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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 3G  道路情報
日時: 2016年7月6日(水) 17:50 - 19:10
座長: 白石 陽 (公立はこだて未来大学)

3G-1 (時間: 17:50 - 18:10)
題名緊急出動経路交通量制御のための車車間・路車間通信を用いた緊急車両経路更新方式
著者寺島 晃己, *高見 一正 (創価大学工学部情報システム工学科)
ページpp. 610 - 615
キーワード車車間通信, 路車間通信, 緊急車両, 経路確保・解除, VANET
アブストラクト近年,事故や火災,災害等の事案は増加し,緊急通報の件数が年々増加している.これに伴い,緊急車両(パトカー,救急車,消防車等)の出動件数も増加傾向にある.本稿では,緊急車両の目的地への到着時間を短縮するため,車車間・路車間通信により経路を確保する方式を検討する.また,一般車両の渋滞を回避して目的地までの所要時間増加への影響を抑えることを目的とする. 具体的には,緊急車両は一般車両及び路側機へ経路更新メッセージを送信することで安全な経路を確保し, 一般車両の負担を軽減するために, 緊急車両が通過後は制限した経路を随時解除する方式とした. 新宿駅周辺の地形モデルでシミュレーションを行い,提案する経路更新方式と既存の経路確保方式及び一般走行方式の平均到着時間について比較した.経路更新方式が緊急車両の到着時間を改善でき,且つ,一般車両への影響も削減出来ていることを確認した.

3G-2 (時間: 18:10 - 18:30)
題名VANETにおけるsoft-state sketchを用いた位置依存情報の要求分布の効率的集約方法
著者*山田 暁裕 (静岡大学大学院総合科学技術研究科), 石原 進 (静岡大学学術院工学領域)
ページpp. 616 - 623
キーワード車車間アドホックネットワーク, 位置依存情報, 集約
アブストラクトドライバーにとって,渋滞や事故の状況を知ることは経路選択をする上で有用である.石原らは,ドライバーが興味のある位置を入力すると,車両がにその位置の画像をVANETを介して取得し,ドライバーに提供するシステムの実現に向けた研究を行っている.このシステムで車両が画像を配信する際の通信 トラフィックを抑制するために,石原らは,位置依存情報に対する需要の地理的分布情報(Demand map:Dmap)を車両間で共有し,車両が Dmap に基づいて情報配信するDmand mapベースデータ配信手法を提案している.この配信手法では, Dmapの構成データを車両間で交換してDmapを車両間で共有する.筆者らは,今まで,通信トラフィックを抑制しつつ,Dmapによる実際の需要の再現性を向上させるために,Dmapの構成データを送信する戦略を提案してきた.この戦略では,車両は自身のもつDmapが周辺車両と比較して,最近の需要を反映していると考えられる時にのみ,Dmapの構成データの内,更新時刻がより新しいデータを優先して送信する.本論文では,Dmapの構成データを送信する戦略を用いてDmapを車両間で共有した場合における,Dmapによる実際の需要の再現性を詳細なシミュレーションにより評価した.その結果,ビーコンを送信する度に,車両の現在位置に応じてDmapの構成データを選択し,かつ更新時刻が新しいものを優先しつつランダムにDmapの構成データを選択して送信した場合には,通信トラフィックを抑制しつつ,Dmapにおける実際の需要の再現性を保つことができるということが分かった.

3G-3 (時間: 18:30 - 18:50)
題名気象状況とプローブカーデータの解析に基づく積雪都市におけるOD旅行時間分布の予測手法
著者*谷村 亮介, 廣森 聡仁 (大阪大学大学院情報科学研究科), 梅津 高朗 (滋賀大学 経済学部), 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
ページpp. 624 - 630
キーワードITS, プローブカー, 旅行時間, 重回帰分析
アブストラクト冬季に多量の降雪を観測する都市においては,日々の降積雪が交通流に大きな影響を及ぼしている. 路面上に堆積した雪により自動車が走行しにくくなるだけでなく,道路脇に積み上げられた雪が道路の幅 員を狭めるため,通行の妨げとなる.このような積雪状況は場所毎で異なり,また,日々変化するため, 各道路における旅行時間は,場所や日によって,その傾向が大きく異なる.そのため,気象状況と旅行時 間の関係性を把握し,旅行時間を予測することは,適切な除排雪計画の策定や,道路の利用者への交通情 報などの観点から非常に重要である.本研究では,プローブカーデータと気象データから,OD 区間の旅 行時間分布を予測する手法を提案する.提案手法では,気象条件と旅行時間の関係性を重回帰モデルとし て表し,プローブカーデータから得られた交通情報を基に,各道路リンクにおける旅行時間分布を予測す る.道路リンクに信号機がない場合には,その道路リンクにおける旅行時間分布が対数正規分布に近似し, 一方,道路リンクに信号機がある場合には,OD 区間に含まれる各リンク毎の旅行時間分布を導出する. さらに,道路リンク毎で得られた旅行時間分布を互いに掛け合わせることで,OD 旅行時間分布を予測す る.実際のタクシープローブデータを用いた評価実験においては,札幌市内の OD 区間において一日毎の OD 旅行時間分布を予測できることを示す.

3G-4 (時間: 18:50 - 19:10)
題名路線バスの運行データ分析に基づく到着時刻予測と精度解析
著者*今井 瞳 (名古屋大学大学院工学研究科), 廣井 慧 (名古屋大学未来社会創造機構/位置情報サービス研究機構), 河口 信夫 (名古屋大学大学院工学研究科/名古屋大学未来社会創造機構/位置情報サービス研究機構)
ページpp. 631 - 637
キーワードバス運行データ, 到着時刻予測, 統計解析
アブストラクト本研究では, 名古屋市交通局から提供されたバスの位置情報データに対して統計解析を行うことにより, バス到着時刻を予測することを目的とする. 従来のバス到着時刻予測は, バス停間での所要時間やバスの接近を予測することに着目した研究が多い.また,得られた結果をどのように評価し,利用者に提示するかといったことに着目した研究は少ない. そこで本研究では,バスが「あと何分でバス停に到着するか」という具体的な到着時刻の予測とその推定精度を提示できるバス到着予測を目指す.到着予測時刻と同時に,運行データの統計解析結果を用いて誤差範囲を利用者に提示する.到着予測時刻がどの程度の推定精度であるか同時に提示することで,利用者の利便性向上を目的としている.目的のバス停に近づくにつれて, その予測精度が向上することが特徴としてあげられる.