屋外での使用を念頭に設計しなければならない.屋外で共鳴型無線給電システムを利用する場合,天候や環境に関する検討を行う必要がある.特に,給電時に降雨があった場合,雨水などがシステム内に侵入する可能性がある.水は高誘電率で導電性を有する媒質なので,システム内に水が存在する場合の影響を明らかにしておくことは重要である.そこで本稿では,共振器近傍に水が存在する場合の影響について検討を行う.

B-18 (環境電磁工学)
題名多導体線路系のモード等価回路構築の簡単化を目的としたネットリスト自動生成プログラムの作成
著者*菅 翔平 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 330 - 333
Keywordモード等価回路, 電流配分率, ネットリスト
Abstract我々は, モード等価回路による表現に着目し, モード変換により生じる問題の発生メカニズムを明確にする ため検討を行っている. そして, モード変換により生じるコモンモード電流の現象の解明を行い, 解析のためのモデル を構築し対策することを目指している. しかし, モード等価回路の構成や, シミュレーションを行うにあたって, 手動 動作では人為的なミスが生じる可能性がある. そこで, 回路構築を行うことのできるネットリストを用いてモード等価 回路の構築の自動化を考えた. 回路構築の自動化を行うことができれば, モード等価回路に精通していない設計者でも モード等価回路を構成することができ, また, 我々の研究しているモード等価回路の研究テーマの普及につながる. そ のため, 本稿では3 導体伝送系モード等価回路を自動正成するプログラムを提案する.

B-19 (環境電磁工学)
題名平衡ケーブルと不平衡負荷の接続により生じる平衡度不整合がモード変換に及ぼす影響のモード等価回路を用いた評価
著者*永禮 俊樹, 豊田 啓孝, 五百頭旗 健吾 (岡山大学自然科学研究科)
Pagepp. 334 - 337
Keyword電流配分率, モード等価回路, コモンモード, モード変換
Abstract平衡度の異なる線路の接続では, ノーマルモードとコモンモード間のモード変換が発生する.モード変換によって, 設計者の意図しないコモンモード電流が発生し, ノイズ干渉問題や信号品質に影響を与える可能性がある.そこで, 我々は線路の平衡度を電流配分率と いう指標で表し, この平衡度に関係するモード変換励振源を用いて, モード等価回路を構築した. 本報告では,電流配分率の差Δhがモード変換量に与える影響を定量的に評価する.対象とする系は,平行2本線路と終端負荷から構成される,モード変換点を一点のみ有する系である.そのため,その点における電流配分率の差Δhのみを変更した場合に観測される コモンモード電流Icおよびノーマルモード電圧Vnとの間の関係について定量的な評価を行う. 測定はモード等価回路解析と三次元電磁界解析を用いて行い,コモンモード電流の共振周波数におけるコモンモード電流,ノーマルモード電圧の測定を行う. さらに, モード等価回路解析においてモード変換電流源を取り除き,ノーマルモードからコモンモードへの変換を無くした場合,Δhとモード変換量の関係に及ぼす影響について検討を行う.

B-20 (超電導工学)
題名有効電力法に基づく超電導コイルのクエンチ検出/保護システムにおける保護基準に関する検討
著者*西山 耕司, 大塚 達也, 七戸 希 (岡山大学工学部)
Pagepp. 338 - 339
Keyword有効電力法, クエンチ
Abstract超電導応用機器を実用化するにあたっての大きな課題としてクエンチ現象がある.それは擾乱による常電導領域の発生であり,過大な発熱を伴うため焼損等の事故を引き起こす恐れがある.それを防ぐために早期確実にクエンチを検出し通電電流を遮断およびエネルギー回収することでクエンチ後の発熱を抑制する必要がある.著書らはこれまでに有効電力法に基づく超電導コイルのクエンチ検出/保護システムを提案している.本方法では,クエンチに伴う抵抗性電圧を瞬時有効電力として検出することでクエンチの検出を行っている.本稿では,有効電力法にてクエンチを判定し,安全に超電導コイルを保護するためのしきい値と保護抵抗の算出方法について述べ,超電導コイルを用いた実験にて,算出方法の有効性を示す.

B-21 (超電導工学)
題名Y系超伝導テープ線材を用いた直流リアクトルコイルの特性
著者*廣岡 晃亮, 中野 俊彦, 原田 直幸, 諸橋 信一 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 340 - 341
KeywordY系超伝導体, 直流リアクトル, コイル, 高温超伝導線材

B-22 (超電導工学)
題名非対称な磁束ピンニングセンターを導入した超伝導素子の研究
著者*岩村 崇宏, 原田 直幸, 諸橋 信一, 浅田 裕法 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 342 - 343
Keyword非対称人工ピン, 磁束ピンニングセンター, 超伝導

B-23 (電波工学)
題名地上ディジタル放送波のオーバリーチ伝搬特性
著者*坪島 知也, �盒� 幸司, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 情報工学専攻)
Pagepp. 344 - 347
Keyword地上ディジタルTV放送, オーバリーチ, RSSI, CNR
Abstract地上TV放送システムでは他県からのオーバリーチ伝搬の把握が重要となる.本研究ではオーバリーチ伝搬を定量的に評価するためTV放送波のRSSI(受信信号強度)とCNR(信号対雑音比)を同時に測定した.さらに,放送局の特定が可能なFM放送波の同時測定により,オーバリーチ伝搬の送信源となった放送局の推定を試みた.広島大学にて,2011年7月1日から13ヶ月間連続して測定した結果,隣接県からのオーバリーチ伝搬と考えられる変動を計15回確認できた.また,今回確認したCNRの低下は,逆転層が生じたことによるTV放送波のオーバリーチ伝搬が原因であり,その送信源は山口局であると推定できた.

B-24 (光波工学)
題名ディジタルホログラフィ及び重量法による塗料乾燥過程の評価
著者*石倉 賢, 横田 正幸 (島根大学総合理工学部)
Pagepp. 348 - 350
Keywordディジタルホログラフィ, 重量法, 塗料乾燥
Abstract現在,産業界において様々な製品や機械部品などに,表面の保護や艶出し,強度の向上,錆防止などの目的で塗装が施されている.これらの工程において,塗料の乾燥を非接触,定量的に評価する方法が求められている. そこで我々は,ディジタルホログラフィを使った塗料乾燥評価法について提案し,研究を行ってきた.塗料の乾燥をより詳細に調べるために,重量法と組合わせる手法を今回新たに提案する.

B-25 (光波工学)
題名屈折率分布型単レンズを用いた0.8μ帯多モード光ファイバ回折格子分波器
著者*藤井 貴宏 (岡山県立大学情報工学部情報通信工学科), 坂本 豊和 (岡山県立大学)
Pagepp. 351 - 354
Keyworddemultiplexer, GRIN-rod lens, GI fibre
AbstractAn evaluation method based on a ray trace analysis is reported for a multimode optical fibre demultiplexer using a GRIN-rod lens and a blazed reflection grating.The validity of this evaluation method is assessed by reference to an existing demultiplexer and a fairly good agreement is obtained between the calculated performance and the experimental results for the previously reported device.An extensive tolerance analysis is also reported, to establish a basis for the fabrication of this device.The results of this analysis are given as a map of the 3dB contour of the transmission loss.

B-26 (音響)
題名有限差分時間領域法を用いた音波伝搬シミュレータの構築
著者*牛田 英佑 (岡山県立大学 情報系工学研究科 電子情報通信工学専攻), 坂口 浩一郎, 福嶋 丈浩, 徳田 安紀 (岡山県立大学)
Pagepp. 355 - 357
Keyword音響メタマテリアル, FDTD法
Abstractメタマテリアルとは波長以下の周期構造をもつ人口媒質のことを指し,電磁波や音波に対して負の屈折を示すなど,自然物にはない特性を持つ.音波に対しては,媒質の実効的な密度と実効的な弾性率が負となる構造を設計することで負の屈折を実現できることが知られている. 本研究では音響メタマテリアルの構造探索に用いることを目的として,FDTD法による音波伝搬解析シミュレータを構築し,散乱シミュレーションから精度を検証した.空気中に置かれた半径5cm の剛体円柱に波長6.3 cm,31.4cmの平面音波を入射した場合の計算結果は解析解とよく一致し,作成したシミュレータが十分な精度を持っていることを示した.

