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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 4C  コンテキストの収集・分析と活用
日時: 2016年7月7日(木) 8:20 - 10:00
座長: 小林 透 (長崎大学)

4C-1 (時間: 8:20 - 8:40)
題名ゲーミフィケーションに基づくコンテキスト収集システムにおけるユーザの動向の長期間の調査
著者*川上 慶士, 大澤 純, 原 隆浩 (大阪大学大学院情報科学研究科), Xie Xing (Microsoft Research Asia)
ページpp. 714 - 721
キーワードコンテキスト, ライフログ, ゲーミフィケーション
アブストラクトスマートフォンの普及によって,ユーザの生活履歴を収集することが容易になってきている.しかし,センサを用いるだけでそれらのログを収集する既存研究では,意味的な情報を含む具体的な状況や,ユーザの主観的な状況に関する情報のような,高度なコンテキスト情報は得られないという欠点がある.そこで,筆者らの研究グループでは,スマートフォンの利用履歴と高度なコンテキスト情報を収集することを目的として,「こんてきすとモンスター」というアプリケーションを運用している.このアプリケーションでは,ユーザに一定時間ごとに同伴者,活動,調子などの情報を選択形式で直接入力してもらうことで,ユーザの状態を表す,高度なコンテキストに関する情報を収集している.また,ゲーム要素を導入することで,ユーザの負担軽減を図っている.しかしこのゲーム自体は,ユーザの入力内容と独立して動作するため,ユーザが定期的に自身のコンテキストを正しく入力する意欲は大きくない.そこで本研究では,こんてきすとモンスターにユーザのコンテキスト情報をフィードバックするライフログ機能の導入を行い,約1年間に渡りユーザの動向を調査しライフログ機能の効果を検証した.その結果から,ライフログ機能を利用するタイミングに一定の傾向があり,ライフログ機能を利用する頻度が高いほど,こんてきすとモンスターを継続して利用する傾向があることが判明した.

4C-2 (時間: 8:40 - 9:00)
題名ランドマークに着目したドライバの地点把握度認識手法
著者*松山 聖路 (神奈川工科大学大学院), 徳永 雄一 (三菱電機株式会社情報技術総合研究所), 清原 良三 (神奈川工科大学)
ページpp. 722 - 728
キーワード地点把握度, ランドマーク, 認知地図, 自動車
アブストラクト人にとって自分のいる場所を正しく把握するスキルは非常に重要であり,ユーザの地点把握度を認識することができれば, 近年登場しているLBS(Location Based Services)への活用などが期待できる. 人間が持つ空間のイメージは一般に認知地図と呼ばれている.認知地図の構築過程には「熟知性」と「ランドマーク」という要素が 大きな影響を与えるということが報告されている. 我々はこれまで地点把握度認識の研究を行ってきたが,従来手法は「熟知性」にのみ着目した手法であった. そこで本論文では,認知地図の構成過程において重要な役割を持つと考えられる「熟知性」と「ランドマーク」の 両方に着目して地点把握度を認識する手法を提案する.「ランドマーク」を地点把握度認識に用いることの有効性を確認するために, 従来手法との比較を行ったが,評価データがドライバの生活領域であったことから本手法の有効性を確認することはできなかった. 今後の課題として,ドライバにとって馴染みのない地点における評価を行う必要や,ランドマークの密度や地域的 特徴を考慮したランドマークの選択を行うように提案手法の改善を行う必要が確認された.

4C-3 (時間: 9:00 - 9:20)
題名座面アクチュエータを用いた臀部触覚による自動車の周辺通知
著者*鈴木 彰真, 瀧谷 俊介, 村田 嘉利 (岩手県立大学)
ページpp. 729 - 734
キーワード周辺通知, 自動車, 死角, 振動モーター, 触覚
アブストラクト車線変更や後進時,左折時の死角に起因する事故防止のために,自動車にセンサを取り付け,人や他車両を通知する取り組みが,自動車メーカーで行われている.後方を支援する多くのシステムは,カメラ,超音波,レーダーのいずれかによる検知を行っており,既に高い品質で実用化されている.一方,運転者への伝達方法としては,多くが視覚や聴覚による通知を採用している.これらによる通知は,他の注視対象や環境音との競合を回避する必要がある.そこで,より直感的で他の情報と競合しない手法として,触覚による通知を提案する.筆者らは,運転姿勢に左右されないより実用的なシステムとして,尻部に設置したアクチュエータを用いて通知することが可能であるか検討し,その有用性を示した.前方を除く7方向にマイコンにより動作する振動モータを実装したシートを用いて小型自家用車による走行実験を行った.砂利道,40〜60km/hを法定速度とする舗装路を走行し,5人の被験者によって実験した結果,教示なしに3段階の強度で方角を通知できることが確認できた.

4C-4 (時間: 9:20 - 9:40)
題名店舗チェックイン履歴情報を用いた優良顧客推定手法と来店促進への応用
著者*土井 千章, 片桐 雅二, 石井 暁, 荒木 尊士 ((株)NTTドコモ), 稲村 浩 (公立はこだて未来大学), 太田 賢 ((株)NTTドコモ)
ページpp. 735 - 741
キーワード優良顧客, ランダムフォレスト, 来店促進, チェックイン履歴
アブストラクト本研究では店舗チェックイン履歴のみを保持する顧客から潜在的な優良顧客を発見する手法を提案する.この手法を用いることによって購買履歴を保持していない顧客の優良顧客レベルを推定でき, 新規顧客獲得施策や来店促進施策に用いることができる. 購買履歴と店舗チェックイン履歴を使用し,機械学習手法を用いて優良顧客モデルを獲得することで店舗チェックイン履歴のみから対象顧客の対象店舗における優良顧客レベルを推定する.推定精度および来店促進施策を実施して得られた対象店舗への来店率を用いて優良顧客推定手法の有効性と実用性を示す.

4C-5 (時間: 9:40 - 10:00)
題名モバイル端末を用いた印象評価サポートツールの開発
著者*大海 悠太 (東京工芸大学), 森崎 巧一 (森画廊), 小楠 竜也 (早稲田大学)
ページp. 742
キーワード印象評価
アブストラクトこれまで初学者を対象にした印象評価をサポートする、ExcelとPCのWebブラウザから利用できるツールを開発してきた。本研究ではさらに容易にデータを収集、分析を行うことのできる印象評価サポートツール(モバイル版)を開発したので報告を行う。