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第14回 IEEE Hiroshima Student Symposium

セッション A  テクニカルプレゼンテーションA
日時: 2012年11月17日(土) 15:00 - 16:15, 18日(日) 11:15 - 12:30
部屋: 情報工学部棟2202室(A-1〜A-22), 2203室(A-23〜A-41), 2204室(A-42〜A-58), 学部共通棟(北)8203室(A-59〜A-94) (→地図)

A-1 (パワーエレクトロニクス)
題名三相不平衡電流の成分検出のシミュレーション
著者*吉岡 雅貴 (宇部工業高等専門学校 専攻科), 日高 良和 (宇部工業高等専門学校 電気工学科)
Pagepp. 1 - 4
Keyword不平衡電流
Abstract近年, 産業用大型機器や電力制御装置をはじめ業務用のOA機器, 家庭用の電気機器などには半導体が使用され, これらから発生する電流の高調波成分が電力系統に流入することによって発生する系統電圧のひずみが問題視されている。これは同じ電源系統に接続されている他の電気機器に破損や劣化といった障害を発生させる。これらの対策として無効電力補償装置が広く普及している。 本研究では, 補償に用いる有効成分を検出できることをシミュレーションにより確認したので報告する。

A-2 (ロボティクス)
題名Teapot Juggling ロボットの開発と制御
著者*佐藤 錬磨 (松江工業高等専門学校専攻科), 加藤 健一 (松江工業高等専門学校電子制御工学科)
Pagepp. 5 - 6
KeywordTeapot Juggling, ロボット開発, 制御系設計
Abstract日本の伝統芸能の一つに「Teapot Juggling」と呼ばれる曲芸がある.木製の撥の一端を口にくわえ,その上に急須を乗せてバランスをとる芸として知られている.本研究では,これを模擬するロボットの開発を目的としている. Teapot Jugglingロボットの開発のため,その計測方法等を含む詳細なシステム構成を検討し,3 次元CAD ソフトSolid works を用いて機構的な設計を行った.部品の選定・加工等を行い,電気部品とあわせて実機のアセンブルを行った.ラグランジュの運動方程式より状態方程式を求め,計測にカメラを用いることでのむだ時間の影響について考察を行った.

A-3 (ロボティクス)
題名接近を伴う握手要求動作を生成する握手ロボットシステム
著者*太田 俊介 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 神代 充, 山内 仁, 渡辺 富夫 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 7 - 8
Keyword握手動作, ヒューマンロボットインタラクション, 身体的インタラクション
Abstract人間同士では握手を交わすことで,コミュニケーションの始まりを円滑にしている.人間とロボットの場合においても同様の効果が得られると期待される.そのため,これまでに手部同士を接近させる動作をロボットに生成するための動作モデルを提案し,その有効性を示してきた.しかしながら,ロボットが静止しているのではなく,ロボットから人間に能動的に接近し,握手を求めることで人間との身体的インタラクションがより促進されると期待される. そこで,本研究では,接近して握手を求める動作を生成する移動握手ロボットシステムを開発している. さらに,官能評価実験から,人間に好まれる接近を伴う場合の手部動作の開始タイミング,および音声挨拶のタイミングを検討している.

A-4 (ロボティクス)
題名指先の接触運動における錯視情報の影響
著者*綿谷 卓真 (近畿大学 大学院), 友國 伸保, 黄 健 (近畿大学 工学部)
Pagepp. 9 - 12
Keyword運動計測, 上肢運動, 錯視, 視覚と運動
Abstract人間の上肢運動は,視覚や触覚などの複数の感覚器官からのデータを相互利用し,しなやかに行われる.しかし,人間の上肢運動のメカニズムはほとんど解明されていない.本稿では,人間の上肢運動のメカニズム解明の一端として,人間の視覚と運動に着目する.これまでの研究から,錯視情報が実空間で人間の上肢運動に強い影響を与えていることが分かっている.そのため,視覚情報が運動に及ぼす影響を計測する手段として,ミュラー・リヤー錯視と運動の関係性について利用する.本研究では,錯視図形をビジュアル刺激として上肢運動を測定し,従来の研究では考慮されていない接触条件の違いによる影響について調べ,人間が視覚情報と接触条件をどのように関係させて最適な上肢運動を行うのかについて調べていく.

A-5 (ロボティクス)
題名カメラとプロジェクタを搭載した移動ロボットの環境情報構造化によるロバストプロジェクション −カメラ-マーカ間距離を考慮した方式−
著者*辻 和也, 谷口 和弘, 岩城 敏 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 13 - 15
KeywordMobile robot, Projector-Camera system, Image Based Visual Servo, Redundant Control
Abstract環境情報構造化のアプローチを基に,生活空間にある様々な物体の表面上に情報を投影することで人間の活動を視覚的にサポートするための移動ロボット(Campro-RIS)について論ずる.Campro-RISは2輪型移動ロボットの上に,パンチルトアクチュエータで角度制御されるカメラとプロジェクタが搭載されている.予め環境側に貼り付けられたビジュアルマーカを積極的に利用することで,複雑な実環境下においても,任意の平面上に歪のない画像情報が投影される.またアクチュエータの冗長性を活用し,特異姿勢回避と障害物回避及びカメラ−マーカ間距離の考慮を実現しながら目的とする場所に情報を投影する,ビジュアルサーボ技術に基づくロバスト投影制御法を提案する.

A-6 (計測・制御)
題名ある種の状態依存むだ時間系の近似モデル表現とオブザーバによる状態推定
著者*川口 景之 (松江工業高等専門学校 専攻科), 加藤 健一 (松江工業高等専門学校 電子制御工学科)
Pagepp. 16 - 18
Keyword状態依存むだ時間系, オブザーバ, LMI
Abstract状態依存むだ時間系で表される系の一つに超音波センサによる自己位置制御系がある.この系では,超音波信号の発射から受信までにかかる時間をもとに自分自身の位置計算を行うため,その動きによっては現在いる位置とは大きく異なる位置が求まる. そこで本研究では,超音波センサによる自己位置制御系を例にとり,その一般系に対する状態オブザーバの一設計法を示すとともにその有効性を示すことを目的とする. 超音波センサによる自己位置制御系を定式化し,離散時間状態方程式によって近似した.離散時間状態方程式に対する状態オブザーバの設計問題を連立LMIの可解問題に帰着させ,MATLABを用いたオブザーバの設計プログラムを作成した.求めたオブザーバを用いた場合と,用いなかった場合の時間応答シミュレーションを行い,その有効性を確認した.

A-7 (計測・制御)
題名閉ループデータを用いた多変数PID制御系の設計
著者*花田 慎太朗, 脇谷 伸, 中本 昌由, 山本 透 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 19 - 22
KeywordPID制御, 閉ループデータ, 多変数システム
Abstractプロセス制御系においては,PID制御が主として用いられている.その理由の一つとして,多変数への拡張が容易であることが挙げられる.一方,近年では一回の閉ループデータから,システムモデルを設計せず直接制御パラメータを算出する,モデルフリー型設計が注目されている.本稿では,単一入出力系の制御法として提案されている一般化最小分散制御を,多変数に拡張することを提案する.本手法は,閉ループデータから直接PIDパラメータが求まること,可調整パラメータにより各ループに対して所望の制御性能を持つPID制御系が設計できることが利点として挙げられる.

A-8 (計測・制御)
題名GMDHネットワークを用いた非線形PID 制御系の一設計
著者*脇谷 伸, 縄稚 拓矢 (広島大学大学院工学研究科), 山本 透 (広島大学大学院工学研究院)
Pagepp. 23 - 26
KeywordPID Control, Nonlinear Control, CMAC, FRIT, GMDH
Abstract産業機器の制御には,今なおPID 制御 が幅広く用いられている。しかしながら,実在するシステムの多くは非線形性を有しており,固定のPID 制御器を適用するだけでは,常に所望の制御性能を維持することは難しい。非線形システムに対する制御手法としてCMAC-PID 制御系が提案され,その有効性について検証されている一方,制御系の実現には多くのメモリ容量が必要となり,小型のコンピュータでは実装が困難であることが指摘されている。本研究では,CMAC-PID 制御系をGMDH ネットワークを用いてGMDH-PID 制御系に置き換える方法について考察を行う。また,数値シミュレーションにより,提案された制御系が,CMAC-PID制御系の特性を維持しつつも構築に必要なメモリ容量が削減されることを確認した。

A-9 (計測・制御)
題名磁気を用いたスポット溶接検査法の開発
著者*原田 大地, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 27 - 28
Keyword溶接, 渦電流探傷試験, 表皮効果, 引張せん断試験
Abstractスポット溶接とは自動車産業を始めとする工業分野で幅広く用いられている溶接法である.スポット溶接の欠陥検査を迅速かつ正確に行うことは製品の品質管理や安全性,生産性において非常に重要である.本研究では,スポット溶接部検査を行うために渦電流探傷検査法を用いて,高周波磁場を測定試料に印加した.ここで,溶接状況の深さ分布を推定するために表皮効果を利用して,低周波磁場から高周波磁場までの様々な磁場を測定試料に印加して測定を行った結果,溶接部の内部構造を可視化することに成功した.また,測定試料に対して引張強度試験を行ったところ,本磁気的検査方法と引張強度に相関があることを確認できた.

A-10 (計測・制御)
題名安全で快適な自律走行を実現する車椅子ロボットの開発
著者*岡田 誠流, 吉岡 敬介 (広島市立大学大学院/情報科学研究科)
Pagepp. 29 - 32
Keyword自律走行, 一般化予測制御, システム同定, 計測自動制御
Abstract視覚障害者や身体障害者など,単独歩行および車椅子の操作が困難な要介護者が車椅子で移動するには,1人1人に介護者が必要である.そのため,そのような要介護者の移動を支援することは介護者にとって多くの時間を割く作業であると同時に,要介護者にとっても気軽に移動支援を依頼しにくいこともある.急激な高齢化に伴い,今後も介護者の不足が加速すると予想されているため,介護機器の開発は高い期待を集めている. そこで本研究では,要介護者が安全で快適に自動で移動できる車椅子ロボットの開発を目的とする.そのために,今回は走行軌道や制御方式について設計する

A-11 (計測・制御)
題名快適性を考慮した調光に関する研究
著者*井上 幸 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 33 - 35
Keyword照明, 蛍光灯, 昼光利用照明制御, 調光

A-12 (計測・制御)
題名加速度センサを用いた非接触笑い計測手法に関する一考察
著者*岩本 拓郎 (山口大学工学部), 瀬島 吉裕, 長 篤志, 松田 憲 (山口大学大学院理工学研究科), 神代 充 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 36 - 37
Keyword笑い
Abstract近年,笑いが医学的な視点で分析され,健康増進に効果があるとされている.また,笑うことにより精神的な健康度にも有益であることが示されている. このような笑いを計測する手法は数多く研究されている.これらの多くは生体情報を得るために身体に測定機器を取り付けている.しかしながら,計測にあたって身体に負担のかからない非接触での計測が望ましい. そこで本研究では,非接触での笑い計測として新たに加速度センサを用いた椅子型計測システムを開発している.このシステムでは,日常での笑いを計測することを目的として,椅子に座っている状態での笑いを計測するものである.

