| 題名 | 表面弾性波による薄膜弾性率測定 |
| 著者 | *秦 佑貴, 吉川 公麿 (広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所) |
| Page | p. 1 |
| Keyword | 表面弾性波, 薄膜, 機械強度測定 |
| Abstract | LSI層間絶縁膜の機械強度測定方法として、従来はナノインデンテーション法が用いられているが、薄膜の機械強度を非破壊で精確に測定できる技術が求められている。本研究の目的はレーザー誘起表面弾性波(SAW:Surface acoustic wave)を用いた、非破壊かつ基板効果を考慮できる試験による薄膜の機械強度測定技術を開発することである。本実験では、表面弾性波観測システムを立ち上げ、薄膜弾性率測定で重要となる表面弾性波位相速度の周波数分散の導出に向け、Si基板上の伝播距離依存性、伝播方位依存性を調べるため、自然酸化膜付きp-Si(100)ウエハをサンプルとして用いて、<100>方向と<110>方向への表面弾性波伝播依存性を調べた。 |
| 題名 | 散乱因子を用いた金属ストリップを持つ複合グレーティングの計算法と解析 |
| 著者 | *梅田 一彰, 山内 仁, 若林 秀昭, 山北 次郎 (岡山県立大学 情報工学部) |
| Page | pp. 2 - 4 |
| Keyword | 影理論, スペクトル領域グリーン関数, 散乱問題 |
| Abstract | 周期系や不規則系における散乱問題において,影理論における散乱因子から直接計算されるスペクトル領域グリーン関数を用いて,誘電体周期構造にストリップ格子が埋め込まれた複合グレーティングによる散乱界を解析する. |
| 題名 | 導波管充填法による異方性媒質の材料定数測定 |
| 著者 | *坂田 季之, 多良 信太郎, 堀田 昌志, 羽野 光夫 (山口大学大学院理工学研究科) |
| Page | pp. 5 - 8 |
| Keyword | 異方性, 材料定数, 導波管充填法, Sパラメータ |
| Abstract | メタマテリアルは,これまでに自然界に存在し得なかったような電磁特性を引き起こす材料であり,構造上異方性を示す事が多い.そこで,本研究では未知材料定数を持つ媒質の材料定数を導波管充填法により,その分散性や異方性を含めて測定する方法について検討している. |
| 題名 | シャント形RF-DC変換回路におけるダイオードの実装位置による変換効率 |
| 著者 | *和木 輝彦, 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学 大学院 自然科学研究科) |
| Page | pp. 9 - 12 |
| Keyword | レクテナ, RF-DC変換回路, SSPS |
| Abstract | エネルギー資源の枯渇や地球温暖化は,人類の存在,繁栄によって引き起こされた問題と言ってよく,これらの解決は人類の大きな課題となっている.これらの解決策の一つとして,宇宙空間で太陽光発電を行い,得られた電力をマイクロ波で地上に送電,レクテナアレーにより受電することで利用可能なエネルギー形態に変換する宇宙太陽発電システム(SSPS)が提案,研究されてきた.一方,近接場における無線送電技術についても大きな関心が寄せられており,Qiという規格の下,様々なデバイス,アプリケーションが研究開発されている.本研究では,ISMバンドの一つである5.8GHz帯における高効率なRF-DC変換回路の設計に着目している. |
| 題名 | パルス重畳直流電圧に対する汚損沿面絶縁特性の基礎検討 |
| 著者 | *梶岡 大晃 (津山工業高等専門学校 専攻科 電子・情報システム工学専攻), 田辺 茂, Fadzil Bin Misri Muhammad (津山工業高等専門学校 電気電子工学科) |
| Page | pp. 13 - 16 |
| Keyword | 沿面絶縁特性, 有機絶縁材料, パルス重畳直流電圧 |
| Abstract | 従来は有機絶縁材料の沿面絶縁特性において、純粋な直流電圧を印加しての評価だったが、本研究では直流電圧にパルス電圧を重畳したパルス重畳直流電圧を印加して沿面絶縁特性の評価を行う。有機絶縁材料を電圧形インバータに使用した時の沿面絶縁性能を把握することで、半導体デバイスや機器の絶縁信頼性を向上することができる。 |
| 題名 | 温度検出方式MPPT制御を適用した独立型熱電発電システムの製作 |
| 著者 | *櫻 健一 (九州工業大学工学部), 山田 洋明, 花本 剛士 (九州工業大学大学院生命体工学研究科), 石山 俊彦, 坂口 直志, 高橋 剛 (釧路工業高等専門学校) |
| Page | p. 17 |
| Keyword | 熱電発電, MPPT, 昇圧チョッパ |
| Abstract | 環境エネルギー発電の一つとして,排熱から生じる熱と大気あるいは海水などの温度差をエネルギー源として発電する熱電発電がある。これは,温度差による熱エネルギーを熱電モジュールに加えることで電気エネルギーに変換する発電である。著者らは先に,熱電モジュールの電気的特性を数式モデル化し,温度差により最大電力点を求める近似式を活用する温度検出方式MPPT制御法を提案し,制御の有効性を明らかにしている。本論文では,山間部などの僻地での環境情報取得を目的としたワイヤレステレメトリの電源への応用を目的とした温度検出方式MPPT 制御を適用したワイヤレステレメトリ駆動用の独立型熱電発電システムを製作し,その動作を確認する。 |
| 題名 | インフラフリーな車椅子ロボットの開発 |
| 著者 | *岡田 誠流 (広島市立大学大学院情報科学専攻), 吉岡 敬介 (広島市立大学情報科学部) |
| Page | pp. 18 - 19 |
| Keyword | 車椅子ロボット, 自律走行, インフラフリー |
| Abstract | 現在,様々な機関で自律移動車椅子ロボットの研究が進められているが,未だ普及するに足る車椅子ロボットは開発されていない.車椅子ロボットの普及を妨げている要因は様々あるが,本研究では,車椅子を走行させる環境に大がかりな施工を必要とする場合,その施工コストや管理などが車椅子ロボットの普及を妨げる大きな原因になると考え,環境側への施工を最大限必要とせず,様々な施設で気に導入できるような車椅子ロボットの開発を目的とする. |
| 題名 | 複雑な構造を有するアンテナの最適設計を目的とした 近傍界測定システムによるホーンアンテナの放射特性推定 |
| 著者 | *政木 拓也, 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学 大学院 自然科学研究科) |
| Page | pp. 20 - 23 |
| Keyword | メタマテリアル, CRLH伝送線路, アンテナ, 近傍界, 平面走査 |
| Abstract | 近年,メタマテリアルが注目を浴びている.メタマテリアルとは,自然界には存在しない特殊な電磁気的性質を示すよう人工的に創成された物質で,メタマテリアルの一例であるCRLH伝送線路は漏れ波アンテナとして応用化の研究がなされている.しかし,メタマテリアルは複雑な構造のため所望の特性を得ることが難しく,実用化されていないのが現状である.そこで,本研究では, 遠方界から等価電磁流,等価電磁流から近傍界,近傍界から構造へ向かう逆問題の解析方法を確立し,所望の特性が得られない原因の追及,また,最適設計をするための構造の解析方法の確立を目指すため,まず,近傍界/遠方界変換の高精度化について研究を行う. |
| 題名 | Low-Pass特性 EF方式ADCにおける雑音の影響 |
| 著者 | *寺本 晃大 (広島大学 工学部), 山本 健介, 小池 直希, 吉田 毅 (広島大学大学院先端物質科学研究科) |
| Page | p. 24 |
| Keyword | ADC, EF方式 |
| Abstract | 近年のCMOSプロセス微細化に伴い,電源電圧の低下やデバイスの雑音増加の問題が顕在化し,高精度なADCの実現が困難になっている.我々はこれらの問題を解決するために,量子化誤差フィードバック(EF)方式ADCを用いた変調ドメイン信号処理AD融合回路(DAD)の研究を行なっている。回路内の雑音がLP特性EF方式ADCの精度に及ぼす影響について、演算器の帯域内入力換算雑音とSNDR の関係を明らかにした.EF 方式ADC のSNDR は演算器の入力換算雑音を低減することで改善できる.演算器の入力換算雑音を低減することでEF 方式ADC の高精度化が実現できる. |
| 題名 | NRD ガイド−対称構造型左手系導波管変換器の解析 |
| 著者 | *森 星弥, 岸原 充佳, 大久保 賢祐, 滝本 裕則 (岡山県立大学) |
| Page | pp. 25 - 28 |
| Keyword | NRDガイド, 左手系導波管, 変換器, マイクロ波 |
