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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 8A  クラウド・仮想化
日時: 2016年7月8日(金) 10:30 - 12:10
座長: 重野 寛 (慶應義塾大学)

8A-1 (時間: 10:30 - 11:10)
題名(招待講演) クラウドのモデルと先進技術
著者串田 高幸 (日本アイ・ビー・エム株式会社)
ページp. 1565

8A-2 (時間: 11:10 - 11:30)
題名仮想化が機器状態監視の定刻性に与える影響の一評価
著者*金子 雄, 伊藤 俊夫 (東芝 研究開発センター), 原 隆浩 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
ページpp. 1566 - 1577
キーワード仮想化, 監視制御システム
アブストラクトビルや工場の設備機器を遠隔から管理する遠隔ビル管理システム(BMS; Building Management System)には,ネットワークを介して機器の状態を取得するクローラと呼ばれるソフトウェアが存在する.計算機の仮想化(VM; Virtual Machine)を利用し,ビルオーナーごとにクローラを実行することで,クローラの障害の影響範囲を限定しつつ,遠隔BMSに必要な物理マシン数を減らせる.しかしVMの利用は,1) 仮想化のオーバーヘッド,2) 不適切なリソース割り当て,3) 複数VMの並列実行,などの理由からクローラの性能を低下させる可能性がある.遠隔BMSは99.999%という高い稼働率が要求されるため,この性能低下の特性を把握しておくことが重要である.本論文では,クローラをVM上で実行した場合の性能を,様々なリソース量やVM数において評価する.この評価により,1秒よりも短い間隔でCPU使用率を計測する必要性や,複数のVMによるCPU競合が性能低下に与える影響を明らかにする.

8A-3 (時間: 11:30 - 11:50)
題名ホストOS上のイメージファイル配置変更による仮想化環境におけるHadoopのI/O性能向上
著者*中島 健司, 藤島 永太, 山口 実靖 (工学院大学)
ページpp. 1578 - 1585
キーワードKVM, MapReduce, HDD
アブストラクト近年,Hadoopのような大規模のデータ処理においてクラウドシステムを用いることが増えている.代表的なクラウドシステムの構築方法の1つに仮想計算機を用いる手法がある.単一物理計算機上に複数の仮想計算機を起動するようなクラウド環境においては,複数の仮想計算機が同時に単一のHDDにアクセスするような処理においてI/O処理がボトルネックとなってしまう問題がある.Hadoopのような大規模なデータを扱う処理では,ストレージにシーケンシャルにアクセスをすることが多く,HadoopシステムのI/O性能を向上させる既存の研究としてファイルシステムにおけるファイル格納位置を制御し,シーケンシャルアクセス速度の高いHDDの外周部を積極的に活用する手法がある.しかし,この手法は大規模データ処理の代表的なシステムの一つである仮想化環境を用いたクラウドシステムを考慮していない.本稿では,この手法の仮想化環境への適用について考察する.具体的には,複数の仮想計算機を起動する仮想環境の課題を示し,その解決策としてVMイメージファイルを非連続的に配置する手法を示す.そして,複数のアプリケーションを用いて提案手法の有効性を示す.また,複数VM中の少数VMしか稼働していない状況における提案手法の性能を調査し,このような状況においても性能は同等か小さく劣化するにとどまり,本手法の負の影響が小さいことを示す.