B-27 (生体工学)
題名車速度見越し・進路予測および運転判断に関する研究
著者*吉田 英伸, 大山 剛史, 迫 明仁 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 358 - 359
Keyword車速度見越し, 運転判断, 進路予測
Abstract本研究はビデオカメラで撮影した映像を用い,車の速度・進路予測および運転判断の特性について解析を行うものである.ビデオカメラ用い直線の道路で撮影した3方向の接近車が時速10,20,30,40,50,60km/hで被験者に向かってくる.方向と速度の組合わせで18通りを撮影した.そして被験者から100m地点を通って向かってくるときから0m地点を通ったときまでに動画を編集した.被験者20人には車を運転していると仮定してもらいプロジェクタを用い100m地点から接近車が向かってくる動画18通りをランダムに見せ「接近車がこれ以上近づいたら発進しない」と判断したタイミングで動画を止めてもらい,その時の再生時間を計測した.その結果で数量化�砧爐鰺僂す融,靴拭�

B-28 (生体工学)
題名バイオロジカルモーションを用いた評価法によるヒトの歩行・走行特徴の抽出
著者*赤澤 和昭, 大山 剛史, 迫 明仁 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 360 - 361
Keywordバイオロジカルモーション, SiliconCOACH Digitiser, 歩行, 走行
Abstract本研究は被験者に直接マーカーを13点(頭部,肩峰,肘,手首,胸部(背部),腹部(腰部),膝,足首)貼り,被験者の矢状面と直交するように設置したビデオカメラにより動作を記録し,各条件に従って全18パターンのバイオロジカルモーションを作成した.次に,バイオロジカルモーションをサーストンの一対比較法によって評価した.一対比較法の結果を基に数量化�砧爐鮃圓辰新覯漫じ�源の位置がヒトを認識する上で最も重要であることが示された.更に,光源の位置を見たときに上半身・腕・下半身を比べると下半身が最も認知された.このことから,ヒトを最も認識し易いのは下半身の動きであり,夜間での反射材は脚に取り付けることで遠方からでもいち早くヒトがいることを認知させることができる.

B-29 (生体工学)
題名ペダリング運動中の関節間協調における平面法則の検証
著者*仲達 俊介 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科 機械情報システム工学専攻), 山本 順平, 山崎 大河, 忻 欣 (岡山県立大学 情報工学部 情報システム工学科)
Pagepp. 362 - 365
Keywordペダリング, 協調, 平面法則, 運動制御

B-30 (電気その他)
題名ルンゲ・クッタ法を用いた一様磁場中での高速電子の軌道計算
著者*吉田 有佑, 野中 貴元, 谷本 壮 (高知工業高等専門学校)
Pagepp. 366 - 368
Keywordルンゲ・クッタ法, 高速電子, 数値解析, 電子スペクトロメーター, 一様磁場
Abstract高強度レーザーを用いて高エネルギーイオンを生成させるためには,高速電子の情報を得ることが重要となる. 本研究では,数値解析法を用いて高速電子を計測する電子スペクトロメーターの開発を行う.電子スペクトロメーターの磁場分布は,非一様分布となり,一様磁場分布中での理論を直接用いることが難しい.そこで,非一様磁場中での電子の軌道計算に向けて,ルンゲ・クッタ法を用いた一様磁場中での電子の軌道計算を行い,高精度な数値解析を行うための刻み幅の導出および,理論モデルとの精度の比較評価を行なった.

B-31 (電気その他)
題名超音波無線電力伝送の広帯域化を目的とした整合回路の検討
著者*山中 康平, 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学院自然科学研究科)
Pagepp. 369 - 370
Keywordトランスデューサ, 超音波無線電力伝送, 広帯域化, 整合回路
Abstract超音波による無線電力伝送システムおよび高効率トランスデューサの開発を行ってきた.Masonの等価回路理論に基づき,マルチフィジックス解析を行うことで,高効率なトランスデューサの設計を行い,水中における電力伝送効率が50%を超える実験結果を公表してきた.検討では,適当なマッチング回路を接続することで,非常に広帯域で高効率な電力伝送が行う可能性を示唆する結果が得られている.トランスデューサのインピーダンスを広帯域でフラットにする整合回路について検討したので報告する.トランスデューサの入力インピーダンスを1.2MHz 付近において虚部を一定にすることでの広帯域化を図った.

B-32 (半導体工学)
題名van Doorn炉を用いた太陽電池のためのCu(In,Ga)Se2薄膜の作製
著者*石原 貴俊, 高倉 慎仁, 柴田 達也, 須一 貴啓, 中村 重之 (津山工業高等専門学校電気電子工学科)
Pagepp. 371 - 373
KeywordCIGS, 薄膜太陽電池
Abstract2セレン化銅インジウムガリウム(CIGS)の量産方法は、H2Seを用いる方法が主流であるが、猛毒であるため、有機セレンを用いる方法や、セレン単体を用いる方法が検討されてきた。そこで本研究ではvan Doorn炉に注目した。van Doorn炉の利点としては、両端を閉じた石英管を用いるため、外に排出することがなく、ガス圧が一定となり安定したセレン化を行えることである。この方法を用いて作製した薄膜のXRDからCIGSの合成を確認した。わずかであるがこの太陽電池による発電を確認できた。SEM でCIGSの表面形状を観測すると不均一なことが分かった。発電性能が低かった原因のひとつとしてこのことが考えられる。したがって、これを改善することが今後の課題となる。

B-33 (半導体工学)
題名熱電素子を目指した粒成長を抑制したMg2Siの焼結
著者*佐藤 友亮, 中村 重之 (津山工業高等専門学校), 森 嘉久, 財部 健一 (岡山理科大学 理学部)
Pagepp. 374 - 375
KeywordMg2Si, 熱電素子
Abstract高性能のMg2Siを作成するため、性能を改善するための方法のひとつであるナノ結晶化についての実験を行った。今回の実験では、粒径が焼結の間に生じない条件を確認する。結果として、焼結体と原料粉体の度数分布と平均サイズはほぼ同じであるため、粒成長が生じていないことがわかる。しかし、大きい粒と小さい粒を混ぜたサンプルは粒成長をしていることがわかった。これは、SPSでは電流が焼結の間に結晶粒界に沿って流れ、小さな粒自身を溶かすのに十分な温度になるからだと考えられる。

B-34 (半導体工学)
題名SiO2及びGeO2薄膜の機械的性質に関する第一原理解析
著者*細川 貴弘 (岡山県立大学大学院), 末岡 浩治 (岡山県立大学)
Pagepp. 376 - 377
KeywordSiO2, GeO2, 第一原理, 機械的性質
Abstract半導体Si単結晶や,酸化膜であるSiO2に関する研究は広く行なわれてきた.また,最近はSiに代わる基板材料としてGeの優れた特性が注目され,Ge薄膜/Si基板に関する研究も盛んに行なわれている.しかし,Geの酸化膜であるGeO2に関する研究はあまり行われておらず,不明な点が多い.そこで本研究ではGeO2結晶とGeO2薄膜の機械的性質を明らかにすることを目的に第一原理計算を行いSiO2結晶とSiO2薄膜の計算結果と比較した.SiO2結晶とGeO2結晶について最安定構造がそれぞれCristbalite型,Stishovite型であった.また、GeO2結晶がSiO2結晶より柔らかいことがわかった.

B-35 (LSI)
題名動的再構成可能な並列プロセッサDRCAP2の時分割動作
著者*千田 純一 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 森下 賢幸, 小椋 清孝, 伊藤 信之 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 378 - 381
Keyword集積回路, アーキテクチャ設計, 動的再構成, パイプライン処理
Abstract計算機内で処理する計算量の増加に伴い、プロセッサはより高速に処理を行うことが要求されている。当研究室では、並列処理と動的再構成を用いたパイプライン処理を組み合わせることで、高速な演算を実現する動的再構成可能な並列プロセッサDRCAP2を開発している。最大の特徴は、投機実行やout of order実行をハードウェア上でサポートしていることである。そのため、並列処理やパイプライン処理を投機的に実行できる。しかし、実装された演算器数よりも多くの演算器を必要とするアプリケーションは処理することができない。本研究では、DRCAP2のセルに時分割で処理を割り当てて動作させることで、上述のようなアプリケーションに対しても動作可能にする方法を提案し、必要なセルの数や速度性能を検討する。

B-36 (LSI)
題名FPGA配置配線問題に対する整数計画法に基づく最適解法の提案と実験的評価
著者*西山 大樹, 稲木 雅人, 永山 忍, 若林 真一 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 382 - 385
KeywordFPGA, 配置, 配線

B-37 (電子材料工学)
題名ハイブリッド対向スパッタを用いたITO薄膜の作製
著者*碓井 圭太, 高木 史博, 岡田 智之, 村田 卓也, 原田 直幸, 諸橋 信一 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 386 - 387
Keywordハイブリッド対向スパッタ, 透明導電膜, ITO薄膜
Abstract透明導電膜である酸化インジウム-スズ(Indium-Tin-Oxide: ITO)薄膜はフラットパネルディスプレイや太陽電池, タッチパネル等で透明電極として使用されている。 今後, 基板への熱的ダメージが小さく, 高速堆積化によるスループット性を向上させたスパッタ法が必要である。新規に開発されたハイブリッド対向スパッタは可動棒磁石で対向スパッタのターゲット間磁場分布を,真空を破ることなく変えることが可能である。この磁場分布変化に対応したハイブリッドプラズマ状態で, ITO薄膜を低ダメージで作製できる。透過率,堆積速度などの可動棒磁石移動距離依存性について報告する。