A-13 (電磁波工学)
題名2.45GHz 帯におけるエナジーハーベスティング用RF-DC 変換回路の設計
著者*美藤 成 (岡山大学工学部電気電子工学科), 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 38 - 41
Keywordエナジーハーベスティング, マイクロ波, 無線送電, RF-DC変換回路, 環境電磁波
Abstractテレビ,ラジオの放送や,携帯電話,無線LANなどの無線通信には電磁波が用いられているが,これらの電磁波の大部分は使用されないまま,熱エネルギーとして大気中に拡散する.そこで,無駄になっている電磁波エネルギーを電力に変換し,センサーなどの電源として利用するエナジーハーベスティング技術が注目されている.本研究では,2.45GHz帯におけるエナジーハーベスティング用RF-DC変換回路の設計について検討を行う. 本研究では,入力電力,整合スタブ-ダイオード間の距離,整合スタブの長さを変えたRF-DC変換回路を作成し,最も小さい入力電力でエナジーハーベスティング用モジュールを動作させられる回路を設計する.整合スタブ-ダイオード間の距離が8分の1波長,整合スタブの長さが32分の1波長の場合に,入力電力0.95dBmでモジュールを動作させることができた.

A-14 (電磁波工学)
題名900MHz帯における無線電力伝送用RF-DC変換回路の設計
著者*谷口 守 (岡山大学工学部電気電子工学科), 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学 大学院 自然科学研究科 産業創成工学専攻 電気電子機能開発学講座)
Pagepp. 42 - 43
Keyword無線電力伝送
Abstract現在,代替エネルギーの急先鋒として導入がすすめられている太陽光発電は,天候によって効率が大きく左右される.この問題を回避するため,宇宙空間で発電し,地上に無線で送電する宇宙太陽発電システムが提唱され,半世紀を迎えようとしている.近年では,無線電力伝送システムの一つである磁気共鳴型システムが注目を集め,様々な応用が試みられている.本研究では,これまでPDCシステムで使用されてきた周波数帯である900MHz帯に着目し,この周波数帯におけるRF-DC変換回路の高効率設計について検討している.

A-15 (電磁波工学)
題名折り返し左手系導波管を用いた広帯域0dB方向性結合器の設計
著者*竹本 周平, 岸原 充佳, 大久保 賢祐, 滝本 裕則 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 44 - 45
Keyword左手系, 折り返し導波管, リッジ導波管, 方向性結合器
Abstract左手系媒質は,通常の媒質では実現が不可能な新しい電磁気現象を創り出すことができることから,近年多くの研究者の関心を惹きつけている.ところで,新しい左手系導波管の構成法として遮断領域導波管に直列容量を付加した構造が提案されている. 本論文では,折り返し導波管とリッジ導波管スタブで構成された左手系導波管を用いて0dB方向性結合器を設計したので報告する.設計周波数5.8GHzとした場合,反射損-15dB損入損-1dBとなる比帯域は20.5%と,広帯域な特性となった.また本構造では偶奇モードの位相差を比較的大きくでき,折り返し導波管のみで構成した場合の180mmに比べて70mm程度と小型となった.

A-16 (電磁波工学)
題名気密THz-TDSユニットによるガス置換の評価
著者*園 拓也, 篠宮 光博, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 46 - 48
KeywordTHz波, THz-TDS, ガス置換
AbstractTHz波を用いた計測法のひとつであるテラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS:Terahertz Time Domain Spectroscopy)では,計測するうえで問題となる水蒸気による吸収ピークへの影響を避ける必要がある.従来の方法では置換時間及び置換ガス量が大きくなるといった問題点が生じていたため,この問題点を解決するために,本研究では容易にガス置換を行える気密THz-TDSユニットの開発を行った.その結果,ユニット内部をガス置換することにより,水蒸気による吸収ピークへの影響が低減できた.これにより,開発したユニットを用いることで水蒸気による吸収ピークへの影響の低減を可能にし,置換時間の短縮,必要ガス量の削減を可能にした.

A-17 (電磁波工学)
題名左手系フェライト周期構造導波管の入出力特性改善に関する一考察
著者*田中 紀久, 大久保 賢祐, 岸原 充佳, 滝本 裕則 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 49 - 51
Keyword左手系, フェライト, 導波管, マイクロ波
Abstract導波管は遮断周波数以下では実効誘電率が負となるため遮断帯域となるが,負の実効透磁率を有する磁化されたフェライトを周期的に装荷すると左手系(LH)モードの伝搬が起こり[1],この通過帯域を利用した磁気同調性フィルタおよび移相器が提案されている[2].さらに,遮断導波管に誘電体基板集積導波路(SIW)を用いた小型・低背の構造についても検討が行われているが,これまでのところ入出力回路については十分な検討が行われていない[3]. 本稿では近似を改善することで周期構造のブロッホインピーダンスをより正確に見積もりSIWを用いた低背構造のLHフェライト導波管にマイクロストリップ線路を接続する場合の入出力特性の改善のための数値的検討を行っている.

A-18 (電磁波工学)
題名テラヘルツ波ケミカル顕微鏡を用いた 燃料電池触媒反応の可視化
著者*萩原 隆文, 篠宮 光博, 紀和 利彦, 堺 健司, 塚田 啓二 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 52 - 53
Keywordテラヘルツ波, 水素, 触媒
Abstract地球温暖化や化石燃料の枯渇などにより水素エネルギーに注目が集まっている.水素エネルギーの利用法として燃料電池があり,その発電効率の向上には触媒金属電極と電解質の評価が不可欠となる.そこで,本研究ではそれらの評価ツールとしてテラヘルツ波(THz)ケミカル顕微鏡を開発,提案した.燃料電池に模したプロトン導電膜と白金膜膜の層構造をTHz計測用チップ上に作製し,水素暴露による触媒反応の分布を可視化することに成功した.さらに,電圧印加時において触媒反応によるTHz波の強度が変化することも確認した.これらより,燃料電池の触媒金属とプロトン導電膜の評価に応用できることを示唆ができた.

A-19 (環境電磁工学)
題名金属板近傍に配置された信号線からの放射電界を予測するための簡易等価モデルの提案
著者*石村 賢太, 豊田 啓孝, 五百頭旗 健吾 (岡山大学自然科学研究科)
Pagepp. 54 - 57
KeywordCISPR, 電磁放射
Abstract金属面近傍に配置されたケーブルを平行2本線モデルで 置き換えられれば,数式を用いて解析的にケーブルからの 放射が求められる.本研究では,このモデルをCISPR25の 評価系に適用して簡易的に評価できるか検討した. CISPR25とは,国際無線障害特別委員会(CISPR)が作成し た,自動車に関する無線妨害波の限度値の推奨値と測定法 を示したもので,自動車内の部品・モジュールから発生す る妨害波から,同じ車内の受信機を保護するために定めた ものである.作成したモデルをテスト構造体とする.この テスト構造体を,解析することが簡単な平行2本線に置き 換えモデルの評価を行う.

A-20 (超電導工学)
題名ソフトウェアシステムを用いた有効電力法に基づく超電導コイルのクエンチ検出/保護システムの開発
著者*小林 祐介, 大塚 達也, 七戸 希 (岡山大学工学部)
Pagepp. 58 - 59
Keyword有効電力法, クエンチ
Abstract超電導応用機器を実用化するにあたっての大きな課題としてクエンチ現象がある.それは擾乱による常電導領域の発生であり,過大な発熱を伴うため焼損等の事故を引き起こす恐れがある.それを防ぐために早期確実にクエンチを検出し通電電流を遮断およびエネルギーを回収することでクエンチ後の発熱を抑制するシステムが必要となる.著書らはこれまでに有効電力法に基づくクエンチ検出/保護システムを提案している[1]-[4].従来まではクエンチ保護システムの主要部であるクエンチ検出回路をオペアンプなどを用いたアナログ回路にて構成してきたが,これをソフトウェアで実現することで,システムの多機能化,メンテナンスの向上などの様々な有能性が見込まれる.そこで,FPGAを用いた高速処理を可能とするソフトウェアベースシステムを作製した.本稿では,このシステムを用いて高温超電導コイルのクエンチ保護試験を行い,システムの有効性を検討した. 2.ソフトウェアベースシステム FPGAはハードウェアの並列性を利用する順次実行の枠組みを取り払って1クロックサイクルで多くの処理を行うことで,デジタル信号処理を超える処理能力を実現している.入力と出力をハードウェアレベルで制御すると,短い応答時間とアプリケーションの要件に合った専門的な機能を実現することができる.そのFPGAによる高速演算をNI PXIシステムにて行った.ソフトウェアシステムの諸元をTable 1に示す.PXI システムはLab VIEWによって制御されるソフトウェアベースシステムである.クエンチ保護システムとして,電圧・電流信号を計測して有効電力法によるクエンチの判定を行い,判定結果に基づいて保護回路の制御を行うことを,リアルタイムで実現できるよう構築した.

A-21 (超電導工学)
題名高温超電導コイルの温度上昇に伴うAE信号計測と周波数解析
著者*竹本 直史, 青木 大祐, 七戸 希 (岡山大学 工学部)
Pagepp. 60 - 61
Keyword超電導, AE信号, ウェーブレット変換
Abstract高温超電導巻線は,運転温度の高さや材質の特性上局所的温度上昇が生じやすく,巻線の劣化,焼損などが原因で事故が起こる.高温超電導コイルの過大な局所的温度上昇を検出するための方法として,多数の計測線を取り付ける方法があるが,実用レベルのコイルでは印加される電圧が高く巻線の絶縁特性が低下してしまう.そこで温度上昇に伴うAE信号を検出する.これは温度上昇時の熱膨張による機械的変形,摩擦に伴う微小なAE信号をウェーブレット変換により計測する方法であり,電気的,熱的な接触なしに計測ができる.今後パンケーキコイルに適用すべく,その第一段階として厚さ10mm,外径170mm,内径50mmの一巻きの平型コイルにてAE信号の計測及び周波数解析を行った.

