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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 5E  センサネットワーク基盤
日時: 2016年7月7日(木) 10:20 - 12:00
座長: 西尾 信彦 (立命館大学)

5E-1 (時間: 10:20 - 10:40)
題名Wi-FiとBluetoothの連携によるトポロジ自動生成型情報配信方式の提案
著者*大島 浩太 (東京海洋大学), 中村 尚彦 (埼玉工業大学)
ページpp. 1031 - 1035
キーワードネットワーク連携, 情報配信, BYOD
アブストラクト高等教育の講義といった、ある空間内に密にスマートフォンを所持したユーザが存在する場合を対象とする情報配信システムを提案する。提案システムは、通信可能距離は長いが同時接続数が利用可能帯域や安定性に影響するWi-Fiと、電波干渉の影響は受けにくい安定性を持つが同時接続台数に制限のあるBluetoothを連携するアーキテクチャを特徴とする。Wi-FiをBluetoothトポロジを管理・構築するための制御網とし、Bluetoothを配信網として利用する。制御網からの指示で配信網のトポロジを逐次切り替える方式を開発し、密にユーザが存在する空間内でのデータ配信を実現する。さらに、提案アーキテクチャにおいて、配信感情までの時間の効率化方式も提案する。提案方式を備えたプロトタイプシステムを開発し、有効性を検証した。

5E-2 (時間: 10:40 - 11:00)
題名SQLクエリによるIoTデバイスの遠隔制御インタフェースの統合
著者*木下 舜 (慶應義塾大学総合政策学部), 空閑 洋平 (慶應義塾大学院政策・メディア研究科), 中村 修 (慶應義塾大学環境情報学部)
ページpp. 1036 - 1041
キーワードセンサネットワーク, IoT, SQL
アブストラクト本研究では、インターネットに接続された複数のデバイスに対して、SQL クエリを利用した制御を 可能とする、UDQ(Unified IoT Device Query) を提案する。現在、コンピュータの小型化と低価格化によ りインターネットに接続され遠隔操作が可能なセンサやアクチュエータが増加しているが、多くの場合固 有のリソース制限や API を持っているため、アプリケーションはそれぞれ個別に対応する必要がある。そ のため、センサ値に応じて操作を変えるような、複数デバイスを横断したアプリケーション開発が難しく なっている。そこで、広く利用されている SQL の文法を利用した問い合わせにより、固有のインタフェー スを意識しなくともアプリケーションからデバイスを制御できるシステム、UDQ を構築した。UDQ シス テムはアプリケーションが発行した SQL クエリを解釈し、条件に合致するデバイスに対してそれぞれに適 切な方法で命令を行なう。このため、複数のデバイスを組み合わせたアプリケーションを作成することが 容易になる。実装では、UDQ システム上に土壌の湿度を監視し、それを LED により通知するアプリケー ションを作成し、システムの特徴を示した。

5E-3 (時間: 11:00 - 11:20)
題名多様なユースケースに対応可能なユーザ参加型モバイルセンシング基盤の実装と評価
著者*松田 裕貴, 荒川 豊, 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)
ページpp. 1042 - 1050
キーワード位置情報サービス, モバイルアプリケーション, ユーザ参加型センシング, センサデータ収集・解析, プラットフォーム
アブストラクトいつでもどこでも環境や人の状況を把握,解析し,ユーザへと還元することを可能とするユビキタス社会の実現に向け,より効率的に環境や人をセンシングする手法が求められている.本研究では,ユーザが日常生活において利用する端末機器が環境や人をセンシングする,ユーザ参加型センシングに着目している.ユーザ参加型センシングは,ユーザがセンシングに参加するモチベーションを保つことや,使用端末のセンサ個体差や測定環境の差異を補正することが必要となるといった課題を抱えている.同時に,センシング需要の増加やセンシング対象の多様化に対応するため,より迅速にセンシングシステムを構築することも要求されている.本研究では,ユーザのモチベーションを高める機構や共通するセンサ個体差補正手法をモジュール化し,前述の課題を解決する機能を有したユーザ参加型センシングを誰もが簡単に実施可能とする,ユーザ参加型モバイルセンシング基盤を提案する.本稿では,センシング基盤の設計と実装について報告する.また,システムの評価として,実装容易性の検証,実環境における運用性能実験,スケーラビリティに関する実験を行った結果を報告する.

5E-4 (時間: 11:20 - 11:40)
題名エネルギーハーベスティング型アプリケーション設計を最適化する電力収支シミュレータ
著者*飯塚 達哉 (東京大学 大学院情報理工学系研究科), 成末 義哲 (東京大学 大学院情報理工学系研究科/日本学術振興会特別研究員DC), 川原 圭博, 浅見 徹 (東京大学 大学院情報理工学系研究科)
ページpp. 1051 - 1061
キーワードエネルギーハーベスティング, シミュレーション, 設計支援ツール
アブストラクトセンサネットワークにエネルギーハーベスティングを利用することは,アプリケーションの稼働時間の制限を取り除き,電池交換コスト,メンテナンスコストを著しく小さくするために,非常に有意義である. しかし,エネルギーハーベスティングを利用したアプリケーション(EHアプリケーション)において,発電電力量と消費電力量のバランスが上手く取れるように適切に設計を施すのは未だに難しい.設計を補助するツールとして,センサネットワークの動作を推定する多くのシミュレータが提案されてきたが,アプリケーションの動作が外部環境に大きく依存する場合においては,動作および消費電力の正確な推定が上手くできていなかった.しかし,アプリケーションの消費電力が5種類のタスクのみに依存するように限定して近似することで,アプリケーションの消費電力を予測は簡単になり,高い精度と忠実性を保持してのエネルギー収支のシミュレーションを可能にする.本稿ではこれを利用して,EHアプリケーションにおけるノード単位での正確なエネルギー収支のシミュレーションを可能にする計算モデルを提案した.そして,その計算モデルに基づいてユーザが想定する設計におけるエネルギー収支の時間推移を可視化することで,設計の支援を行うシミュレータツールPLEH ( PLanning simulation tool for Energy Harvesting applications ) を実装し,その有用性を検証した.