B-38 (超伝導工学)
題名HTS-SQUIDを用いたサンプル回転型直流磁化率計の開発
著者*�顆� 大地, モハマド マワルディ サーリ, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 388 - 391
KeywordSQUID, 磁化率
Abstract磁性は物質においての重要な特性であり,さまざまな産業応用が期待されている.しかし,常磁性体や反磁性体の磁化率は非常に小さいため,その測定には,非常に高感度で精度の高いことが必要である. 現在最も高感度の磁気センサであるSQUID(Superconducting Quantum Interference Device)は,非常に微弱な磁場を測定することが可能であるため,SQUIDを磁化率計に用いることで高感度なシステムの開発が期待される.SQUIDには,低温超伝導体を用いたLTS-SQUIDと高温超伝導体を用いたHTS-SQUIDがある.高温超伝導体を用いたHTS-SQUIDは液体窒素での冷却で動作可能であるため,LTS-SQUIDに比べて,装置の小型化やランニングコストが低いといったメリットがある. そのため本研究では,非常に高感度でランニングコストの低い小型の装置を実現するため,HTS-SQUIDを用いた小型のサンプル回転型直流磁化率計を開発した.

B-39 (超伝導工学)
題名磁気計測を用いた太陽電池電気特性画像化システムの開発
著者*宮崎 真伍, 福留 陽平, モハマド マワルディ サーリ, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 392 - 394
KeywordSQUID, 磁気計測, 太陽電池
Abstract太陽電池は持続可能なエネルギー源を実現させるデバイスとして期待されている.太陽電池の普及にあたり,高効率・高耐久性の電池開発や,品質保証・認証取得,欠陥解析において特性評価が重要な役割を果たしている.我々のグループでは超高感度な磁気センサであるHTS-SQUIDを用いた磁気計測により太陽電池の電気特性の2次元分布を可視化するシステムを開発している.開発したシステムを評価するためのテストサンプルとして,市販のアモルファスシリコン型の太陽電池を使用し,電気特性分布を測定した.その結果,太陽電池パネルの電気特性を可視化することに成功した.

B-40 (光エレクトロニクス)
題名マルチモード干渉光ファイバ屈折率センサの長尺化による感度の向上
著者*松本 義輝, 深野 秀樹, 田上 周路 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 395 - 396
Keywordマルチモード干渉, MMI, 光ファイバセンサ, センサ, 光ファイバ
Abstractマルチモード干渉(MMI)構造光ファイバは容易に作製でき, センサ周囲の物質の僅かな変化に対する光信号の変化量を大きく取れるため, 高感度センサへの応用が期待される. 本研究では, MMI構造光ファイバのMMI部長Lを変えた場合の干渉波長とスペクトルの変化を調べた. その結果, Lが長いほど干渉スペクトルが急峻に観測されることがわかった. このMMI構造光ファイバを最適化して屈折率測定に応用し, 優れた特性を得た.

B-41 (複合材料)
題名高出力プラズマジェットを用いたジルコニア系多層溶射皮膜の開発
著者*茂村 淳平 (近畿大学 大学院), 松谷 貴臣, 中野 人志 (近畿大学), 小林 明 (大阪大学 接合科学研究所)
Pagepp. 397 - 399
Keywordセラミックス, プラズマ溶射, 遮熱皮膜, TBC, APS

B-42 (通信工学)
題名OTAと接地キャパシタによる逆フィルタ回路
著者*土江 宏和, 築谷 隆雄, 恒次 秀起 (松江工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 藪木 登 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 400 - 401
Keyword能動回路, 逆フィルタ特性, OTA
Abstract本報告では,OTAと接地キャパシタによる逆フィルタ回路の合成について検討している.提案回路は,電流モ−ド基本回路をもとに構成され,逆低域通過特性,および逆帯域通過特性が実現できる.また,回路パラメ−タの値もバイアス電流により直交的,あるいは独立に設定できる.

B-43 (通信工学)
題名CCIIと接地受動素子による電流モ−ドバイカッド回路
著者*今岡 佑人, 築谷 隆雄, 恒次 秀起 (松江工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 藪木 登 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 402 - 403
Keyword電流モ−ド回路, バイカッド特性, CCII
Abstract本報告では,カレントコンベア(CCII)と接地受動素子による電流モ−ドバイカッド回路の合成について検討している.本回路は,入電流出力の選択,および加算により低域通過特性,帯域通過特性,高域通過特性,帯域除去特性,全域通過特性が実現できる.また,回路パラメ−タの値も受動素子により直交的に設定することができる.

B-44 (通信工学)
題名周波数共用システムにおけるスペクトラム整形による干渉低減効果
著者*駒林 利宣, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 404 - 407
Keyword周波数共用システム, スペクトラム整形, OFDMA方式
Abstract複数のシステムで同一周波数帯域を共用する周波数共用システムにおいて,他システムへの干渉を回避するため一部帯域の送信電力を低減する手法が研究されている.しかしながら,OFDMA方式の一部帯域で送信電力制御を行った場合, OFDM シンボル間の不連続性等により,隣接帯域からの干渉が発生する.本検討では,送信電力制御時に,制御帯域の両端でスペクトラム整形を行った場合の干渉電力低減効果について評価した. 周波数共用を行うOFDMA方式においてスペクトラム整形を行ったときの干渉電力低減効果を評価した. シミュレーションにより,スペクトラムを整形することにより,干渉電力を低減できることを明らかにした.

B-45 (通信工学)
題名シャドウイング環境下のCSMA/CAアドホック通信における送信電力制御
著者*鈴木 悠太, 武次 潤平, 榊原 勝己 (岡山県立大学大学院)
Pagepp. 408 - 409
KeywordCSMA/CA
Abstract自律分散型のアクセス制御方式であるCSMA/CA の 性能を劣化させる要因として,隠れ端末問題とさらし 端末問題が知られている.特に,アドホック通信にお けるこれらの問題に対し,通信範囲およびキャリアセ ンス範囲に加えて干渉範囲を考慮した検討が行われて いる.本稿では,CSMA/CA 方式において干渉範囲を 考慮し,RTS/CTS および送信電力制御を用いて隠れ 端末問題およびさらし端末問題の低減を目指す手法に 注目する.そして,各送受信端末ペアごとに送信電力 制御の使用を選択する手法について,シャドウイング による影響を計算機シミュレーションにより調査した.

B-46 (通信工学)
題名フェージング環境におけるSICを用いたCSK Spread ALOHA方式の性能評価
著者*十河 圭佑, 荒井 剛, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 410 - 413
KeywordCSK Spread ALOHA, 逐次型干渉除去法
AbstractCSK Spread ALOHA方式に逐次型干渉除去法(Succesive Interference Cancellation:SIC)を適用することで,白色ガウス雑音(AWGN)下においてCSKSpread ALOHA方式のスループット特性は大きく改善することが明らかになっているが,移動体通信環境における検討は行われていない.そこで本研究では,フェージング環境下においてSICがスループットに与える影響について明らかにする.

B-47 (通信工学)
題名アダマール符号とZCZ符号から得られる直交符号に対するマッチドフィルタバンクの小規模化の検討
著者*西川 隆洋, 松元 隆博 (山口大学大学院理工学研究科), 鳥井 秀幸 (神奈川工科大学情報学部), 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 414 - 415
KeywordZCZ符号, マッチドフィルタバンク, MIMO
Abstractアダマール符号とZCZ(Zero-correlation zone)符号を合成した直交符号は,ある領域で理想的な特性を持つ零相関領域を有するため,複数の送受信ノードを配置して多段中継するユーザMIMO多段中継伝送システムなどに有効である. だが,ユーザ数,ノード数が増えるため直交符号の系列長が長くなり,マッチドフィルタバンクの回路規模が増大する. 本稿では,この直交符号に対する小規模なマッチドフィルタバンクの構成法を提案し, 従来法と提案法のそれぞれに対して長さN=32,64,128に対するマッチドフィルタバンクをFPGA上に試作して有効性を確認した. 結果,従来法では系列長Nの増加に対してN^2のオーダでLEsが増加するのに対して,提案法ではN\log_2 Nのオーダになるため,長さ128の場合,約1/7の回路規模にできる.