| Abstract | 遮断領域導波管を2段に重ねた構造の左手系導波管が提案されている.また,NRDガイドは,放射のないことを特徴とした誘電体線路として知られている.NRDガイドのLSE01モードと対称構造をした左手系導波管の電磁界分布が類似していることに着目し,本論文ではNRDガイドを用いた励振構造の検討を行っている.直接接続した場合,その接続部分で反射損があるため,NRDガイド-対称構造型左手系導波管変換器について検討し,その評価を行っている. |
| 題名 | 環境セル型透過電子顕微鏡用隔膜作製のための磁場援用パルスプラズマ化学気相成長法の開発 |
| 著者 | *山�� 佳代, 筒井 秀徳, 松谷 貴臣 (近畿大学), 川�� 忠寛 (名古屋大学) |
| Page | pp. 29 - 31 |
| Keyword | 環境セル型透過電子顕微鏡, PECVD法 |
| Abstract | 近年、金ナノ触媒の反応機構の観察をするために必要な、環境セル型透過電子顕微鏡システム(E-TEM)に用いる高強度かつ軽元素で構成される隔膜の開発が行われている。 本研究では、隔膜作製法として製膜速度が速く、被覆性に富むプラズマ化学気相成長法:PECVD法を採用し、新しい隔膜として高硬度で知られるアモルファス炭窒化ケイ素膜(a-SiCN)に着目した。また、従来から用いられているPECVD法に高圧短パルス電源および磁場を印加することにより、さらなる堆積速度・薄膜強度の向上を目的とした。これらの開発した製膜法により形成された隔膜の評価を行ったことについて報告する。 |
| 題名 | ナノMOSFETにおける界面トラップ数評価方法の検討 |
| 著者 | *鎌田 祐樹 (島根大学大学院), 土屋 敏章 (島根大学) |
| Page | pp. 32 - 34 |
| Keyword | MOSFET, チャージポンピング法, 界面トラップ |
| Abstract | 近年、MOSデバイスの超微細化が進み、ゲート寸法揺らぎなど揺らぎによるデバイス特性のばらつき問題が浮上している。その中でも、伝導キャリアによる界面への影響が界面状態の揺らぎを含めて特に重要になると考えられる。そこでMOS界面の揺らぎの1つであるMOS界面トラップ数を正確に調べるために、界面トラップを数個しか含んでないナノスケールMOSFETを用いて,チャージポンピング法による界面トラップ数の評価方法の妥当性を検討した。結果、従来とは別の界面トラップ数評価方法により求めた界面トラップ数と従来の評価方法により求めた界面トラップ数を比較し、従来の評価方法では正確に界面トラップ数を求められない場合があることがわかった。 |
| 題名 | ゲートバイアスストレスで発生したMOSFETの単一界面トラップの評価 |
| 著者 | *濱野 竜朗, 土屋 敏章 (島根大学) |
| Page | pp. 35 - 36 |
| Keyword | MOSFET, 界面トラップ, チャージポンピング, ゲートバイアスストレス |
| Abstract | MOS界面トラップを数個程度しか含まないナノスケールMOSFETを使用して,ゲートバイアスストレスで単一界面トラップが発生する様子を評価した.まず,VG= 4.0,4.5,5.0 Vのそれぞれの条件で,異なる測定試料にゲートバイアスストレスを任意時間印加し,その後チャージポンピング法を用いてMOS界面トラップの評価を行い,再びストレスを印加し評価を行う測定を繰り返し行った.その結果,ゲートバイアスストレス条件が大きいほど界面トラップが多く発生することが分かった.また,界面トラップの発生する時間や発生数は試料によって異なることが分かった. |
| 題名 | 磁束分布可変型対向スパッタを用いたITO薄膜作製 |
| 著者 | *升元 佑一, 碓井 圭太, 田中 浩三, 葛尾 寛之, 諸橋 信一 (山口大学大学院) |
| Page | pp. 37 - 38 |
| Keyword | ITO, スパッタ, 薄膜 |
| 題名 | MOS界面トラップの空間密度分布の評価法の検討 |
| 著者 | *和田守 涼平, 土屋 敏章 (島根大学大学院) |
| Page | pp. 39 - 41 |
| Keyword | MOSFET, 界面トラップ, 空間密度分布, チャージポンピング |
| Abstract | MOSデバイスの微細化が進む中で, MOS界面物性の揺らぎによるデバイス特性に与える影響が懸念されている. 従って, 界面トラップの空間分布を正確に評価することは今後ますます重要になると考えられる.今回チャージポンピング法を用いてMOS界面トラップの横方向の空間密度分布を求められると報告されている評価方法の検討を行った. その結果, 報告されている評価方法では界面トラップの空間密度分布を評価することが困難であることがわかった. |
| 題名 | DCスパッタ法によるAlドープZnO薄膜の電気的・物理的特性 |
| 著者 | *大川 裕也 (明石工業高等専門学校 専攻科 機械・電子システム工学専攻), 大向 雅人 (明石工業高等専門学校 電気情報工学科) |
| Page | pp. 42 - 43 |
| Keyword | 酸化亜鉛, 直流スパッタ法 |
| Abstract | 酸化亜鉛は,可視光領域で高い透過率をもつ.しかし,抵抗率が1×103Ωcmと比較的に高い.透明導電膜とは,抵抗率が1×10-3Ωcm以下で,可視光領域で透過性をもつ薄膜である.そのため,酸化亜鉛の抵抗率が問題となる.しかしアルミをドープすることで低抵抗率化が可能という報告がある. 本研究では,酸化亜鉛薄膜においてあまり研究例が見られない直流スパッタ法を用いて,アルミドープによる酸化亜鉛薄膜の抵抗率及び結晶性の変化を調べた.その結果,アルミのドープ量を増やすと酸化亜鉛薄膜の抵抗率は低下することがわかった.その原因は,酸化亜鉛結晶中で,亜鉛原子にドープしたアルミ原子が置換したためと考えられる. |
| 題名 | バックゲート電圧掃引による周波数チューニングを用いた 118GHz 1.5% Tuning Range CMOS VCO |
| 著者 | *中島 佑樹 (広島大学工学部), 本良 瑞樹, 高野 恭弥, 片山 光亮, 藤島 実 (広島大学大学院先端物質科学研究科) |
| Page | p. 44 |
| Keyword | VCO, D-band, Back-Gate |
| 題名 | 白色LEDを目指した水素化窒化炭素薄膜に関する研究 |
| 著者 | *牧野 浩樹, 前島 悠佑, 山下 佑樹, 澤畠 淳二, 西尾 公裕, 中村 重之 (津山工業高等専門学校 電気電子工学科), 財部 健一 (岡山理科大学 理学部), 伊藤 國雄 (津山工業高等専門学校 電気電子工学科) |
| Page | pp. 45 - 47 |
| Keyword | ECR, 製膜 |
| Abstract | 近年、アモルファス窒化炭素(a-CNx)の光学特性においてPL,CL,EL等が報告されている。2003年にはR. Reyesらが、RFスパッタ装置で作製された素子で、ELで青白発光が確認されたという報告を行った。しかしa-CNx の発光は赤色成分が不足していることが分かっている。H.K.Jangらは、水素を導入したa-CNx:Hによって、PLで赤色成分が出たとの報告を行った。CNx:H薄膜はシリコン基板上に成長できることから、現在の白色LEDの課題であるコスト、放熱性、演色性などを克服できると考えられる。最終目的は白色LEDの作製であるが、今後のpn接合に必要な、N型CNx:Hとなる半導体の作製のため、硫黄(S)をドープした窒化炭素薄膜の成長を行い、その光学特性の評価を行うことを今回の目的とした。 |
| 題名 | 屈折率分布型レンズにおける子午光線の波面に関する研究 |
| 著者 | *田中 舞 (岡山県立大学情報系工学研究科電子情報通信工学専攻) |
| Page | pp. 48 - 51 |
| Keyword | 屈折率分布型レンズ, 屈折率分布, 2乗屈折率分布, 波面収差, 微少光学 |
| 題名 | E級増幅器のアクティブクランプ回路 |
| 著者 | *藤田 慎太郎, 川添 惇司, 末次 正 (福岡大学 工学部) |
| Page | p. 52 |
| Keyword | E級増幅器, 付加スイッチ, 同期ドライブ, クランプ回路 |
| Abstract | 本論文では、E級増幅器のピーク電圧をクランプするために付加スイッチをつけか回路を提案する。提案する回路では、付加スイッチは同期ドライブ回路で駆動されるので、位相を調整することにより出力電圧を制御することも可能となる。 |
| 題名 | プリント回路基板と筺体の金属ネジ接続により発生する不要電磁波放射の抑制に関する研究 |
| 著者 | *片岡 伸太 (岡山大学大学院自然科学研究科), 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学 大学院自然科学研究科) |