A-22 (超電導工学)
題名酸化物超伝導体を用いたインバータの研究
著者*廣兼 聖也, 杉本 直哉, 原田 直幸, 諸橋 信一 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 62 - 63
Keyword超伝導体, インバータ, Bi系超伝導体

A-23 (電波工学)
題名レイトレース法による見通し外ダクト伝搬特性の評価
著者*原田 洋輔, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 64 - 67
Keyword地上ディジタル放送, レイトレース法, オーバリーチ, ダクト伝搬

A-24 (光波工学)
題名基板表面に加工を施したLED内部における光伝搬のFDTD解析
著者*安井 誠一, 神田 敬浩, 岡田 成仁, 只友 一行, 堀田 昌志 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 68 - 71
KeywordLED, FDTD解析, 周期構造
Abstract高効率なLEDを実現する為には,デバイス内部からの光取り出し効率の向上が必要であり,その基板表面に凹凸構造を導入することで光取り出し効率を大幅に向上できる事がこれまでに示されている。本稿では,基板表面に屈折率の異なる層状周期構造を付加したデバイス内における光波の伝搬状態をFDTD解析し,層状周期構造付加した事による光波の伝搬方向変化についての検討を行う。また,これまでに提案されている基板表面凹凸構造と今回の層状周期構造の複合により,将来,高い光取り出し効率を有するLEDを設計する際の基礎データとする。

A-25 (光波工学)
題名ディジタルホログラフィによるパイプ内検査法における鏡位置ずれ量推定法
著者*小山 徹平, 河上 朋章, 横田 正幸 (島根大学総合理工学部)
Pagepp. 72 - 74
Keywordディジタルホログラフィ, 管内計測
Abstractプラント等で使用されている配管は経年変化により劣化するため,定期的な検査が必要である. そこで我々は二波長位相シフトディジタルホログラフィによるパイプ内形状計測法を提案し,管内面の表面形状計測と内面の可視化について研究してきた.パイプ内に挿入した円錐鏡の中心位置が,パイプ中心軸からずれると得られる表面形状に光路長分布の非対称性により生じる正弦波状のバイアスが重畳される.従来は繰り返し計算処理により位置ずれ量を推定する手法により実験結果を補正していたが,計算処理に時間を要するため,この短縮化が課題であった.今回,新たに得られた表面形状の断面から位置ずれ量を求める手法を提案し,その効果について報告する.

A-26 (音響)
題名一般市民奏者のための和音チューニング支援システム
著者*玉谷 栄教, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 75 - 78
Keyword和音検出, 純正律, 平均律, チューニング支援, FFT
Abstract音楽は旋律,和音,律動から成り,これらは音楽の表現において大きな影響を与える.特に和音は,音律の違いにより調律が異なるため,経験の浅い一般市民奏者にとって,音律を考慮した和音の演奏は困難を伴う.そこで本研究では,和音チューニング支援のために,演奏音と理想音との差を視覚的に示すことでチューニングを行うシステムの構築を行った.さらに,複数の一般市民奏者による,同じ楽器を用いたグループまたは異なる楽器を用いたグループに対し和音チューニングの評価を行い,本システムの有効性を示す.

A-27 (音響)
題名弦の振動解析に基づく揆弦音のシミュレーション
著者*西岡 孝明, 小松 弘和 (近畿大学工学部電子情報工学科)
Pagepp. 79 - 82
Keyword揆弦音, 振動解析, シュミレーション
Abstract広く用いられる楽器にギターなどの揆弦楽器がある.弦に弾性がなく,張力のみにより復元力が与えられる1次元振動を仮定すると,よく知られる弦の波動方程式が得られる.波動方程式の解析では,一般解に対し初期条件をフーリエ級数の展開係数として与える解析解が知られている.一方,複雑な条件を与える場合は運動方程式を直接解く数値解の方が便利である.数値解は解析解とは異なり,計算における誤差を含んでおり,この誤差の検討が必要である.本研究では,解析解と数値解の結果を用いてギター音のシミュレーションを試みる.特に差分法による数値解析の精度が理論解とどの程度一致するかを検討し,より複雑な条件下で数値解析の利用の可能性を検討する.

A-28 (生体工学)
題名スイング動作におけるラテラリティの解析
著者*石原 雅也, 大山 剛史, 迫 明仁 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 83 - 85
Keyword運動制御, ラテラリティ, スイング動作
Abstract本研究ではラテラリティによる右打ちと左打ちの違いを調べることを目的として,視覚の有無と右打ち・左打ち, 重り・コースと右打ち・左打ちを条件としてスイング動作を計測し,主に目標との誤差や速度等について解析した.健常な右利きの野球未経験者が被験者として参加し,実験1として視覚あり・なし×右打ち・左打ちの組合せによる4条件を各20試行ずつ, 実験2としてインコースとアウトコースを混ぜて各20試行ずつのスイングと,重りをつけた状態とつけてない状態でのスイングを各20試行ずつ左右で計測した.実験1では,主成分分析の結果より右打ちの方が視覚の有無で差が大きいことが示唆され,実験2では, ,左打ちは初期条件を変えた時目標との誤差が小さく,一方右打ちはコースを変えた時目標との誤差が小さいことが示唆された.

A-29 (生体工学)
題名上肢周期運動における快適な周期と振幅の関係について
著者*中田 直宏 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻), 山崎 大河, 忻 欣 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 86 - 89
KeywordHuman motor control, musculo-skeletal system, movment plannning, stability, cyclic rhythmic

A-30 (電気その他)
題名1.2MHz帯超音波無線電力伝送用トランスデューサの小型化
著者*田所 正昭 (岡山大学 工学部 電気電子工学科), 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学 大学院 自然科学研究科 産業創成工学専攻 電気電子機能開発学講座)
Pagepp. 90 - 92
Keywordトランスデューサ, 超音波, 無線電力伝送
Abstract近年,磁気共鳴型を中心とした無線電力伝送に大きな注目が集まり,様々な応用が期待されている.生体近傍や生体内への無線電力伝送を考えた場合,電磁波の影響がはっきりとしないことから,防護指針が極めて厳しいだけでなく,利用者の心理的不安も大きい.そこで我々は,超音波による無線電力伝送に着目し,高効率なトランスデューサの設計,そのトランスデューサを用いた伝送効率の評価を行ってきた.これまで我々が設計したトランスデューサは,実験設備とのマッチングも考慮していたため,半径22mmと比較的大径のものとなっていた.今回は,これまで設計したトランスデューサより小型のトランスデューサを設計,試作し,無線電力伝送実験を行ったので,その結果について報告する.

A-32 (半導体工学)
題名アモルファス窒化炭素のフォトルミネッセンスにおける温度依存性解析
著者*小橋 輝, 寺元 統人, 中村 重之 (津山工業高等専門学校), 亀友 健太 (岡山理科大学), 佐竹 聖樹, 山本 伸一 (龍谷大学理工学部), 伊藤 國雄 (津山工業高等専門学校), 財部 健一 (岡山理科大学), 澤畠 淳二 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 93 - 94
Keyword窒化炭素, ECR-CVD, PL, 温度依存性
Abstracta-CNx薄膜の基礎的な発光特性について把握するため、PLスペクトルの温度依存性について調べた。a-CNxはECR-CVD法を用いてSi基板上に室温で製膜した。PLスペクトルは室温で可視光をカバーする範囲で発光を示しており、温度依存性について調べた結果、a-CNxのPLは他のアモルファス半導体と比較して温度変化に対して非常に安定な発光であり、その理由としてはバンドテイルが非常に大きいことが推測される

A-33 (半導体工学)
題名BCl3ガスを用いたECR-CVD法による窒化炭素薄膜の成膜とその評価
著者*寺元 統人, 中村 重之 (津山工業高等専門学校), 亀友 健太 (岡山理科大学), 佐竹 聖樹, 山本 伸一 (龍谷大学理工学部), 伊藤 國雄 (津山工業高等専門学校), 財部 健一 (岡山理科大学), 澤畠 淳二 (津山工業高等専門学校)
Pagep. 95
Keyword窒化炭素, PL, ECR-CVD
AbstractBCl3ガスを流して室温で成膜したCNxの構造および光学特性について調べた。Clの混入が見られ、その量はBCl3ガス流量の増加とともに増加した。一方、Bのパーセントオーダでの混入は確認されなかった。PLスペクトルはBCl3を流すことで短波長側にピークが出現し、流量の増加と共にそのピークが支配的となった。この原因としては、FTIRにおいて、CとNの一重結合が二重結合、三重結合よりも支配的になったことから、結合エネルギーの強いσ結合がπ結合と比較して増加したためと思われる。

A-34 (半導体工学)
題名Si、Ge結晶中の格子間H原子の安定性に関する第一原理解析
著者*小林 駿介, 大和 龍紀 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科電子情報通信工学専攻), 末岡 浩治 (岡山県立大学情報工学部情報通信工学科)
Pagepp. 96 - 98
KeywordSi, Ge, Hydorogen, Vacancy, Stability
Abstract近年,LSIデバイスの小型化,高性能化が急速に発展している.本研究では,その高性能化を達成する上で重要な,LSIデバイスの基板であるSi単結晶中の格子間H原子の安定性と原子空孔(V)とHの結合エネルギーについて,第一原理計算法を用いて研究した.また,近年,Si基板上にGe薄膜を形成してデバイスの性能を上げる検討も行われている.このGe/Si構造では格子歪みが生じるので,この歪みがSi,Ge中の格子間H原子に与える影響についても同様に解析した.その結果,Si結晶中では等方的な引張り歪みが0~+1%のときにH原子はT-site付近が安定であり,引っ張り歪みが+2%のときにB-siteで安定であることがわかった.またGe結晶中では,0~-2%の範囲で圧縮歪みの大きさによらずH原子はT-site付近が安定だということがわかった.また,Si,Ge結晶中でVH1〜VH4,およびV2H1〜V2H6複合体は容易に形成する.

A-35 (半導体工学)
題名半導体Si,Ge結晶中の格子間O原子の安定性に関する第一原理解析
著者*大和 龍紀, 小林 駿介 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科 電子情報通信工学専攻), 末岡 浩治 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科)
Pagepp. 99 - 102
KeywordSilicon, Germanium, Vacancy, First-Principles Analysis, Oxygen
AbstractIt is well known that O atoms are incorporated in Si crystals during Czochralski crystal growth. O atoms have an advantage for increasing the strength of Si wafer. Moreover, O atoms forms complexes with vacancies, and these complexes affect the performance of LSI. Furthemore, in the technical trends. Ge film/Si substrate structure is considered to the next generation LSI materials. In this case, O atoms spread into Ge thin film from the Si substrate. The purpose of this study is to clarify the properties of O atoms in Si and Ge crystals and the interaction with vacancies. Furthemore, the influence of lattice strain which arises in Ge/Si structure was considered.

