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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 8B  ネットワークとグループウェア
日時: 2016年7月8日(金) 10:30 - 12:10
座長: 宮田 章裕 (日本大学)

8B-1 (時間: 10:30 - 10:50)
題名WebRTCを用いたグループ利用容易なP2Pネットワーク構築と効率化の検討
著者*成田 裕司 (東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科), 坪川 宏 (東京工科大学)
ページpp. 1586 - 1592
キーワードP2P, ネットワークアーキテクチャ, Webサービス, グループウェア, 分散アルゴリズム

8B-2 (時間: 10:50 - 11:10)
題名タブレット向け描画画面共有アプリケーションにおける無線通信の遅延特性
著者*遠藤 慶一, 小野山 紋女, 岡野 大, 樋上 喜信, 小林 真也 (愛媛大学)
ページpp. 1593 - 1596
キーワードアドホックネットワーク, Bluetooth, Wi-Fi Direct, RTT, ペイントアプリケーション
アブストラクト本稿では,アドホックネットワークを活用した教育の実現可能性について検討するために,2台のタブレットを用いてタブレット間通信の特性を調査した結果を述べる. 調査を行うために,タブレット間で直接通信を行うことができる通信規格であるBluetoothまたはWi-Fi Directを使用して,2台のタブレットの間で描画画面を共有するペイントアプリケーションを作成した. そのアプリケーションを用いて往復遅延時間を計測したところ,BluetoothおよびWi-Fi Directでは,ともに80%以上の確率で50msec以内に送受信を完了できることが分かった. また,Wi-Fi Directと比較してBluetoothの方が,タブレットを操作する手の動きによる影響を受けにくいことが判明した.

8B-3 (時間: 11:10 - 11:30)
題名ソーシャルネットワークを用いたWi-Fiユーザー認証の提案・構築
著者*小林 茉莉子 (慶應義塾大学 環境情報学部), 鈴木 茂哉 (慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科)
ページpp. 1597 - 1601
キーワードWi-Fi, 認証, ソーシャルネットワーク, ソーシャルグラフ
アブストラクトWi-Fiは人々の生活に必要不可欠なインフラの一部として整備が進んでいるが,Wi-Fiの認証における利便性は未だ乏しい.Wi-Fiのアクセスポイントを用いる際に,事前に共有鍵を一人一人が機器に入力する方法は,ユーザーにとって負担が大きい.また,アクセスポイントの共有鍵をユーザーに教えることは,ネットワークの管理者にとって,秘密の情報を他人に教えるという観点から不安に感じることが多い点があるだけでなく,運用上不便でもある. そこで,本提案手法ではWi-Fiユーザー認証の利便性向上を目的とし,これにより管理者とユーザー双方の問題の解決を計る.SNSの認証とソーシャルグラフを組み合わせたWi-Fiユーザー認証の手法を提案する.

8B-4 (時間: 11:30 - 11:50)
題名ソーシャルネットワーク情報に基づくFLAREプログラマブルノードによるSDN拡張経路制御
著者*平久 紬, 柳田 晴香, 丸 千尋 (お茶の水女子大学), 中尾 彰宏, 山本 周 (東京大学), 山口 実靖 (工学院大学), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
ページpp. 1602 - 1607
キーワードDPN, FLARE, SDN, OpenFlow
アブストラクト現在のインターネットは、モバイル端末の高機能化やクラウドコンピューティングの発達により、多種多様なアプリケーションのトラフィックが混在しているため、大地震などの緊急災害時のネットワー ク輻輳では、すべてトラフィックが同一に扱われ緊急情報に中々アクセスできないという問題が生じる。そこで、トラフィック種別を判定し,アプリケーションごとに制御を行う方式と、Twitterなどのソーシャ ル・データから実社会の急激な状況変化を検出し、自動でユーザが必要とするアプリケーション情報を安 定に提供できる仕組みが必要と考える。本研究では、自動制御を実現するプラットフォームとして、広域ネットワークテストベッドJGN-Xの各拠点間をVLAN結合したネットワーク仮想化ノードFLAREを使用し、SDNによる自動経路制御実験を行う。

8B-5 (時間: 11:50 - 12:10)
題名ネットワーク上でのコンテンツ分布のための距離減衰関数の検討
著者*伏見 卓恭, 佐藤 哲司 (筑波大学図書館情報メディア系), 斉藤 和巳 (静岡県立大学経営情報学部), 風間 一洋 (和歌山大学システム工学部)
ページpp. 1608 - 1615
キーワードコンテンツ分布, 距離減衰関数, ソーシャルネットワーク
アブストラクト本研究では,ネットワークにおけるノードの活動履歴や性質などから得られるコンテンツベクトルを用いて,コンテンツ中心性という中心性指標を提案する.ネットワークでは,類似のコンテンツを有するノード同士は偏って分布しており,分布の中心に存在するノードからの距離が離れるほど,コンテンツ密度は徐々にあるいは急激に減少すると想像できる.そこで各ノードに対して,自身からの距離に従って減衰する重みを付しながらコンテンツベクトルを合成し,自身のコンテンツベクトルとのコサイン類似度により各ノード周りのコンテンツの集中度を定量化し,ランキングする. 特に本稿では,逆シグモイド関数による重み付けをすることで,著者らの従来研究より自由度の高いモデルを提案する.実ネットワークを用いた評価実験では,中心性ランキングの妥当性を確認するとともに,減衰レベルを調整するパラメータの推定結果とノードの性質,想定される分布の性質を比較しながら考察する.