| Page | pp. 53 - 56 |
| Keyword | EMC, 平行平板共振, 協調設計 |
| Abstract | PCBを金属筺体に金属ネジで接続した場合PCB内の電流は金属ネジを通って筺体に流れ込み, PCBと筺体の間で共振が発生する. 本研究では1つの構造の中でPCB単独の共振とPCB筺体間の共振がそれぞれ起きた場合について解析を行った. PCBと筺体を金属ネジで接続した場合の不要電磁波放射を高周波電磁界シミュレータ (HFSS) を用いたシミュレーションを行った. 金属ネジの部分に抵抗を設定するとピークが抑制できた. またネジ接続がPCBの放射に影響を与えることが分かった。今後はノイズ抑制シートで損失を与えることを検討する. |
| 題名 | 電気光学プローブを用いた電界・磁界測定の検討 |
| 著者 | *直野 英夫, 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学大学院 自然科学研究科) |
| Page | pp. 57 - 60 |
| Keyword | EOプローブ, 近傍電磁界, アンテナ測定, 擾乱 |
| Abstract | 不要電磁放射測定において,ダイポールアンテナやループアンテナを小型化し,空間分解能を高めた電磁界プローブが使用されている.しかし,これらの電磁界プローブでは,検出信号を測定器まで伝送するのに同軸ケーブル等の金属製の伝送線路が用いられており,金属製のフレームで囲まれている自動車室内では,電磁界強度を乱してしまうという問題がある[1]. そこで,金属製の伝送線路を光ファイバーで代用した市販の電気光学プローブ (EOプローブ) を用いた.EOプローブを用いることで,電磁界分布を乱すことなく放射測定をすることが可能であるとともに,より高精度な電磁界測定が期待できる.今回,EOプローブによる放射電界計測の有用性を検証した.また,加工を施したEOプローブにより磁界計測を行い,その評価を行った. |
| 題名 | シングルキャリアOFDMの低計算量等化器の開発 |
| 著者 | *井谷 晋平, 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科) |
| Page | pp. 61 - 64 |
| Keyword | SC-OFDM, FFT, 線形性, 近似, 計算量 |
| Abstract | シングルキャリアOFDM(SC-OFDM)において、高速フーリエ変換(FFT)を用いることで低計算量で行う等化器を提案する。等化器をサブキャリア分考えると、あるサブキャリアの伝送路において時間変動は線形性を持つと仮定すると、伝送路は数式で表現される。等化において、巡回行列を高速フーリエ変換すると対角行列になる性質を利用して、計算量の低下を実現させている。今回の研究では近似を用いた式変換により全体の計算量、とりわけフーリエ変換の計算回数を減らすことができる。真値・推定伝送路の二つで近似前と近似後を比べたところ、提案する手法では同程度の等化性能(BER)においての計算量を減らすことができた。 |
| 題名 | ブロック拡散ZCZ-CDMA方式の性能評価 |
| 著者 | *大田 晃弘, 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科), 畔柳 功芳 (中部大学工学部) |
| Page | pp. 65 - 66 |
| Keyword | 準同期CDMA, 高速伝送, フェージング, 通信路推定, ZCZ符号 |
| Abstract | 零相関領域を有するZCZ符号を拡散符号とする準同期ZCZ-CDMA方式がある。この方式は高速伝送の際、遅延波による干渉などにより、誤り率が増加する。そこで、この問題を解決可能なブロック拡散ZCZ-CDMA方式が提案されている。これは、複数の情報とダミー情報をひとつにまとめたデータブロックを送信する方式である。また、遅延波の影響を考慮した、パイロット信号を用いた推定も行われている。しかしその評価は、ブロックサイズは8ビットのみで、詳しく議論されていない。また、評価に用いた遅延波モデルは一様分布型のみで、一般的な指数関数型では行われていない。本論文では、ブロックサイズを変え、2つの遅延波モデルによる誤り特性を求め、評価した。 |
| 題名 | 同期信号に使用できる光ZCZ符号の符号発生器の小規模構成法 |
| 著者 | *貞末 克也, 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科) |
| Page | pp. 67 - 68 |
| Keyword | 光ZCZ-CDMA, 光ZCZ符号, 符号発生器 |
| Abstract | 本論文では同期制御信号と兼用可能な光ZCZ符号の符号発生器が小規模となる構成法に関する提案を行い、その中で最適となる構成法について検討を行う。光ZCZ符号の自己相関特性を変化させることなく同期制御信号と兼用するには、符号の元となるシルベスタ型アダマール系列の発生順序を入れ替える手法が効果的である。現在、同期制御信号と兼用可能な光ZCZ符号の符号発生器には2種類の構成法が提案されている。そこで、これらの回路の比較を回路規模(ロジックエレメント数、メモリサイズ)と動作速度(最大クロック周波数)で行った。その結果、どちらの構成法においても回路規模は低く抑えることができ、動作速度も高速であることがわかった。 |
| 題名 | 3値CSK Spread ALOHA方式における変調方式の影響 |
| 著者 | *姫井 一繁, 荒井 剛, 稲井 寛 (岡山県立大学情報工学部) |
| Page | pp. 69 - 72 |
| Keyword | 多値信号, Spread ALOHA |
| 題名 | 無線LANにおけるランダム長信号を用いた隠れ端末問題解決法の改良 |
| 著者 | *山本 健人, 稲井 寛 (岡山県立大学情報工学科) |
| Page | pp. 73 - 76 |
| Keyword | 隠れ端末問題, RTS/CTS, 無線LAN |
| Abstract | 無線LANのスループットを低下させる原因として隠れ端末問題がある. この問題を解決するために,送信予約にランダム期間ジャム信号を用いる方式を提案しRTS/CTSに比べ大きくスループットを向上することが出来たが,端末数の増加に伴いスループットが低下してしまう事が分かった. 本研究では端末がある確率で送信予約を先送りにすることで、端末数が増加した場合にランダム長信号が長時間連続することを回避することを提案し,端末数が多い場合でもスループットの低下を防ぐ事を示した. |
| 題名 | 離散誤差フィードバック係数を用いた2次元IIRディジタルフィルタの雑音低減化 |
| 著者 | *田中 健一郎, 中本 昌由, 雛元 孝夫 (広島大学大学院工学研究科システム制御論研究室) |
| Page | pp. 77 - 80 |
| Keyword | ディジタルフィルタ, 丸め雑音, 誤差フィードバック, Lagrangeの未定乗数法, 分枝限定法 |
| Abstract | 固定小数点演算のディジタルフィルタをハードウェア上で実現する場合,積和演算の丸めによる誤差が発生し,フィルタ出力において大きな雑音となる.この雑音の低減化技法として,フィルタ量子化器に誤差フィードバック(FB) 回路を組み込んで雑音分散を最小化する方法が提案されている.実際の誤差FB回路の各係数は有限語長であり,コストの観点からも短い語長で実現される方が好ましい.本稿では,まず無限語長による最適な誤差FB係数の設計法を述べる.次に,分枝限定法を用いて誤差FB係数を有限語長で最適化する方法について論じる.最後に数値例を通して提案手法の有効性を検証する. |
| 題名 | 安定性が保証された縦続型IIRディジタルフィルタの設計 |
| 著者 | *六車 修二, 中本 昌由 (広島大学大学院 工学研究科) |
| Page | pp. 81 - 84 |
| Keyword | IIRフィルタ, 安定三角形, 縦続型 |
| Abstract | 縦続型フィルタは,通常,2次以上の高次伝達関数を2次セクションごとに因数分解し,2次セクションを縦続に接続して実現される.フィルタの各係数が無限語長の場合,極とゼロ点の組み合わせと2次セクションの並び方はどのように組み合わせても等価であるが,固定小数点演算のハードウェア上では,これらは異なった特性を示す.よって,ペアリングとオーダリングを最適化することにより,丸め雑音を低減化することができる.本研究では,周波数領域において与えられた所望の特性を近似するIIRフィルタの有理伝達関数を縦続型で簡易的に設計できた. |
| 題名 | AODVプロトコルにおけるHELLOメッセージの送信手法に関する検討 |
| 著者 | *淺倉 健一, 武次 潤平, 榊原 勝己 (岡山県立大学 情報工学部) |
| Page | pp. 85 - 87 |