A-36 (半導体工学)
題名Si,Ge 結晶中のボイド欠陥形成に関する分子動力学計算
著者*大田 周作 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科電子情報通信工学専攻), 末岡 浩治 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 103 - 105
Keyword原子空孔, 分子動力学, ボイド欠陥
AbstractSiおよびGe単結晶において,結晶成長中に取り込まれる原子空孔は集積してボイドとなることが報告されている.本報告では,Si単結晶とGe単結晶における原子空孔の集積によるボイド欠陥の形成を分子動力学法に基づいて解析した.1個の原子空孔の形成エネルギは3.70 eV (Si),3.58 eV (Ge)である.ボイドを構成する原子空孔Vの数が17までの範囲で,ボイドと1個のVとの結合エネルギは,約1.74 eV (Si),約1.68 eV (Ge)であることがわかった.またボイドの成長過程は別れ道型構造とライン型構造の2種類あることがわかった.

A-37 (LSI)
題名Impulse-Cを用いた画像処理のハードウェア化と動的部分再構成への応用
著者*石海 利幸 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 小椋 清孝, 森下 賢幸, 伊藤 信之 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 106 - 109
Keyword高位合成, Impulse-C, 画像処理, 部分再構成, FPGA
Abstract近年, 画像処理や通信等の多くの分野では, FPGAをハードウェアアクセラレータとした高性能コンピューティングが大きなトレンドとなっている. その一方で, 抽象度の高い言語を用いて設計効率を上げる高位合成が設計に利用されてきている. そこで, C言語からハードウェアを合成可能な高位合成言語Impulse-Cを用いた画像処理回路の効率的な設計を試行し, さらに多機能・高性能且つ小型・省電力のデバイスを目指し, FPGAの部分再構成機能を用いた実装と組み合わせた場合の回路規模及び速度性能を検証した. 結果, セレクタを用いた通常の構成回路と比較して, 回路規模の削減を行う事が出来た.

A-38 (電子材料工学)
題名HMDSNを用いた磁場-パルスプラズマ援用化学気相成長法による環境セル型透過電子顕微鏡用a-SiCN隔膜の特性評価
著者*山�� 佳代, 松谷 貴臣, 中野 人志 (近畿大学), 崔 子鵬, 川�� 忠寛 (名古屋大学)
Pagepp. 110 - 112
KeywordHMDSN, 環境セル型透過電子顕微鏡, プラズマ化学気相成長法
Abstract近年,触媒や生体試料など,雰囲気ガスを必要とする高分解能その場観察を実現するため環境セル型透過電子顕微鏡(E-TEM)の開発が試みられている.この環境セルには,光源である電子線を透過し,かつ環境セル内の反応ガスを封じる窓(隔膜)が必要となる.本研究では,新しい隔膜の開発として,電子線の散乱が少ない軽元素で構成され,回折コントラストのない,高強度なアモルファス窒化物隔膜に着目した.ここでは,機械的強度に優れたアモルファスSiCN (a-SiCN) 隔膜に着目し,原料ガスに取扱いが容易なヘキサメチルジシラザン:HMDSNを用いた磁場-パルスプラズマ援用化学気相成長法:MPECVD法による開発を試み,その特性評価を行ったので報告する.

A-39 (電子材料工学)
題名レーザー励起 THz 放射顕微鏡を用いた SiGe 薄膜の非破壊検査
著者*大村 健 (岡山大学大学院自然科学研究科), 紀和 利彦, 山下 善文, 堺 健司, 塚田 啓二 (岡山大学自然科学研究科)
Pagepp. 113 - 115
KeywordTHz, 歪みSiGe, LTEM, 非破壊検査

A-40 (超伝導工学)
題名高温超伝導SQUIDを用いた振動方式小型直流磁化率計の開発
著者*高木 竜輝, モハマド マワルディ サーリ, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 116 - 119
KeywordSQUID, 磁化率
Abstract高感度な磁化率計として低温超伝導SQUIDを用いた磁化率計が実用化されている.低温超伝導SQUIDは非常に高感度であるが,ヘリウムの回収装置や断熱構造によりシステム全体が大型となり,ランニングコストが高く,取り扱いが難しいなどの欠点がある.本研究では,液体窒素で冷却でき,扱いやすい高温超伝導SQUIDを用いたサンプル振動方式の小型直流磁化率計を開発した.また,S/N比を向上させるために,一次微分コイルを用いた分離型検出方式を採用した.ロックインアンプとヒステリシス比較回路を用いた正確な同期検波を行うことで,非常に小さな蒸留水の磁気応答を測定することができた.本システムの検出限界がおよそ1×10-7 emuを示した.

A-41 (光エレクトロニクス)
題名擬似スタジアム型半導体レーザにおける発振モードの電極幅依存性
著者*田中 伸一 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科電子情報通信工学専攻), 福嶋 丈浩 (岡山県立大学 情報通信工学科), 砂田 哲 (金沢大学 自然科学研究科機能機械科学専攻), 原山 卓久 (東洋大学 機械工学科), 坂口 浩一郎, 徳田 安紀 (岡山県立大学 情報通信工学科)
Pagepp. 120 - 122
Keyword半導体レーザ, 擬似スタジアム, 発振モード, 電極幅
Abstract2つの曲面ミラーと2つの側壁ミラーで共振器が構成される擬似スタジアム型半導体レーザにおいて,発振モードの電極幅依存性を調べた.その結果,幅2ミクロンの細い電極を設けたレーザでは最低次モードが励起され,幅14ミクロンの広い電極を設けたレーザでは,高次モードが励起されることが明らかになった.このことから,クオリティの高い単峰性の出力ビームを得るためには,電極幅を狭く設定する必要があることが示された.

A-42 (通信工学)
題名電流制御型CCIIによる電流モ−ドバイカッド回路
著者*糸賀 久訓, 築谷 隆雄, 恒次 秀起 (松江工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 藪木 登 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 123 - 124
Keyword電流モ−ド回路, バイカッド特性, CCCII
Abstract本報告では,電流制御型CCIIによる電流モ−ドバイカッド回路の合成について検討している.本回路は,電流出力の選択,および加算により低域通過特性,帯域通過特性,高域通過特性,帯域除去特性,全域通過特性が実現できる.また,回路パラメ−タω0,Qの値も,バイアス電流により設定することができる.

A-43 (通信工学)
題名OFDMにおける低演算量近似LMMSEチャネル推定法
著者*宗定 正吾, 大野 修一 (広島大学)
Pagepp. 125 - 128
KeywordOFDM, チャネル推定, LMMSE
Abstract直交周波数分割多重(OFDM)方式は,移動体通信や地上ディジタル放送などのマルチパス伝搬環境下における有効性が示されている.マルチパスフェージングとガウス雑音によりひずみを受けた信号から送信信号を検出するためには,正確なチャネル推定が必要となる.推定方法の中でも,代表的なものにLS推定やMMSE推定が挙げられる.線形MMSE(LMMSE) 推定はLS 推定よりも優れた性能を示す.それぞれの推定方法をOFDM システムに導入し,その推定に必要となる演算量について着目すると,FFT を適用できない場合は逆行列の演算に多大な演算量が必要となってしまう.本論文は,LMMSE 推定における推定式に対して近似を用いることにより低演算量を実現する推定方法を提案し,シミュレーションの結果とともに,その性能を検証する.

A-44 (通信工学)
題名物理層秘密通信のセキュリティについて
著者*若松 諒, 小谷 考弘, 大野 修一 (広島大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 129 - 132
Keyword固有ビーム空間分割多重伝送, 秘密通信, ブラインド等化, 盗聴
Abstract無線通信における盗聴対策として,電波伝送の特性を利用し,正規局間での通信路情報を利用した無線秘密通信法が提案されている.本研究は,固有ビーム空間分割多重伝送において,固有値の大きいパスを用いて秘密情報伝送を行い,固有値の小さなパスを盗聴局での受信を妨害する用途に用いることで秘密情報伝送を目指す手法の安全性を検証する.まず,盗聴局において通信路が既知の場合にゼロフォーシング等化が可能であることを示す.さらに,盗聴局において通信路が未知である場合においても,ブラインド等化の原理を用いることで,秘密信号を分離できる可能性を示し,計算機シミュレーションにより評価を行う.

A-45 (通信工学)
題名セルラ方式における傾斜地エリア伝搬損失推定法の比較検討
著者*平井 尊教, 大平 智弘, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 133 - 136
Keywordセルラ方式, 移動伝搬損失, 市街地伝搬, 損失推定式
Abstract傾斜地エリアに対する伝搬損失推定モデルとして奥村モデルやLeeモデルが知られており,藤谷モデルと呼ばれる新たなモデルも提案されている。本稿では,市街地周辺の傾斜地エリアで測定された受信レベルデータ(平地に基地局があり,傾斜地を見上げる場合)に基づき,これら3つの推定モデルの比較検討を行った。その結果,各モデルの推定精度の違いとその要因が幾つか明らかとなり,その一つとして基地局と傾斜地の相対的位置関係が大きく起因していることが分かった。さらに,様々な傾斜地エリアでの測定により,新たなパラメータの導入など,一般性を持たせる検討が必要であることが分かった。

A-46 (通信工学)
題名3値信号形式を用いたOFDM信号のPAPR低減方法
著者*中島 拓哉, 荒井 剛, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 137 - 140
KeywordOFDM, PAPR, 3値信号
AbstractOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)は直 交する多数の搬送波をディジタル変調して多重化する方式である。OFDMは多数の 信号を加算することから、送信波形のピーク対平均電力比(PAPR:Peak-to-Average Power Ratio)が大きいという欠点がある。 本稿では, OFDM信号の信号送信キャリア数に着目し, 同時送信キャリア数を変化さ せることでPAPRの抑制が可能かどうかを検討する. その方法の1つとして, 本稿では, 2値情報を振幅0を含む3値信号(+1, 0, -1)で表現する3値信号形式を利用することを考える

A-47 (通信工学)
題名GE-PONにおける効率のよいグラント/リクエスト方式
著者*大内 泰介, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 141 - 143
KeywordEPON, 帯域割当

A-48 (通信工学)
題名クラウド・コンピューティングにおけるPALBアルゴリズムの改良
著者*槌田 俊幸, 稲井 寛 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 144 - 147
Keywordクラウド, PALB, 負荷分散
Abstract近年,クラウド・コンピューティングの利用が増加してきた.クラウド・コンピューティングでは,ノードに起動したVM(Virtual Machine)を顧客に提供する.クラウド・コンピューティングの利用の増加に伴い,クラウドシステムの消費電力が問題となっている.そこで,消費電力量の低減を目的とした負荷分散方式であるPALBアルゴリズム[1]が考案された.本稿では,PALBアルゴリズムに変更を加え,さらに消費電力量を低減させる方式を考えた.

