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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 7A  運用と情報教育
日時: 2016年7月8日(金) 8:30 - 10:10
座長: 山井 成良 (東京農工大学)

7A-1 (時間: 8:30 - 9:10)
題名(招待講演) システムを運用できる人を育てるためには
著者渡辺 健次 (広島大学大学院 教育学研究科)
ページp. 1326
キーワード運用, システム構築, 教育

7A-2 (時間: 9:10 - 9:30)
題名ソフトウェアの高い互換性と長い持続性を目差すPOSIX中心主義プログラミング
著者*松浦 智之 ((有)ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所), 大野 浩之 (金沢大学 総合メディア基盤センター), 當仲 寛哲 ((有)ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所)
ページpp. 1327 - 1334
キーワード長期持続性, POSIX, 高互換性, シェルスクリプト, W3C勧告
アブストラクトソフトウェアは,より高度な要求,あるいは時代と共に変化する要求に応えるべく,絶え間なくバージョンアップを繰り返している.しかし多くのソフトウェアは,今自分の置かれた環境において求められる性能や機能を満たすことばかり偏重し,他の環境や将来の環境における互換性をあまり考慮していない.そこで著者らは,UNIX系OSが最低限満たすべきとした仕様をまとめた国際規格であるPOSIXに着目した.POSIXは現状で多くのUNIX系OSが準拠してるうえに,1990年の初出以来,その仕様はほとんど維持されている.このような性質をもつ規格に極力準拠しながらプログラミングすることで,ソフトウェアは高い互換性と長い持続性を得られる可能性がある.そして著者らは,このようにしてPOSIXの仕様に極力準拠しながらプログラミングをする指針を具体的にまとめ,POSIX中心主義と名付けた.本稿では,POSIX中心主義としてまとめたプログラミング指針を提案するとともに,現在行っている互換性と長期持続性の検証について報告する.

7A-3 (時間: 9:30 - 9:50)
題名ものづくりのための「ものグラミング」と実践的教育環境の構築
著者*大野 浩之, 森 祥寛, 北口 善明 (金沢大学 総合メディア基盤センター), 中村 和敬, 松浦 智之, 石山 雅三, 當仲 寛哲 (有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所)
ページpp. 1335 - 1340
キーワードMAKERムーブメント, ものづくり, ものグラミング, シェルスクリプト, 情報科学教育
アブストラクト近年の「ものづくり」の愛好者は増加を続け,その風潮は 「MAKERムーブメント」と称されるようになった.特にこの数年は,Raspberry Piに代表されるLinuxを搭載した小型マイコンが安価に供給されて話題になっているが,目新しさに注目が集まるもののマルチユーザマルチタスクOSの利点を生かし切れていない.本研究ではOSの機能と多彩なコマンドを積極的に利用するもづくりを提唱し,これを「ものグラミング」と呼ぶ.本論文では「ものグラミング」の考え方,ものグラミングに基づく教育環境をについて述べ,その有効性を示す.

7A-4 (時間: 9:50 - 10:10)
題名大規模実習環境に対応したルータ設定実習環境自動構築システムの開発
著者*山崎 俊彦 (九州産業大学大学院 情報科学研究科), 神屋 郁子, 下川 俊彦 (九州産業大学 情報科学部)
ページpp. 1341 - 1343
キーワード経路制御, 仮想ネットワーク, 仮想ルータ
アブストラクト経路制御はインターネット技術の基礎である。経路制御について学習する方法としては座学や実習がある。実習の方法としてルータ設定実習がある。ルータ設定実習の方法として実機を利用する方法がある。しかし、実機を用いて実習環境を構築するには、複数のネットワーク機器の準備や配置場所の確保などの問題がある。この問題の解決作として、仮想環境を用いて実習環境を構築する方法がある。一方、ルータを用いた実習においては、他の管理者との共同実習が重要である。一般的にネットワークの接続においては他の管理者との共同作業が必要になるからである。そこで、本研究では他の実習者と共同でのルータ設定実習を可能とするルータ設定実習環境構築システムを開発する。ルータ設定実習に必要な機器を仮想環境上に用意し、それらを接続した実習ネットワークを実習者に提供する。本システムは、一つの実習ネットワークに、同時に複数の実習者がアクセス可能とする。そのために、実習グループを用いる。これにより、他の実習者と共同でのルータ設定実習を実現する。