| Keyword | AODV, HELLOメッセージ |
| Abstract | 無線ノードで自律的に構成されるアドホックネットワークでは,ノードが移動することでトポロジが頻繁に変化するため,データ転送経路の作成が重要となる. そこで,ルーティングプロトコルの1つとしてAODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector)が規定されており,そのオプション機能としてHELLOメッセージの送信がある. 本稿では,効率的なHELLOの送信手法を提案し,その有効性を計算機シミュレーションにより調べる. |
| 題名 | 並列ダウンロードにおけるSCTPマルチストリーム機能の評価 |
| 著者 | *勝部 潤, 舟阪 淳一, 石田 賢治 (広島市立大学大学院情報科学研究科) |
| Page | pp. 88 - 91 |
| Keyword | SCTP, マルチストリーム, 並列ダウンロード |
| Abstract | 現在,インターネットで大容量ファイルをダウンロードする機会が増え,その高速化が望まれている.ファイル取得時間の短縮方法の一つとして,ロス耐性に優れるSCTPのマルチストリーム機能を利用した並列ダウンロード方式が提案されている. しかし,マルチストリーム機能の評価はシミュレーションで検証されているが実機ではまだ十分に検証されていない.そこで本稿ではマルチストリーム機能の効果を実機により評価した.その結果,マルチストリーム機能が有効に働く領域が明らかになった. |
| 題名 | P2PライブストリーミングにおけるASフレンドリーなピア選択法の性能改善 |
| 著者 | *小林 和貴, 福島 行信, 邉見 修平, 横平 徳美 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
| Page | pp. 92 - 95 |
| Keyword | P2Pライブストリーミング, ピア選択法, ASフレンドリー |
| 題名 | ノード追加が想定されるWSNのクラスタリングにおける残存電力に基づくクラスタヘッドの選択方式 |
| 著者 | *田中 秀作, 井上 伸二, 角田 良明 (広島市立大学 大学院 情報科学研究科) |
| Page | pp. 96 - 99 |
| Keyword | WSN, ノード追加, クラスタリング, 残存電力 |
| Abstract | Wireless Sensor Network(以下WSNと記す)は周辺の事象を検出するセンサノードと,検出された情報を収集するシンクと呼ばれるノードで構成される.このセンサノードは電池駆動であるため,稼動時間に限界が生じる.また,WSNでは電池の充電や交換を行うことは現実的には不可能である.そこで新しい切り口として本稿では,WSNの運用途中でセンサノードの電池交換は行わずに新規ノードを追加投入し,電池切れのノードの肩代わりをする手法を提案する. |
| 題名 | 階層型クラスタを用いた動画共有サイトにおける従属型キャッシュ機構 |
| 著者 | *長冨 真也 (島根大学総合理工学研究科), 齊藤 智也 (島根大学総合理工学部) |
| Page | pp. 100 - 103 |
| Keyword | 従属型キャッシュ機構, サーバ負荷分散, 階層型クラスタ |
| Abstract | 近年,いくつかの動画共有サイトでは,階層型クラスタが導入されている. Webサイトに利用者からの閲覧要求が到着すると,ロード・バランサは所定の負荷分散アルゴリズムに基づき,要求された動画を保有するクラスタの中から要求に応答すべきサーバを選択する. クラスタは各々の処理速度に応じて階層化され,アクセス頻度が高い動画は上位のクラスタに,頻度が低いものは下位のクラスタに配置される. しかしながら,動画や音楽といったコンテンツ間のアクセス頻度の偏りがべき乗則に従うため,低速なクラスタの負荷が低い場合でも,高速なクラスタの負荷は著しく増加する. そこで本研究では,階層型クラスタを用いた動画共有サイトにおける従属型キャッシュ機構の有効性について検証する. |
| 題名 | 広島市域の環境情報のリアルタイム可視化システムの開発 |
| 著者 | *福田 将大, 井上 博之, 前田 香織 (広島市立大学大学院 情報科学研究科) |
| Page | pp. 104 - 107 |
| Keyword | 見える化, 可視化, デジタルサイネージ, 環境クラウド |
| Abstract | 広島市では,環境に関する情報やエネルギーの消費及び供給に関する情報の収集や分析を実施し,市民に向けて可視化していくことでより環境に対する意識を高めようとしている.本研究では,情報の収集を行っている既存の環境クラウドと連携することで,広島市の地域毎の環境やエネルギーに関連したデータを引き出し,それらを組み合わせ,リアルタイム可視化を行うためのシステムを設計し,プロトタイプシステムを実装した.このシステムを用いて,可視化したデータを市域に点在するデジタルサイネージに配信することで,環境に関するデータをリアルタイムに提供できるようになった. |
| 題名 | MANETのノードモビリティの変化に合わせた自律分散クラスタリングの制御パケット送信間隔制御法とそのシミュレーション実験評価 |
| 著者 | *松金 宏樹 (広島市立大学大学院情報科学研究科情報工学専攻ネットワークソフトウェア研究室), 大田 知行, 角田 良明 (広島市立大学大学院情報科学研究科ネットワークソフトウェア研究室) |
| Page | pp. 108 - 111 |
| Keyword | MANET, クラスタ |
| Abstract | MANET(モバイルアドホックネットワーク)の大規模化に対し,効率的なルーティングを行うことを目的とした自律分散クラスタリングが提案されている.これは,MANETを複数の独立したサブネットワーク(クラスタ)に分割して管理する手法である. しかしながら,クラスタの管理を一定間隔で送信される制御パケットを用いて行っているため,ノードの移動速度や移動方向などのノードモビリティが変化した際に,トポロジの変化に対応できないなどの問題が発生すると考えられる.そこで,クラスタ内のノードモビリティに合わせて制御パケットの送信間隔を調整する手法を提案する. また,シミュレーション実験により,ノードモビリティがランダムに変化する環境における提案法の有効性を評価する. |
| 題名 | Bent 関数に関連したZCZ符号の相関特性について |
| 著者 | *林田 知大, 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院) |
| Page | pp. 112 - 113 |
| Keyword | ZCZ符号, CDMA, 短距離通信, 論理関数, Bent関数 |
| Abstract | 近似同期制御方式を採用するZCZ-CDMA方式は他局間干渉を完全に除去し,一対一通信の様に動作する.著者等は本通信方式において用いられるZCZ符号の全系列に良好な非周期自己相関特性を持たせる構成法を提案している.本構成法は簡単な論理関数を用いて与えられる系列とシルベスター型アダマール行列を掛け合わせ,それを元に符号を構成する手法である. 従来は,偶数シフトで非周期自己相関が0となるE系列を発生させる論理関数の形を基本構成としてきたが,それ以外にも様々な構成が考えられる.そこで,様々な形の論理関数を用いZCZ符号を構成し,その性能評価を行い,最適な構成について検討する. |
| 題名 | Kinect を用いたプレゼンテーション支援ソフトウェアの試作 |
| 著者 | *松澤 朋尚, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻) |
| Page | pp. 114 - 115 |
| Keyword | Kinect, モーションキャプチャ, ユーザインタフェイス |
| Abstract | 近年, 盛んに研究が行われているモーションキャプチャ技術. 本研究ではそのモーションキャプチャ技術をユーザインタフェイスに応用し, 人間の動作とコンピュータ操作のスムーズな連携を目指す. 本稿ではその基礎段階として, Kinectを介してプレゼンテーションソフトのジェスチャ操作を実現したシステムを構築し, その評価, 考察および今後の課題について議論する. |
| 題名 | 適応的領域分割とWinner Update戦略を用いた高速テンプレートマッチング |
| 著者 | *李 在敏 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 滝本 裕則, 山内 仁, 金川 明弘 (岡山県立大学 情報工学部) |
| Page | pp. 116 - 119 |
| Keyword | テンプレートマッチング, 適応的領域分割, Winner Update戦略 |