A-49 (通信工学)
題名On Optical ZCZ Codes and Their Aperiodic Autocorrelation Properties
著者*Ainiwan Abudoukeremu, Shinya Matsufuji, Takahiro Matsumoto (Graduate School of Science and Engineering, Yamaguchi University)
Pagepp. 148 - 149
Keywordoptical communication, CDMA, optical OOC, optical ZCZ code, E-sequence
AbstractIn short-range wireless communications, quasi-synchronous code division multiple access (CDMA) systems with zero correlation zone (Zcz) code oflength 2n+1, Zcz=1 have been discussed, since in- terferences can be removed, and many kinds of ZCZ codes have been proposed. There is ZCZ code with a good aperiodic autocorrelation property, which can be used as a synchronization symbol and training ones for channel estimation. In optical short range wireless communication, similarly OCDMA using O-ZCZ code, which is a set of pairs of binary and bi-phase sequences, without mul- tiple access interferences (MAI) is also interesting[1], since for the same sequence length, the family size of O-ZCZ code is larger than OOC code which is a traditional code for OCDMA. In this paper aiming at the further simpli cation of the hardware and corresponding to a system design fexibly, O-ZCZ codes with a good aperiodic auto-correlation property, zero shift has been considered. They can be produced by balanced sequences in ZCZcode derived from complementary sequence pairs of length 2^n that the sum of these aperiodic autocorrelation functions takes zero except zero-shift. The pairs include E-sequence with good aperiodic autocorrelation that the out-of-phase autocorrelation function takes zero at any even shift.

A-50 (通信工学)
題名異なるRTTのマルチパスTCPにおける輻輳制御アルゴリズムの提案
著者*三浦 史也, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 150 - 152
KeywordマルチパスTCP, 輻輳制御

A-51 (ネットワーク)
題名海上移動通信におけるダイバーシチ効果の検討
著者*杉山 智大, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 153 - 156
Keyword海上, RSSI, ダイバーシチ
Abstractスマートフォンを始めとした携帯端末の進歩に伴い,市街地や居住区での位置情報を共有し利活用したシステムが急速に普及しており,今後,海上での利用も高まると予想される.しかし,瀬戸内海のような島嶼地域では島影の影響や基地局からの通信距離の増大により通信に問題が生じる可能性が考えられる.そこで本研究では, 3G 携帯電話網を利用し位置情報を共有するシステムを構築し,瀬戸内海海上における通信特性の評価を行い,さらに通信性能改善のための検討を行った.実測結果より,陸上から離れた海上において通信特性の低下を確認した.また,ダイバーシチ化によりRSSIの低下が改善されることを示した.

A-52 (ネットワーク)
題名パケットロス環境下でのTCPの最適受信バッファサイズ
著者*梶田 和俊, 新海 匠, 本田 直寛, 福島 行信, 横平 徳美 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 157 - 160
KeywordTCP, 受信バッファ, インターネット
AbstractTCPにおける最適受信バッファサイズは,使用可能な帯域をすべて使用できる最小の値のことであり,パケットロスがない環境下での最適受信バッファサイズはBDP(Bandwidth Delay Product)であることが知られている.しかし,従来,パケットロス環境下での最適受信バッファサイズについては検討されていない.本論文では,1RTT(Round Trip Time)あたりに1つのパケットロスが発生し,このロスが3つの重複ACKによって検出される場合の最適受信バッファサイズを明らかにした.また,最適受信バッファサイズも含めて,受信バッファサイズの大小がスループットにどのような影響を与えるかについても検討を行った.

A-53 (ネットワーク)
題名イベント駆動型センサネットワークの長期運用のためのノード追加タイミングの予測方法
著者*田中 秀作, 井上 伸二, 角田 良明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 161 - 164
Keywordセンサネットワーク, クラスタリング, ノード追加
AbstractWireless Sensor Network(以下WSNと記す)は周辺の事象を検出するセンサノードと,検出された情報を収集するシンクと呼ばれるノードで構成される.このセンサノードはバッテリ駆動であるため,稼動時間に限界が生じる.また,WSNではバッテリの充電や交換を行うことは現実的には不可能である.そこで新しい切り口として,WSNの運用途中でセンサノードのバッテリ交換は行わずに新規ノードを追加投入し,バッテリ切れのノードの肩代わりをする手法がある.センサノードが周期的にセンシングを行うことを想定する場合はバッテリが切れるタイミングを予測することが容易であるが,何かイベントを検出するとデータ送信するようなイベント駆動型のWSNではバッテリが切れるタイミングを予測する必要がある.本稿では,ノード追加手法とノード追加のタイミングを予測する方式を提案する.

A-54 (ネットワーク)
題名非構造化P2Pネットワークにおけるインデックスと複製配置を併用した検索効率の改善方式
著者*橋本 果奈 (島根大学総合理工学部), 山根 光加里 (日本ハイソフト), 玉木 望, 齊藤 智也 (島根大学総合理工学部)
Pagepp. 165 - 168
Keyword複製配置, インデックス, 非構造化P2P
Abstract本稿では,非構造化P2Pネットワークにおけるインデックスと複製の配置を併用した検索効率の改善方式について検討する。非構造化P2Pネットワークではこれまで,検索成功確率の向上を図るため,いくつかの複製配置方式が提案されている。しかしながら,多くの方式では時刻の経過に伴って新規コンテンツが発生することは考慮されていない。また,新規コンテンツの発生を考慮した方式では,ピア間の負荷の偏りは是正されているが,検索成功確率は改善されていない。そこで本稿では,インデックスと複製の配置を併用することにより,検索効率を改善し,負荷の偏りを是正する方式を提案する。

A-55 (ディジタル信号処理)
題名ディジタル微分器の閉じた形の設計
著者*横田 大地, 中本 昌由 (広島大学)
Pagepp. 169 - 172
KeywordIIRフィルタ, 微分器, 閉じた形
Abstractディジタルフィルタは,音声,音響,画像等の様々な信号処理分野で利用されており,数多くの研究成果が報告されている.ディジタルフィルタは, インパルス応答が有限となるFIR フィルタとインパ ルス応答が無限となるIIRフィルタの二つのタイプに分類される.FIRフィルタは完全な直線位相が実現可能な点と常に安定となる性質を有するものの,一般的に所望の周波数応答を得るための次数が高くなる傾向がある.IIRフィルタは比較的低い次数で所望の周波数応答を近似できるものの,その設計法の多くは非線形問題を解く必要があるか,または解を得るために繰返し計算を要する. 本研究では,周波数領域において与えられた所望の特性を近似するIIRフィルタの有理伝達関数を繰り返し計算を必要としない閉じた形で設計する方法を提案した.

A-56 (ディジタル信号処理)
題名ディジタルフィルタによる電気式人工喉頭音声の聞き取りやすさの改善
著者*栃尾 篤志, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 173 - 174
Keywordディジタルフィルタ, 電気式人工喉頭
Abstractこの研究は電気式人工喉頭を用いて発声した音声に複数のディジタルフィルタをかけることでもともと聞き取りにくい電気式人工喉頭を用いた音声を自然にしゃべる音声に近づけて聞き取りやすくする研究になります

A-57 (P2P)
題名P2P動画配信の分散型視聴品質取得方式における不正な品質申告の抑制手法
著者*山�� 崇央 (近畿大学大学院システム工学研究科), 藤野 貴之 (近畿大学工学部)
Pagepp. 175 - 178
KeywordP2P, ストリーミング
AbstractP2Pを使用した動画配信では、視聴者の増加には対応できるが品質が一定でないため、課金を行う場合、同一の料金に対して異なる品質となってしまう問題がある。この問題に対し、チャンク単位で課金し、P2P方式で視聴品質を取得することによって公平性を出す事を提案している。この手法は不正な品質情報を申告するノードに対して、検知できない問題がある。この問題に対して、隣接ノードからチャンクを受信したノードは必ず隣接ノードに対してACKを返す仕様にし、ローカルにチャンク受信率を評価できるようにする。同時に、ローカルに蓄積した情報をグローバルに集約することで、不正な申告を行っているノードを検知できるようにする手法を提案する。

A-58 (通信その他)
題名Bluetooth MANETに基づくネットワークアーキテクチャの構築とその応用
著者*森井 幸希, 武田 航史, 角田 良明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 179 - 182
KeywordBluetooth MANET, Android, ネットワークアーキテクチャ
Abstract我々はAndroid携帯端末に搭載された無線通信機能を活用し,モバイルアドホックネットワーク(以下,MANET)で構成されるシステムを提案してきた. これらのシステムの特徴に着目すると,同じAndroid端末の無線通信機能を用いていたり,MANETを活用していたりするなど,いずれも共通した機能が存在している. 我々はこの点に着目し,共通部分を考慮して効率的に複数のシステムを開発することを検討する. また,無線通信にはBluetoothを用いる.電波出力の観点で、想定される携帯端末を用いたMANETのモデルに適しているためである.本稿ではBluetoothによるMANET(以下,Bluetooth MANET)に基づくネットワークアーキテクチャの構築について述べ,実際に開発,提案しているサービスを実装例として挙げる.

A-59 (ソフトウェア)
題名機能安全規格に基づくソフトウェア安全度水準の定量的評価法
著者*西川 高弘 (鳥取大学大学院 工学研究科), 藤原 隆次 (SRATECH Lab 株式会社), 山田 茂 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 183 - 184
Keyword機能安全, ソフトウェア安全度水準, 定量化, ソフトウェア信頼度成長モデル, 計算手法
Abstractソフトウェアの信頼性および安全性を把握する際に,安全関連系(SRS)開発手法の適用数のみで評価される従来の安全度水準評価手法では,規格に則した評価が行われたとは言い難い.そこで,実際のソフトウェアの定量的品質/信頼性評価において広く適用されている,NHPP(非同次ポアソン過程)に基づくソフトウェア信頼度成長モデルによって導出された信頼性評価尺度を応用することにより,低頻度作動要求モードおよび高頻度作動要求モードにおけるソフトウェア安全度水準(SIL,Safety Integrity Level)の定量的な評価手法について議論する.

A-60 (ソフトウェア)
題名チェンジポイントの影響の不確実性を考慮した2次元ソフトウェア信頼性モデルの拡張
著者*池田 純, 井上 真二, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 185 - 186
Keywordソフトウェア, チェンジポイント
Abstractソフトウェア開発のテスト工程において,ソフトウェア故障発生時間(間隔)の確率および統計的性質が著しく変化する現象が観測される.このような現象が観測されるテスト時刻はチェンジポイント(change-point)と呼ばれている.このチェンジポイントは,ソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)に基づく信頼性評価精度に影響を与える要因の1つとして考えられている.本研究では,信頼度成長要因を2次元に拡張した2次元SRGMにおいて,テスト環境の不確実性を考慮した2次元モデルを提案すると共に,実測データを用いた提案モデルに基づく信頼性解析例を示す.