B-48 (通信工学)
題名IEEE 802.11 DCFにおけるAPの通信状況を用いたバックオフ不正検出法
著者*柏原 伸也 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科電子情報通信工学専攻), 武次 潤平, 榊原 勝己 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 416 - 417
Keywordバックオフ, Selfish, 検出, IEEE 802.11 DCF, CW
Abstract一般的な無線LANでは,アクセス方式としてIEEE 802.11 DCF(Distributed Coordination Function)が 主に用いられており,各端末は自身の判断に基づいてフ レームを送信する.このような背景から,自身の性能向 上を目的としてプロトコルを改変する不正端末(Selfish端末)の出現が懸念されており,AP(Access Point)に おいて各端末のパラメータを測定しSelfish端末の検出 を行う手法が提案されている.しかし,どの端末が Selfish端末かは事前に分からない為,検出の基準値と して全端末の平均値を用いており,検出精度が劣化す る可能性がある.そこで本稿では,AP自身がプロト コルを遵守してデータ送信を行うことを踏まえ,不正 検出の基準にAP自身の通信状況を用いる手法を提案 する

B-49 (通信工学)
題名Huffman系列を用いたスペクトル拡散通信方式のBER特性の検討
著者*杉本 隆, 松元 隆博 (山口大学大学院理工学研究科), 鳥井 秀幸 (神奈川工科大学情報学部), 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 418 - 419
KeywordHuffman系列
Abstractスペクトル拡散通信方式は,擬似雑音系列の自己直交性を利用して通信をしながら距離を測定することが可能である.そのような通信と測距を同時に行う場合,2 値の相補系列を用いる必要があり,この系列はそれぞれの系列による変調信号を別々の伝送路で送信するか,時間的にずらして送信する必要があり効率が悪い.2 値以外の系列で2 値の相補系列のような特性を持つ系列として,実数Huffuman 系列が提案されている. 本論文ではこの実数Huffman 系列を用いたスペクトル拡散通信方式のBER 特性を理論解析と計算機シミュレーションによって解析する.その結果,実数Huffman系列を用いることで端点相関値を小さくすればBPSK変調のBER特性に近づけることができる.

B-50 (通信工学)
題名ブロック符号化ZCZ-CDMAの検討
著者*大田 晃弘 (山口大学大学院理工学研究科/情報通信研究室), 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 420 - 421
Keyword準同期CDMA, 高速伝送, フェージング, 通信路推定, ZCZ符号
Abstract零相関領域を有するZCZ符号を拡散符号とする準同期ZCZ-CDMA方式がある。この方式は高速伝送の際、遅延波による干渉などにより、誤り率が増加する。そこで、この問題を解決可能なブロック拡散ZCZ-CDMA方式が提案されている。これは、複数の情報とダミー情報をひとつにまとめたデータブロックを送信する方式である。また、遅延波の影響を考慮した、パイロット信号を用いた推定も行われている。しかしその評価は、パイロット信号に雑音がない理想状態でのみなど、詳しく議論されていない。そこで本論文では、2つの遅延波モデルにおいて、パイロット信号に雑音があるときと無いときとで、ブロックサイズや遅延波数などを変化させて誤り特性を求め、評価した。

B-51 (ネットワーク)
題名階層型クラスタを用いた動画共有サイトにおける二次キャッシュ配置方式
著者*長冨 真也 (島根大学 総合理工学研究科), 齊藤 智也 (島根大学 総合理工学部)
Pagepp. 422 - 425
Keyword二次キャッシュ, 動的負荷分散, 動画共有サイト, 階層型クラスタ
Abstractいくつかの動画サイトでは,処理速度に応じてクラスタ群が階層化されてる. 処理速度が高速なクラスタに人気度の高い動画を配置することにより,ユーザからの閲覧要求を分散させているが, 動画は人気度の偏りがPower's Lawに従うため,高速なクラスタの接続数は飽和してしまう. そこで,本研究では,負荷の高いクラスタが保有する動画の複製を負荷の低いクラスタへ配置することによって負荷分散を実現する仕組みについて検討した. 二次キャッシュを配置する方式としてラスタの接続数に基づくものと,コピー元のクラスタとの距離に基づく方式について検証した結果, 二次キャッシュの配置方式が閲覧成功確率やスループットに与える影響は小さいことが分かった.

B-52 (ネットワーク)
題名MANETにおけるモビリティとデンシティを変化させるネットワークモデル
著者*松金 宏樹, 角田 良明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 426 - 429
Keywordモバイルアドホックネットワーク, ネットワークモデル, モビリティ, デンシティ, ルーティングプロトコル
Abstractモバイルアドホックネットワーク(MANET)において,ノードの移動速度や移動方向(モビリティ)や,ノードの分布密度(デンシティ)が,時間的,空間的に変化するネットワーク環境に適応したルーティングプロトコルが必要である.そのようなルーティングプロトコルの性能評価を行う際に,ネットワークシミュレータを用いることが一般的である.しかし,Random Way Pointモデルのような移動モデルでは,ノードのモビリティやデンシティの時間的,空間的な変化に対しては評価できない.そこで本稿では,各エリアにおけるノードのモビリティやデンシティを,時間的,空間的に変化させるネットワークモデルを提案する.また,ルーティングプロトコルの性能評価を行う上での指標とするための,各エリアにおけるノードの移動速度とノードの分布密度の変化率を算出する.

B-53 (ネットワーク)
題名無線メッシュネットワークにおけるトラフィック変動に適応する動的階層化手法
著者*中元 康博, 角田 良明 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 430 - 433
Keyword階層化, クラスタリング, トラフィック

B-54 (ネットワーク)
題名CATVネットワークにおける要求トラヒック量の推定を用いた競合解消方式
著者*玉木 望 (島根大学総合理工学部), 森元 麻衣 (広鉄計算センター), 橋本 果奈, 齊藤 智也 (島根大学総合理工学部)
Pagepp. 434 - 437
Keyword競合解消, ランダム予約, CATVネットワーク
Abstract本稿では,CATVネットワークの上り方向における端末間の競合解消方式について検討する。従来の競合解消方式の性能評価を行った結果,RCA方式は他の方式に比べてより高い負荷まで遅延の増加を抑制できることが示された。RCA方式はバックオフ・ウィンドウの増加/減少の頻度を調節するためのパラメータを用いているが,パラメータを自動的に調節する機構を備えていない。提案方式では,次回の予約期間において端末が要求するトラヒック量を推定し,その値に応じてパラメータ値を変更する機構が加えられている。計算機シミュレーションを用いた性能評価より,提案方式はRCA方式におけるパラメータを負荷状況に応じて動的に調節し,遅延及び損失率を抑制することが示された.

B-55 (ネットワーク)
題名モバイルエージェントシステムのデバッガの提案
著者*太田垣 真也, 東野 正幸, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 438 - 441
Keywordモバイルエージェント, デバッグ, ネットワーク
Abstractエージェントと呼ばれる自律的なプログラムがノード間を動き回り問題を解決するモバイルエージェントシステムには,分散システムのプログラミングが平易となる等の利点があるが,遠隔地のノード上での動作による異常な状態のエージェントの発見の遅れやエージェントの修正のためのシステムの停止と再起動により手間がかかることが原因となり,デバッグが難しいという問題がある.その問題を解決するために,我々は異常状態にあるエージェントを発見し,システムを停止させずに修正を行うためのモバイルエージェントシステムのデバッガを提案する.これにより,モバイルエージェントシステムのデバッグの手間を削減することができる.

B-56 (ネットワーク)
題名アドホックネットワークのための木構造を持つIDを用いたノード素な複数経路を用いた分散転送手法
著者*上森 孝英, 河野 英太郎, 角田 良明 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 442 - 445
Keywordアドホックネットワーク, 複数経路, 秘密分散法, ルーティングID
Abstractアドホックネットワークでは,データパケットの転送に複数経路を用いる場合がある.複数経路構築の既存手法として,ルーティングIDを用いた手法 (SRIDR) が提案されている.また,複数経路を利用し,送受信ノード間の中継ノードによるデータパケットの解読を防止する手法として秘密分散法を応用したセキュア分散転送がある.その場合,互いに素な複数経路の構築が有効となる.しかし,SRIDRはデータパケット転送時に各ノードが自律的に次ホップノードを選択するため,互いに素な複数経路が保証されていない.本稿では,セキュア分散転送を適用するための,SRIDRを用いたノード素な複数経路構築手法を提案する.また,シミュレーション実験により,性能評価する.

B-57 (ディジタル信号処理)
題名システム同定に基づく安定なIIRフィルタの一設計法
著者*清水 尚之, 中本 昌由, 山本 透 (広島大学大学院)
Pagepp. 446 - 449
KeywordIIRフィルタ, 非反復設計, システム同定, 安定
Abstract本論文では,IIRフィルタの設計問題に対し,システム同定法を利用した設計法を提案する.ここでは,入力信号として白色ガウス信号を使用し,白色ガウス信号が理想的に信号処理された場合の波形を「規範出力信号」としてシステム同定を行っている.また,フィルタの群遅延時間は規範出力信号を時間軸上でシフトすることによって実現する.設計例では,従来の最小2乗設計法と同等のカットオフ特性とより大きな阻止域の減衰量が得られており,提案手法の有効性が確認できる.本手法は,IIRフィルタの設計問題に対する新しいアプローチであり,繰り返し処理を必要としないで十分なフィルタ特性を得ることができる点が最大の特長である.