| Abstract | ビジョンシステムの分野において, テンプレートマッチング法が広く用いられている. 代表的な研究として, Weiらは、Winner Update戦略を用いた正規化相互相関(Normalized Cross Correlation: NCC)に基づく高速なテンプレートマッチング法を提案した. 本稿では, 画像中のエッジ成分に着目した適応的な領域分割を行うことで, Weiらの手法よりもさらに高速なテンプレートマッチング法を提案する. 実験では, 複数の画像を用いて提案手法の有効性を検証した. |
| 題名 | 視覚の空間周波数特性に基づく錯視モデル |
| 著者 | *川本 晶子, 岡崎 秀俊 (大島商船高等専門学校 電子機械工学科) |
| Page | pp. 120 - 121 |
| Keyword | 錯視モデル, ウェーブレット変換, ヘルマン格子, 空間周波数特性 |
| 題名 | e-Learningにおける顔画像を用いた認証システムの開発 |
| 著者 | *小谷 活太 (松江工業高等専門学校), 園山 昌司, 大澤 昇, 廣瀬 誠 (松江工業高等専門学校情報工学科) |
| Page | pp. 122 - 125 |
| Keyword | ステレオ計測, e-Learning試験, 本人認証, 視差画像, なりすまし |
| Abstract | 本稿はe-Learningにおける試験を可能にすることを目的としたWebカメラによる「本人認証システム」の開発手順及びその有効性について報告する.Webカメラを用いた本人認証における最大の課題は、写真を用いて容易に「なりすまし」行為ができることである.その解決策として,本報では,受動ステレオ法による3次元計測を応用した本人認証システムを提案する.本手法は,2次元による顔認証アルゴリズムと視差画像による距離判定アルゴリズムを組み合わせ,その解決を図った. |
| 題名 | 複数のビット埋込みが可能な誤検出率指定型電子透かし法 |
| 著者 | *左山 紘平, 中本 昌由 (広島大学大学院工学研究科), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部) |
| Page | pp. 126 - 129 |
| Keyword | 画像電子透かし法, 離散ウェーブレット変換, 誤検出確率, マルチビット, ロバスト性 |
| Abstract | 近年,インターネットの普及によって世界中のユーザが手軽に画像・動画等のさまざまなディジタルコンテンツにアクセスすることが可能になりつつある.その利便性の一方で,ディジタルコンテンツの不正なコピーや配布が問題となっている.電子透かしは,ディジタルコンテンツに透かし信号を埋め込むことによって著作権を保護する手法として注目を集めている.本研究では,マルチビットを埋込むことができ,さらに透かし検出が可能な新たな手法を提案する.本手法の最大の特徴は,透かし検出において誤検出確率が指定可能な点である.誤検出確率のある手法は少ないが,著作権保護のためには必要な要素である.またロバスト性の高さもシミュレーションで示す. |
| 題名 | 人間の視覚特性を考慮したDWT領域における情報埋め込み法の改良 |
| 著者 | *藤井 淳広, 中本 昌由 (広島大学大学院工学部研究科), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部) |
| Page | pp. 130 - 133 |
| Keyword | 人間の視覚特性, DWT領域, 情報埋め込み, 電子透かし |
| Abstract | インターネットの普及に伴い誰でも手軽にディジタルコンテンツにアクセスすることが可能になりつつある.一方で,ディジタルコンテンツの不正なコピーや配布が問題となっている.電子透かしは,ディジタルコンテンツに透かし信号を埋め込むことによって著作権を保護する手法として注目を集めている.本論文では,人間の視覚特性を考慮したDWT領域における情報埋め込み法を改良し,埋め込み容量を増大させる手法を提案した.提案手法では,埋め込み手法と検出手法を修正し,相関の絶対値によってビット判定を行う方法を提案した.計算機シミュレーションにより,提案手法は従来手法よりも埋め込み可能なビット数が増大することを示した. |
| 題名 | 大規模サポートベクター回帰におけるアンサンブル学習を用いたパラメータチューニング |
| 著者 | *宇野 侑希 (甲南大学大学院自然科学研究科), 中山 弘隆 (甲南大学知能情報学部) |
| Page | pp. 134 - 135 |
| Keyword | サポートベクター回帰, パラメータチューニング, アンサンブル学習, 大規模問題 |
| Abstract | サポートベクター回帰を用いるにあたって,カーネルに含まれるパラメータ値は汎化能力に大きな影響を与えるため,適切なパラメータを設定する事は重要である. 適切なパラメータを設定する際には,交差検定法を用いるのが一般的であるが,大抵の場合これは非常に時間がかかる方法である. そこで我々は,パラメータチューニングの容易化のためにブースティングを用いることを提案し,その有効性を確認したが,大規模問題に対しては,交差検定法よりは早いものの,非常に長い計算時間を要するため実際には用いる事ができない. 従って,ブースティングを用いるが,計算速度を上げるために訓練データを分割するという手法を提案し,人工問題を用いた数値実験を行ってその有効性を示す. |
| 題名 | 検索者のコンテクストを考慮した検索キーワード修正支援 |
| 著者 | *和田 拓也 (広島大学大学院工学研究科), 亀井 清華, 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究院) |
| Page | pp. 136 - 137 |
| Keyword | Web検索, 検索キーワード, 探索的検索 |
| Abstract | 検索者自身の目的が曖昧かつ検索対象への知識が乏しい場合においては,キーワード型Web検索エンジンでは十分な検索結果を得ることが容易ではない.その要因として,検索対象への知識不足により検索キーワードの幅が狭くなることや的外れな検索キーワードでの検索が増えることが挙げられる.本研究では,探索的検索の支援を目的とし,検索者のコンテクストを考慮した検索キーワード修正支援手法を提案する.具体的には,過去に類似した検索行動を行った他の検索者に着目し,類似した検索者が用いた検索キーワードや閲覧したWebページ等の情報から検索キーワードを提示する.本手法により,検索者が検索キーワードの候補を拡大するとともに的外れな検索キーワードでの検索を防ぐことが期待される. |
| 題名 | 組込みオープンソースソフトウェアに対するMCMCおよびハザードレートモデルに基づく信頼性評価法 |
| 著者 | *村上 貴俊, 田村 慶信 (山口大学大学院理工学研究科), 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科) |
| Page | pp. 138 - 139 |
| Keyword | ソフトウェア, 信頼性, オープンソース |
| Abstract | オープンソースソフトウェアは,世界中の誰もが開発に参加でき,誰でも自由に改変可能なソフトウェアであることから,急速に普及が進んでいる. また最近では,携帯端末や家電などの組込み機器に対してもAndroid やBusyBox に代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されつつある. 本研究では,オープンソースプロジェクトの下で開発されている組込みオープンソースソフトウェアを採用した組込みシステムの移植工程における信頼性を評価するために,組込みオープンソースソフトウェアを構成するコンポーネントと,それに影響を及ぼすコンポーネントとの特徴を同時に考慮したハザードレートモデルに基づく信頼性評価法を提案する.さらに,実際のオープンソースソフトウェアのソフトウェア故障発生時間間隔データに対する数値例を示す. |
| 題名 | 書字運動と前腕筋電位信号を利用した生体認証のための計測用カフの開発 |
| 著者 | *河田 健太郎, 小作 敏晴, 厚海 慶太, 佐野 学 (広島市立大学大学院/情報科学研究科) |
| Page | pp. 140 - 141 |
| Keyword | 書字運動, 筋電位信号, 生体認証 |
| Abstract | 筆者らは、書字運動に関する等価力学モデルと前腕表面から観測される筋電位信号から筆跡を推定するシステムを構成し、これを生体認証に応用する研究を行っている。この研究では、いかに容易に精度よく筋電位信号を計測できるかが重要である。そこで、血圧計のカフ型の筋電位計測用器具を試作し、湿式電極、乾式電極、試作カフの3通りの筋電位計測方法による書字実験結果と比較して、試作カフの性能を評価した。 計測した筋電位信号と筆点変位信号から、筆跡の推定システムの同定と再生シミュレーション、筆跡の実測値に対する推定値の適合率の計算を行った結果、試作カフを用いた場合、y方向の適合率が他の場合と比べて良くなる傾向が確認された。 |