A-61 (ソフトウェア)
題名システマビリティを用いたNHPPモデルに基づくソフトウェア・アベイラビリティ評価
著者*山本 真里恵, 得能 貢一, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 187 - 188
Keywordシステマビリティ, NHPPモデル, 運用段階, ソフトウェア・アベイラビリティモデル, 複合過程
Abstract本稿では,非同次ポアソン過程(NHPP:nonhomogeneous Poisson process)モデルを用いたソフトウェア・アベイラビリティ評価法について議論する.このとき,「ユーザの運用環境の不確定性・変動性を考慮した信頼性特性」と定義されるシステマビリティの概念を導入する.まず,テスト工程および運用段階におけるソフトウェア故障発生特性の差異を記述する環境係数を確率変数として捉えて,運用段階を指向したNHPPモデルを再構築する.さらに,システムの不動作時間(修復時間)の記述には,複合過程を適用する.次に本モデルに基づいて,ソフトウェア可用性評価のための定量的尺度を導出する.最後に,システマビリティの考慮が可用性評価に与える影響について考察する.

A-62 (ソフトウェア)
題名手書き描画を支援するタブレット型教材共有システム
著者*井手 勝也 (近畿大学大学院総合理工学研究科), 越智 洋司 (近畿大学理工学部)
Pagepp. 189 - 192
Keyword教育システム, タブレット, 電子ノート, 電子教科書
Abstract近年,AndroidやiPadなどのタブレット端末の普及が目覚ましいものとなっている.学生・教員にタブレットPCを持たせ,教員の板書を随時学生の端末にフィードバックすることによる双方向型授業支援システムの研究もあり,タブレットを活用することでの手書き表現,板書を写す手間の不要さ,資料などの管理の容易さなどの優位性が示されている[1].先生と学生一人一人がタブレットを用いた双方向授業への活用も徐々に見られてきた.本研究では,タブレット端末の特徴を活かした手書き操作型の教材共有システムを提案する.

A-63 (ソフトウェア)
題名Kinectを利用した遠隔講義用カメラ制御システムの開発
著者*武田 悠也 (近畿大学大学院総合理工学研究科), 越智 洋司 (近畿大学理工学部)
Pagepp. 193 - 196
Keywordカメラ制御システム, kinect, 動作認識
Abstract遠隔講義では講義進行に合わせて配信映像そのものに工夫を凝らすことで,効果的に受講者の講義に対する興味を深めることが可能となる.しかし,カメラアングルの制御を講師自身が行うと講義進行を阻害する必要がある.しかし正確性を考慮したうえで,言語媒体による制御は誤作動・誤動作の起因となる可能性がある.そこで本研究では,講師による対面型授業との併用を想定した,特殊な操作を要求することなく授業中の講師の動作に呼応して遠隔講義のカメラ操作を行うことを目的とした遠隔講義用カメラ制御システムの開発を行う.

A-64 (ソフトウェア)
題名Wii リモコンを用いたプレゼンテーションためのキューブインタフェース
著者*久宗 大雅 (近畿大学大学院総合理工学研究科), 越智 洋司 (近畿大学理工学部)
Pagepp. 197 - 200
Keywordプレゼンターション支援, Wiiリモコン, キューブインタフェース
Abstract学校や会議などでパソコンを使いプレゼンテーションを行う機会が多く存在する。プレゼンテーションを行うソフトとして、Microsoft の PowerPoint がよく使われている。プレゼンテーションの内容を上手く伝えるには、話の進行に合わせてスライドのページ移動やアニメーションのタイミングを自然な流れで行う必要がある。しかし、マウスやリモコンによる操作では自然に行うことが困難であり操作の幅も限られる。マウスによる操作の場合、プレゼンターはパソコンの位置に固定されており自由に動いて説明できず自然な流れで行えない。リモコンによる操作の場合、ボタンの数に限りがあるので操作の幅が限られる。また、ボタンが増えるとそれぞれのボタンが対応している操作がわからなくなる. 本研究では、発表者がプレゼンテーションを自然な流れで行えるように直観的に操作でき、操作の範囲も広いインタフェースを提案する。また、特別な装置の準備を必要とせず気軽に用意できるものとする。

A-65 (ソフトウェア)
題名ソーシャルメディアを活用した公共交通機関の利用を動機付けるモバイルアプリケーション
著者*柴田 博彬, 伊藤 昌毅, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 201 - 204
Keywordソーシャルメディア, 公共交通, 利用促進, 情報共有
Abstract乗り換え案内や時刻表検索等のサービスを提供する,公共交通機関の利用を支援するシステムが数多く開発されているが,それらは既に公共交通機関の利用を決めているユーザに対する利便性こそ向上させているが,その他のユーザに対する利用促進が不十分である.本論文では,公共交通機関の利用支援の中でも,特に乗り換え案内(経路探索)機能に着目し,情報共有を用いた公共交通機関の利用促進を図る.情報共有には,不特定多数への情報拡散の容易さ,特定少数との情報共有の際の強固な信頼性を考慮し,ソーシャルメディアを活用する.

A-66 (ソフトウェア)
題名複数計算機間での機密情報拡散を追跡するためのログ管理手法
著者*前田 明彦, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 205 - 206
Keywordログ管理, 情報漏洩対策, 拡散追跡
Abstract近年,情報漏洩事件が多発,深刻化している. 個人情報漏洩の原因の約7割は,「管理ミス」,「誤操作」が占めている.このうち「誤操作」は,ユーザの不注意による操作ミスである.不注意は計算機操作の確認・制御で防止できる.そのため,単一計算機での機密情報の拡散を追跡し,持ち出しを確認・制御するシステムが提案されている.複数計算機でのシステムへの拡張が必要である.複数計算機で機密情報の拡散を追跡する場合には,機密情報が拡散する過程をログとして記録する必要がある.本研究では,ログの管理手法の検討を行う.今回検討した管理手法をログ保存時と検索時の通信量で比較し,各手法の特徴が明確になった.

A-67 (ソフトウェア)
題名路線バス情報サービスを充実させるためのバス路線データベースの構築
著者*朴 太龍, 伊藤 昌毅, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 207 - 210
Keywordログ解析, バス路線, データベース, OpenStreetMap
Abstract私たちは,公共交通の利用促進を目的として,公共交通機関利用援助システム「バスネット」を開発・運用している.バスネットにはバスロケーションシステムというバスの現在位置をスマートフォンを用いて1分ごとに送信させて取得し,現在位置や遅れ時間を地図などを用いて提供する機能がある.しかし,今はバスロケーションシステムが持っているデータとしてはバスの位置情報しかないので,充実なサービスを提供することができない.本稿では,バスネットにバスが通る道路やバス停の正確な位置などのデータを整備し,バス路線情報を追加することでより便利なサービスを実現できるようにする.

A-68 (ソフトウェア)
題名PasQを用いたフロア案内システムの実現
著者横田 一正, 國島 丈生 (岡山県立大学 情報工学部), *安良田 晃一 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科)
Pagepp. 211 - 213
KeywordP, a, s, Q, k
Abstract岡山国際交流センターでは会議室や多目的ホール,和室,調理実習室などの様々な施設の貸し出しを行っている.貸出施設の利用をする際,施設の貸出を行っている業者が用意したパンフレットやWeb ページを閲覧して施設を選択する場合が多い.貸手が提供する判断材料は定点撮影によるサンプル写真や貸出設備の一覧の提示で済まされることが多いため,部屋の隅々まで確認をすることが難しいと言える.また施設によっては机や椅子の配置位置による様々な利用形態があるため,部屋のレイアウトが非常に伝わりにくい.本研究では,パノラマ仮想空間PasQ の拡張を行うことで借手に必要性の高い機能である利用形態毎の空間を切り替えて提示する機能を新たに考案し,岡山国際交流センターにおけるフロア案内システムを提案した.

A-69 (画像処理)
題名複数人物追跡における群領域統合
著者*長安 宏樹 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科人間情報システム工学専攻), 山内 仁, 滝本 裕則, 神代 充 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 214 - 215
Keyword追跡, 複数人物, クラスタリング
Abstract映像技術を応用した人物追跡は不審者や侵入者の早期発見といったセキュリティ分野で大きく期待されている.既存の追跡技術として,人物の持つ色情報や頭部のエッジ情報を評価することで追跡を実現する手法が提案されている.しかし,駅や雑踏など群集によって大きな動きの流れが存在する環境下において監視を行う際,必ずしも詳細な追跡を行う必要はない.本稿では,動き特徴ごとにクラスタリングし,群として追跡することで,効率的な追跡を行う手法を提案する.

A-70 (画像処理)
題名文字の連続入力を目指した空中手描きインタフェイスの開発
著者*鈴木 慶, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 216 - 217
Keyword空中手書き文字, 空中文字, 空中手描き文字
Abstract自然な動作を用いた入力インタフェイスに「空中手描きインタフェイス」がある.これまでのインタフェイスでは,ユーザが文字を一文字ずつ書きその都度文字を認識するインタフェイスであったため,ユーザが何らかのアクションをとることで一文字ずつ文字を切り離す必要があった.もしユーザが文字と文字を故意に切り離さなければ複数の文字が繋がってしまい,文字認識ができないという問題が生じる.その問題を解決すべく,複数の文字を連続で書いたときに自動で文字と文字を切り離す方法を提案する.

A-71 (画像処理)
題名同期現象を用いたカラー画像の圧縮
著者*吉岡 賢吾 (松江工業高等専門学校 電子制御工学科), 寺本 圭祐 (松江工業高等専門学校 情報工学科), 石原 裕之 (松江工業高等専門学校 電子制御工学科), 廣瀬 誠 (松江工業高等専門学校 情報工学科)
Pagepp. 218 - 221
Keyword同期現象, Kuramotoモデル
Abstract近年、情報技術の進歩により非常に大きなデータをネットワークを介して配信する機会が多くなってきている。しかし、これらを直接ネットワークに流した場合、ネットワークに大きな負荷を与えるためデータに依存しない圧縮処理の開発が求められている。本報では画像データに注目し、同期現象を用いた圧縮手法について述べる。我々はこれまでグレースケール画像を対象に同期現象を用いた圧縮・復元手法を提案し非常に有効な結果を得た。次段階として、カラー画像における本手法の有用性について検証する。本研究では、RGB,HSV,YCbCr表色系について圧縮処理を行い、圧縮率・圧縮精度について検証し、本手法に最適な表色系を求める。

A-72 (画像処理)
題名生体の視覚システムに基づく動き検出回路の作製
著者*上田 隆司, 西尾 公裕 (津山工業高等専門学校 電気電子工学科)
Pagepp. 222 - 225
Keywordアナログ回路, ディジタル回路, 画像処理, 動き検出, ビジョンチップ
Abstract本研究では物体の動きを検出する電子回路を作製して、その動作の検証を行った。現在、ロボットビジョンなどに用いられている従来の画像処理システムは、CCDカメラと逐次処理型コンピュータで構成されている。このシステムは逐次処理型コンピュータが直列に情報を処理するため、高速処理は難しいとされている。一方で、生体の視覚システムは、階層構造を持つ神経細胞によって画像情報が入力から出力まで並列に処理されるため、高速処理を行うことができる。本研究では生体の視覚システムに基づく動き検出電子回路を作製した。本回路は、シンプルな構成であり、消費電力も低い。作製した回路は良好に動作することが確認できた。

A-73 (パターン認識)
題名超音波画像を用いた肝硬変診断のための複数ROIの統合に関する検討
著者*後藤 天暢 (山口大学大学院理工学研究科), 藤田 悠介, 浜本 義彦, 瀬川 誠, 寺井 崇二, 坂井田 功 (山口大学大学院医学系研究科)
Pagepp. 226 - 229
Keyword肝硬変, 超音波画像, 二次識別器, Productルール, ROC解析
Abstract超音波画像による肝硬変診断のための画像認識において,超音波画像のノイズや関心領域の設定位置の問題があり,高精度な識別が困難である.筆者らの従来の研究では複数の関心領域の識別結果を統合することにより識別性能を高めているが,識別器や統合方法の検討は十分にされていない.本稿では,識別性能を高めるために,関心領域の識別に用いる識別器と個々の識別結果の統合方法を検討する.20名の超音波画像を用いた実験により,識別結果を統合することにより単一の関心領域による識別よりも識別性能が向上すること,中でも二次識別器とProductルールの組み合わせで識別性能が最も高いことを示す.