B-58 (P2P)
題名P2Pストリーミングにおける地域タグに基づく選択式動画配信手法
著者*田口 智裕 (近畿大学大学院システム工学研究科), 藤野 貴之 (近畿大学工学部)
Pagepp. 450 - 453
KeywordP2P, ストリーミング
AbstractP2PストリーミングにおいてもCMを流す等の収益構造を模索するこが予想される。その際は今のテレビに近い地域固有、全国のスポンサー両方が付くことが考えられる。例えば広島においては広島ローカル、岡山では岡山ローカルなスポンサーが付く。これらの要件を満たすためには、P2Pオーバレイネットワーク上でネットワークトポロジーと地域名を連動させる必要がある。その手段として筆者らはこれまでに地域情報の概念である地域タグを提案した。本研究では地域タグを用いた動画、CMチャンク配送の具体的手法を提案する。地域タグに基づいて各ノードが振る舞うことで、それぞれの地域にタグに合った全国、地域限定のCM両方を配送制御できることを示す。

B-59 (ソフトウェア)
題名運用環境の不確定性・変動性を考慮したソフトウェア性能評価法
著者*福田 俊典, 得能 貢一, 山田 茂 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 454 - 455
Keyword性能評価, システマビリティ, マルコフ型ソフトウェア信頼性モデル, 無限サーバ待ち行列
Abstract本稿では,「運用環境の不確定性・変動性を考慮した信頼性特性」と定義されるシステマビリティ(systemability)の概念を考慮したソフトウェア性能評価法について議論する.まず,マルコフ型ソフトウェア信頼性モデルに,テスト環境および運用環境におけるソフトウェア故障発生特性の差異を記述する環境係数を導入し,これを確率変数として取り扱うことにより,運用段階におけるソフトウェア故障発生現象を記述する.次に,システムに到着する仕事の処理過程を解析し,種々の性能評価尺度を導出する.

B-60 (ソフトウェア)
題名ジャンプ拡散過程モデルに基づくオープンソースソフトウェア信頼性評価法
著者*宮原 宏奈 (鳥取大学大学院 工学研究科), 田村 慶信 (山口大学大学院 理工学研究科), 山田 茂 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 456 - 458
Keywordオープンソースソフトウェア, ジャンプ拡散過程, 確率微分方程式, 信頼性
Abstract現在,OSS(オープンソースソフトウェア)は,様々な分野において使用されているが,品質の面で問題となることが多い.OSS プロジェクトにおけるフォールトデータの傾向に着目すると,テスト工程が存在せず,要求仕様が変化するため,累積発見フォールト数が一定の値に収束しないという特徴がある.本研究では,こうしたOSSを対象としたジャンプ拡散過程に基づく確率微分方程式モデルを提案し,実際のフォールトデータを適用した数値例を示すとともに,バージョン更新に伴う不確実性を考慮した信頼性評価法について議論する.

B-61 (ソフトウェア)
題名ソフトウェアプロセスデータの統計的分析と定量的プロジェクト評価法に関する研究
著者*塩見 亮, 山田 茂 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 459 - 460
Keywordソフトウェア, 多変量解析, SEM, 幾何ポアソンモデル
Abstractソフトウェア開発プロジェクトにおいて,潜在する多くのリスクに対して適切なマネジメントを行い,持続的にそのソフトウェア開発プロセスを改善していくことができれば,ソフトウェアの生産性・品質の向上に繋がると考えられる.そこで,本研究では,実際のプロジェクトから収集されたプロセスデータを多変量解析により分析し,品質に影響を与えるプロセス要因を明らかにする.さらに,プロジェクトの進捗状況の善し悪しを判断する一助となる定量的プロジェクト評価法についても議論する.

B-62 (ソフトウェア)
題名テスト環境の不確実性を考慮したソフトウェアハザードレートモデルに関する研究
著者*林田 志保, 井上 真二, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 461 - 462
Keywordチェンジポイント, ソフトウェア信頼度成長モデル, ハザードレートモデル, ソフトウェア信頼性評価, テスト環境係数
Abstract本研究では,ソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)に基づく信頼性評価精度の向上を目的として,テスト環境の変化を考慮したSRGMのモデリング枠組みを議論すると共に,代表的な指数型ハザードレートモデルに基づきながら,テスト環境の変化を考慮した新たなハザードレートモデルの構築を行う.さらに,実測データを用いながら今回構築したハザードレートモデルと既存のモデルとの適合性比較を行い,提案したモデルの有効性を検証する.

B-63 (ソフトウェア)
題名プレゼンテーション連動型モバイル端末用レスポンスシステム
著者*中筋 浩之 (近畿大学大学院総合理工学研究科), 越智 洋司, 井口 信和 (近畿大学理工学部)
Pagepp. 463 - 466
Keywordプレゼンテーション支援, レスポンスシステム, モバイル
Abstract近年,著しく普及が進んでいるコミュニケーションツールであるTwitterは,日常の”つぶやき”だけでなく,イベントや学会での発表で意見や疑問を投げかける手段として利用されている.本研究では発表に対する聴講者の意見やコメントを収集するプラットフォームとしてTwitterに着目し,発表スライドに対応したツイートを自動投稿し,返信を収集するレスポンスシステムを開発している[4].しかし、レスポンスシステムのプラットフォームとしてTwitterを使う点の問題点として,レスポンスの方法がつぶやきの投稿という文字の情報のみに限定されてしまうという問題点がある. そこで本研究では、スマートフォン等のモバイル端末をクリッカーとして捉え,スライドの内容に合わせたレスポンス環境を構築する.

B-64 (ソフトウェア)
題名シラバスデータを利用した書籍推薦システム
著者*楠木 貴士 (近畿大学大学院総合理工学研究科), 越智 洋司 (近畿大学理工学部)
Pagepp. 467 - 469
Keyword書籍推薦, シラバスデータ, 教育支援システム
Abstract講義の内容を理解するためには,講義内容だけでなく書籍などを利用した自学自習を行う方法が挙げられる.その際に,適切な参考書を見つける見つけ出すことが重要となる.我々は講義シラバスに着目した.シラバスには科目並びに関連する科目の情報が掲載されていることが多く,シラバスの内容を解析して履修登録の支援を行う研究[2][3]が行われている.大学の講義は一般的には講義シラバスが公開されており,その講義の使用している教科書やその講義の参考となる文献や書籍の提示がされていることが多い.本研究ではこのシラバスに提示されている参考文献等の情報から講義にあった参考文献及び参考書を推薦するシステムを提案する.

B-65 (ソフトウェア)
題名ソフトウェア信頼性評価のためのテスト環境の変化を考慮したNHPPモデルに関する考察
著者*岡 新悟, 井上 真二, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻社会経営工学コース)
Pagepp. 470 - 471
Keywordソフトウェア, テスト工程, NHPP, チェンジポイント, 平均値関数
Abstractソフトウェア製品開発におけるテスト工程は,ソフトウェア製品の最終的な品質および信頼性達成状況の確認工程であり,品質評価を行うことが重要である.また,テスト工程では,ソフトウェア故障発生時間間隔の確率的および統計的性質が著しく変化するチェンジポイントというテスト時刻をよく観測する.本研究では,テスト工程におけるチェンジポイント発生前後のソフトウェア故障発生現象の違いを表すため,テスト環境関数を用いて表現すると共に,テスト環境の変化を考慮したソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)の構築枠組みの提案を行う.また,チェンジポイントを考慮した既存のSRGMとの適合性比較を行い提案手法の有効性を示す.

B-66 (ソフトウェア)
題名公共交通乗換案内サービスにおける利用者行動の解析システム
著者*見生 元気, 伊藤 昌毅, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 472 - 475
Keywordログ解析, 統計解析, 乗換案内, 路線バス, Webアプリケーション
Abstract我々は路線バスの利用促進を目的として公共交通乗換案内システム「バスネット」を開発している.「バスネット」は徒歩移動を考慮した乗換案内機能やバス停間の複数バス路線にまたがる時刻表の表示機能を持つWebアプリケーションで,現在,鳥取県の路線バスを対象に運用している. 従来のバスネット開発では,利用者からのメール報告やアンケート調査を基に問題の調査システムの評価を行ってきた.しかし,これらの方法では十分な数の標本データを集めることができず,データに偏りが生じる可能性がある. そこで,「バスネット」における利用者の行動を記録し,統計的なや時系列に沿った追跡から利用モデルや現状の課題の分析を行い,これらの情報を開発に活用することを提案する.

