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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 6H  電力効率
日時: 2016年7月7日(木) 14:10 - 15:30
座長: 策力木格 (電気通信大学)

6H-2 (時間: 14:10 - 14:30)
題名ネットワークトモグラフィを用いたアドホックネットワークにおける電力推定手法の改善
著者*桑嶋 真也, 中村 嘉隆, 稲村 浩, 高橋 修 (公立はこだて未来大学)
ページpp. 1308 - 1313
キーワードネットワークトモグラフィ, アドホックネットワーク, 電力推定
アブストラクト無線通信技術の発達に伴い,無線接続される機器のみで構成されたアドホックネットワークが注目されている.また,ネットワーク利用率の増加に伴い,ネットワーク内部の状態を常に監視することによって,ネットワーク品質を高い状態で維持することが重要となってきている.このことから,ネットワークの内部状態を低コストで推定できる技術であるネットワークトモグラフィへの関心が高まっている.しかし,従来のネットワークトモグラフィを用いた内部状態推定は遅延やパケットロス率が主であり,アドホックネットワークにおいて重要な内部状態である電力を推定するための研究は見られない.そのため,本研究では,アドホックネットワークにおけるネットワークトモグラフィを用いた電力の推定を行う.また,その結果から推定手法の改善案を検討する.

6H-3 (時間: 14:30 - 14:50)
題名無線LANアクセスを行う多数台Android端末の通信効率とバッテリ性能の考察
著者*小柳 文乃 (お茶の水女子大学), 山口 実靖 (工学院大学), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
ページpp. 1314 - 1320
キーワードAndroid, 省電力化
アブストラクト近年スマートフォン端末は爆発的に普及しており,我々の生活に無くてはならないものとなりつつある.スマートフォンで出来ることはどんどん広がっており,今後も大きな可能性を秘めていると言えるだろう.しかし,スマートフォンのバッテリの持ちは非常に重要な課題である.本研究では,スマートフォン,特にAndroid端末において複数台が同時に通信する際の性能を考慮し,無駄な通信がどれだけバッテリ消費に影響を与えうるのかを調査する.そして,状況に応じた通信方法の提案とバッテリ性能の考察を行う.

6H-4 (時間: 14:50 - 15:10)
題名センサ電力消費を平準化した協調センシング方式の提案
著者*岩川 明則, 佐野 健, 福田 茂紀, 角田 潤 (株式会社富士通研究所/フロント運用管理プロジェクト)
ページpp. 1321 - 1325
キーワードIoT, M2M, ARモデル, L1正則化回帰
アブストラクト環境中に分散配置したセンサ群を用いて収集したデータを処理することにより,環境に応じたサービスを提供するIoTソリューションの研究開発が進んでいる.環境中ではセンサの電源の確保が難しいため,鍵となるセンサに測定を集中させ,他のセンサ値は推定することにより省電力性を達成する協調センシング方式が提案されているが,電力消費の偏りによる保守効率の低下が課題となっている.本報告では協調センシングによる測定重要度に基づき,鍵となるセンサを動的に変更することによりセンサの消費電力を平準化する方式を提案するとともに,計算機シミュレーションによりその効果を確認する.