A-74 (論理回路)
題名動的部分再構成可能FPGAを用いた最大クリーク問題のハードウェア解法
著者*三浦 智香子, 永山 忍, 若林 真一, 稲木 雅人 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 230 - 233
KeywordFPGA, 最大クリーク問題, 分枝限定法, 部分再構成
Abstract最大クリーク問題は,グラフ理論における基本的な組合せ問題の1つとして良く知られており,情報科学の様々な応用分野でこの問題を解くことが要求される. しかし,NP困難であるため,解を効率よく求めることが難しい. 先行研究では,分枝限定法により問題を効率良く解くハードウェアアルゴリズムが提案され,その有用性が示された. しかし,FPGA内のリソース制約から,接点数の多い大規模なグラフに対しては1つのFPGAに実装することが出来ず,解が得られなかった. そこで本研究では,そのような大規模グラフに対しても1つのFPGAで解くことを目的とし,FPGAの部分再構成機能を用いたハードウェアアルゴリズムを提案する.

A-75 (メディア情報)
題名ライブビデオストリーミングにおける視聴者の存在感の伝達法に関する研究
著者*伊瀬 一貴, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 234 - 235
Keyword遠隔存在感, ライブビデオストリーミング
Abstract近年,ライブビデオストリーミングサービスが普及し,インターネット接続されたPCとウェブカメラさえあれば,誰もがライブ配信を行えるようになった.今日では企業カンファレンス等もライブ配信されており,ライブ配信に触れる機会が増えている.一般的な講演では,話者は聴衆の雰囲気を感じとりながら話を進めていく.しかしライブ配信においては,話者(配信者)は聴衆(視聴者)の存在をつかみにくく,話をしにくいといった問題がある.本研究では配信者が視聴者の存在感を感じとり,話をしやすくするシステムの構築を目指す.ユーザによる提案システムの評価実験を行い,存在感を感じるにはどのような要素が重要であるかを考察する.

A-76 (メディア情報)
題名深度センサとHMDを用いたVR ユーザ・インタフェイスの試み
著者*山下 竜太, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻)
Pagepp. 236 - 237
Keywordユーザ・インタフェイス, ナチュラル・ユーザ・インタフェイス, Virtual Reality, 画像処理
Abstract科学技術の発展によって,様々なセンサや機器が広く一般に普及するようになった.それに伴い,タッチパネルやジェスチャ認識等,人間の五感や動作によって,機器の操作を行うナチュラル・ユーザ・インタフェイス(NUI)と呼ばれる概念が産まれた.本研究では,使用者の視界に3D オブジェクトを重畳表示させることで,NUI の概念に基づく,より直感的に操作できる Virtual Realityユーザ・インタフェイスの作成を行う.

A-77 (メディア情報)
題名透かし入り音楽参照型電子透かしの検討
著者*西岡 賢幸, 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 238 - 239
Keyword電子透かし, 音楽
Abstract画像や動画,音楽などのデジタルコンテンツの著作権の侵害を抑止する手段として,コンテンツに権利者情報などを密かに埋め込む電子透かしという技術が注目されている。音楽に対する電子透かしの検出法として,検出の際に原音楽を使用する原音楽参照型や使用しない原音楽非参照型に大別されるが,一般的には後者が好まれる。透かし入り音楽参照型電子透かしは、検出の際に別の透かし情報が埋め込まれた音楽を参照する手法であり,原音楽非参照型でありながら,圧縮などの加工に対する耐性が高いことが期待される。本稿では,この透かし入り音楽参照型電子透かしについて,MP3圧縮やクリッピング,雑音不可などの加工に対する耐性を有することを実証する。

A-78 (並列処理)
題名二次割当問題に対するタブー探索法のGPUを用いた実装と実験的評価
著者*谷原 勇樹, 稲木 雅人, 永山 忍, 若林 真一 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 240 - 243
KeywordGPU, 二次割当問題, タブー探索法
Abstract二次割当問題は,NP困難な組合せ最適化問題の一つで,最適解を求めることは困難であるが,多様な問題に応用できるため,これまでに多くの研究が行われている.QAPを実用的な時間で解くために,タブー探索法と呼ばれる手法を用いた解法が研究されている.タブー探索法は一つの解の全ての近傍解に対して同じ処理を行うため,並列化による高速化が行い易い.一方,高速に問題を解くために,描画処理の高速実行の専用ハードウェアであるGPUを汎用計算に用いる手法がある.GPUは大量のデータを多数のプロセッサで同時に,かつ並列に処理できる.本研究では,QAPに対するタブー探索法の計算時間を短縮するために,タブー探索法に基づくQAPに対する解法のGPU実装を提案する.

A-79 (ヒューマンインタフェース)
題名タイピング駆動型身体的引き込みキャラクタを用いた多人数チャットシステムの開発
著者*武村 匡崇 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 渡辺 富夫, 石井 裕 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagep. 244
Keywordチャットコミュニケーション, 身体的コミュニケーション, 身体的インタラクション
Abstract著者らは,タイピングのリズムからキャラクタの身体動作を生成し,文字入力によってコミュニケーションを支援するタイピング駆動型身体的引き込みキャラクタチャットシステムInterChatの開発を行ってきた.さらに,3者間までのチャットコミュニケーションを対象としたキャラクタの配置方法,参加者の増減方法を提案し,システムの有効性を示した. 本研究では,一般的なチャットシステムでみられる,同一空間内に不特定多数のユーザーが存在する状況を想定し,InterChatにおけるタイピング駆動型身体的引き込みキャラクタを用いて,6者間までチャットコミュニケーションが可能であるチャットシステムを開発している.

A-80 (ヒューマンインタフェース)
題名アクティブアピアランスモデルに基づくうなずき検出手法の開発
著者*中村 一暁 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻), 渡辺 富夫, 神代 充 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 245 - 246
Keywordヒューマンインタフェース, 身体的インタラクション, アクティブアピアランスモデル, 画像処理
Abstract対面コミュニケーションでは,単に言葉だけでなく,音声に対するうなずきや身振り・手振りが相互に同調して,互いに引き込み合うことでコミュニケーションしている.とくに話し手へのフィードバックとして重要な機能を持つうなずきを検出することで,発話者の身体的リズムや会話活性度が推定できると期待される.一方で,画像処理によりフェイストラッキングを行う手法としてアクティブアピアランスモデル(AAM )が提案されており,このAAM によるフェイストラッキングを用いることで頭部の回転運動を推定することが可能である.そこで本研究では,AAM によるフェイストラッキングから推定される頭部の回転運動に基づいて,うなずきを検出する手法を開発している.

A-81 (ヒューマンインタフェース)
題名音声認識による情動表現機能を有する音声駆動型身体的引き込みキャラクタシステムの提案
著者*藤井 亮 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻), 渡辺 富夫, 石井 裕 (岡山県立大学情報工学部)
Pagep. 247
Keywordヒューマンインタフェース, ヒューマンインタラクション, コミュニケーション支援, 音声認識, 引き込み
Abstractこれまでに著者らは,発話音声からコミュニケーション動作を自動生成する音声駆動型身体的引き込みキャラクタInterActorを開発し,コミュニケーション支援の有効性を示している.従来のInterActorでは,音声リズムからうなずきなどの引き込み動作を自動生成し,キャラクタで表現している.さらに音声認識により言葉の意味から身体動作を生成することができれば,使用者の感情をキャラクタに表現させるといった,より表現性の向上したコミュニケーションが実現できると考えられる.本研究では,音声認識を併用することで,InterActorに情動表現機能を付与し,円滑なコミュニケーションを促す身体的引き込みキャラクタシステムを提案する.

A-82 (情報その他)
題名災害支援物資管理システムの開発
著者*壬生 祐二, 瀧本 浩一 (山口大学大学院)
Pagepp. 248 - 249
Keyword災害, 支援物資
Abstract災害発生時の支援物資の効率的な管理・供給は、被災地の復興ならびに被災者の生活の質の向上に大きく貢献する。しかし、平成23年3月11日に発生した東日本大震災において、被災した自治体や避難所における物資管理の現状を見ると、不十分な管理による非効率的な物資の供給、保管が問題となっており、災害支援の課題として検討しておく必要がある。 そこで本研究では、支援物資の管理、分配時の混乱を低減し、被災自治体の負担軽減を目的とし、支援物資輸送のために用いる段ボール箱の規格化と、システムの開発を行う。

A-83 (情報その他)
題名間引き処理によるAES暗号の第10ラウンド鍵解読の高速化
著者*前島 一仁 (岡山大学工学部), 天野 哲夫, 五百旗頭 健吾, 豊田 啓孝 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 250 - 253
Keywordサイドチャネル攻撃, CPA, AES暗号

A-84 (情報その他)
題名個人の生活スタイルに沿った安全教育・対策の手法
著者*徳永 智紀, 大山 剛史, 迫 明仁 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 254 - 256
Keyword生活スタイル, ヒヤリハット, ラダリング手法, 安全教育, 安全対策
Abstract交通手段としての自転車,自動車,車椅子などは生活に欠かせない.その一方で,交通事故の問題が深刻であり,利用するにあたっては,この問題の解決が必要不可欠である.こうした事故問題の対策の一つに「安全教育」が挙げられる.本研究は,一人ひとりの交通手段のちがいに着目し,ライフログカメラ(インターバルで撮影するカメラ)による録画上のヒヤリハット(事故につながる要因)の抽出とラダリング手法(マーケティング調査などにおいて活用される調査技法で,質問を繰り返すことにより,内容と価値観の結びつきを明らかにしていく手法)を活用した「安全教育」の方法を開発し、私自身がさまざまな年齢層にあった学習の提案を目的とする.