| 題名 | プロセス監視と設計品質評価によるソフトウェア開発プロセス改善効果の定量的評価に関する研究 |
| 著者 | *一ノ瀬 祐樹, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会経営工学講座) |
| Page | pp. 142 - 143 |
| Keyword | ソフトウェアプロセス改善, プロセス監視, 設計品質評価, 重回帰分析, 主成分分析 |
| Abstract | ソフトウェア開発プロセスにおいては,リスク管理を合理的に推進することが,プロジェクトの成功につながる大きな要因となっている.したがって,プロジェクトを成功へと導くためには,品質保証部等の第三者が,リスクの早期検出と対策状況を監視する「プロセス監視活動」と,設計段階で仕様書・設計書の品質の定量的評価を行う「設計品質評価活動」が重要となる.本研究では,上述の両活動により得られた実際のプロセス監視データに多変量解析手法を適用し,2つの活動による効果の定量的な評価と,有用なプロセス改善策について議論する. |
| 題名 | OSSに対するマルコフ連鎖モンテカルロ法に基づく信頼性評価と予測分布の推定 |
| 著者 | *川上 優 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻社会経営工学コース), 田村 慶信 (山口大学大学院理工学研究科大学院理工学研究科), 山田 茂 (鳥取大学大学院苦学研究科社会基盤工学専攻社会経営工学講座) |
| Page | pp. 144 - 145 |
| Keyword | オープンソースソフトウェア, 信頼性評価, マルコフ連鎖モンテカルロ法, ベイジアンネットワーク |
| Abstract | 本研究では,オープンソースプロジェクトの下で開発されたオープンソースソフトウェアの信頼性を評価するために,ベイズ理論に基づくフォールト重要度に基づいた信頼性評価法を提案する.特に,オープンソースソフトウェアのフォールト重要度に関するデータに基づいて,マルコフ連鎖モンテカルロ法により,各フォールト重要度の予測分布を推定する.これにより,各フォールト重要度の定常状態を把握することが可能となるだけでなく,将来的な予測分布を利用することにより,オープンソースソフトウェア全体の信頼性評価尺度の1つとして利用できるものと考える.さらに,実際のオープンソースソフトウェアのフォールト発見数データに対する数値例を示す. |
| 題名 | E-VChat : 頭部動作連動型InterActorを重畳合成したビデオチャットシステム |
| 著者 | *小林 亜由美, 高田 友寛 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 石井 裕, 渡辺 富夫 (岡山県立大学 情報工学部) |
| Page | pp. 146 - 147 |
| Keyword | ビデオチャット, コミュニケーション, 身体的インタラクション, 実映像 |
| Abstract | 本研究では、互いの身体的インタラクションが捉えやすい状態を実現しつつ、ビデオ映像を用いて対話相手の表情や顔色やその他ノンバーバル情報を観察しながら会話を可能にするシステムの構築を目的としている。身体的インタラクションを支援するために、相手のビデオ映像に対して自己の代役となるInterActorを仮想的に対面で重畳合成するとともに、著者らが開発した「なりきりヘッドセット」を用いて対話者の頭部動作をInterActorに反映させることのできるE-VChatシステムを開発している。さらに、InterActorを複数体使用することで集団コミュニケーション場を形成し、場の盛り上げなどの集団引き込み効果を応用したシステムを開発している。 |
| 題名 | データベースのk-匿名化手法における部分問題解決に基づく効率的な手法 |
| 著者 | *世良 公二, 上土井 陽子, 若林 真一 (広島市立大学大学院情報科学研究科) |
| Page | pp. 148 - 149 |
| Keyword | k-匿名化, 一般化, データベース |
| Abstract | 近年、ネットワークを使用し情報交換や情報公開を行うケースが増加している。このようなケースで問題となることは情報が流出することである。データ公開での情報流出を防ぐ一つの方法としてk-匿名化技術がある。本研究では、効率的にk-匿名化を行う方法を提案することが目的である。提案手法は探索範囲を制限することで従来手法よりも計算時間を抑える方法をとる。 |
| 題名 | 高次脳機能障害者リハビリ支援システム |
| 著者 | *田邉 幸祐 (近畿大学工学部) |
| Page | pp. 150 - 153 |
| Keyword | 高次脳機能障害, リハビリテーション, Web |
| Abstract | 高次脳機能障害とは、脳血管障害・頭部外傷などで知覚、言語、記憶、思考といった日常生活に必要な機能の使用や機能の統合に関わる障害が発生したものであり、障害の程度によっては、本人すらも障害に気付かない事がある。そのため、高次脳機能障害者と周囲の人との理解の差が日常生活や対人関係の問題、外出時の事故に繋がりやすくなっている。 高次脳機能障害者リハビリ支援システムでは、自宅で行えるリハビリテーションは自宅で行い、病院で行う必要があるものは病院で行うという分担をすることで、通院や家族の負担を軽減すると共に、通院時にはオンラインでのリハビリの結果に基づいた指導と治療を可能とする事を目指す。 |
| 題名 | Twitterを利用したプレゼンテーション用レスポンスシステム |
| 著者 | *中筋 浩之 (近畿大学大学院総合理工学研究科), 越智 洋司, 井口 信和 (近畿大学理工学部) |
| Page | pp. 154 - 157 |
| Keyword | Twitter, レスポンスシステム, プレゼンテーション支援 |
| Abstract | 近年、著しく普及が進んでいるコミュニケーションサービスであるTwitterは,日常の”つぶやき”だけでなく,イベントや学会での発表で意見や疑問を投げかける手段として利用されている.本研究ではTwitterをプレゼンテーションにおけるレスポンスシステムのプラットフォームとして捉え、発表スライドに対応したツイートを投稿し,返信を収集するレスポンスシステムを開 発する.本稿では,Twitterをレスポンスシステムとする際の諸問題を挙げ,試作中のシステムの概要を述べる. |
| 題名 | 災害時における地域情報共有システムの開発 |
| 著者 | *南部 圭太郎, 瀧本 浩一 (山口大学大学院 理工学研究科 環境共生系専攻) |
| Page | p. 158 |
| Keyword | 防災, 携帯電話, 情報, 共有, 南部圭太郎 |
| Abstract | 2009年7月21日の中国九州北部で記録的な豪雨が発生した。この豪雨により山口県では多大な被害を出した。このような被害を出した原因の一つとして、行政や住民の対応の遅れがあげられる。そこで災害情報を共有することで、より迅速な災害対応と自主避難を行うことを目的とした、情報共有システムの開発を行う。 |
| 題名 | モバイルエージェントを用いたP2Pシステムにおけるマルチメディアコンテンツのストリーミング配信手法 |
| 著者 | *早川 匡史, 東野 正幸, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻) |
| Page | pp. 159 - 161 |
| Keyword | マルチメディア, ストリーミング, P2P, モバイルエージェント |
| Abstract | P2Pシステムでのストリーミング配信を行うため,コンテンツの再配置のためにマルチメディアデータ全体をモバイルエージェント(エージェント)に保持させるとノード間の移動に時間が掛かる.移動時間の軽減を目的として,マルチメディアを時系列順に等分割し,それぞれの断片をエージェントに保持させる.しかしエージェントをシステム上に分散配置しただけでは,エージェントを検索する必要があるため,再生に追い付かない場合がある.本稿ではシステム上に配置させたとき,自律的にエージェント同士がキー検索で管理ノードを通知し合うことにより,スムーズなストリーミング配信を実現させ,その実験を行い評価した. |
| 題名 | テスト環境の変化を考慮したソフトウェア信頼性評価のためのNHPPモデルに関する研究 |
| 著者 | *南野 友香 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻社会経営工学コース), 井上 真二, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻社会経営工学講座) |
