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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 6G  車々間通信
日時: 2016年7月7日(木) 14:10 - 15:30
座長: 梅津 高朗 (滋賀大学)

6G-1 (時間: 14:10 - 14:30)
題名自動運転車両と手動運転車両の混在状況におけるT字路におけるドライバ支援方式の検討
著者*宮崎 千展 (神奈川工科大学), 松山 聖路 (神奈川工科大学大学院), 齋藤 正史 (金沢工業大学), 清原 良三 (神奈川工科大学)
ページpp. 1277 - 1284
キーワードITS, 自動運転, T字路
アブストラクト自動車メーカによる自動運転車両の市場への投入が近いと言われている.米国Google社の実験を代表として多くのメーカが凌ぎを削って研究開発中と言える.また,政府も渋滞の緩和,CO2排出量の削減,不注意による事故の防止と多くの効果に期待している.しかしながら,自動運転になれば事故がなくなるわけではない.避けられない事故は避けられないのである.そういった事故の責任の所在など法整備がまだできていないのが現状である.また,車の寿命は10年程度と考えると,徐々に自動運転車両が浸透するとし,新車がすべて自動運転車両であるという規制をかけたとしてもその規制後10年以上は自動運転とそうでない車両の混在環境が必ずある.そこで,本論文では混在環境における渋滞の削減を目標に自動車以外に交通手段の少ない地方都市の渋滞の一因である信号のないT字路をまずは例として,渋滞のモデル化を行い,混在環境で発生する問題をシミュレーションによって明らかにした.

6G-2 (時間: 14:30 - 14:50)
題名携帯電話網を併用した位置情報管理に基づく車車間通信手法の提案
著者*野村 晃啓, 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科)
ページpp. 1285 - 1291
キーワードITS, 車車間通信, VANET, Location Service, 携帯電話網
アブストラクト知的交通システム(ITS : Intelligent Transport Systems)において,道路交通の安全性や効率性,快適性の向上を目指す研究が盛んに行われている. 中でも車車間通信では,接続された車両のみで構成される自律分散型ネットワークであるVANET(Vehicular Adhoc Network)がインフラ設備を必要としないネットワーク形態として注目されている. VANETにおけるルーティングプロトコルの1つである位置情報利用型では,VANET全体への制御メッセージ等の配信が不要であり,VANETにおける有望なアプローチであると考えられる. しかしUnicast型伝送方式の場合,Location Serviceを利用することが前提となる.既存のLocation ServiceではパケットをVANET全体にフラッディングする必要があるため,帯域逼迫といった問題が発生する.このため,VANETに適応したLocation Serviceが求められている. 本研究では,VANET内の全車両の位置情報を一元管理したサーバをインターネット上に配置し,携帯電話網を用いて各車両がサーバへ問い合わせることで,終点車両までの経路情報を取得できるLocation Service を提案する.これにより既存手法におけるオーバヘッドを削減し,シミュレータ評価により提案手法において送信パケット数の削減とパケット到達率の向上を確認した.

6G-3 (時間: 14:50 - 15:10)
題名交差点の固定基地局による高信頼な距離ベクトルルーティングの一方通行道路への対応
著者*荒木 大志 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 吉廣 卓哉 (和歌山大学システム工学部)
ページpp. 1292 - 1300
キーワードITS, VANET, 固定基地局, 一方通行道路
アブストラクト車社会の発展に伴い,車同士が自律的にネットワークの構築を行うVANETに関する研究が盛んに行われている.VANETでは位置情報を使用するジオグラフィックルーティングを多く利用されている.しかし,ジオグラフィックルーティングで通信を確立するためには一定以上の車両密度が必要なので,車両密度の低い郊外や深夜の時間帯での使用は難しい.阪口らは,車両密度に影響を受けずパケット配送をするため,路上に設置された無線基地局間で車両を伝送媒体とした新たなネットワーク形態を提案した.このネットワークでは,パケットを車両によって複数の基地局を経由して宛先に転送する.各基地局は道路ごとの交通量を考慮し,交通量の多い道路を優先的に選択することにより基地局間で効率的なパケット配送を実現した.しかし阪口らの手法では,各基地局は一方通行道路を経路として選択できないことにより,パケットの伝送遅延が大きくなる場合がある.本稿では,阪口らの手法を拡張し一方通行道路を経路として選択可能とすることで,パケット配送において従来よりも低遅延な経路を選択できるルーティング手法を提案する.

6G-4 (時間: 15:10 - 15:30)
題名協調型 ITS における車々間メッセージ 代理生成・送信システムの設計
著者*北里 知也, 塚田 学, 落合 秀也, 江崎 浩 (東京大学情報理工学研究科)
ページpp. 1301 - 1307
キーワード協調型ITS, V2V 通信, アドホックネットワーク, センサネットワーク
アブストラクト道路交通をより安全で快適にするため,協調型 Intelligent Transportation System (ITS) の研究が欧州,米国,日本などで行われている. 欧州の協調型 ITS では車々間で走行情報を共有するために, Cooperative Awareness Message (CAM) という,自車の走行情報を載せたメッセージがやり取りされる. しかし, CAM について 2 つの問題が考えられる. 協調型 ITS の普及段階において,協調型 ITS 対応車と非対応車の混在状況が想定されるが,非対応車は CAM を送信できないため,対応車はその情報を得ることが出来ない. また,障害物によって CAM が遮へいされてしまう状況も考えられる. 本研究は,上記の 2 つの問題を解決するため, CAM の代理生成・送信システム設計することを目的とする. 問題の解決策として路側に設置したセンサによって道路上の車両の情報を取得し,取得した情報から CAM を代理生成・送信するシステムを設計した. 今回,その一部機能を除いてプロトタイプを実装し,実験を行った結果,設計したシステムは CAM の 2 つの問題を解決する有用なものであることがわかった.