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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 5D  コンテンツ配信基盤
日時: 2016年7月7日(木) 10:20 - 12:00
座長: 後藤 充裕 (NTTコムウェア株式会社)

5D-1 (時間: 10:20 - 10:40)
題名ICNにおけるDataの通過情報を考慮したキャッシュへのルーティング手法の検討
著者*佐藤 和也, 神本 崇史, 重野 寛 (慶應義塾大学大学院理工学研究科)
ページpp. 993 - 1000
キーワードICN, キャッシュ, Breadcrumbs
アブストラクトInformation-centric Networking (ICN) において,ユーザはルータの持つキャッシュからコンテン ツを取得することができる.キャッシュを取得する手法に,ルータ間のキャッシュの重複を減らすアルゴ リズムを用い,コンテンツの通過情報をもとにキャッシュを発見するものがある.しかし,この手法は一 部のルータがキャッシュの取得を行わない,キャッシュの取得にISP からの情報を必要とするといった問 題点がある.本稿では,Cache-aware Routing by Comparing Distance for Contents for ICN (CCD) を提 案する.本提案手法はサーバまでのホップ数とキャッシュまでのホップ数を通過情報として記録し,比較 を行い転送方向を決定することですべてのルータがISP の情報に依存することなく最近傍コンテンツを取 得する.また,通過情報のキャッシュまでのホップ数を更新するためにコンテンツ要求パケットを拡張す る.エントリを更新するための新たなフィールドを加え,場合に応じて挙動を変える.有効性を確認する ためCCD をシミュレータ上に実装しキャッシュヒット率と平均コンテンツ取得時間について評価する.

5D-2 (時間: 10:40 - 11:00)
題名選択型コンテンツの放送型配信におけるユーザの視聴形態を考慮したスケジューリング手法
著者*福井 大地, 後藤 佑介 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページpp. 1001 - 1008
キーワード選択型コンテンツ, 放送型配信, 視聴形態, スケジューリング
アブストラクト選択型コンテンツの放送型配信では,サーバは多くのクライアントに一定の帯域幅で複数のコンテンツをまとめて配信できる.一方で,配信するコンテンツ数や使用できる帯域幅に応じて,ユーザは番組視聴中に待ち時間が発生するため,待ち時間を短縮するスケジューリング手法が提案されている.これまでの手法は,ユーザが所望する再生速度でコンテンツを視聴するため,すべてのコンテンツで早送り再生が可能な場合の配信スケジュールを作成していた.しかし,配信するコンテンツ数が増加すると,等速再生を行う場合に待ち時間が長大化する問題がある.本研究では,コンテンツごとに許容される再生速度が異なる番組構成において待ち時間を短縮するスケジューリング手法を提案する.ユーザの視聴形態を考慮した評価の結果,提案手法は既存手法に比べて平均待ち時間を短縮することが分かった.

5D-3 (時間: 11:00 - 11:20)
題名プログレッシブダウンロード環境におけるマルチビュービデオ配信のためのセグメントスケジューリング手法
著者*木藤 嵩人, 大友 伊織, 藤橋 卓也, 廣田 悠介, 渡辺 尚 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
ページpp. 1009 - 1015
キーワードマルチビュービデオ, プログレッシブダウンロード, スケジューリング

5D-4 (時間: 11:20 - 11:40)
題名クラウド上でのCDN実現における異なるQoS要求を考慮した資源選択手法
著者*長尾 翼, 春本 要, 滝根 哲哉 (大阪大学 大学院工学研究科)
ページpp. 1016 - 1023
キーワードコンテンツ配信, クラウド, 資源選択
アブストラクトクラウド上でCDNを実現する際には,配信に必要なコストが利用するクラウド資源に大きく依存するため,利用するクラウド資源の選択手法が重要となる. しかしながら,既存の選択手法では,遅延時間に関する一種類のQoS要求しか考慮されておらず,また,クラウド資源の利用コストの設定にサーバの使用に伴う定額コストが含まれていない. CDNにおけるコンテンツの配信では,その種類やデータサイズなどによって,遅延時間や転送速度など異なるQoS要求を考慮すべきであり,また資源選択の手法を考える際には,より実際のクラウドサービスに近い利用コストの設定を用いるべきである. そこで本稿では,クラウド資源の利用コストの設定にサーバの使用に伴う定額コストを追加した上で,異なるQoS要求を考慮したクラウド資源の選択手法を提案する. さらに,その提案手法を0-1整数計画問題として定式化し,数値実験によって性能評価を行うことで提案手法の有用性を示す.

5D-5 (時間: 11:40 - 12:00)
題名P2Pストリーミング環境におけるピースの希少性の変化に基づく再生途切れ時間短縮方式
著者*小島 圭貴 (東邦大学大学院理学研究科), 佐藤 文明 (東邦大学理学部情報科学科)
ページpp. 1024 - 1030
キーワードP2P, ストリーミング, 再生跡切れ時間, BiTorrent
アブストラクト近年,インターネットを介した映像配信サービスの増加にともない,P2Pストリーミング環境に注目が集まっている.P2Pストリーミング環境では,再生端末(ピア)は,再生に必要な分割データ(ピース)をP2Pネットワーク上の他の複数のピアから受信することで,サーバに発生する負荷を軽減できる.しかし,ピースをランダムに選択して受信するため,再生位置付近のピースの受信が間に合わない場合,再生途切れ時間が発生する.この課題に対して,ピースの再生位置への近さ(緊急性)とP2Pネットワーク内に存在するピースの数の少なさ(希少性)を考慮してピースを受信し再生途切れ時間を短縮する方法が提案されている.しかし,再生位置から離れたピースは,希少性が高いにもかかわらず選択されにくい問題があった.本稿では,P2Pネットワーク内のピースの希少性の変化を考慮し再生位置付近とそれ以降のピースの選択確率を制御するBICSを提案する.シミュレーションによる評価の結果,提案方式は従来方式より再生途切れ時間を短縮することを確認した.