B-67 (ソフトウェア)
題名ネットワークサービス利用時における個人情報保護を目的としたプログラム変換方法の検討
著者*工藤 邦晃, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 476 - 479
Keywordプライバシー, セキュリティ, プログラム変換, 自動変換
Abstractネットワークサービスの一部では,個人情報の提供を要求される.しかし,ユーザは一旦渡した情報の利用方法を確かめることができない.その結果,サービス提供者に不安を感じても,サービスを受けるには個人情報を渡さなければならない.そのため,ユーザが個人情報の処理方法を指定可能な仕組みが必要となる.そこで,個人情報を処理するプログラムを変換する仕組みを提案する.これにより,ユーザが個人情報の処理方法を指定できるため,安心してサービスが利用できる.本稿では,このことを実現するための1つのステップとしてプログラムの変換方法を検討する.その結果,プログラムの変換方法の流れを示した.

B-68 (ソフトウェア)
題名不愉快な通知システム
著者*三島 朋之, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 480 - 481
Keywordソフトウェア, 通知, 不愉快, 不利益, ユーザインタフェース
Abstract会議の日程調整のような,期日までに早急に入力する必要のあるものにおいて,ユーザがメールに気がつかずに見忘れてしまうことや,また認識してもらっても入力をしない,忘れてしまうといった事が生じる.そこで,入力を行わなければユーザを不愉快にする事を考える.入力を行わなければユーザが不愉快になるようになれば,ユーザは不愉快になりたくないために入力を行うようになる. しかし,全てのユーザが怠惰なユーザであるとは限らない.期日までに入力を行うユーザは邪魔でなく,怠惰なユーザには怠惰なだけより邪魔になるといった段階的な仕組みが必要である.本研究では,早急に入力してほしいものに対してユーザの入力を促す為に,ユーザに段階的に不愉快にさせる通知システムの実現を目指す.

B-69 (ソフトウェア)
題名eポートフォリオシステムのためのデータエクスポート機能の実装
著者*塩見 昌彦 (広島大学大学院 工学研究科), 田岡 智志, 渡邉 敏正 (広島大学大学院 工学研究院)
Pagepp. 482 - 484
Keywordポートフォリオ, エクスポート, webシステム
Abstract学生の修学能力向上のために,学生の学習・研究の過程や成果を記録する(教育)ポートフォリオの重要性が言われている.Webシステムでその教育ポートフォリオを実現するeポートフォリオシステムには種々のものが存在する.しかしポートフォリオの記録データを学生に手渡すデータエクスポート機能は,広島大学大学院生物圏科学研究科で運用されている教育記録システムで必要とされたにもかかわらず,調査の限りでは機能を有する現存のシステムが他に存在しなかった.本研究が目標とする対象システムへの依存性の低いエクスポート機能の設計・実装の第一歩として,本稿では,教育記録システムに対して行ったエクスポート機能の実装について報告する.

B-70 (画像処理)
題名距離画像とSURF特徴による3次元空間モデルの生成手法
著者*森若 直也 (岡山県立大学 大学院 情報系工学研究科 人間情報システム工学専攻), 神代 充, 山内 仁, 滝本 裕則 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 485 - 486
Keyword3次元空間モデル, SLAM, 画像処理, SURF
Abstract3次元空間で自己位置推定と地図構築を同時に行う3次元SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)は移動ロボットにおいて,周囲の環境を認識するための重要な機能である.本研究ではカメラからの入力画像のフレーム間におけるSURF特徴料による特徴点マッチングを行い,対応している距離画像から特徴点の3次元座標を取得し、カメラの位置・姿勢を推定する。カメラ画像を3次元空間にテクスチャとしてマッピングすることで,空間の立体的な構造と色彩情報を含む3次元空間モデルを生成する手法を提案する.

B-71 (画像処理)
題名直交変換行列の暗号化に基づくセキュア電子透かし法
著者*薮木 直人, 中本 昌由 (広島大学大学院), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部)
Pagepp. 487 - 490
Keyword電子透かし, 著作権保護, 鍵の解析攻撃, 離散コサイン変換(DCT), 相関
Abstract本論文では,秘密鍵を用いた直交変換行列の生成と埋込み空間への写像の複数回変換により透かしの埋込み空間を決定する手法を提案する.攻撃者が秘密鍵を解析するためには,直交変換行列と変換を行った回数を特定する必要があり,透かし信号の埋込まれた空間の特定を困難にすることで電子透かしのセキュリティを向上させることができる.さらに,画質に著しい影響を及ぼす低周波領域を非埋め込み領域とすることができるなどDCTやDWT空間に埋め込む場合の利便性を保持した状態で,安全性を強化している.最後に,実験により従来法に比べて秘密鍵の解析攻撃に費やす計算時間が増大することを示し,透かしの安全性が大幅に向上することを示した.

B-72 (画像処理)
題名環境モデルと実環境のマッチングによるカメラの位置・姿勢推定手法
著者*香山 沙織 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 神代 充, 山内 仁, 滝本 裕則 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 491 - 492
Keyword画像処理, 拡張現実感, カメラの位置・姿勢推定, 3次元環境モデル
Abstract拡張現実感とは,モバイル端末等を用いて実環境に仮想環境を重畳して提示する技術である.この拡張現実感では実環境に仮想環境を重畳するため,カメラの位置と姿勢を推定する必要がある.これまでカメラの位置と姿勢を推定する手法として,人工マーカを用いるものや,GPS を利用するものなどが提案されている.人工マーカを用いる手法では,実環境に多くのマーカを配置する必要があるため,実環境の景観を損ねるという問題がある.また,GPS を利用する手法では位置認識の精度がGPS の受信強度に左右されるため,地下や屋内におけるカメラ位置の推定は困難となる.そこで本論文では,屋内環境を対象として,環境モデルとカメラからの入力画像とのマッチングを行うことで,人工マーカやGPS などのセンサ類を用いることなく,カメラの位置と姿勢を推定する手法を提案する.さらに,本手法を適用したヒューマン・インタフェースシステムを構築し,その有効性を確認する.

B-73 (画像処理)
題名テクスチャ合成による細部復元を考慮したエッジ保存型超解像
著者*藤原 英晃, 近藤 克哉 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 493 - 496
Keywordエッジ保存, 細部復元, 類似構造, 単一画像
Abstract本発表では,エッジ保存と細部復元を考慮した単一画像の超解像法を提案する.画像の拡大や高解像度化を行う場合,エッジ周辺ではジャギーやボケなどのアーチファクトが生成される.また倍率が大きくなるにつれて,エッジを多く含む領域(細部領域)ではボケが顕著となる.そこで本発表では,(i)類似画素の組み合わせ,(ii)エッジ変換からなるエッジ保存処理と(iii)テクスチャ合成による細部復元処理,から構成される手法を提案する.

B-74 (パターン認識)
題名テンポの異なる音楽聴取による脳波への影響
著者*衣笠 兼生, 吉村 宏紀, 堀 磨伊也, 岩井 儀雄 (鳥取大学大学院/工学研究科)
Pagepp. 497 - 499
Keyword脳波, 感情, Emotiv EPOC
Abstract人は日常生活においてストレスを抱え込み, 心身共に疲労する.音楽聴取は疲労した心身を癒し, リラックスさせる方法として利用されているだけでなく, 精神疾患や鬱病の患者には音楽療法としても利用されている.従来の心理学の研究では楽曲聴取後アンケートをとり, 被験者が聴取した楽曲が影響を及ぼす主観的評価による感情の調査を行っている.しかし人の生体反応から客観的にその人の感情を判断し楽曲を提供するシステムは未だ研究されていない.本研究では生体反応から感情を判断するため脳波から感情を評価し,楽曲を提供するシステムを提案する.その初期段階として,テンポの違う音楽聴取が脳波にどのように影響し,脳波と楽曲によって変化する感情との関係性を考察することが目的である.

B-75 (論理設計)
題名2D/3D変換ボード用フォーマット変換回路の設計
著者*小川 翔平 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 小椋 清孝, 森下 賢幸, 伊藤 信之 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 500 - 502
KeywordFPGA, VHDL, 3D変換
Abstract近年,三次元(3D)映像に対応したコンテンツが話題を呼んでいる.しかし,”3D映像のコンテンツ不足”により,3D対応機器の普及が伸び悩んでいる.そこで,様々な3D対応デバイスに対応した2D/3D変換機器を提案する.我々はこの処理をFPGAを用いたハードウェアでの環境構築に取り組んでおり,今回は2D/3D変換処理に欠かせない伝送フォーマットの変換回路の設計および回路規模と動作速度の評価を行った.設計した回路は,FullHDを含む複数の解像度に対し,Side by Side,Top and Bottom等の5種類のフォーマットの相互変換に対応している.

B-76 (メディア情報)
題名ARを利用した3Dモーション作成支援
著者*永塚 学 (島根大学大学院総合理工学研究科数理・情報システム学専攻), 平川 正人 (島根大学大学院総合理工学研究科情報システム学領域)
Pagepp. 503 - 506
KeywordAR, アニメーション, CG, 画像処理
AbstractARとは拡張現実感のことを指し,コンピュータによって拡張された現実環境を意味する.近年では技術の発展に伴い,医療や観光,エンターテイメントなど様々な分野への応用が進みつつある. 本研究ではマーカベースでのARを活用し,携帯端末を用いて三次元形状のキャラクタに対するアニメーション作成の支援を行う.これによって既存の3DCG作成ソフトウェアにはない,より直感的なアニメーション作成手法を提案する.