A-85 (情報その他)
題名進化型IPDにおける最適戦略について
著者*糸井 良太, 田中 美栄子 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 257 - 258
Keyword囚人のジレンマ, 戦略, 自動進化, Lindgren
Abstractゲーム理論において,2人ゲームの最も知られた例である囚人のジレンマ(Prisoner’s Dilemma)の拡張モデルである繰り返し囚人のジレンマ(Iterated Prisoner’s Dilemma : IPD)は,二酸化炭素排出問題や価格競争など,多くの対立問題に見られる構造をモデル化したものである.そのため,盛んに研究が行われており,特に有名なのがAxelrodの実験である.Axelrodの実験では行動選択において,直前の相手の行動を模倣するしっぺ返し(Tit for Tat : TFT)が最適であるという結果が見出された[1].この実験以降,「IPDにおける優秀な行動選択は何か」という問題は重要なトピックになった.本研究は,IPDを用いて優秀な行動選択についての分析と考察を行った.

A-86 (情報その他)
題名RMTテストの性能検証 〜NIST乱数検定との比較〜
著者*三賀森 悠大, 楊 欣, 糸井 良太, 田中 美栄子 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagepp. 259 - 260
KeywordRMTテスト, NIST乱数検定, 定量評価, 評価基準値
Abstract乱数度とは,如何に数の並び方の予測や再現が難しいかの具合で,これが高いほど良い乱数とされる.乱数として,擬似乱数や物理乱数が知られており,実データと,その対数収益をとった数列の乱数度をRMTテストにより計測した.RMTテストとは,以前に我々がランダム行列理論を応用して提案した,乱数度評価の手法である.両者の数列を用いてRMTテストを行なった結果,乱数度の差が極端であることが分かった.しかし,これらの中間の乱数度を持つデータが無く,基準推定にはまだ不十分であった. 本研究では精度調査の為に様々な乱数度を持つと予想されるデータを人工的に作成した上で,RMTテストにより乱数度を測定すると共に,乱数検定ツールの一つであるNIST乱数検定の結果との比較を行い,RMTテストの評価基準値について再考する.

A-87 (情報その他)
題名Twitterにおけるエントロピーに基づいたBot利用者の特徴付け
著者*川本 祐太郎 (広島工業大学大学院工学系研究科), 松本 慎平 (広島工業大学情報学部知的情報システム学科), 鳥海 不二夫 (東京大学大学院工学系研究科)
Pagepp. 261 - 262
KeywordTwitter, エントロピー
AbstractTwitterでは,リアルタイム性の高い情報が常に配信されており,また,東日本大震災発生時には多くのメッセージが投稿され,重要な情報インフラの1 つとして活用された.よって,災害時にTwitterは有効であろうと考えられる.しかし,Twitter 上には膨大な数の投稿が流通しているため,災害時に有効に活用するためには,目的以外の投稿をフィルタリングする仕組みが必要である.また的確にフィルタリングするためには,利用者を投稿内容に基づいて分類する必要があると考える.以上背景を踏まえ,災害時にTwitter を有効に活用可能なシステム開発を目的として,災害時におけるTwitter 各利用者の特徴分析に着手した.以上により得られた結果を踏まえて,Ghosh らが行ったエントロピーに基づくTwitter 利用者の特徴分析の手法に注目し,実験結果を踏まえて,Bot 利用者の特徴付けについて考察した.

A-88 (情報その他)
題名GPGPUを利用した透視化マルチウィンドウシステムの開発
著者*森 洋史 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 有本 和民 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 263 - 264
Keywordマルチウィンドウ, CUDA
Abstract本研究では,既に提案済みのマルチウィンドウ合成方式の実用化を目指し,GPGPUを利用した高速透視化マルチウィンドウシステムを開発する. 全てのウィンドウを操作対象のウィンドウ,背景ウィンドウ,それ以外のウィンドウ群に分類し,ホストとデバイスのメモリ空間を共有することで,各ウィンドウの画像をデバイスメモリ空間に転送する. そして,透視化マルチウィンドウ画像をCUDAの超並列性を利用して高速に生成する. 本手法をNVIDIA社製GeForceを対象に実装し,ウィンドウ操作の実行時間を計測した結果によれば,X Window Systemに比べ,約1/10〜1/8の時間でウィンドウ操作を実行できる.

A-89 (情報その他)
題名複数の機械学習によるつぶやき感情推定
著者*伊藤 祥平, 但馬 康宏, 菊井 玄一郎 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻)
Pagepp. 265 - 268
Keyword感情推定, Twitter, SVM, ナイーブベイズ, 最大エントロピー法
Abstract意味理解の研究において,文章に対する書き手の感情を理解することは文章理解の本質のひとつである.近年,ウェブにおいて「つぶやき」を主体とするコミュニケーションが活発である.これらは文章の短さゆえに書き手の感情を理解することが意味理解において重要となる. 本研究では,ウェブのニュース記事に対するコメントの感情推定を行った.ニュースに対するコメントは,そのニュースに対する感想である場合が多く,感情推定が意見分析に有益であると思われる.そこでさらに,ニュースの分野を分けた学習データを作成し,推定精度の比較を行った. 推定の正答率はナイーブベイズ,SVM,最大エントロピー法の順に高くなることが分った.

A-90 (アルゴリズム)
題名ペンタゴにおける詰め探索を用いたモンテカルロ木探索
著者*山下 智史, 但馬 康宏, 菊井 玄一郎 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻)
Pagepp. 269 - 272
Keywordモンテカルロ, 証明数探索, UCT, ペンタゴ
Abstract近年,確率的な着手選択を行うモンテカルロ法が注目を集めている.同手法は,評価関数を用いずゲームの知識が必要ないため,局面に対する評価が難しいゲームの思考アルゴリズムとして有効であるといえる.そこで,まだ日本ではあまり知られておらず,盤面に対する評価方法も定かではないペンタゴにおいて,モンテカルロ法の応用であるUCT探索を用いて思考アルゴリズムを実装した.しかし,同ゲームでは中盤〜終盤においてUCTがあまり有効でない必勝・必敗局面が発生しやすいという問題がある.そこで,詰将棋を解く際に用いられるアルゴリズムである詰め探索を用いることで,着手選択の強化を行なった.その結果,勝率55%へ強化されることが確認できた.

A-91 (アルゴリズム)
題名ペンタゴにおけるAMAFを用いたモンテカルロ木探索
著者*江藤 博人, 但馬 康宏, 菊井 玄一郎 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科 機械情報システム工学専攻)
Pagepp. 273 - 275
KeywordUCT, モンテカルロ法, AMAF
Abstract近年,囲碁や将棋などのゲームプログラミングの分野では,乱数によるシミュレーションにより確率的に良い手を求めるモンテカルロ法が注目されている.この手法は評価関数を用いないので,新しいゲームや知識表現の困難なゲームにおいても有効な手法となっている. しかし,探索時間が十分でない場合,勝率が収束せずに良い手が求められにくい.そこで本研究では,無駄な探索を削減し,擬似的にプレイアウトを増加させるためにAMAFという考え方を用いて,ペンタゴにおけるUCTプログラムの強化を試みた. その結果3手先までのAMAF換算を用いると勝率が56%に向上した.

A-92 (アルゴリズム)
題名ペンタゴにおける勝利条件とゲームの公平性への影響
著者*湯浅 悟朗, 但馬 康宏, 菊井 玄一郎 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科 機械情報システム工学専攻)
Pagepp. 276 - 278
KeywordUCT, ゲーム性
Abstractゲームの思考アルゴリズムにおいて,知識を必要とせず評価関数を用いないモンテカルロ法は,有効な手法が確立されていない新しいゲームや知識表現が難しいゲームに有効である.ペンタゴと呼ばれる二人確定完全情報ゲームは,思考アルゴリズムに有効な局面評価方法が知られていないだけでなく,先手後手に公平な勝利条件も明らかになっていない.本研究では,複数の勝利条件に対してモンテカルロ法を用いたアルゴリズムによる対戦実験を行い,その勝利条件と公平性を考察した.

A-93 (アルゴリズム)
題名TSP 近似解法による自転車回収車の巡回経路の導出
著者*好永 智之 (岡山県立大学院/情報系工学研究科), 小野 孝男 (岡山県立大学/情報工学部)
Pagepp. 279 - 281
KeywordTSP 巡回セールスマン問題 バイクシェアリング
Abstract近年大都市圏において,自動車の交通量の増加に伴い,騒音被害や排気ガスによる大気汚染といった問題が発生するようになった.そんな中,これらの問題の抑制に繋がり,かつ環境にも優しい交通手段として,自転車を活用した新たな交通手段であるバイクシェアリングシステム(Bike Sharing System: BSS)というものに対する注目が高まっている.BSS は,市街地域における新しい公共交通の仕組みとして注目されている.従来のレンタサイクルでは,自転車は借りた駐輪場に返却する必要があったが,BSS の場合,利用者はどの駐輪場からも簡単な手続きで自転車を借りることが出来,都合のよい駐輪場に返却することが出来る.しかし,BSS の運営においては,BSS の利用により駐輪場の自転車の設置台数が変動することで,ある時点において駐輪場における自転車の台数に偏りが生じてしまうという問題が発生する.この問題を解消するために,BSS の運営者は自転車回収車(以降回収車と呼ぶ)という専用のトラックにより,自転車の回収再配置を行っている.BSS の円滑な運営のためには,この回収再配置作業を効率良く行うことが必要となる.そこで,回収再配置を行う際の巡回経路を巡回セールスマン問題の近似解法を用いて導出する手法を提案する.

A-94 (教育・研究)
題名手作りロボットの集団パフォーマンスによる石見神楽演目の表現
著者*廣田 貴之, 宮内 肇 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 282 - 283
Keywordロボット, 科学技術, 石見神楽, 観光振興, ものづくり
Abstract石見神楽とは、島根県西部の石見地方の、出雲神話を題材とした多くの演目を持つ伝統芸能である。ストーリー性とダイナミックな動きのある、他に類を見ない神楽である。この動きはロボットとマッチすると考えられる。昨今、地域の過疎化による伝統芸能の伝承の危機と若者の理系離れが深刻な問題となっている。本研究では、石見神楽の演目をテーマとして、これを手作りロボットの集団のパフォーマンスで表現する。これにより、観光振興に寄与するとともに、若者に、ものづくりを通して、地域伝統芸能と科学技術に興味を向けさせることができると考えられる。