| Page | pp. 162 - 163 |
| Keyword | チェンジポイント, ソフトウェア信頼度成長モデル, 平均値関数, ソフトウェア信頼性評価 |
| Abstract | 本研究では,ソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)に基づく信頼性評価精度の向上を目的として,テスト環境の変化を考慮したSRGMのモデリング枠組みを議論すると共に,代表的な非同次ポアソン過程(NHPP)モデルに対して議論した枠組みを適用し,新たなNHPPモデルの構築を行う.最後に,実測データを用いながら今回構築したNHPPモデルと既存のモデルとの適合性比較を行い,提案モデルの有効性を検証する. |
| 題名 | 自律分散協調型避難誘導システムの開発〜システムの実証実験〜 |
| 著者 | *諸藤 友規 (山口大学大学院 理工学研究科 環境共生系専攻), 瀧本 浩一 (山口大学大学院 理工学研究科(工学) 環境共生系学域) |
| Page | p. 164 |
| Keyword | 防災 |
| Abstract | 本研究では地下街等の閉空間内において発生した災害に対しての避難誘導手法として、自律分散協調型避難誘導システムの開発を行ってきた。これは、実際の建物内に各種センサと処理装置及びネットワーク接続機能を有する装置(以下ユニット)を配置し、データを送受信して、光誘導等により最適な避難経路を提示するシステムとそのアルゴリズムの開発と実装を行ってきた1)。しかし、複数の出口への対応、複数の災害への対応が行えていないなどの課題があった。そこで、本研究ではユニットに実装するアルゴリズムの改善を行い、その後、システムの有用性を確認するため実証実験を行った。 |
| 題名 | 災害図上訓練支援キットの開発 |
| 著者 | *横山 太郎, 瀧本 浩一 (山口大学大学院 理工学研究科 環境共生系専攻) |
| Page | p. 165 |
| Keyword | 災害図上訓練, DIG, 電子地図, 防災教育 |
| Abstract | 災害に対するソフト面の対策として防災教育があげられるが、地域住民、企業、行政の防災教育のひとつとして災害図上訓練(Disaster Imagination Game :DIG)が実施されている。(1) 従来の方法では研修内容に適した地図を用意する事、刻々と変化する被害状況を紙面上で表現する事が困難であった。そこで本研究では、課題の提示や災害状況変化などの情報を動的に表現する事によってグループ内の議論をスムーズに行う事、電子化した地図を用いて時間的、費用的負担を減らす事によりDIGを実施させやすくする災害図上訓練支援キットの開発を行った。 |
| 題名 | ネット長分布に注目したマルチコアプロセッサ環境におけるLSI並列概略配線の実行速度の解析 |
| 著者 | *新谷 康弘, 稲木 雅人, 若林 真一 (広島市立大学大学院情報科学研究科) |
| Page | pp. 166 - 169 |
| Keyword | マルチスレッド, マルチコア, LSI設計, 配線設計 |
| Abstract | LSI設計における配線設計は,与えられた素子配置に対して,素子間をつなぐ配線経路を決定する工程である.近年ではLSIの高集積化により配線数が膨大となり,コンピュータによる自動設計が行われるが,依然として設計に長期間を要している.そのため,並列コンピュータやPCクラスタを用いた並列処理による実行時間の削減が試みられてきた. 本研究では,マルチコアプロセッサ環境における配線設計の高速化を目的とする. 既存の並列配線アルゴリズムに対して予備実験を行った結果,逐次処理と比較した場合の実行時間の削減率は処理の対象となる回路によって異なることが分かった. そこで本研究では回路の特徴を示すものとして,ネット長の分布に着目し,ネット長の分布と使用するコア数(スレッド数)に対する実行時間の関係を解析する.それに基づき,アルゴリズムの適切なパラメータ値の導出やアルゴリズム自体の改良を行うことで実行時間の短縮を目指す. |
| 題名 | VCR機能を備えたP2P VoDシステムのためのデータ通知手法 |
| 著者 | *上寺 龍介 (広島大学 大学院工学研究科), 藤田 聡 (広島大学 大学院工学研究院) |
| Page | pp. 170 - 171 |
| Keyword | P2P, VoD, VCR機能 |
| Abstract | 近年,Peer-to-Peer(P2P)技術を用いたビデオオンデマンド(VoD)システム(以下,P2P VoDシステム)に関する様々な研究が行われている.その中には,VCR機能(早送り・巻き戻し,一時停止,シーク機能など)を取り扱った研究もあるが,早送り・巻き戻し機能を取り扱った研究は少ない.そこで,本研究では,巻き戻しは早送りの逆操作であることを考慮し,特に早送り機能を提供するP2P VoDシステムを取り扱う.なお、本研究では,x倍速の早送りを「連続するxピースの中から(任意の)1個を再生していく操作」として扱う. |
| 題名 | 移動中の支援に注目した公共交通利用者のためのARアプリケーションの開発 |
| 著者 | *金谷 直樹, 伊藤 昌毅, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学 大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻) |
| Page | pp. 172 - 175 |
| Keyword | AR, スマートフォン, 公共交通, 経路探索, ユーザインターフェース |
| Abstract | 我々は公共交通を利用した移動支援に着目し,出発地から目的地までの経路情報を提供する 経路探索システム"バスネット"を開発してウェブアプリケーションとして公開している. しかし,バスネットのようなナビゲーションシステムは,提供する経路情報が文字や地図が主体で あるため,ユーザは理解しにくい事と,バスを利用して移動する前に使用されることが前提である ため,実際に移動する際に必要となる情報が不足しているという二つの問題を抱える. そこで,我々は直感的に理解できる経路情報を提供する,スマートフォン用ARアプリケーション を開発した. これにより,土地勘が無いユーザでも文字や地図よりも直感的に経路情報を把握できるようになっ た. |
| 題名 | COINSを用いた関数型言語コンパイラの実装方式 |
| 著者 | *宗森 琢哉, 川端 英之, 北村 俊明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 情報工学専攻) |
| Page | pp. 176 - 179 |
| Keyword | コンパイラ, 関数型言語 |
| Abstract | コンパイラ・インフラストラクチャCOINSは,コンパイラの開発に必要なモジュールを備えており,COINSのもつ中間表現HIRに変換するフロントエンドを構築するだけで,新しい言語のコンパイラを構成できる.しかし,COINSに備わる中間表現は手続き型言語向けであり,HaskellやMLなどの関数型言語で多用される表現をHIRに変換するフロントエンドの実装は容易ではない.そこで,新たに関数型言語向け高水準中間表現FHIRとFHIR to HIRトランスレータの設計,実装を行った.本研究では、COINSを用いてクロージャ,高階関数などといった関数型言語の機能を実現する方法を示す. |
| 題名 | MapReduceを用いた並列処理に関する研究 |
| 著者 | *角 佳代子 (松江工業高等専門学校専攻科), 福岡 久雄 (松江工業高等専門学校情報工学科) |
| Page | pp. 180 - 183 |
| Keyword | MapReduce, グラフ同型性判定問題, 並列処理 |
| Abstract | MapReduceとは、コンピュータクラスター上で大規模なデータの分散処理を行うために、Google社によって考案されたプログラミングモデルである。このMapReduceは、もともとGoogle社のサーバ処理のために考案されたものであるが、膨大な量の計算を必要とする数学的問題にも応用することができる。その例がグラフ同型性判定問題である。このグラフ同型性判定問題にMapReduceを適用することで、MapReduceの有効性について検証する。 |
| 題名 | MP3圧縮に耐性を有する透かし入り音楽参照型電子透かしの提案 |
| 著者 | *西岡 賢幸, 松元 隆博, 松藤 信哉 (山口大学大学院理工学研究科) |
| Page | pp. 184 - 185 |
| Keyword | 電子透かし, 音楽 |