B-77 (メディア情報)
題名回転攻撃を考慮した電子透かしの高速化手法
著者*貞末 克也, 松元 隆博 (山口大学大学院理工学研究科), 鳥井 秀幸 (神奈川工科大学情報学部), 小嶋 徹也 (東京工業高等専門学校情報工学科), 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 507 - 508
Keyword電子透かし, 相関利用型, 2次元相補系列, CUDA, 回転攻撃
Abstract音楽や画像などのマルチメディアコンテンツの著作権保護を行う技術として、電子透かしがある。この技術では,コンテンツの不正コピーを行う、悪意のあるユーザからの攻撃に対する耐性が高いことが求められる。画像を対象とした電子透かしでは、攻撃として切り取りや回転、JPEG圧縮などがある。これまで、これらの攻撃に耐性のある、2次元相補系列を用いた電子透かしが提案されている。 しかし、本方式では回転攻撃に対して著作情報を確実に検出するためには、細かい角度毎に検出処理する必要があり、それに多くの計算時間を要する。 そこで本論文では,CUDAを用いた検出処理の高速化手法を提案し、その有効性を明らかにする。

B-78 (メディア情報)
題名ステレオ法を利用した動画像からの3次元形状計測
著者*寺本 圭佑 (松江工業高等専門学校 情報工学科), 吉岡 賢吾 (松江工業高等専門学校 電子制御工学科), 小谷 活太 (松江工業高等専門学校 電子情報システム専攻), 廣瀬 誠 (松江工業高等専門学校 情報工学科)
Pagepp. 509 - 512
Keywordステレオ法, 3次元計測
Abstract近年、文化財を世界遺産に登録しようという動きが活発になってきており、それらの形状などを計測する技術は重要な役割の一端を担っている。しかし、3次元計測に用いられる機器は大型のものが多く、計測するものや場所によっては、多大な労力を要する場合がある。ステレオ法を利用すれば物体の3次元計測を行うにあたり、二台のカメラがあれば計測を行えることなどを鑑みれば、従来より簡便かつ安価なコストで物体の3次元形状計測を行えるのではないかと考えた。本研究はこの方法の有用性、実用性などを検証するために行った。

B-79 (ヒューマンインタフェース)
題名仮想空間での音声駆動型身体的引き込みオブジェクトの配置によるアバタコミュニケーション支援の検討
著者*野村 大和 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻), 渡辺 富夫, 石井 裕 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 513 - 514
Keyword身体的インタラクション, バーチャルコミュニケーション, コミュニケーション支援, 仮想観客
Abstractこれまでに著者らは仮想空間内に配置されている装飾物に注目し、それらが仮想観客として対話者の発話音声のリズムに基づいてうなずきなどの引き込み反応を提示する、音声駆動型身体的引き込みオブジェクトを開発している。さらにコミュニケーションを合成的に解析できる身体的バーチャルコミュニケーションシステムに複数体の仮想観客を導入したシステムを開発し、コミュニケーション実験においてその有効性を示している。 本研究では、仮想観客をアバタ後方の壁面の絵画内に複数体配置した場合、およびアバタ間のテーブル上に複数体配置した場合の2つの配置方法を示し、それらを用いて比較実験を行うことで、その効果を比較検討している。

B-80 (ヒューマンインタフェース)
題名複数の身体的引き込みキャラクタを重畳合成した実映像対話システム
著者*高田 友寛, 中山 志穂 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 石井 裕, 渡辺 富夫 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 515 - 516
Keyword身体的コミュニケーション, ビデオコミュニケーション, 対面コミュニケーション, ビデオチャット
Abstractこれまでに、ビデオチャットを用いた自由対話において身体的インタラクションを支援するために、相手のビデオ映像に対して自己の代役となるキャラクタを対面合成する実映像対話システムを開発し、その有効性を示してきた。本研究では、緊張を感じる場面での実映像対話において話者の緊張を緩和することを目的として、話者に対してうなずきなどの共感反応を行うキャラクタを周りに複数配置することで集団コミュニケーション場を生成し、場の盛り上げなどのコミュニケーション効果を生む実映像対話システムを開発している。さらに、インタビュー形式による官能評価実験を行い、本システムの有効性を示している。

B-81 (ヒューマンインタフェース)
題名うなずき反応する対話相手顔画像合成キャラクタを重畳合成したビデオチャットシステムの開発
著者*中山 志穂, 高田 友寛 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻), 渡辺 富夫, 石井 裕 (岡山県立大学情報工学部)
Pagep. 517
Keywordヒューマンインタフェース, ヒューマンインタラクション, コミュニケーション支援, ビデオチャット, うなずき
Abstractこれまでに,初対面でのインタビューのような緊張場面におけるビデオチャットを用いた対話において,自己の代役となるキャラクタと自己の代役の方を向いたうなずきなどの共感反応を行う複数のキャラクタをビデオ映像に重畳合成し,話者の緊張を緩和する実映像対話システムを開発し,その有効性を示している.本研究では,日常場面のビデオチャットを用いた自由対話において,自己の代役となるキャラクタは配置せず,話者の方を向き共感反応を行う対話相手顔画像合成キャラクタをビデオ映像に複数配置し,それらが話者自身に直接うなずきなどの引き込み反応を行うことで対話相手との直接的な実映像対話を支援するビデオチャットシステムを開発している.

B-82 (ヒューマンインタフェース)
題名CGアバタとのインタラクションによるAR案内システムの提案
著者*村田 宙将, 堀 磨伊也, 吉村 宏紀, 岩井 儀雄 (鳥取大学大学院/工学研究科)
Pagepp. 518 - 521
Keyword拡張現実感, 案内システム
AbstractAR技術の発展とハードウェア性能向上からAR技術が身近なものとなりつつある.既存のARのルート案内システムでは進行方向を矢印で示す.しかし,矢印は現実世界でのスケールが不明なため,奥行きが知覚しにくく位置に誤解が生じることがある.これに加えて矢印での案内と人での案内を比べると,人の案内は案内役についていくと辿り着くであろうという期待や,意思疎通が図ることができるため安心感が増すと考えられる.そこで本研究では,直感的で利用者に安心感を与えるCGアバタとのインタラクションによる案内システムの提案を行う.

B-83 (情報その他)
題名2009年防府豪雨災害記録のデータベース化
著者*中野 彰, 瀧本 浩一 (山口大学理工学研究科)
Pagepp. 522 - 525
Keyword災害, データベース
Abstract2011年3月11日東日本大震災が起こった。山口県でも2009年7月21日の中国・九州北部豪雨災害により、防府市をはじめ、多大な被害が起こった。 本研究では2009年防府豪雨災害のデータベース化することにより災害情報の保存を試みた。まず、被災者の体験記を元に被災状況、心境などを分析した。そして、気象情報、災害画像、行政の対応、砂防ダムの設置概要を地図上にそれぞれ対応する情報を付加することにより、災害情報表示を行う。また、保存方法はデータベース内に保存することにより、管理、追加を容易なものとする。 本研究では、保存方法にデータベースを用いること、地図上に情報表示することについて概要・考察を述べる。

B-84 (情報その他)
題名水害を対象とした避難シミュレーションソフトウェアの改良
著者*兼廣 和成 (山口大学大学院環境共生系専攻防災システム工学研究室), 瀧本 浩一 (山口大学大学院)
Pagepp. 526 - 528
Keyword防災, シミュレーション, 河川氾濫
Abstract昨今、シミュレーションについては多くの研究がなされているが、避難者のモデルは危険から全て避難するようにできており、その場から動くことのできない災害時要援護者などを取り入れてある研究は少ない。実際の災害時には負傷した人や寝たきりの高齢者等も存在するため、シミュレーションに考慮することは、災害時の自主防災的な救助行動を検討する上で必要であり、避難行動を取らないことを調査することは研究する意義があると言える。 本研究では既存のシミュレーションモデルを基に、避難者の行動選択の一つに待機行動を取り入れ、パラメトリックにシミュレーションを行い、それらの結果について考察した。

B-85 (情報その他)
題名蛋白質立体構造データベースに対する類似構造検索性能の考察
著者*三村 賢太, 北上 始, 森 康真, 高橋 誉文 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 529 - 532
Keyword蛋白質, 類似構造, DDP, RMSD
Abstract蛋白質立体構造間の類似度を計算する方法に着目する.類似度には,局所環境間の類似度と蛋白質間の類似度の2種類がある.以下では,前者を局所的類似度,後者を大域的類似度と呼ぶ.また,従来の類似度計算法としてDDP(Double Dynamic Programming) 法に着目しており,DDP法では,局所的類似度は低レベルDP,大域的類似度は高レベルDPと呼ばれている.本研究では,局所的類似度の計算法にRMSD (Root Mean Square Deviation)を用いたRMSD-DP法を導入し,RMSD-DP法と従来手法のDDP法の両者を実験的に評価し,考察する.

B-86 (情報その他)
題名人間乱数による個人識別の可能性
著者*田中 侑希, 田中 美栄子 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 533 - 534
Keyword人間乱数, SOM, ランダム系列, 個人識別
Abstract人が生成した乱数列のことを人間乱数と呼び,被験者の体調や生成方法によって数列の特徴が変化することが知られている.人間乱数を個人で識別するためには乱数列に個人の癖(特徴)が反映される生成方法を考える必要がある.本研究では乱数列に個人の癖が反映される生成方法として,乱数生成時の思考度合が異なる2種類のデータを採取し比較を行うことで両者の特徴を捉えることを目的とした.採取したデータを用いて様々な指標を計算した結果,直感的に生成した場合と熟考して生成した場合とで明確に差が現れず,どちらもある程度個人の癖が反映されることがわかった.そこで8種類の特徴量となる指標を用いてSOMによる個人分類実験を行ったところ,直感データを概ね個人別に分類することができた.また,特徴量のうち,データ採取時の被験者の行動パターンを反映するものが重要であったことから,データ列の解析だけでなく被験者の行動を指標として取り入れることによって個人分類の可能性が高まることがわかった.

B-87 (情報その他)
題名位置推定によるパノラマ仮想空間PasQと歩行者の動的融合
著者*石村 実紗, 安良田 晃一 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 横田 一正 (岡山県立大学情報工学部情報通信工学科)
Pagepp. 535 - 536
Keyword加速度センサ, 位置推定, 歩行者支援
Abstract近年,歩行者を対象としたナビゲーションシステムの研究が盛んに行われている.歩行者支援を行うモデルとして,我々は実空間と仮想空間の融合による歩行者支援モデルを提案している.このモデルでは,ナビゲーション機能の1つとしてパノラマ仮想空間PasQの利用を考えている.位置情報が取得可能な地点である位置方位点が離散的に点在している。しかし,このモデルでは,位置方位点間の情報が得られないという問題がある.そこで本研究では,加速度センサを用いることによってこの問題を解決し,実空間と仮想空間の動的な融合についての提案手法を述べる.

B-88 (情報その他)
題名株式市場の主成分追跡:RMT-PCAによる四半期間の主要業種抽出
著者*山本 敦史, 田中 美栄子 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 537 - 538
KeywordRMT-PCA, ランダム行列理論, 株式市場, 同時刻相関, 主要業種
Abstractランダム行列理論を利用した主成分分析手法(RMT-PCA)は非常に多量な時系列データから相関の強い部分とランダムな変動部分とに分離する際に有効である.我々は,リーマンショック等が起こった2007〜2009年の東証tickデータからTOPIX500 構成銘柄(2009年10月30日)の30分毎の株価を抽出し,RMT-PCAを適用することで3ヶ月毎の相関の高い変動をする業種(主要業種)の変遷を追い実際の経済動向との比較を行った.その結果,実際の経済動向と相関の高い変遷を見ることができた.

B-89 (情報その他)
題名GAと対話型手法を用いたポートフォリオ最適化問題の一解法
著者*森下 倫匡 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 金川 明弘 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 539 - 540
KeywordGA, ポートフォリオ最適化問題
Abstract株取引のリターンを期待しながらも,リスクを最小にしたいという問題の解決を試みたのがマーコヴィッツのポートフォリオ最適化問題である.しかし,マーコヴィッツの理論を実用するにあたって,得られた解から期待通りの収益が得られるとは言い切れないという問題がある.そこで,「期待通りの収益を得られなかった場合の精神的苦痛を小さくする」=「投資家の解に対する満足度が高い」という尺度を考えこの問題の解決を試みた.本研究ではGAを採用し大規模なポートフォリオ最適化問題にも対応できることを目指す. 具体的には,GAと対話型手法を用いて解に操作を加え,投資家の満足度を高くする手法を示し,その有効性を検証する.

B-90 (アルゴリズム)
題名GPを用いたオセロの評価関数の生成
著者*福永 直起, 但馬 康宏, 菊井 玄一郎 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻)
Pagepp. 541 - 544
Keywordゲーム木探索, 遺伝的プログラミング, 評価関数, オセロ
Abstract二人有限完全情報ゲームでは途中局面の評価関数を作成し,ゲーム木探索を行うことが一般的である.しかし複数のヒューリスティックな評価要素を得られた値をそのまま合計して使用しても適切な手を得られることは少ない.そこで本研究では遺伝的プログラミング(GP)を用いて複数の評価要素から最善手を選択できる評価関数を求めた.使用する評価要素はオセロの着手を決定する上で重要である開放度,確定石,盤面値を使用した.またGPでは32個体において50世代学習を行って評価関数を求めた.その結果,評価関数の単純な和よりも強い評価関数を得ることができた.

B-91 (アルゴリズム)
題名忙しい人のための買い物計画アルゴリズムの提案
著者*岡本 早紀 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 舩曵 信生, 中西 透, 渡邊 寛 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 545 - 548
Keywordアルゴリズム, 最適化, グラフ, 買い物, 計画
Abstract社会人や学生は,通常,仕事や勉強などで忙しく,食料などの日用品の購入に費やす時間が限られている.一方,消費できる予算に限りがあることから,必要な物を出来るだけ安く購入したいといった要求がある.そこで本論文では,許容時間内に購入予定の全商品を低価格で購入するための買い物計画アルゴリズムを提案する.

B-92 (アルゴリズム)
題名ペンタゴにおけるProgressive Wideningを用いたモンテカルロ木探索
著者*大多 悠介, 但馬 康宏, 菊井 玄一郎 (岡山県立大学 大学院 情報系工学研究科 機械情報システム工学専攻)
Pagepp. 549 - 552
KeywordUCT, Progressive Widening, モンテカルロ法
Abstractゲームの思考アルゴリズムにおいて,近年モンテカルロ法による確率的な着手選択手法が注目を集めている.本研究では,ペンタゴというゲームにおけるモンテカルロ法を用いた木探索を効率化することが目的である.ペンタゴは二人確定完全情報ゲームであり,盤面の一部を回転させることのできる五目並べの亜種の1つである.通常の五目並べと比較し,部分盤面の回転があるため可能手数が大幅に増えている.本研究では,UCTを用いたモンテカルロ探索で着手選択を行うアルゴリズムを実装し,さらにProgressive Wideningを適用し,探索の効率化を図った.性能を比較するための評価実験として,UCT Progressive Widening と一般的な UCT との対戦実験を行い,強化されていることを確認した.

B-93 (アルゴリズム)
題名レシート情報入力システムにおける誤認識修正およびカテゴリ分類アルゴリズム
著者*塔 娜 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 舩曵 信生, 中西 透, 渡邊 寛 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 553 - 556
Keywordレシート情報, アルゴリズム, 商品名修正, 割引価格修正, カテゴリ分類
Abstractエコな生活や節約生活を心がける傾向にある.その支援のために,レシートの商品名や金額を文字認識で,家計簿が自動作成できるやさしく家計簿が市販されている.本研究室では,本ソフトを用いたレシート情報入力システムを開発している.これにより,各ユーザは,商品の購入と支出情報把握でき,ユーザ間でレシート情報を交流し,商品の販売価格を把握することが可能となる.ここで,文字認識の精度が不十分なため,商品名や価格の誤認識が発生する.割引が反映されない.また,商品のカテゴリ分類(食材,衣類など)が必要が,自動で分類できず,手動で選択する.そこで本論文では,誤認識文字の修正,割引価格の反映,商品のカテゴリ分類アルゴリズムを提案する.

B-94 (教育・研究)
題名フィジカルコンピューティングを用いたアーチェリー長距離練習方法の開発
著者*岩崎 優太, 金森 将, 宮内 肇 (松江工業高等専門学校), 栗山 繁 (豊橋技術科学大学)
Pagepp. 557 - 558
Keywordものづくり, 課外活動, シミュレーション, センサ, アーチェリー
Abstractアーチェリーには,18m,30mの短距離,50m,70m,90mの長距離競技がある。このうち,短距離の練習は,フェンスや壁で仕切られた閉鎖空間で比較的安全にできる。しかし,多くの部活動がグラウンドを共有使用していて,長距離の練習は,安全面と時間的制約からほとんどできないのが現状である。そこで本研究では,高専の特色であるものづくりを活かした工学的な手法を用いて,安全に練習のできる30mまでの短距離における実空間での実射と,それ以降の70m,90mの仮想空間でのシミュレーションを併用した長距離練習方法を考案した。