| Abstract | 音楽に対する電子透かしの検出の手法としては,原音楽参照型と原音楽非参照型に大別される.原音楽非参照型で量子化処理を用いた電子透かしが提案されている.しかしMP3圧縮,伸長した後に相関をとると相関値が低くなり,検出が困難になるという難点がある. そこで,本稿では別の透かし入り音楽を参照し,透かし情報を取り出す手法を提案する.この手法は,検出側の際に,透かしとして擬似乱数系列が埋め込まれた検出対象の透かし入り音楽と別の透かし入り音楽を用意し,透かし情報が埋め込まれた低周波成分同士を減算することによって,検出を行う.これにより,相関をとる際の妨げとなる背景雑音の影響を抑えることができる.実験により,MP3圧縮に高い耐性が持つことが確認できた. |
| 題名 | Si結晶中の砒素-原子空孔複合体に関する第一原理計算 |
| 著者 | *岩崎 剛士, 末岡 浩治 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科) |
| Page | pp. 186 - 189 |
| Keyword | シリコン |
| 題名 | 多目的最適化におけるロバスト性の評価 |
| 著者 | *田中 聡 (甲南大学 自然科学研究科), 中山 弘隆 (甲南大学 知能情報学部), 尹 禮分 (関西大学 環境都市工学部) |
| Page | pp. 190 - 191 |
| Keyword | ロバスト最適化, 多目的最適化, 満足化トレードオフ法, ロバスト設計 |
| Abstract | ロバスト最適化とは、環境の変化や設計変数の実行誤差などを考慮し、できるだけ製品の安定性や信頼性を高めることを目的とした手法である。本研究では、多目的最適化問題におけるロバスト性について考察する。多目的最適化では一般にすべての目的関数を同時に最適にする解は存在せず、各目的関数の効率をギリギリまで高めた解をパレート解と呼ぶ。 パレート解の中から、どれを意思決定の解にするかは満足化トレードオフ法を用いる。満足化トレードオフ法は、与えられた希求水準に対し、何らかの意味で最も近いパレート最適な解を意思決定者に提示する。本報告では、満足化トレードオフ法でパレート解を求めた際、そのロバスト性を吟味する。ロバスト性を評価するにあたって、それぞれの目的関数についてのロバスト性とパレート最適性に対するロバスト性の2 点に着目する。 |
| 題名 | 半導体結晶表面における弾性波伝搬の大規模分子シミュレーション |
| 著者 | *藥師川 裕貴, 鶴田 健二, 藤森 和博 (岡山大学 大学院 自然科学研究科) |
| Page | pp. 192 - 195 |
| Keyword | surface acoustic wave, molecular dynamics, acoustic lens |
| Abstract | 2次元等方物質において,レンズ効果や負の屈折などの弾性波の制御ができることが確認されている.半導体結晶表面において,原子レベルでこれらの効果が実現できれば,欠陥がある部分での弾性波の散乱を利用した結晶表面上の欠陥の探知など様々な応用が期待できる.本研究では,分子動力学法に基づく大規模数値シミュレーションにより,Si表面における表面弾性波の振舞い,特に結晶の異方性の影響や,その波源の深さ依存性,表面欠陥との相互作用,さらには表面に形成するナノ構造によるフィルタやレンズ効果の発現の可能性を探る. |
| 題名 | 局所線形モデルを用いた非線形PID制御系の設計 |
| 著者 | *岩崎 匠 (広島大学大学院工学研究科), 山本 透 (広島大学大学院工学研究院) |
| Page | pp. 196 - 199 |
| Keyword | PID制御, 非線形システム, 局所線形モデル |
| Abstract | プロセスシステムの多くは,今なおPID制御が用いられている.対象となるシステムは操業条件や周辺環境の変化,システムの非線形性などにより特性が大きく変化する.このようなシステムに対し,固定のPIDパラメータによる制御では常に良好な制御結果を得ることが難しい.本稿では,非線形システムを複数個の局所線形モデルで記述し,これらのモデルに基づいたPIDパラメータのオンライン調整法について考察する.本手法では,各線形モデルに基づいて算出されたPIDパラメータに,各線形モデルの推定出力値と実際のシステム出力値の誤差に応じた重み付けを行うことにより,少ない計算コストで良好な制御性能を得ることができる. |
| 題名 | ワンショットチューニングPID制御系の一設計 |
| 著者 | *林 香予子, 山本 透 (広島大学大学院 工学研究科) |
| Page | pp. 200 - 203 |
| Keyword | PID Control, Closed-Loop Data, Genetic Algorithm, PID Tuning |
| Abstract | 近年,地球温暖化の深刻化に伴い,産業界では温室効果ガスの低減や省エネルギー化が求められており,制御システムの重要性は高まっている.一方でPID制御は多くの実システムに適用されているが,制御パラメータであるPIDゲインの決定は重要な課題である.従来は,モデルに基づいてPIDゲインを決定するが,しばしば所望の制御性能を満たさないことがある.したがって,モデルを用いずにPIDゲインを算出することが望まれている.本稿では, PID制御則から定義した一般化出力に基づいて,1回の操業データを直接利用して,PIDゲインを調整するワンショットチューニング法を提案する.また,数値例への適用を通して,提案手法の有効性を検証する. |
| 題名 | FRITを用いた非線形PID制御系の設計 |
| 著者 | *脇谷 伸 (広島大学), 大西 義浩 (愛媛大学), 山本 透 (広島大学) |
| Page | pp. 204 - 207 |
| Keyword | PID制御, FRIT, 小脳演算モデル, 非線形システム, 閉ループデータ |
| Abstract | 産業プロセスの多くは非線形性を有しており,固定の制御パラメータによる制御器では,常に良好な制御結果を得ることが難しい.非線形システムに対する有効な制御手法として,ニューラルネットワークの一種である小脳演算モデル(CMAC:Cerebellar Model Articulation Controller) を用いたCMAC-PID 制御器が提案されている.しかしながら,CMAC が最適なPID パラメータを学習するためには数回の制御実験が必要であり,このことが実用化への障害となっている.本研究では,一回の試験データから制御パラメータを算出可能なFRIT とCMAC を統合した新しいCMAC-PID 制御系の学習法を提案する.本手法によって,CMAC のオフライン学習が可能となり,一回の入出力データのみによって良好なPID パラメータを得ることができる. |
| 題名 | SQCに基づく自動車用ゴム部品の成形不良低減に関する研究 |
| 著者 | *坂口 恭平, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会経営工学講座) |
| Page | pp. 208 - 209 |
| Keyword | 統計的品質管理, 実験計画法, 分散分析, 直行多項式, 重回帰分析 |
| Abstract | 本研究では,自動車用ゴム部品の型成形製品のダンゴと呼ばれるゴム材料を研究の対象としている.ダンゴには規定重量があり,規定の重量に裁断されるが,裁断の際に重量のバラツキが生じている.それが原因となって成形不良が発生し,後工程よりクレームが生じている.そこで本研究では,統計的品質管理手法を用いて重量バラツキに関係している要因を解析し,成形不良率を低減させることを目的とする. |
| 題名 | 産業用ロボットRV-1AのためのCAMシステム |
| 著者 | *吉武 翔 (山口東京理科大学大学院 永田研究室), 永田 寅臣, 大塚 章正 (山口東京理科大学) |
| Page | pp. 210 - 213 |
| Keyword | 産業用ロボット, CAM, Cutter Location data, ロール・ピッチ・ヨー, UDPパケット |
| Abstract | 現在,産業用ロボットとCAD/CAMとのシステム化はNC工作機械ほど進んでいないのが現状である.一般的に産業用ロボットを利用する場合にはティーチングペンダントを使用し,ロボットアーム先端の位置と姿勢データを入力する必要があり,時間を要する煩わしい作業となっている.この作業は教示と呼ばれており,教示作業の省力化のために産業用ロボットのCAMシステムの開発とその標準化が期待されている.本研究では,産業用ロボットのCAMシステムには,従来のCAD/CAMのメインプロセッサがカッタロケーション(CL)データを算出する機能に加えて,そのCLデータに基づく位置・姿勢の軌道追従制御の機能までを含むものと定義する.CAD/CAMと産業用ロボットとの連携を図るためにシンプルで柔軟なCAMシステムの設計,提案を目的とする. |